でょおのぼっちブログ

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【ネタバレ感想】ブレードランナー2049「完璧な続編の形」

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引用:映画『ブレードランナー2049』 | オフィシャルサイト | ソニー・ピクチャーズ

どうもでょおです。お待たせしました!『ブレードランナー2049』の感想記事です
感想、評価を一言でまとめると完璧で最高でした。現時点で今年一番の映画でした。本国では高評価だったにもかかわらず残念ながら興行的に大失敗をした本作ですが私的には「観ておかないと絶対損します」
オリジナル版ブレードランナーのように今後30年に渡ってファンに語り継がれて行くような傑作でした。
本記事はネタバレを交えて解説していますのでご注意ください

あらすじ

市警のブレードランナー“K”(R・ゴズリング)は、ある事件の捜査中に、《レプリカント》開発に力を注ぐウォレス社の【巨大な陰謀】を知ると共に、その闇を暴く鍵となる男にたどり着く。
彼は、かつて優秀なブレードランナーとして活躍していたが、ある女性レプリカントと共に忽然と姿を消し、30年間行方不明になっていた男、デッカード(H・フォード)だった。
いったい彼は何を知ってしまったのか?デッカードが命をかけて守り続けてきた〈秘密〉―
人間と《レプリカント》、2つの世界の秩序を崩壊させ、
人類存亡に関わる〈真実〉が今、明かされようとしている。
引用:映画『ブレードランナー2049』 | オフィシャルサイト | ソニー・ピクチャーズ

物語のあらすじ、主軸としては捜査中にKが発見したレプリカントの骨の人物が出産したレプリカントの子どもを捜すところにあります。Kは途中から自分こそがその子どもではないのかという疑問から子どもの正体探しに奮起しますが、同時にその子どもを研究してレプリカントに生殖機能を持たせたいウォレスも子どもを追います。

美しすぎる世界観

とにかく異常なまで世界観が作り込まれ、SF映画ながらもリアルで、なおかつどこをどう取っても美しすぎます。以前、デニス・ヴィルヌーヴ監督の『メッセージ』の感想記事ではこの監督は展開がとトロく辛気臭くいという内容の記事を書きましたが今回のブレードランナー2049ではそういった点があったにもかかわらず世界観が美しすぎて全く気になりませんでした。
どう言ったらいいんだろう。どのカットを切り出しても絵になるほど美しいから辛気くさいシーンでも全くそう感じさせない。
ブレードランナーの世界では日本文化が世界進出しているのですが、よくあるなんちゃってジャパンな日本語表記も全くありませんでした。きっと日本文化以外の他のことに関してもこれぐらい研究して力を注いでいるから、ブレードランナー2049の世界観は異常なまで美しくリアリティに溢れているのでしょう。
ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督はボーダーラインやプリズナーズなんかの作品もありますがSFとの相性もぴったりですね。

語りきれなさすぎる壮大さ

そうなんです。この1つの記事では語りきれないし、言葉で表現できないような部分もあります。上述したようにブレードランナー2049は美しすぎる上に世界観がとてもしっかりと作り込まれているのでとにかく壮大な作品になっています。冒頭で解任され出番が一瞬だったデビッド・バウティスタのレプリカント・サッパーでさえ、詳細な過去があり短編作品「2048:ラン・トゥ・ノーウェア」でそのキャラクターについて掘り下げています。
人間に反旗を翻そうとしているレプリカントのレジスタンスやKは結局のところ何故特別だったのか、マダムのバックボーン、オフワールドなどいくらでも掘り下げる要素のあるような壮大さがありました。
どうやらブレードランナーもフランチャイズシリーズ化する企画もあったようなので、余計に世界観をしっかり作り上げたのかもしれませんね。

人間とは何なのか

この映画ブレードランナー2049の本質はここにあります。これはオリジナル版ブレードランナーから一貫して描かれてきた事です。人間より人間らしいレプリカントたちを見て、私たち人間は自分自信は何なのか、人間の定義は一体何なのかということを考えさせられます。
オリジナル版ブレードランナーと違い2049では冒頭から主人公K(ライアン・ゴズリング)がレプリカントだという事実が明かされます。これによって虐げられてきたレプリカントに感情移入しやすく、人間とは何なのかという問題提起についてより深く考えさせられます。
またブレードランナー2049ではレプリカントだけではなく、主人公Kの彼女としてホログラムのジョイが登場します。彼女もレプリカント同様に人工知能を積んだウォレス社の製品です。肉体のないジョイが人間以上に人間らしくレプリカントを愛し、自己犠牲の精神でKと逃げるところを見ると、もう何が人間か、何が本物か、何が正しいのかわからなくなります。
映画『her/世界でひとつの彼女』に似ているところがありますがこちらは主人公が人間でしたので、また物の本質が違いますね。herではどんどん進化するAIと人間の間に差が生まれ、結局一緒になる事が難しいという内容でした。
ブレードランナー2049では2人とも人間ではないのでそのあたりで全く違います。

結局30年来の謎は明かされず

オリジナル版のブレードランナー最大の謎といえば「主人公デッカードは人間なのか、レプリカントなのか」ということでした。ブレードランナーの続編が公開するという事で、この謎が明かされると注目されました。というのも長年議論されていたこのエンディングの謎は、謎のままでおいておくことが一番理想だからです。近代の映画で例えるとクリストファー・ノーランの代表作『インセプション』です。エンディングで夢の中なのか現実なのかという謎を含ませた終わり方に似ています。夢の中であれ現実であれ、子どもと再会でき、自分を許す事ができた。
デッカードの正体が結局人間であれレプリカントであれ、2人には娘という愛の結晶ができた、それだけでいいんです。私としては結局デッカードの正体について明確な言及をしなかったことこそがこの映画の続編としての最大の評価点です。

終わり

正直ここ最近でこれほどの映画はなかったと思います。青春時代に見た映画のように高揚し、切なくなり、1週間経ってもまだこの映画で頭がいっぱいになるような映画はとても久しぶりです。
本国での興行収入的には超大失敗になってしまった『ブレードランナー2049』ですが、最高に面白く、美しい映画でした。批評家の評価が高いのも当然です。h30年前のSF映画の金字塔『ブレードランナー』を完璧な形で復活させて軽く超えていったのに、興行的評価が低い事は非常に残念です。
映画としては本当に面白いので皆さんも是非ご覧ください。

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