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感想【オーファン・ブラック】日本人が汚した名作ドラマについて語る

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感想【オーファン・ブラック】日本人が汚した名作ドラマについて語る

出典:Orphan Black | BBC America

どうもでょおです。
ぶっちゃけだいぶ今更なんですが今回は海外ドラマ「オーファン・ブラック 暴走遺伝子」について語ろうかと思います。というのも先日書いた「ARQ: 時の牢獄」の感想記事でもオーファン・ブラックについて触れていて思い出したからです。

【感想】ARQ: 時の牢獄『ダサすぎるタイトルで損してるNetflix映画』

オーファン・ブラックは私の中でも好きな海外ドラマの一つで昨年シーズンフィナーレを迎えたドラマです。

 

オーファン・ブラックについて

ジャンルとしては私の好きなSFドラマ。2014年頃にHuluで配信が開始しました。

タチアナ・マズラニー演じる主人公のサラは自分と同じ顔をしたドッペルゲンガーな人が飛び込み自殺するところを目撃、その人物に成り済まし人生をやり直そうとするものの強大なクローン陰謀に巻き込まれていくお話です。

主人公を含むクローンシスターズを演じるタチアナ・マズラニーはシーズン1では1人7役を演じ、最終的には全シーズン通して10人以上のクローンを演じました。その結果第68回エミー賞主演女優賞を受賞した作品です。
アメリカ人、イギリス人からウクライナからフィンランドまで、様々な国籍の人間の訛りや性格を反映して演じきりました。

オーファン・ブラックの魅力

まずはなんといっても引き込まれていくサスペンスだと思います。SF海外ドラマらしく謎が謎を呼び、ストーリーがテンポよく展開していきます(はじめの頃は)。どんどん話が膨らんでいくものの物語の主軸はクローンを研究開発した組織とクローン姉妹達の戦いです。
そして上述した通りタチアナ・マズラニーの演技です。彼女はものすごい美女というよりは少しクセのある顔立ちの女性ですが、もしタチアナ・マズラニーがどこにでもいるようなクセのないただの美女だったらクローン達を同じ人間が演じてる事さえ気づかないかもしれないような演技だと思います。

その他トランスジェンダーやLGBTにも切り込んだり、シリーズ序盤ではイケメン俳優がメインキャストで登場してくるので女子はキュンキュンするんじゃないかと(知らんけど)

そして一番の魅力がヒューマンドラマの部分。彼女達は生まれも育ちも全く違いますが自分たちが同じ人間のクローンだという事で家族としての絆を築いていきます。たとえ自分を殺そうとしても姉妹だと扱い絆を深めていきます。一人のクローンの大切な人間を他のクローン達みんなが助けていき、大きな大きな家族になっていく物語です。
オーファン・ブラックの一番の魅力はそこにあると思います。

日本人が汚したリメイク版

で、今回の記事の主題なんですがこのドラマ「オーファン・ブラック」は日本でリメイクされました。「オーファン・ブラック~七つの遺伝子~」というタイトルで副題だけ少しもじった感じ。放送してたのは昨年末くらいだったかと思います。実はその当時にこの記事を書こうとしていたのですがあまりに腹が立ったのでまともな文章が書けなくて断念しました。今、自分の中でほとぼりも冷めたので書く事にしました。

具体的に何が気に入らなかったのか。

大体、海外の作品を日本でリメイクするってこと自体気に入らない。日本のドラマ市場はなぜか知りませんが韓国ドラマのリメイクをやってることが多いですよね。韓国ドラマのリメイクって結構嫌いな人もいて、それと同じようにBBCアメリカの作品を日本でリメイク。そしてなぜか主人公が韓国人女優。

別に韓国人が嫌いな訳ではないんですがドラマ市場の「リメイク」と「韓国」はどうしてセットになるんでしょうか。利権が絡んできてそうでドラマを素直に楽しみたい人間としては気持ち悪い。さらに主題歌を歌うのは主人公を演じる知英なのでやっぱり何か見えない力が働いてそうでぞわぞわする。

主演のキャスティングミス

オーファン・ブラックの魅力の一つとしてタチアナ・マズラニーの演技があります。日本版で彼女と同じ役を演じた知英ですが、そもそも日本語自体訛ってるんです。なので他のクローンを演じても、演じ分けてるのか、また訛りが出ちゃってるのかわからない時もありました。いや、日本語上手だとは思いますよ。でも母国語じゃないし限界があるんじゃないって感じ。
最後の方は訛りがどんどん減っていてさらに日本語が上手に…初回からこうでないとアカンやん

なんかコスプレっぽくてネタっぽい

日本の映像はなぜこう安っぽいのか。なんでなんでしょう。詳しい方いたら教えてほしいです。どうして日本のドラマや映画はチープに見えるんでしょうか。費用?
原作ドラマの「オーファン・ブラック 暴走遺伝子」に合わせて日本版オーファン・ブラックでも赤毛のキャラなんかが出てくるんですがコスプレにしか見えないんですよ。日本でも何年か前に髪を赤く染めるのが流行ってましたがあんな風に自然にできないんでしょうか。原作ドラマでは脱色した金髪だったキャラクターがいかにもウィッグな銀髪で出てきたときはもう視聴者舐めてるとしか思えませんでした。

SF作品って非現実な世界観なんですよ。SFってありえない話なんですよ。だからこそリアルさを徹底しないといけないんです。私はSFが好きですが嫌いな人がいるのもすごくよく理解できて、理由は一歩引いてみるとものすごく滑稽に見えるから。
だからこそ観てる側を引き込むように偽物っぽさを感じさせないリアルさが必要です。あんな文化祭の衣装じゃSF好きの私でも観るに耐えません。

原作オマージュがもう馬鹿にしてる

リメイク作品って原作の面影をなくすようなパターンと原作をトレースするパターンがあると思うんですよ。日本版のオーファン・ブラックはどっちらかと言えば後者なんですがどっちつかず。原作をトレースしたいんだろうけど舞台が日本になってるから無理があります。

なので申し訳程度にしてるオマージュが馬鹿にしてるとしか思えない。例えばサラって名前のキャラが沙羅になってたり、ヘレナがエレナになってたり。似せられない名前もあるんだからもういっそ全部全然違う名前にすりゃ良いのに。

ヒューマンドラマが決定的に欠如している

オーファン・ブラックの一番の魅力だったヒューマンドラマの部分が決定的に欠如してると感じましたね。これ自体は5シーズンを通して育っていくものなので仕方ないのかもしれませんが、一番の魅力がないことでドラマのおもしろさは超減少。
原作ドラマではあまりクローズアップされなかった恋愛部分が肥大化していました。やっぱりこうなんのね。

終わり

日本版オーファン・ブラックの続編が今後作られるかどうかは不明ですがおそらく原作のようにシーズン5まで続く事はないでしょう。原作ドラマではファイナルシーズンの最終話ではじめてタイトルである「オーファン・ブラック」の意味が明かされる仕組みになっていましたし、それを途中で明かす事はできないので色々と未回収伏線が残ってしまいました。
日本のドラマに限った事ではありませんがリメイク前を超えられないリメイク作品なんて何の価値もない二次創作品です。二度とこんなことしないでほしいです。

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