この記事は2019年11月15日に更新しました
Hip Hop(ヒップホップ)が空前のブームになっております。
私の時代のHip Hop(ヒップホップ)は正に氷河期でした。好きな音楽はって聞かれて「日本のヒップホップ」ですって言うと「ヒップホップってw おいおいw」まさにこんな感じ。
色々なところでヒップホップが聴く事ができたりと良い時代になって来たなぁと思う一方で若い子の「Hip Hop用語が分からない問題」をよく見かけます。
思い起こしてみると自分もはじめはHip Hop用語の意味が全然わからなかったので、ヒップホップを聴き始めたばかりの人に向けてヒップホップ用語の意味をまとめた記事を書きました!
※あえて草関連、Fワード関連は載せておりません。
ちな定額制で日本語ラップ聴きたいならApple Musicがいいですよ
- 【ア行】
- 【カ行】
- 【サ行】
- 【タ行】
- 【ナ行】
- 【ハ行】
- ヴァース/バース(Verse)
- ヴァイブス(Vibes)
- バイブル(Bible)
- パンチライン(Punch Line)
- ハスラー(Hustler)
- ハスリン/ハスリング(Hustling)
- ハーコー(Hard core)
- バスドラ/バスドラム(Bass Drum)
- ビーフ(Beef)
- ビート(Beat)
- BPM(ビーピーエム)
- feat.(フューチャリング)
- フック(Hook)
- ブリッジ(Brige)
- プロップス(Props)
- プチョヘンザ(Put your hands up)
- フッド(Hood)
- フリースタイル(Free Style)
- ヘッズ(Heads)
- ホーミー(Homies)
- ボースティング(Boasting)
- 【マ行】
- 【ヤ行】
- 【ラ行】
- 【ワ行】
- おわり
【ア行】
R.I.P./RIP(アールアイピー)
意味:安らかに眠れ
Rest in Peace(レスト イン ピース)の略、稀にリップと読むこともあります。
アンセム(Anthem)
意味:讃美歌
定番の曲、代表曲みたいに使われることも
アングラ(Underground)
意味:アンダーグラウンドの略
直訳すると地下、Hip Hop(ヒップホップ)用語で使う場合はインディーズで自主レーベルでメインストリームじゃない感じ、定義は結構曖昧
対義語:オーバーグラウンド
アンサー(Answer)
意味:言われたことに対して言い返すこと
基本的にDisられたことへの返答で使う場合が多いですが、別にネガティブな意味がなくてもアンサーって使います。
バトルではもちろんのこと楽曲でのDisへの返答もアンサーといいます。
イリーガル(illegal)
意味:非合法、違法
例)イリーガルマネー=非合法的に稼いだお金
対義語:リーガル
イル(Ill)
意味:ヤバい(良い意味の)、かっこいい
元々、英語で「病気」の意味、なのでニュアンス的には「病的にイケてる」的な感じ
類義語:シック(Sick)
EDM(イーディーエム)
意味:エレクトロダンスミュージックの略
Hip Hop(ヒップホップ)同様、US若者人気の音楽ジャンルだけどHip Hop(ヒップホップ)とは別物
韻(いん)
同じ音、似た音を繰り返すこと、ラップの核、ダジャレっぽいあれ
具体的には母音を合わせること
例)ヒップホップ育ち 悪そうなやつは大体友達
→SODATI TOMODATI
小節の語尾を合わせる「脚韻」と小節の頭を合わせる「頭韻」がある「韻を踏む」と使います
ウェッサイ(West side)
意味:ウエストサイド
日本のHip Hop(ヒップホップ)業界用語ではUS西海岸系の音をウェッサイといいます。
最近はめっきり減りました。
Wavy(ウェビー)
かっこいい、イケてる
昨年大ヒットしたJP THE WAVY「超WAVYでごめんね」で有名なこの言葉。語源は波を意味するWave(ウェーブ)波のように勢いのあるニュアンスの「かっこいい」で使われます。
MC(エムシー)
マイクコントローラーの略、要はラッパーのこと
Hip Hop(ヒップホップ)用語では番組司会のことではありません
a.k.a./aka(エーケーエー)
意味:または○○として知られる
also known asの略、わかりやすく言うと「またの名は…」みたいな感じ
例)「AK-69 a.k.a. カラシニコフ」 だとAK-69さんでもカラシニコフさんでもOK
海外ではストリートネームの意味としてギャングなんかで使われます。
オートチューン(auto tune)
Perfume(パフューム)っぽい機械音声のやつ。
本当は機械音声にするソフトの事を指す。Hip Hop(ヒップホップ)用語では機械音声全般を指して言う事が多い。
On and On(オンアンドオン)
意味:延々と、長々と
音源
具体的にはCDやレコード、iTuneなどから落とした曲の媒体。
ヒップホップ業界ではライブやバトルMCが盛んなので、ライブでしか聴けないどこにも売っていない曲も結構あります。こういった曲は「音源がない」って言われます。バトルでよく聞く「音源出せよ」は、フリースタイルバトルばっかやってないでちゃんとした曲出せよって意味のディスですね。
【カ行】
脚韻(きゃくいん)
意味:小節の語尾を合わせる韻
日本語ラップでは最も一般的な韻の踏み方
客演(きゃくえん)
意味:楽曲に他のラッパー、シンガーを迎えること
同義語:feat(フューチャリング)
キック(Kick)
①バスドラムのこと、「短く太い低い音」を出す大太鼓
②KICK THE CAN CREW(キック・ザ・カン・クルー)の略
グラフィティ(Graffiti)
グラフィティアート
壁などにスプレーやマーカーで崩した名前を書いた落書き、正確には「グラフィック」とは言わない(ラッパーでも間違って言ってる人いっぱいいるけど…)
クルー(Crew)
チーム、グループなどと同じ意味
ただの仲間というよりはチームを組んでいるイメージ。
ヒップホップクルー:キック・ザ・カン・クルー、韻踏合組合、KANDYTOWN、などなど
ゲットー(Ghetto)
意味:スラム街のこと
ゲットー出身のラッパーといえばSHINGO★西成やANARCHY(アナーキー)が有名
「ゲトー」とか「ゲロー」って聞こえる
58(ゴッパチ/ゴッパー)
意味:SHURE社のSM58マイクの愛称
ヒップホップではマイクの代名詞として使われることがあります。
【サ行】
サイファー(Cypher)
輪になってフリースタイル(即興ラップ)をすること
フリースタイルバトルだけではなくマイクリレーもしたり、とにかく即興であることが定義
サグ(Thug)
ワル、不良、ギャング的な意味
サグライフ=ワルな生活・人生、サグいな=ワルだな
みたいなニュアンスな意味になります。
サンプリング(Sampling)
①Hip Hop(ヒップホップ)の楽曲(トラック)を作る際に過去の曲の一部を使うこと
②他の曲の歌詞を引用すること、最近はこっちの意味で使われることが増えてる
三連符(さんれんふ)
ラップのリズムの取り方のひとつ
KOHHやSALUが代表的
小節(しょうせつ)
1小節=4拍、英語でいうとBar
「24bars to kill」の24barsは24小節のこと、小節を固めたものがヴァースです。ヒップホップは24小節や16小節が一般的です。
skrt skrt(スカースカー、スクースクー)
元々、その場を立ち去るというニュアンスの意味。つまり飛んでいくみたいな意味です。ここまで言えば何がどう飛んでいくか分かりますよね。
スクラッチ(Scratch)
DJの演奏方法(?)のひとつ
「ちゅくちゅく」ってターンテーブルのレコードを回してるやつ
スピット(Spit)
意味:ツバを吐く、(ツバを吐くように)ラップする
スワッグ(Swag)
意味:ヤバい、かっこいい
日本語の「ヤバい」に相当する比較的新しい言葉ですがニュアンスがちょっと独特。「自分らしさを持ってるかっこよさ」みたいなニュアンス。
類義語:クール(Cool)、オーサム(Awesome)などなど
スネア(Snare)
意味:スネアドラムの略
スネアドラム(Snare drum)
ドラムセットの小太鼓
セルアウト(Sellout)
意味:売れ路線、自分の好きな音楽かどうかよりも売れるかどうかを重要視しているラッパー
ちな定額制で日本語ラップ聴きたいならApple Musicがいいですよ
【タ行】
縦ノリ
意味:縦向けの上下運動で音に乗るノリ
対義語:横ノリ
ちょっと説明しにくいんですが。頭を縦にヘドバンさせたり、上下に乗りたくなる感じの音楽を「縦ノリの音楽」といいます。ヒップホップに限らず、現代の音楽は縦ノリが多いです。
チル(Chill)
意味:ゆったり、リラックス
例)「今日は音楽聴いて、お香を灯してチルする」的な
DJ(ディージェー)
意味:ディスクジョッキーの略
音楽かけながらスクラッチしてる人
HIP HOP(ヒップホップ)ではトラックメーカーと兼任している場合が多い
ディス(Dis)
意味:バカにする、けなす
ディスリスペクト(リスペクトの反対)の略
ディグる/ディグする(Dig)
意味:掘る
例)「レコ屋でお気に入りのレコードをディグる(探しだす)」
直訳すると掘るなので「内面を掘り下げる」的なときにも使われることがある
24/7(トゥエンティーフォーセブン)
意味:24時間、週7日
要は「いつも」「いつでも」ということ
頭韻(とういん)
意味:小節の頭、はじめを合わせる韻の踏み方
トラック(Track)
意味:Hip Hop(ヒップホップ)の楽曲、ラップをのせる前のもの
類義語:ビート
トラックメーカー/トラックメイカー(Track Maker)
意味:トラックを作る人、一般的に言えば作曲家
DJと兼任する場合が多い
有名なトラックメーカー:BACHLOGIC(BL/バックロジック)、I-DEA(アイディア)、OliveOil(オリーブオイル)、DJ○○ってつく人、多すぎて絞れません…
トラップ(Trap)
Hip Hop(ヒップホップ)から派生した音楽
「タッタッタッタ」「チッチッチッチ」って感じの高速スネアと「ボンボン」いってる重低音が特長
結構前からあるけど「一番今っぽいの音楽」
ドープ(Dope)
意味:ヤバい
日本語の「ヤバい」に相当する比較的新しい言葉。
類義語:クール(Cool)、オーサム(Awesome)などなど
【ナ行】
ニワカ
意味:突然、急に
にわかファン(急にファンになった人)のことを指す事が多い
Hip Hop(ヒップホップ)用語でもスラングでもないけど質問してる人が多かったので念のため…
ネタ
フリースタイルで使う場合の意味:即興(フリースタイル)ではなく書いて来た歌詞
【ハ行】
ヴァース/バース(Verse)
意味:曲の主にサビ(フック)以外の部分、Aメロ
例)1ヴァース(ワンバース)目=曲の一番、2バース(ツーバース)目=曲の二番
ヴァイブス(Vibes)
意味:やる気、気持ち、雰囲気、ノリ
バイブル(Bible)
意味:聖書、教本
パンチライン(Punch Line)
意味:ラップの名言、決め台詞
パンチのきいたラインのこと(多分)
ハスラー(Hustler)
意味:ストリートでイリーガル(非合法)の仕事をする人のこと
Hip Hop(ヒップホップ)業界以外ではビリヤードする人のことを指すことが多い
ハスリン/ハスリング(Hustling)
意味:イリーガル(非合法)なことでお金を稼ぐこと
ハーコー(Hard core)
意味:ハードコアの略、というか英語の発音
ハードコアは硬派、怖いもの知らず、芯が強靭なこと
バスドラ/バスドラム(Bass Drum)
「短く太い低い音」を出す大太鼓
ビーフ(Beef)
意味:論争、抗争
ビート(Beat)
①Hip Hop(ヒップホップ)の楽曲、ラップをのせる前のもの
②1拍のこと
その他、リズムなどの意味にも使われる
類義語:トラック
BPM(ビーピーエム)
意味:曲のテンポ、早さを表す単位
feat.(フューチャリング)
意味:楽曲に他のラッパー、シンガーを迎えること
同義語:客演
フック(Hook)
意味:曲のサビ部分
ブリッジ(Brige)
意味:曲のつなぎになる部分、Cメロ
ブリッジって結構人によってとらえ方が違うんですが、基本的にはCメロや大サビの直前に入ってるちょっと違う音程の部分。
ヒップホップではそれほどないんじゃないかと。
プロップス(Props)
意味:尊敬、支持、評価、名声
類義語:リスペクト
リスペクトと同じような意味。ニュアンス的にはもっと熱狂的な印象。
プチョヘンザ(Put your hands up)
意味:手を挙げろ
ライブ時のかけ声「Put your hands up」がプチョヘンザ、プチャヘンザって聞こえる
フッド(Hood)
意味:ストリート、地元など
フリースタイル(Free Style)
意味:歌詞を即興で作りながらするラップの事
最近ではフリースタイルバトルのことをさす場合もある
ヘッズ(Heads)
意味:Hip Hop(ヒップホップ)に没頭している人
熱狂的なファンみたいなニュアンスで使われる。
例)「俺のヘッズ」→「俺の熱狂的なファンたち」
ホーミー(Homies)
意味:地元の友達
Home(ホーム)の人たちのことなので
ボースティング(Boasting)
意味:自慢すること
Hip Hop(ヒップホップ)音楽はセルフボースティング曲(自分自慢の曲)が多いですね。
「俺はラップでこんだけ稼いだ」とか「俺はこんな劣悪な環境で育って生き残った」とか。セルフボースティング、ボーストなどと使われます。
ちな定額制で日本語ラップ聴きたいならApple Musicがいいですよ
【マ行】
マイメン(My men)
意味:俺の男 友達の事
英語では「部下」のこともマイメンっていいますね
ミックステープ(Mixtape)
意味:有名なラッパー、アーティストの曲を勝手にリミックスした作品。
ミックステープの販売は基本的に違法。ミックステープをフリー(タダ)で提供して有名になった日本人ラッパーの代表がAKLO(アクロ)
フリーミックステープはUSでは名前を売るのに一般的な手段となっている。既に売れている有名ラッパーがANARCHY(アナーキー)のようにフリーミックステープを出すのは珍しい。(アルバム名:DGKA)
元ネタ
元になったネタのこと
ヒップホップのトラックは基本的に既存の音楽の一番かっこいい部分をループ再生して作ります。そのため元になった楽曲があります。カバーと言っていいほど原型をとどめたトラックもあればほとんどわからないくらいアレンジされたトラックもあります。
【ヤ行】
横ノリ
意味:横向き運動で乗る音楽
対義語:縦ノリ
横ノリといえば基本的にソウルやファンクなんかのグルーヴ利かせた音楽のことを指します。
ロックは基本的に縦ノリしかありませんが、ヒップホップは意外と横ノリ系の音楽もあったりする。
4つ打ち(よつうち)
意味:1小節に4分音符
「ボンボンボンボンボンボン」というリズム。
Hip Hopで使われていて有名なのはカニエ・ウェストのStronger聴いた事ない人はいないはず。ただし基本的にHip Hop(ヒップホップ)は4つ打ちは使用しません。EDMなどのハウス系に使用されます。
【ラ行】
ライム(Rhyme)
意味:ラップ、韻
ラップする事をライミングなんていったりします
同義語:ラップ、韻
リリック(lyric)
意味:歌詞
Hip Hop(ヒップホップ)用語でも何でもなくただの英語
リリカル(lyrical)
意味:詩的表現
リリシスト(lyricist)
意味:詩的表現が上手なラッパー
音の響き重視より、言葉の意味を重要視しているラッパー。リリカルな人のこと
リル(Lil)
意味:小さい、リトル
リルは英語のリトルと同じ意味です。なので背が低い人とか若い人はその意味を込めてリルってついてるラッパーが多いんです。
逆に大柄な人は「ビッグ○○」って名前付けてるでしょ?あんな感じです。
ヘイター(Hater)
意味:他人を憎む人のこと
例)成功者を妬んでグチグチと成功者に対して文句いう人=ヘイター
リミックス(Remix)
意味:楽曲をミキシングし直したもの
①既存の音楽のトラックを差し替えたもの
②既存の音楽のリリックを差し替えたもの
最近はこの2つで使われるパターンが多いです。
ループ(Loop)
意味:ループ、繰り返し
そのまんま。Hip Hop(ヒップホップ)のトラックは同じ音が何度もループ(繰り返し)したものが一般的です。
レペゼン(represent)
意味:代表者
レプレゼントが日本的に訛ってレペゼン。Rep(レップ)と略される。
例)「俺はレペゼン京都」→「京都を代表している」
おこがましすぎるので駆け出しラッパーが言うのはやめましょうw
【ワ行】
ワック
意味:ダサい、かっこよくない、ヘタレ
おわり
ヒップホップ用語はこれだけではありません。
今後も用語の追加をしていきます。意味が変化してきているものなどについても加筆修正していきます。
ちな定額制で日本語ラップ聴きたいならApple Musicがいいですよ