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【ネタバレなし感想】オルタード・カーボンは新しいSF作品の金字塔か

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Altered Carbon | Teaser | Netflix - YouTube

どうもでょおです。2月2日よりNetflixで新しいドラマシリーズが配信開始になりました。
ジョエル・キナマン主演のSFドラマオルタード・カーボンです。予告編を見たときちょっと気にはなりましたが「パチモン感」があったので期待値低い目で観たらこれがなかなかおもしろい!まだ途中までしか見ていないのですが新しいSFシリーズの金字塔になり得る可能性を秘めたドラマです。今回はネタバレなしでの感想記事を書きたいと思います。オルタード・カーボンは用語が多くややこしいので今回はできる限り用語を省いて紹介します。

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あらすじ

250年の眠りから覚め、新たな体でよみがえった犯罪者。だが自由と引き換えに突き付けられた条件は、絶対的権力を持つ大富豪殺害の謎を追うことだった。

引用:オルタード・カーボン | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト

と、ざっとしたあらすじがこんな感じです。元テロリスト(というか革命家?)の主人公タケシ・コヴァッチが別の体によって250年の時を経て復活します。大富豪が自分を殺した犯人探しをしてほしいという理由で復活させます。この世界では意識をデータ化して別の体に移す事が可能な世界なのです。

キャスト

主演はジョエル・キナマン。最近勢いのある俳優さんで、有名どころは新生ロボコップやスーサイド・スクワッドの隊長リッグ。ジョエル・キナマンはSF作品との相性がいいですね。背が高くて肌が白くて美形。クセが少ないのにどこか儚気で近未来系の作風にはぴったりです。
あとはザ・フォロウィングのジェームズ・ピュアフォイがタケシ・コヴァッチを復活させる大富豪ローレンス・バンクロフトを演じます。その他はあんまり馴染みありませんね。

原作はリチャード・モーガン

本はあまり詳しくないので存じ上げておりませんでしたが、リチャード・モーガンという方の小説「オルタード・カーボン」(2002)をはじめとするタケシ・コヴァッチシリーズ3部作が原作になっているようです。オルタード・カーボンのオープニングにもでかでかと出ているので有名なんでしょうか。2004年にはフィリップ・K・ディック賞を受賞している作品です。
ウィキペディア曰く、マーベルコミックからライトノベルが出版されており、ジョエル・シルバーが映画化する企画もあったようです。ジョエル・シルバーといえばマトリックスの製作陣ですから映画化が成功していれば、SF映画の傑作になっていたかもしれませんね。オルタード・カーボン (テレビドラマ) - Wikipedia
調べたところ文庫本はありますがkindle版はありませんでした。(2018.2.5現在)

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引用:オルタード・カーボン | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト

SF映画の金字塔っぽさ多数のオマージュ

原作があるのでオマージュではないんですが、「っぽさ」が多数ありますね。なんといってもこの世界観はブレード・ランナー。フィリップ・K・ディックの名を冠した賞を受賞するぐらいですから。2002年発表の小説がベースにも関わらず「日本人台頭」が物語に反映されています。
主人公の名前タケシはもちろん日本人の名前で、主人公の母親が日本人です。その他にもブレード・ランナーのように町中には日本語が溢れています。Netflixのオルタード・カーボンのタケシは雇われ探偵みたいなものですがブレード・ランナーのデッカードと同じように調査を進める事が物語の中核にある点も一緒ですね。
体を入れ替える事ができるのは「セルフレス 覚醒した記憶」に似た設定ですし、死んでも死んでも生き返ることができるのは「シックスデイ」のようなメッセージ性もあります。現政権体制下に市民が不満を抱いているのも「リベリオン」などの他のSFディストピア映画共通しています。

オルタード・カーボンのどこが面白いのか

なんといってもその世界観です。ブレード・ランナーのようにサイバーパンクのディストピアを描いた世界観はかなり作り込まれています。オルタード・カーボンのドラマの中には多数の用語が登場します。はっきり言ってはじめはその用語についていくのがやっとですが、逆に言うとそれだけ世界観がしっかりと作り込まれているという事です。
ミステリーとしてのおもしろさもあります。本作ではメトと呼ばれる大富豪のローレンス・バンクロフトの死の真相を探る話になっているのですがこのバンクロフトがなかなかのくせ者でとんでもないヤツな訳です。バンクロフト殺害の理由やその裏にある真実はきっと衝撃的なものでしょう。
オルタード・カーボンはアクションものとしても楽しめます。本家ブレード・ランナーにはアクションシーンはあまりありませんがこちらのドラマはそれなりにアクションシーンも充実しています。視聴者を喜ばせるためだけの不必要なアクションではなく、適度な量のアクションで物語を邪魔しません。
正義のためにテロ行為を繰り返して来た過去のあるタケシ・コヴァッチの苦悩や過去との葛藤もオルタード・カーボンのみどころの一つです。

オルタード・カーボンのおもしろくないところ

今のところ面白くないところは見当たりませんが一つあげるとすれば用語の多さでしょうか。この記事は未視聴の方に向けての記事なので殆ど省きましたがオルタード・カーボンには独自の用語がたくさんあります。当然、作中に説明があるのですが結構な数があるので置いてけぼりを食らう可能性もないとは言えませんね。
ブレード・ランナーファンのようにSF好きな方は全然大丈夫な程度の数ですが。

終わり

以上が【ネタバレなし感想】オルタード・カーボンは新しいSF作品の金字塔になります。SFファンの方なら絶対観るべきおすすめのドラマ作品になっています。NetflixはSFドラマや映画が得意ですが本作の力の入れようは段違いですね。ではまた。
オルタード・カーボン | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト

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