どうもでょおです。昨日よりNetflixオリジナル映画『ブライト』が配信になりました。(配信日:12月22日)
ウィル・スミスを主演に迎えたファンタジー×ポリス×バディムービーなてんこ盛り作品です。ギャラが高くてインディペンデンスデイ2に配役されなかったウィル・スミスを主演に迎えた鳴り物入りオリジナル映画です。このNetflixオリジナル映画のために来日もしていたそうで相当な気合いがうかがえます。
同じくNetflixオリジナル映画としてブラピ主演のウォー・マシーンよりも鳴り物入りだったんじゃないでしょうか。
さて今回は早速、鑑賞したので感想記事を書きたいと思います。
この記事はネタバレあり感想記事になります。
あらすじ
人間とエルフ、オーク、フェアリー、ドワーフなどが共生する現代のロサンゼルスを舞台とする。2000年前、9種族が団結して"ダーク・ロード"を封じ込めたが、"インファーニ"と呼ばれる勢力がその復活を謀る。魔法を使う稀な存在は"ブライト"と呼ばれる。ブライトだけが触れることができる、強力な魔法のワンドの存在が知られている。
出典:ブライト (2017年の映画) - Wikipedia
まあブライトはとにかく複雑なんですよ。世界観というか、背景が。メインキャラの種族は人間、エルフ、オークなんですが
- エルフ=富裕層
- オーク=下級層
っていう図式がありまして、オークは迫害を受けてます。主人公ダリル(ウィル・スミス)の相棒はオーク初の警官ニック(ジョエル・エドガートン)。署の嫌われ者同士のコンビ。この二人が悪の親玉みたいなのを復活させようとしている集団インファーニから魔法の杖を守るってお話し。
キャスト
- ウィル・スミス/ダリル・ウォード
- ジョエル・エドガートン/ニック・ジャコビー
- ルーシー・フライ/ティッカ
- ノオミ・ラパス/レイラ
ダリル・ウォード/ウィル・スミス
ロサンゼルス市警のベテラン警察官。まあはっきり言って特に特徴のないごく一般的なまじめなベテラン警察官。
ウィル・スミスってここんところ当たり役が少ないのでギャラ下がってるんでしょうか。
ニック・ジャコビー/ジョエル・エドガートン
ダリルの相棒のオーク初の警察官。真面目で銃撃戦の経験もないちょっとこじらせた感のあるオーク。オークであることで同じ署の警官全員から嫌われているうえに、オークからは裏切者扱いされて嫌われて居場所がないやつ。
がっつり特殊メイクで分からないけどジョエル・エドガートンってリメイク版ギャッツビーやエクソダスに出てた人ですよ。
ティッカ/ルーシー・フライ
ダークロード復活を計画する組織、インファーニから逃げてきたエルフ。ブライト(魔法が使える人)エルフの中でも変わり者なのか不思議ちゃん担当。
レイラ/ノオミ・ラパス
ダークロード復活を計画する組織、インファーニのリーダー。ダークロードに陶酔しているエルフ。彼女もブライト。ブライトのほとんどがエルフだそうです。
感想 よかったところ
やはりデヴィッド・エアー監督お得意のアクションシーンでしょうか。特にすごかったのがノオミ・ラパスのレイラ。
ノオミ・ラパスって顔が特徴的なのにどんな役で完璧に演じることができる俳優さんなんだと改めて実感。「プロメテウス」で博士を演じて映画版オーファンブラック「セブンシスターズ」やって、リスベット・サランデルまでやってるんですから。
今回の映画ブライトでは魔法が使えるエルフ役で、人々を残虐に殺していきます。実の妹に悪魔って呼ばれるんだから相当ヤバいですね。
アクションシーンもすごくかっこよかったです。
それからサントラがすごい。
ロジックいて、マシンガンケリーいて、キアーラ、ビビ・レクサ、バスティルにフューチャー。若者に人気のある歌手をジャンル問わず根こそぎ詰め込んだかのような豪華な音楽です。
ウィル・スミス主演のネットフリックス作品『ブライト』、豪華サントラの配信リリースが決定 | NME Japan
デヴィッド・エアーってスーサイド・スクワッドの時も思いましたが若者受けしそうな音楽をサントラに使いますよね。リックロスとスクリレックスの隣にジョーカーがいるんですから。
感想 悪いところ
いらないものが多い
ごめんなさい。いっぱいあります。まずはやっぱり要素を詰め込みまくりなところでしょうか。
一番気になるところはやっぱり人種差別描写。これまで映画でも何度と描かれてきた黒人差別描写をオークという人種に置き換えて全く同じことをしています。映画を通してオーク嫌いな主人公のダリルが相棒でオークのニックと仲を深めますが、元々ダリル自体が人種差別をしない人間なので「相性最悪な2人が相性最高になる」みたいな感じもありません。
2000年前に起きた9種族の伝説の話も上手く作用してませんし、大体ほとんど3種族しか出てこないんだから9種族もいなくてよかったんじゃないでしょうか。
9種族が団結して封印したダークロードもどんなヤツなのかわからないし、オークのスプレー小僧の話なんて全くいりません。お前撃たへんくてもパパが撃つんかいって話。
バディものが好きなのは知ってる
ウィル・スミスの代表作の2つはバディムービーですよね。バッドボーイズとメンインブラックです。
この2シリーズの映画はとても人気がありますしおもしろいです。軽快なジョークとコメディ要素がありますし、2人がお互いの良い部分を引き出し合ってとてもおもしろいのですが、この映画ブライトにはそれがありません。なんというかドタバタ感というか化学反応がないんですよ。
ウィル・スミスってみんな同じだよね
映画俳優の中にはどんなキャラクター演じても似た役になる人がいます。
例えばスタローン。不器用だけどプロフェッショナル、それでいてみんなに慕われる。「エクスペンダブルズ」でも「ランボー」でも同じです。例えばクリント・イーストウッド。頭の固い年寄りで皮肉屋。だけど人間味にあふれてる。
こんな感じでウィル・スミスも何やっても同じようなキャラクターになります。ほとんど存在しない人間のブライトという超特別な人間です。「ハンコック」でも最後2人の生き残りの超人だったり。
エンディングに納得いかない
結局、ダークロード復活という壮大な陰謀はもみ消してダリルとニックの2人は表彰されるだけ。往年の映画みたいにこじんまりしてていんですが気に入りません。
あれだけ人種差別問題を大々的に取り上げてきたのに結局それは一切解決しないからです。ニックは表彰こそされましたが未だ署でイジメられる可能性は大ですし、1人のオークが評価されただけで、世間のオークに対する目が180度変わることもありません。
オークから裏切者扱いされている事に関しては悪化するでしょう。
終わり
このNetflixオリジナル映画「ブライト」の続編が企画中だそうですね。たしかにブライトの世界は相当広がってるので続編をつくることは容易でしょう。おもしろいかどうかはおいといて。
エンド・オブ・ウォッチが面白いのでデヴィッド・エアー監督作品は結構期待しているのですが、スーサイド・スクワッド、ブライトと続いて残念なので今後の作品はどうなるんでしょうか。
ハイティーン受けしそうな要素ばっかでザック・スナイダーに寄ってきてません?
以上、ネタバレ感想【ブライト】Netflixオリジナル映画レビューになります。
ではまた。