でょおのぼっちブログ

本日もぼっちライフを満喫しているでょおが綴る雑多ブログ。

50代のおばさんがラップ始める時代になったらしい

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全国のヒップホップヘッズの皆さん、どうもでょおです。日本のヒップホップ、いわゆる日本語ラップだけを聴き続けて9年が経ちました。私がヒップホップを聴きはじめた時代はラップブームがまさに下火の時代でしたが、とうとう50代でラップはじめる人が出てくるとかいう時代に突入したようです。

 

ことの発端

私の会社では鬱陶しいことになぜかラジオがかかってまして。毎日嫌でもラジオが聞こえる環境です。「今週も大嫌いな番組が始まったから金曜日か」なんて思ってたところ、ラジオDJさんが「私、ラップはじめようと思って」なんて言いはじめてびっくり。このラジオDJさんは50代女性。リアルに私の母親と同い年。まじかよ、痛すぎる
さらにラップスクールに通うとのことで、ラップスクールのCMがラジオ内に入る始末。日中でキッズが学校行っているような時間帯にラップスクールのCMですか。
確かに50代のラッパーもいますが彼らは今はじめたんじゃなくて何十年も前からやっていたベテランですしね。歳相応のラップというかオラオラ系のラップもしないですからね。

既存のラップファンは喜ばない

最近の日本語ヒップホップ業界は本当に目まぐるしく変化してます。以前はヒップホップ、ラップといえば完全に痛いヤツ。ニューエラなんて被ろうもんなら後ろ指差されたような時代でした。特にフリースタイルバトルの貢献で世間の日本語ラップに関する目が変わってきているのは事実です。
ヒップホップがアンダーグラウンドからオーバーグラウンドへ広がりつつある今、この現象はよろこびべきだ、という意見と反対の意見があります。私?喜びません。明らかに一過性の流行でしかないからです。学生時代から聴いていて私の行き方のバイブルでもあった大好きなラッパーも今やメジャーデビュー。否定はしませんが私のバイブルではなくなりましたし、二度とアルバムを買う事はないでしょう。
某大御所ラッパーが逮捕されたこのタイミングで言うのは不謹慎かもしれませんが、今のヒップホップヘッズの世論をヒップホップ界の重鎮が率先して操作しているようにすら感じてます。

「シーンの活性化のために良い」なんて話も聞きますがこれもとってつけたような理論。そりゃ分母が増えれば儲かるからラッパーは良いって言いますよ。
「既存のファンは喜ばなくていい」にわかファンを良しとしない既存のファンは叩かれますが、良しとしなくていいんです。喜ばなくてもいいです。これまでの魅力が損なわれたなら喜べなくて当たり前。

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オーバーグラウンドとアンダーグラウンドのスキル

多分、日本語ラップヒップホップ業界で一番の問題なのがこれだと思います。オーバーグラウンド、メジャーレーベルで活躍するラッパーはやはりアンダーグラウンドのラッパーと圧倒的な格の違いがないといけないはずです。ですが日本語ラップ業界にはそれがありません。メジャーレーベルのラッパーよりもインディーズのラッパーの方がラップが上手いことも当たり前にあります。

日本にはラップ耳を持った人が少ない

日本の音楽業界ではヒップホップは少数派です。J-POP業界に疎い人間はEXILEがヒップホップだと思ってたりもします。それだけ日本ではヒップホップやラップが浸透しておらず、それがゆえにラップを聴く能力を持った人間が少ないのです。ヒップホップはどの音楽ジャンルよりも専門用語が豊富です。ラップスキルというものも一般人にとっては「ダジャレっぽいもの」程度しか認識がありません。なので分かりやすすぎる脚韻のヒルクライムの春夏秋冬やファンキーモンキーベイビーズのようなもばかりが浸透します。踏んでいるのがたった三文字でも分かりやすい方がいいのです。

オーバーグラウンドの担い手

ラップスキルが未熟だったり、分かりやすく踏む事が正義だったりするJ-POP業界ではヒップホップの魅力や難しさは伝わりません。ヒップホップ暦が長ければ長い程分かります「俺はラップなんてできない」って。頭韻でも脚韻でもがっちり踏んでいたり、びっくりするような文字数を踏んでいたり、ライムにサンプリングが含まれていたり、何より無理だと確信するのがフローです。
一般人のヒップホップにおけるイメージは「お経」です。早口でぼそぼそと何故か低い声で呟くようなラップや、小節を区切りにした変化の無い味気のないラップです。オーバーグラウンドで活躍するラップはフローに味けがなく、魅力がないのです。リズミカルで心地の良いフローを聴き取る耳が一般人にはないからです。すごいフローを知らないから「私にもできそう」なんて考えが湧いて出てくるんですよ。

スキルフルなラッパーが人気にならない限り無理

日本の一般層のラップ耳を育成しないと、スキルあるラッパーがオーバーグラウンドでスキルを使って人気を得る事はできません。日本のメジャーで活躍するラッパーで人並みはずれたスキルを持つラッパーもいますが、彼らはスキルだけではメジャー業界で生きていけないことを知っていてリリックの内容や音楽性、馴染みやすさなんかのフレッシュさを武器に生き残っています。
スキルフルを売りにしたラッパーがメジャーで活躍して人気にならない限り、一般層のラップ耳は育ちません。ですが一般層にはラップ耳の肥えた人が少ないのでスキルを売りにしたラッパーは活躍できません。

終わり

上記のように堂々巡りで日本のオーバーグラウンドが育ちません。業界を牽引するラッパーさん達は、ラップブームの流行の追い風を使って日本中のラップ耳を成長させようとしているのかもしれませんね。ラップの難しさやフローの難しさが分からない限り、浅はかな夢を持つ浅はかなファンは現れ続けるんでしょうね。

私は母親がある日突然「ラッパーになる」と言い出したら嫌です。たとえヒップホップファンでも。