どうもでょです。最近バイク関連の記事全然書けてないですね。
楽しみにされてる方、本当にごめんなさい。
アメリカンバイク(クルーザー)カスタムで外せない物の一つであるカスタムペイント
今回はアメリカンバイク(クルーザー)やチョッパーなどのカスタム業界でよく使用されるペイント=塗装の種類をご紹介します。
ペイント、塗装の基礎知識
まずはごく簡単にカスタムペイント、塗装に関連する基礎知識というか用語を少し解説します。当たり前のことばかりなので飛ばして読みたい方は飛ばしてください。
オールペン
オールペンとはつまりオールペイントのこと。日本語にすると全塗装のことを差します。車の場合はボディ全体、アメリカンやチョッパーなどのバイクの場合ですと「外装一式+フレーム」くらいを差します。多少曖昧な言葉ですがさすがに外装一式塗り替えたくらいで「オールペン」とは言わないですね。
エアスプレーガン
エアスプレーガンはコンプレッサーに装着して塗装する道具です。プロはスプレー缶は使用せずコンプレッサーでペイントします。スプレー缶より粒子が細かく安定しているのできれいに塗装できます。
ちなみに「吸い上げ式」「重力式」の2種類がありあます。(追記:圧送式という種類もあるとのことです)
エアブラシ
一口に言えば小さなエアスプレーガン。エアスプレーガンは広い面積を塗るのに適していますがエアブラシは小さいので細かい作業に向いています。そのため基本的にはペイントのべた塗りには使用せず細かなグラフィックなどを入れるときに使用します。
マスキング
塗料がついてはいけないところを覆う(=マスクする)ことです。いつの間にか女子文具の代名詞になってしまったマスキングテープですがペイント時にも大活躍します。
フレイムス
前置きが長くなりまして。ここからがペイントの種類紹介になります。
出典:ロウブロウ的なフレイムスが映えるVULCAN400 【E-PUB】
いかにも絵に描いたような「ザ・アメリカン」みたいな炎の模様のペイントのことをフレイムスと呼びます。
ファイヤーパターンなんて呼び方もあります。大体アメリカンバイクの畑にいない人は「ファイヤーパターン」って言いますね。
出典:エアーブラシカスタムペイント&デザイン専門 SHIBAART
エアブラシを使って本物のように炎を描いたものはリアルフレイムスなんて呼ばれます。まんまですな。
スキャロップ
出典:車両詳細 | カスタムコンテストギャラリー|カスタムコンテストギャラリー | Harley-Davidson Japan エントリー車両詳細 195
これも結構見かけるアメリカン、チョッパーでも伝統的な模様を使用した種類です。スキャロップは日本語にするとホタテ貝。ホタテ貝に似ていることからスキャロップと呼ばれます。言われないとわからないですね。
フレイムスもスキャロップもホットロッド業界でよくみかけるペイントデザインです。
トライバル
出典:エアブラシ塗装 | カスタムペイントは大阪府東大阪市 MAXY PAINT DESIGN
一時期流行りませんでした?トライバル。タトゥーの図案なんかにもよく使われる種類の柄です。なんだろうこの中二病っぽさは。犬とか猫とか龍とかどんなモチーフでもトライバルっぽくできることから流行ったんじゃないかと予想。
ゴールドリーフ
出典:ゴールドリーフが美しいロナーセイジのパンヘッドカスタム|1954 FL|ハーレーカスタム・ウェブマガジンHOTBIKE JAPAN.com
金箔のことですのでペイントの種類、とはちょっと違うかも。上記写真のようなペイントの金の部分は塗装せずに、糊を塗ってそこに金箔を貼付けてクリアを吹いて仕上げています。ゴージャスでエレガントですが昔からある手法なのでオールドスクールにもぴったり。銀箔はもちろんシルバーリーフ。
ピンストライプ
略してピンスト。エアスプレーガンなどは使用せず、筆で直接線を引いたりする技法です。上記のような派手なピンストライプアートがイメージしやすいですが、ガスタンクでよく見かけるラインは元々ピンストライプで入れたものです。
本国ではペインターとは別にピンストライプを入れる専門のピンストライパーという職業があります。
メタリック
これはペイント技法の種類ではなく塗料の種類ですね。塗料の中に微細のメタリック粒子が入っている塗料のことです。
ラメもよく似ていますがラメはメタリックよりも大きく、塗料に後から混ぜて使います。
キャンディー
これもメタリックによく似ています。キャンディーはいわば半透明の塗料です。
半透明なので下に塗った色が透けて見えます。キャンディーの下地には輝度高いめのメタリックを塗ります。そのためメタリックのようにも見えますがメタリックよりも深みがあり上品なものになります。
ゴーストペイント
キャンディー塗料を利用したカスタムペイントの代表としてあげらるのがゴーストペイントです。お化けの絵ではなく、お化けのようにぼんやりと図柄が見えるものになっています。
下地の段階でラインやグラフィックなどの絵柄を入れ、その上からキャンディー塗料をペイントします。
ちなみに小技ですがゴーストの下地はメタリックシルバー+黒なので明度差が大きいです。そのためキャンディー塗料層が薄いとゴーストらしく馴染みません。どうしてもキャンディー塗料をケチりたい場合は下地のメタリックシルバーを彩度の低いメタリックグレーにすると馴染みやすいです。
ラップ塗装
ゴーストペインとの一種ですね。ゴーストペイント下地に入れる模様を食器にかけるラップを使っていれます。メタリックシルバーを塗って乾かした後、その上に黒を吹き乾く前にラップを貼付けてはがすとこんな感じの模様ができます。
その上をキャンディー塗料でコーティングすれば完成です。
グラインダータトゥー
出典:「グラインダータトゥー料金表」くるまや工房のブログ | くるまや工房のオフィシャルブログ - みんカラ
これもキャンディー塗料を活用したペイント方法です。
ただ下地はシルバーと黒のような塗料ではありません。金属下地そのままです。金属下地をグラインダーを使って傷つけてキャンディー塗料でコーティングしています。
おわり
以上がチョッパー、アメリカンバイクでよく使われるカスタムペイントの種類になります。
自分で塗装したい!って方は下記で方法をたくさん紹介してるのでどぞ。
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