でょおのぼっちブログ

このブログにはPR広告が含まれます。映画やバイクの話がメインの雑多ブログ

自作FRPのマスター製作に便利すぎるあなたの知らない1つの物

このブログにはPR広告が含まれます

FRPの自作シングルシートカウルのデザイン

この記事は2018.2.7に投稿して2019.5.14に更新しました

どうもでょおです。

素人がFRPを使ってバイク(エリミネーター250SE)のシングルシートカウルを自作するシリーズです。

ちなみにFRPカウルの自作を第一回目から見たい方は下記の記事です。

FRPで素人がシングルシートカウルを自作する【バイクカスタム】

今回はバイクのFRPカウルを作るのに必要な、マスター製作の方法についてご紹介します。

DIYでFRPのバイクカウルや車のエアロパーツを自作したことのある人ならご存知かと思いますが、マスター型製作にはスタイロフォームや発泡ウレタン、段ボールや木材、粘土などが一般的に使われます。

ですが今回紹介するものは多分知らないと思います。

ググっても全然出てきませんでした。身近にある意外なもので入手もとても簡単なのにいとも簡単に成型できるという、FRPのマスター製作において夢のような素材です。少し工夫が必要ですが本当に便利な素材です。では紹介していきましょう。

 

FRPマスター型におすすめの素材

もったいぶらずに答えから紹介します。それは
フェルト生地です
ご存知の通り手芸なんかに使用する綿でできた布のようなあれです。

 

実際にマスター型を制作する

それでは早速エリミネーター250SEのシングルシートカウルのFRPマスター型制作をしていきましょう。まずは必要な大きさにスタイロフォームをカットするための寸法を測ります。バイクの車体とデザイン画を照らし合わせてざっくりと図った寸法を元に設計図的なものを描いてみました。

エリミネーター250SEのシングルシートカウルの設計図

なにかパーツを自作するときは、こんな風に図解を作っておけば型を起こすときに分かりやすくておすすめです。

ちなみにこちらの図はサイズ間違っていたことが発覚したので参考にしないでくださいw

この図を元にスタイロフォームで大まかな形を切り出していきます。スタイロフォームの切り方、カット方法について詳しく知りたい方は以前のこちらの記事が参考になります。

スタイロフォームをカッターできれいに垂直に切るたった1つのコツ

すべてのスタイロフォームがカットできたら、立体に組み上げていきます。今回はガムテープを使用して組み上げました。垂直部分は補強のスタイロフォームを立てています。

FRPシングルシートカウルを作るためのスタイロフォーム

シングルシートカウルの肝心の部分がありませんがここにフェルト生地を貼っていくわけです。剥離用にガムテープをしっかり貼っていきます。

耐ポリエステル樹脂のためスタイロフォームにガムテープを貼る画像
ポリエステル樹脂はスタイロフォームを溶かします

なので、FRPを貼る面、ポリエステル樹脂が付着する面には必ずガムテープや養生テープ、アルミテープなんかでスタイロフォーム面を保護しましょう。

 

FRPパーツ用のマスター型

さきほどのスタイロフォームにフェルト生地を張り込んだのがこちら。

フェルトは布地なのでポリエステル樹脂を吸います。ポリエステル樹脂を含んだフェルトはカッチカチになるのです。

それをベースにマスターを製作していこうという作戦です。

FRPポリエステル樹脂の塗布

あとはスタイロフォームに貼付けたフェルト生地にポリエステル樹脂を塗りこんでいきます。硬化剤の配合料は100:1。今は冬なので100:2にしました。プロいわく、100:5が限界だそうです。

残念ながら樹脂の塗布の写真は撮っていません。ぼっちで自作してると写真とれないもん。

通常のガラスマットよりもフェルトの方が樹脂を吸いますので、結構な量のポリエステル樹脂を消費します。ケチるとロクな事にならないのでたっぷり使用してください。今回は250mlのポリエステル樹脂を消費しました。

コツは刷毛でぺちゃぺちゃ塗りこむのではなく、フェルト生地にFRP樹脂を垂らして、刷毛で広げるように塗る事です。

出来上がったマスター型

真冬なので硬化には少し工夫が必要です。可能であれば室内乾燥がおすすめですね。フェルトが硬化して、スタイロフォームから外したところがこちら

フェルト記事にポリエステル樹脂を塗った画像

どうでしょうか。こんな感じでエリミネーター250SEのシートカウルを作っていきます。現状ではガラス繊維は一切使用していないので強度は劣りますが作業しやすい程度に十分硬化しています。

f:id:dyoblog:20180207004352j:plain
この後、裏からFRPを貼り重ねて強度を出します。ガラス繊維は硬いのでFRPを貼る前にカットする予定です。それからボディワークすれば簡単にマスターが制作できます。裏面は樹脂が染みていない部分もありました。

f:id:dyoblog:20180207004659j:plain

まとめ

作業をまとめると

型にフェルト生地を貼る→フェルトにポリエステル樹脂を塗りこむ→フェルトの裏からFRPを貼る→表面を研磨する

といった手順になります。今回のように多少複雑な形になる場合はフェルト生地を貼るとイメージ通りの形が作りやすくなります。裏からFRPを貼るのでフェルト生地はガッツり研磨で削り落とす事ができるので面出しがしやすいです。
以上が自作FRPのマスター製作に便利すぎるあなたの知らない1つの物になります。今回はマスター型についてお届けしました。次回は本番、FRPの積層進んでいきたいと思います。

それよりもエリミネーター放置気味でエンジンかかるのかな。ではまた。
(PS.バッテリーの端子が腐り落ちてましたw)

 

カテゴリ一覧
新着エントリー