どうもでょおです。久しぶりにバイクを乗ろうとしたらエンジンがかからないなんてことはありませんか?私の原付は今年はすこぶる調子良く始動して、久しぶりに良い気分でした。
今回は冬期間に放置してエンジンがかからない原付、バイクのエンジン始動方法をご紹介します。
可能性の高い順番に上から記載しているので、上から順にチェックしていくといいですよ。
ではどうぞ
1.キルスイッチの確認
原付なんかにはついていない場合もありますが念のためキルスイッチのON/OFFを一番に確認しましょう。私は事故した時キルスイッチオフにして、その後そのことをすっかり忘れ立ち往生したという恥ずかしい経験があります。
多分大丈夫ですが念のためご確認ください。
2.セルが回るかどうか
冬の間放置した原付バイクのエンジンがかからない場合の最も多い理由はこれです。セルを回しても、セルが回らない。セルは通常キュルキュルと音を立てますが、セルが回らない場合は「全く音がしない」「ジーと鳴る」「カチカチ鳴る」この場合はいわゆる「バッテリー上がり」です。
「全く音がしない場合」以外はブレーキランプ等が点灯するのでバッテリーは大丈夫と思われがちです。が、セルモーターはバイクの中でも最も電力が必要な部分の一つのため、ブレーキランプ等を光らせる力が残っていてもセルモーターを回す力は残っていません。
原付バイクの場合はキックがついている物が多いので、キック始動を試みましょう。
3.キックで始動するか
セルモーターがダメな場合はキック始動可能かどうか確認してみましょう。原付バイクの場合(一般的なスクーター)センタースタンドを立てて、バイクから降りた状態でキックペダルを踏み込みます。
キック始動のコツは原付バイクよりやや後ろに立ち、キックペダルを前に蹴り込むイメージです。真下ではありません。バイクをかじっている人がよくアクセルを回しながらキックしていますが、これNG。
放置前に普通に始動できていたならアクセルは回さない方がいいです。エンジンがかかりやすくなるどころかかかりにくくなります。
アクセルを回したりブレーキレバーを握る必要はありません。放置したバイクはエンジンがかかりにくいので懸命に何度も挑戦しましょう。
ガソリンは来ているか
ここまできてエンジンがかからない場合は、大なり小なり何らかの問題があるということです。まずはガソリンがエンジン(キャブレター)までガソリンが来ているか確認しましょう。
4.ガソリンは入っているか
冬の間に揮発してなくなることはあまりないと思いますがまずはガソリンタンクのキャップを開けガソリンが入っているかどうか確認してください。ガソリンが入っている場合は次に進んでください
5.ガソリンコックはONか
冬などでバイクを放置する時、ガソリンコックをオフにする場合があります。ガソリンコックはオンになっていますか?
ガソリンがギリギリなくなったことも考えられますので、一度ONでもOFFでもなくRES(リザーブ)にしてください。
6.キャブレターまでガソリンが来ているか
ガソリンタンクが満タン、コックもOKとなればキャブレターまでガソリンが来ているか確認しましょう。
キャブレター下部に「ドレンボルト」というネジがあります。このネジを緩めるとキャブレター下についているホース(ドレンホース)からガソリンが漏れだします。ドレンボルトを緩める際はドレンホースに受け皿をして緩めてください。
ガソリンコックをONの状態でドレンボルトを緩めて(外さなくて良い)みましょう。キャブ内のガソリン以上のガソリンが漏れたらフューエルライン(ガソリンの通り道)は問題ないということです。
ガソリンの漏れがしばらくして止まる場合はフューエルラインの詰まりが疑われます。
コックの詰まりなのか、フューエルホースの詰まりなのか、キャブ内部のつまりなのかを順に点検しましょう。フューエルホースを取り外して詰まりがないかどうか、クリーナーを使って調べます。コックの詰まりはフューエルホースを外した状態でコックをONにするとわかります。
キャブ内部の場合はフューエルホース取り付け部分からキャブクリーナーを大量に吹いて詰まりが改善されるか確認、ダメなら分解洗浄します。
7.プラグの火花は飛んでいるか
ガソリンに問題が無い場合はプラグが生きているかどうか確認します。
プラグレンチを使用してプラグを取り外し、取り外したプラグをプラグコードに付けて、車体アースにくっつけてエンジンをかけてみましょう。プラグから火花が飛んでいない場合はプラグが死んでいる可能性が大。
ただし仮にプラグから火花が飛んでいても、火花が弱い場合はエンジンがかからない、始動困難になる場合があります。交換できるのであれば交換することをおすすめします。
プラグを交換しても火花が飛ばない場合は点火装置などに問題があります。原因の切り分けが難しいのでこの記事では割愛します。時間やお金がかかる可能性があるのでこの場合、バイク屋に持っていって症状を話す方が懸命だと思います。
混合気は正しいか
上記の点が全て大丈夫でもかからない場合は混合気のトラブルが疑われます。混合気とはガソリンと空気を混ぜた物のことです。エンジンはガソリン、空気のバランスが最適でないといけません。どちらかが多すぎるとエンジンの調子を悪くします。
混合気のトラブル原因は無数にあるのですが、よくあるものは「エアクリーナー・キャブレターの詰まり」「二次エア」です。二言でまとめましたがこの原因もたくさんあるので厄介です。
8.エアクリーナーの詰まり
エアクリーナーはキャブレターの先に付けられている物でキャブレター内にゴミが入らないようにするためのフィルターです。このフィルターが詰まったり、劣化してなくなるとエンジンがかからない(かかりにくく)なります。特に問題になりやすいのがフィルターの詰まり、またはボロボロに劣化することです。
フィルターを取り外してパーツクリーナーで汚れを落として、再装着します。湿式の場合はオイルを垂らす必要もあります。
9.キャブレターの詰まり
先ほどのフューエルラインの詰まりとはまた別で、キャブ内部に存在する「ジェット」が詰まっている可能性があります。詰まる可能性が濃厚なのは「メインジェット」と「スロージェット」キャブレターのフロート室の中にある真鍮のネジがジェットです。
キャブクリーナー(成分が違うのでパーツクリーナーではダメ)をペットボトルのフタなどの容器に貯めて、ジェットを浸けておきます。その後キャブクリーナーのガス圧でジェットの詰まりを吹き飛ばしましょう。
10.二次エア
二次エアとは、通常キャブレターの吸い込み口はエアクリーナーのみですがそれ以外の部分からエアを吸っているという状況です。空気は多すぎても問題になります。
二次エアの濃厚な原因は「インシュレーターの劣化」です。
インシュレーターはキャブレターとエアクリーナーを繋ぐ部品です。インシュレーターはゴム製の場合が多いため、時間が経つと劣化します。劣化して亀裂が入り穴が開くとそこから空気を吸ってしまいます。インシュレーターの交換で対応が出来ます。
極まれにインシュレーターに穴が開いてなく、インシュレーターの隙間からエアを吸うということがありますので(経験済み)破れていない場合は念のため増締めすることをおすすめします。
まとめ
かつて原付の主流で今は生産終了の「2サイクルバイク(2st)」の場合はオイル不足もよくある原因の一つです。
以上が原付バイクのエンジンがかからない原因10のチェック項目「冬放置」になります。基本的にバイクが古くなればなるほど原因が複雑化していく、この記事の下の方になっていくことが多いです。新しいバイクの場合は比較的早く原因が解明でき簡単にエンジンを修理できるでしょう。
この記事はあくまで私個人が実施している手順になりますので、修理の際は自己責任でお願いします。
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