Netflixで配信されている「1922」を鑑賞しましたのでその感想記事です。スティーブンキング原作の中編小説の映画化作品です。
最近はスティーブンキング原作映像化の第2ブームがやってきているのでしょうか。
ITやダークタワー、同じくNetflixのザ・ミスト、ジェラルドのゲーム。個人的にはザ・スタンドの映画化待ってます！4作品構成くらいでフラッグをマシュー・マコノヒーで。各社さんよろしくっす。(誰も見てない)
脱線しましたが「1922」は1922年の田舎が舞台のサスペンスホラーになってます。ホラー苦手な私でも平気だったので苦手な方も大丈夫です。ただネズミさんが大嫌いになるの間違いないのでご注意ください。
個人的には微妙。面白かったのは面白かったけど観てすっごく良かったとまでは思わないです。またこの記事はネタバレなしでお届けします。
キャスト
映画1922の主人公のジェイムズ役にはトーマス・ジェーン。ドリームキャッチャー、映画版ミストに続いてスティーブン・キング原作作品への出演は3回目(多分)役作りのためかかなり痩せて見えます。
妻のアルレット役にはモリー・パーカー。個人的に見逃せないのがジェイムズの友人役のハーラン・コッタリーを演じるニール・マクドノー。彼はジェイムズと違い農家で成功している富裕層です。上品だけど内に秘めてそう感が高評価。
あらすじ
舞台は1922年ネブラスカ州の農家。妻のアルレットの父親が死に、アルレットが100エーカーの農地を相続する。主人公ジェイムズは農家を続けていずれは息子にその土地を相続させたいと思っていたが、アルレットは100エーカーの土地を売り、都会暮らしをするつもりでいた。
1922 | Official Trailer [HD] | Netflix - YouTube
予告編にも入っちゃってるのでネタバレしてしまいますが主人公のジェイムズは妻のアルレットを殺害します。主軸はその後のお話。
【感想】ザ・スティーブンキング作
1922はいかにもスティーブン・キング原作作品といった内容の映画でした。主人公が文章を綴りながら語り口として物語が始まるところや、スーパーナチュラルな呪い要素に近いものが登場しますがこの辺りを特に掘り下げる訳でもなく、終止疑問符が浮きっぱなあたりは、スティーブン・キングらしいなと思います。
キングが大好きなトウモロコシ畑も登場しますし、なぜか気が狂っていく主人公もシャイニングに似てます。オチのインパクトと観客を置き去りにする感じはまさにスティーブン・キング。ペットセメタリーや痩せゆく男のあの感じ。
この映画がおもしろいかどうか、評判がどうのこうのってよりも「スティーブン・キング原作映画が1本増えたよ」って程度の印象。スティーブン・キング原作で1922によく似たシチュエーションの映画はこれまでにもたくさんあったような印象があります。
【感想】ネズミ怖すぎ
とにかくこれ。目的や意図が若干、不明瞭ですがとにかくネズミが怖い。予告編を観るだけで分かると思いますが大量のネズミが登場します。ねずみが嫌いな人はまず無理な映画だなってのが感想です。ネズミ嫌いじゃなくても1922観れば嫌いになりますがね笑
【感想】あんまり怖くないよ
私、基本ホラーはだめなタイプですが、あまりハラハラしなかったなと思います。1922にはどことなく80年代B級ホラーな雰囲気があって、気持ち悪いけど怖くない、どこかアホくさいネタっぽい感じが漂っていました。
もしかしたらこのあたりが評価をわけてるんじゃないかと予想。
【感想】監督と主演がすごい
スティーブン・キング映画との相性がいいと評判のトーマス・ジェーンが変わり過ぎです。個人的にタフガイのイメージが強かったトーマス・ジェーンが1922ではどうしようもないクソな夫役を演じていたのが印象的でした。特に妻を殺す前までは闇を抱えているサイコパスな部分が見え隠れして本当に怖い。
それよりなにより監督の手腕ですよ。正直ザック・ヒルディッチって方、お名前聞いた事ありませんでしたが見事にスティーブン・キングっぽい映画に仕上がってて脱帽。キング作品の一番まどろっこしい、やたらと具体的な描写はあまりなくてサクッと観れる感じもよかったです。評判よさそうなので今後も大注目です。
まとめ
1922年のネブラスカが舞台のホラーで、この設定は少し目新しいです。キングの描くトウモロコシ畑が好きな人は観てみて面白いかもしれません。それほど描写は多くありませんが、私的にはこのあたりが一番おもしろく、魅入った理由の1つだと思います。
ただホラーやサスペンスとしては結構ありがちというか、既視感というか、いつものスティーブン・キング原作映画といった印象なのが正直な感想です。
映画「1922」はNetflixでどうぞ。1922 | Netflix Official Site
