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感想【アンダーカバー秘密捜査官】Netflix ナルコスになり損ねたドラマ

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感想【アンダーカバー秘密捜査官】Netflix ナルコスになり損ねたドラマ

出典:アンダーカバー: 秘密捜査官 | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト

どうもでょおです。

GWが終わり平常運転に戻りました。長期休暇の後って気分最悪だよね。

さてGWは引き込もっていくつかドラマシリーズも見てたんですが、その内のひとつがNetflixオリジナル作品の『アンダーカバー:秘密捜査官』です。

ベルギー、オランダ発のドラマで麻薬組織に潜入捜査する実話ベースのドラマになっています。

すでに最後まで見た感想ですが、面白かったです。けど、うん。まあね。どうしても『ナルコス』シリーズと比較してしまって、肩透かしくらった感はあります。

 

ドラマ『アンダーカバー:秘密捜査官』のあらすじ

 麻薬王って言ったらお城みたいな家で部下が厳重に警備している家のイメージですが、この麻薬王フェリー・バウマンはキャンプ場。

休暇の間はベルギーとオランダの国境にあるキャンプ場で過ごしているらしく、そのキャンプ場へカップルのフリしてボブとキムが潜入する話になっています。日本だとこういうタイプのキャンプ場ってあまり馴染がないんだけど麻薬王ってそんな庶民的なの?

ドラマ『アンダーカバー:秘密捜査官』の登場人物

ボブ

ベテラン潜入捜査官のボブ。ペーターという偽名を使ってキャンプ場へ潜入します。

既婚で子供も二人いるのに危険な捜査をしているので妻が参ってる。私生活と仕事の間で苦労している描写なんかも多数ありました。

ベテランの割に序盤ではかなりポンコツでした。キムが上手く取り入ってるのに「コイツは嫌いだ」とか言って操作を台無しにしたりもしてた。

キム

新人の潜入捜査官。アヌークという名前でキャンプ場に潜入します。ペーターとは結婚しておらず恋人だという設定。潜入捜査だけじゃなくて頭も良くキレる有能な人。

とはいっても潜入捜査の設定上、ペーターの恋人という設定なので闇ビジネスの話には入っていけないのでイマイチ彼女のパフォーマンスが発揮されきらないのがもったいないです。

フェリー

欧州でエクスタシーをさばく麻薬王です。短気でくだらないことですぐにブチギレます。商売は家族で行っていて身内ばかりで固めてるので潜入するのが難しい。

命を救われたり、良くしてくれるペーター(ボブ)に徐々に心を開いていきます。

ジョン

麻薬組織のナンバー2。頭が切れて、とにかく鼻が利きます。最初からずっとペーターの正体を疑っていました。ボスのフェリーは大したことないけどジョンを攻略するのは至難の業ですね。

ダニエル

フェリーの妻。キャンプ場の女性陣に嫌われていて、カリーシという名前の犬しか友達がいないボッチ。

そんな中、優しくしてくれるアヌークに好意を寄せ、最終的にアヌークと禁断の関係を持ってしまいます。

 

ドラマ『アンダーカバー:秘密捜査官』の感想

冒頭でも言った通り、面白かったです。潜入捜査ものらしく、全編通して緊張感があります。10話という、ドラマでは短めの長さも作用してテンポよく物語が進行していきます。

本当に実話ベースの話なんだろうかと思うほど色々な展開がありますし、あっという間に見終えてしまいました。

ただ言った通り、残念な部分もあるんですよね。上手くやると次期『ナルコス』になれるようなドラマだっただけに残念です。

 

麻薬王フェリーがヘボすぎる

はっきり言ってこれに尽きる。

本作『アンダーカバー:秘密捜査官』における、悪代官のフェリーがポンコツすぎるんですよね。

同じく麻薬を題材にしたNetflixオリジナルドラマといえばやはり『ナルコス』シリーズです。ナルコスにはパブロ・エスコバルという魅力的な絶対悪があります。シーズン3ではカリカルテル四人衆、メキシコではフェリクスに置き換わり、エスコバルほどではないにしても恐ろしい敵です。

ところが本作『アンダーカバー:秘密捜査官』の麻薬王フェリーは全然怖くない。何度か暴力的な描写があったものの、かんしゃく持ちのオッサンって感じ。ヤバそうなオーラもなければ、カリスマ性もありません。

実際、部下たち含め色んな人間からけっこう舐められてますし、自分で運転したり自分自身で交渉の場に出向いたりしてて、小者感をムンムンに漂わせています。

たしかに怖いんだけど、建築現場の親方とかにいそうな感じの怖さ。なんかフレンドリーなんですよね。歩き方とか仕草とかも貫禄がない。

麻薬組織のナンバー2であるジョンと違って勘も働かないのでボスとしてヘボすぎる。終盤でジョンが死亡してしまうんですが、ジョンのいない組織なんて怖くもない。

 

そもそも彼らの組織が生業にしているのはドラッグの中でもエクスタシーというもの。一般的な解釈としてエクスタシーは安価なドラッグです。『ナルコス』シリーズでお馴染みのコカインは比較的に高価で、危険度も遥かに高いです。

なのでどことなく拍子抜けしてる感じがあるんですよね。麻薬王とはいっても安価なドラッグを売るフェリーたちはそれほど金持ちって感じもなく、スポーツ観戦も一般席でペーター(ボブ)がボックスシートに呼ぶといった不思議なエピソードもありました。

また劇中では潜入捜査官のキムがエクスタシーを使用するシーンすらあって緊張感や危機感みたいなのが欠けるんですよね。

キムは他にも「犯罪が起きるくらいなら合法化すればいい」なんて言うシーンすらあり、ドラッグの危険性が軽視され危機感が薄れてしまいました。

 

警察側もヘボすぎる

そうなんですよ。実話が元になっているので、仕方ないのかもしれませんがヘボいです。

まずはボブ。ベテランのはずなのに序盤で早々に尾行されますし、追跡装置も見破られます。最後の方は盗聴されて組織のナンバー2を殺してしまう大失態。新人のキムはほとんどヘマしてないのにベテランのボブはヘマばっかり。

警察なら予想できただろ、みたいなことが多々あります。犯罪者たちを相手にしてるのに予測能力がなさすぎる。

ここ一番ってところで素人としか思えない無能すぎる覆面捜査官を使ったことで、これまでの捜査がすべてオシャカになるとんでもない大失態までありました。もうね、私の方が上手くやれんじゃないかって思うぐらいなんよ。

 

特異な状況が上手く作用していない

潜入捜査の映画や作品は多数存在しますがこのドラマの特徴は潜入捜査官が二人だというところです。

赤の他人の二人は結婚も視野にいれているカップルを演じるのです。

これによってイザコザや覆面としてのボロが出るのかと期待してたんですが、ほとんどなし。二人とも悲しいぐらいプロに徹しててこのロジックは上手く働きませんでした。

途中ボブとキムが勢いで寝るって展開もありましたが、本当にそれだけ。仕事上の良きパートナーを貫きました。

 

わざわざこの潜入捜査ドラマを選ぶ必要はない

この手の作品は多数あるので結論としては、わざわざ本作を選ぶ必要はないなと思いました。

潜入捜査の話はよくある題材ですし、その中で『アンダーカバー:秘密捜査官』が特別優れているとは思いません。

潜入捜査官って捜査対象に情が移っちゃって、その中で葛藤するって展開もよくあるんですが、それもあまりなかったですね。ボブは終始冷めた目でフェリーを見ていました。あんなのでよく騙せるな。

一方、新人のキムは捜査対象のダニエルと嫌々ヤっちゃったんだけど、最終的に情が移ってダニエルに警告します。嫌がってたんとちゃうんかい。色仕掛けで誘惑されたダニエルが唯一気の毒でしたね。

仕事の話はほとんどしない夫を持つダニエルが一体どんな罪に問われたんだろうか。彼女捕まえたのは脚色っぽいと個人的には思ってる。

 

『アンダーカバー:秘密捜査官』シーズン2はどうなる?

本作を見た人はわかると思いますが、クリフハンガーを残したエンディングでした。

刑務所に入れられたフェリーが、ジョンの生前の音声を聞き、ジョンの死が事故ではなくボブによるものだったということがバレました。

なので『アンダーカバー:秘密捜査官』はシーズン2に更新することができなくもない訳ですが、これってシーズン2になったらどんな話になるんでしょうか?

まさかの法廷ものになったりしないよね?獄中からフェリーが復讐しかけてくるって展開になるんでしょうか。それからボブの相棒キムは物語のラストで引退することを宣言してましたし、シーズン2に継続するのは難しいと思いますね。

ただエンディングはたしかにシーズン2へ続きそうな感じでしたし、実話ベースでありがちな「テキストで表示される主人公たちのその後」みたいなのがなかったのでシーズン2をやる気はあるように思います。

 

最後に

グダグダ文句言いましたが、基本的には面白くておすすめのドラマです。今回の私のようにゴールデンウィークなどの長期休暇に一気見するのがおすすめですね。

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