この記事は2017.07.11に投稿しました
この記事は2019.11.11に更新しました
どうもでょおです。
ホームセンターなどの量販店で購入できる「アルミ板」ってありますよね。アルミは基本的に錆びたり朽ち果てたりせずに扱いやすい金属なのでDIYや日曜大工に興味のない方でも使用することがあるかと思います。
アルミ板って金属なのでカットするには専用の工具が必要だと思ってませんか?
結論から言うと2mmまでのアルミ板であればちょっとした工夫でカッターナイフを使ってカットすることが出来ます。また折り曲げ加工も特に特殊な工具を使わずにできます。
このページではアルミ板のカット方法、折り曲げ加工の方法を紹介しますよ。
アルミ板のカット、切断方法
アルミ板は金属の中でも非常に柔らかいです。身近なアルミといえば1円玉がありますが、1円玉ってほかの硬化に比べて傷だらけでしょ?あれって柔らかいからなんですよ。
金属をカットする具体的な方法は、ベビーサンダーや金ノコを使用してカットすることが多いのですが、薄いアルミ板ならカッターナイフを使って切断する方法があります。
ノコギリのようにキコキコ切らないので切り口も非常にきれいでたわみもほとんどなく仕上がりが完璧なカット方法です。
経験上2mmの厚さまではカットに成功しています。それ以上の厚みがある場合は金ノコまたはベビーサンダーなどを使用しましょう。とはいってもホームセンターには大体2mmまでしか置いてません。
では具体的にカットしていきましょう。
必要なのは定規とカッターマットとカッターナイフ。
カッターナイフは工作用の通常サイズのカッターナイフではなくちょっと大き目の作業用カッターナイフがおすすめです。H型と呼ばれる刃のサイズのカッターナイフですね。
定規はプラスチックや竹製でもいいんですが、カッターの刃によって削られてしまうので出来れば金定規がおすすめです。
任意の大きさに定規を当ててスーッと線を引くようにカッターナイフで切り込みを入れます。
こんな感じです。
写真を撮るために定規を離していますが、定規は外さず当てたままにしてください。
同じように繰り返し何度も切り込みを弱い力で入れていきます。
強い力で切り込みを入れると切り込みの線がズレやすくなるのでやめた方が良いです。面倒だけど2mm厚の場合、片側10回ぐらい切り込みを入れましょう。
そしたら裏側も同じように入れます。
ここでポイント。
カッターナイフの切込み線を裏表で全く同じ位置に入れられるように、端の部分にカッターナイフで切り込みを入れて裏側のカットラインの位置を印付けします。
こんな感じですね。
そのあとは裏側も同じようにカッターナイフで切り込み線を10回ほど入れていきます。
両面に切り込み線が入ったら、切り込み線の位置で折るようにして切断します。力が入れにくい大きさの場合はプライヤーや万力などを使用するといいでしょう。
写真は悪い例。写真のようにそのままプライヤーで挟むとアルミ板にキズ付きます。段ボールなどを当ててください。
片側に少し折り曲げたら、次は反対向けに折り曲げて、また反対向けに折り曲げて。何度もキコキコと両側に折っていくと最後は板チョコのようにパキっと折れ切れます。
これが最も簡単で最も美しいアルミ板の切断方法です。
切断面もとてもきれいです。他の工具を使うよりもバリが少なくていいですね。
アルミ板の折り曲げ加工
アルミ板のカット加工の次は、折り曲げ加工の方法を紹介します。
ちなみにアルミは強度が低いので負荷のかかる部分には曲げ加工をすること自体はおすすめしません。逆に言うと負荷のかからない部分には積極的に採用していきたいのが折り曲げ加工です。
短めのアルミ板なら机の角に当てて、グッとやると簡単に曲がりますが、厚みがあったり幅があったりするとそうはいきません。
角材やアングル材と万力を使用して曲げます。口で説明するより図解を見た方が分かりやすいと思うのでこちらをどうぞ。
万力にそのままアルミ板を挟むとキズが付きますし、幅の広いものは曲げることが出来ません。角材同士でサンドイッチにして万力で挟みましょう。
またアングル材は角が丸くアールがかかっているので、アングル材で挟み込んで曲げるとアールのついた角になります。
パンチングアルミ板はバイクのパーツ作りにも非常に重宝します。このままレギュレーターカバーなんかに使えそうでかっこいいですよね。
アルミ板の使い道ってなにがある?
このブログはバイクブログなので基本的にアルミ板の使い道としてはバイクのパーツを作ることが多いです。
アルミ板加工はバイクを自分でDIYでカスタムする場合に避けて通れないといっても過言ではないと思います。
アルミ板は加工がしやすくカットも曲げ加工も簡単にできるので自作派には大変ありがたい素材の一つですね。私がおすすめするアルミ板の使い道はこんな感じ。
- 強度が必要ないステー
- 各種カバー類
- スイッチパネル
アルミという素材は非常に柔らかいので、薄いアルミ板ではバイクのカスタムパーツを取り付けるステーなんかには使用できません。振動で次第に割れます。ですが逆に言うとあまり強度の必要としない部分にはとても便利に使えます。
スイッチパネル
たとえばスイッチパネル。私でょおのバイク、エリミネーター250SEで使用しているスイッチパネルはこんな感じです。
セルスイッチを取り付けているパネル部分にアルミ板を使用しています。固定部分が両側にあり支えているパーツ(スイッチ)も非常に軽いのでアルミ板でも十分の強度です。
ヘッドライトのHi-Low切り替えスイッチです。バイクのタンク下に移設しています。こちらも強度を全く必要としない部分なので安心して使用できています。このあと作り直したけどね。
サイドカバー
ほかにも応用すればこんな大掛かりな物の制作も可能です。
画像が汚くて申し訳ありません。バイクのサイドカバーです。これももちろんアルミ板で自作したもの。ネジ部分以外は市販のアルミ板です。パンチングのアルミ板を使い、通常のアルミ板で縁を作りました。
ちなみにこのサイドカバーの作り方がこちら↓
バイク【かっこいいサイドカバー】をアルミ板で自作する方法とコツ
最後に
以上がアルミ板の加工方法です。アメリカンバイクなどの自作カスタム派はぜひ身に着けておきたいスキルですが、一般の方にもおすすめしたいですね。強い力は必要ないので女性でも簡単に作業できると思います。
最後にアルミ板のカットと折り曲げ加工に必要な道具のリンク貼っときます。気になる方はぜひ挑戦してみてくださいな。
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