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【ブレードランナー2049】3つの『前日譚』短編を観た感想

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【ブレードランナー2049】3つの『前日譚』短編を観た感想

どうもでょおです。
いよいよ今月ブレードランナー2049が公開されますね。(公開日:2017年10月27日)
それに先駆けて前作ブレードランナー(1982)と今回のブレードランナー2049(通称ブレードランナー2)の間を描いた短編作品がyoutubeで3本公開されているのをご存知ですか。
順番に公開され先日最後の3本目が配信されましたので今回はその3本の短編作品の感想記事を書きたいと思います。

【目次】

ブレードランナー短編は前日譚

前作のブレードランナーは舞台が2019年のロサンゼルスでした。今作のブレードランナー2049は舞台が2049年なのでちょうど30年後の設定になっているのでその30年に起きた出来事を今回の3本の短編映像作品で描こうという試みです。
3作品ともかなりしっかりと作り込まれており10分程度の作品とはいえyoutubeで無料公開されているとは思えないほどの仕上がりです。結構お金のかかったプロモーションだと言えるでしょう。

ブレードランナー ブラックアウト2022

【渡辺信一郎監督による前奏アニメ解禁!】「ブレードランナー ブラックアウト 2022」 - YouTube

1本目はアニメーション作品の短編。監督には渡辺信一郎監督。
アニメを全く観ない私でも知っているほどに有名なアニメーション作品監督です。
代表作品には「カウボーイビバップ」「サムライチャンプルー」「アニマトリックス」などがあります。
個人的には1本目が一番手が込んでると思いました。というのも本作だけアニメーション作品だからです。他の2本はキャストも本編に登場するキャストが起用されているので、本編撮影の一環で撮影できるのかなーなんて思いました。
1本目は舞台が2022年ということで前作ブレードランナーから3年後に起きたブラックアウト事件を起こした2人のレプリカント、イギーとトリクシーを描いた作品になります。

感想

好き嫌いは別として1本目のブレードランナー ブラックアウト2022が3作品の中で最もブレラン愛を感じる作品でした。
ロサンゼルスの街はブレードランナーの世界をそのままアニメーションにしたような感じです。
この3年の間で起こった歴史を文字で起こしていたりとかなり親切なところも見受けられます。さらにはブレードランナーからたった3年後ということもあり会話の中に「デッカード」が登場したり、前作に登場したガフと思しきキャラクターも登場したり、主人公(?)のレプリカントトリクシーがなんとなくプリスに似ていたりと相当なオマージュが効いています。
この作品はすでに過ぎた歴史の一部でしかないのに、感情移入できる程にキャラクターを深く掘り下げている点もかなり高評価です。たった10分程度の作品として描くにはもったいないほどの作画力でとても楽しめる作品でした。

ただちょっと思ったのは「ブレランってこんなんだっけ?」ってこと。
1時間ほどで描く内容が10分程の短編作品のなかにきゅっと詰め困れ、展開がありすぎる気がします。かなり派手なアクションシーンも常に暗いトーンで地味なブレードランナーとはちょっと違う感じがします。

2036:ネクサス・ドーン

【『ブレードランナー 2049』の前日譚】「2036:ネクサス・ドーン」 - YouTube

2本目のブレードランナー前日譚作品は本家ブレードランナーを監督したリドリー・スコット監督の息子ルーク・スコットが監督しています。ルーク・スコットといえば長編初監督のモーガンが失敗に終わったイメージしか今のところありませんね。
時代設定は2036年なのでブレードランナーから17年後、ブラックアウト事件からは14年後になります。
2036:ネクサス・ドーンにはブレードランナー2049にも登場するジャレッド・レトが演じる科学者ウォレスが登場します。彼は新型レプリカントのネクサス9型を開発した科学者という設定なのでレプリカントを規制する法案(ブラックアウト事件により制定された法案)に反対を唱えている人物です。これまでのレプリカントはいわゆる自由意志を持った人間のような物として描かれてきましたが新型ネクサス9型は「反抗・逃亡をせず命令をきくだけ」という物になっています。

感想

ブレードランナーに登場したネクサス6型は人間以上に人間らしいレプリカントが描かれており、ブレードランナーの本当の主人公はネクサスのロイと言っても過言ではないような作品でした。そんなネクサスも新型の9型ではすっかりただのアンドロイド状態でウォレスに従うだけのレプリカントでした。
ウォレスはブレードランナー2049では悪役として登場する予定なので最近は悪役続きのジャレッド・レトの怪演が楽しみですね。
1作目のブラックアウト2022が結構独自路線で二次創作的な魅力ある作品だったのに対して、今作の2036:ネクサス・ドーンは内容も希薄でただの前振り、回想シーンくらいのボリュームの物でした。本来、映画のプロモーション用の作品であればこの程度にとどめておくことが理想なのかもしれませんが、もしかすると劇中で使用されなかった回想シーンをそのまま使ったんじゃないのって思ってしまいました。

2048:ラン・トゥ・ノーウェア

【『ブレードランナー 2049』の前日譚】「2048:ノーウェア・トゥ・ラン」 - YouTube

3本目のブレードランナー前日譚作品は2048年が舞台でブレードランナー2049の前年に当たりますね。ブレードランナー2049はこの短編2048:ラン・トゥ・ノーウェアに直結するんじゃないでしょうか。
描かれる街もほとんど本編CMのものですし、セットなんかはそのまま流用したんじゃないでしょうか。

感想

最近色々な作品に引っ張りだこのデイヴ・バウティスタが新型レプリカントを演じます。今のところわかりませんがブレードランナー2049にも登場するのでバックボーンをしっかり描いておこうということですね。
2036:ネクサス・ドーンでは少し人間味を失っていたネクサスですが2048:ラン・トゥ・ノーウェアのサッパー(デイヴ・バウティスタ)はレプリカントらしく優しさを備え持っていました。
それにしてもデイヴ・バウティスタは本当に良い役選びしますね。プロレス出身の俳優といえばザ・ロックことドウェイン・ジョンソンですが彼はいわゆるアクションスターとして活躍しています。
ランディ・クートゥアのような格闘技・プロレス出身俳優はやはりドウェイン・ジョンソンと同じ方向性、下位互換のような役柄ばかりです。
ですがデイヴ・バウティスタは結構幅広い役を演じています。代表作のガーディアン・オブ・ザ・ギャラクシーでは全身青色にした復習鬼を演じ、その続編ではユーモア溢れるキャラクターに変貌しています。
他にも007スペクターでは寡黙な殺し屋を演じるなど筋肉だけに頼り切らないのが良いです。

終わり

以上がブレードランナー前日譚短編作品3本の感想になります。
ブレードランナー2049は2017年10月27日に公開ですよ。
ではまた。

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