ネタバレ感想【バンブルビー】TF 最終回にこの映画はナシだろおぉ！

ネタバレなし感想【バンブルビー】TF 最終回にはふさわしくない映画

どうもでょおです。

トランスフォーマー最新作にして初のスピンオフ映画『バンブルビー』が公開になりますね。3月22日から公開ですが春分の日の祭日に先行上映が始まったので早速見て参りました。

今日はその感想を書きたいと思います。なんか今月は映画系の記事多いな。

この記事はいつも通り、ネタバレの内容を含んでいますのでまだ未視聴の方はこちらの復習記事からどうぞ。

映画『バンブルビー』のあらすじ
『バンブルビー』はトランスフォーマー最終回
映画『バンブルビー』の登場人物・キャスト
映画『バンブルビー』の感想
最後に
映画『バンブルビー』サントラ一覧

映画『バンブルビー』のあらすじ

父親を亡くした哀しみから立ち直れない思春期の少女チャーリーは、
18才の誕生日に、海沿いの小さな町の廃品置き場で、廃車寸前の黄色い車を見つける。
自宅に乗って帰ったところ、その車が突如、変形《トランスフォーム》してしまう。
驚くチャーリーを前に、逃げ惑う黄色の生命体。
お互いに危害を加えないことを理解した瞬間、似たもの同士のふたりは急速に距離を縮める。
チャーリーは記憶と声を失い“何か”に怯える黄色の生命体に
「バンブルビー（黄色い蜂）」と名前をつけて、かくまうことに決める。
ボロボロに傷ついたバンブルビーと、心に傷を抱えたチャーリー。
思いがけない友情が芽生えるのだが、しかし、予測不能の事態に巻き込まれていくのだった－

出典：STORY | 映画『バンブルビー』公式サイト 3.22[金]

ディセプティコンとの戦いが激化してオートボット達はサイバトロン星を出ることになります。我らがリーダー、オプティマス・プライムはサイバトロン星に残って時間稼ぎ、その間にバンブルビーは避難先の地球に潜伏することになります。

その潜伏先の地球で傷ついた少女チャーリーと出会い、友情が芽生えるというジュブナイル映画になっております。

『バンブルビー』はトランスフォーマー最終回

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2007年から始まった『トランスフォーマー』の実写映画は10年以上続いたシリーズですが、この記事のタイトルにもある通り本作『バンブルビー』が最終章になるとされていました。

当初、2019年6月28日にトランスフォーマー6の公開日がもうけられていましたが製作が中止、公開日見送りという形になりました。

『トランスフォーマー最後の騎士王』の興行収入は6億ドルとシリーズで最も低い数字を収めました。パラマウントによると『バンブルビー』を持って既存のシリーズを終了し、新たにリブートするつもりだと言われていました。

ところがこの映画『バンブルビー』が予想を大きく上回る高評価で批評家からも絶賛を受けました。もしかするとトランスフォーマー6の打ち切りが中止され、シリーズ継続となるかもしれませんね。

映画『バンブルビー』の登場人物・キャスト

オートボット

バンブルビー

【バンブルビー】のことちゃんと知ってる？たった5分で予習と復習

サムの親しき友人であるバンブルビーがとうとう主役になりました。今回の映画では舞台が80年代ということもあり、G1つまり初代トランスフォーマーと同じ車フォルクスワーゲンのビートルがビークルモードです。

本作では声を失う前のバンブルビーが描かれ、その声を担当するのが『メイズ・ランナー』シリーズの主人公でおなじみのディラン・オブライエン。吹き替え版声優では木村良平。

オプティマス・プライム

【バンブルビー】のことちゃんと知ってる？たった5分で予習と復習

本作では出番は少なめのオプティマス。バンブルビーと同じくG1時代のコンボイそのもののビジュアルで登場することが予告編からわかっています。

もちろん声はこれまでと同じ、ピーター・カレン、吹き替え版は玄田哲章です。

ほんの少しの出演ではありましたが、バンブルビーのオプティマスへの忠誠心みたいなものが垣間見れてよかったです。

ディセプティコン

ブリッツウィング

【バンブルビー】のことちゃんと知ってる？たった5分で予習と復習

バンブルビーを追いかけて地球に一番初めにやってきたディセプティコン。バンブルビーはコイツにコテンパにやられてもオプティマスの秘密は明かさなかったため声を失うことになりました。

こういう過去がちょこちょこ明かされる当たりプリクエルものとしてかなりよかったです。

シャッター

【バンブルビー】のことちゃんと知ってる？たった5分で予習と復習

よくわからんフォグランプを大量につけたちょっとダサいGTXに変身するのはシャッターというディセプティコン。

女性のディセプティコンですが彼女がメインヴィランでしたね。シャッターが頭脳でドロップキックは取り巻きってぐらい活躍に差があった気がします。

声を当てるのは『ブラックパンサー』のティチャラの母役アンジェラ・バセット。日本語吹き替えは人気声優の悠木碧です。

ドロップキック

【バンブルビー】のことちゃんと知ってる？たった5分で予習と復習

かつて存在したアメ車メーカーAMCのジャベリンに変形するディセプティコンがドロップキック。

シャッターに比較すると活躍少な目。頭も良くなさそうですし、好きなことは「殺すこと」でいかにも雑魚なディセプティコンって感じ。

人間

チャーリー・ワトソン（ヘイリー・スタインフェルド）

【バンブルビー】のことちゃんと知ってる？たった5分で予習と復習

映画『バンブルビー』の主人公チャーリー。

父親を失って殻に閉じこもり、父との思い出であるコルベットC1の修理に明け暮れていました。そこで出会った独りぼっちのバンブルビーとの間に友情が芽生えます。

ヘイリー・スタインフェルドって長いことティーンエイジャーやってるよなって思ったらもう22歳なんですね。童顔なのであと5年は出来そう。

いわゆるアイドルなのであまり好きじゃなかったんですが、すげー良かった。

日本語吹き替え版は土屋太鳳が担当。吹き替えの予告編見たけどこれはヒドイ。

メモ（ジョージ・レンデボーグ・Jr）

【バンブルビー】のことちゃんと知ってる？たった5分で予習と復習

チャーリーの近所に住んでいてチャーリーに思いを寄せる少年。オタクじゃないそうですが『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』や『遊星からの物体X』のポスターが貼ってあるところを見ると十分オタク。

『アリータ: バトル・エンジェル』でヒューゴの友達を演じたジョージ・レンデボーグ・Jrが演じます。日本語吹き替え版は志尊淳が担当。

バーンズ（ジョン・シナ）

【バンブルビー】のことちゃんと知ってる？たった5分で予習と復習

チャーリーとバンブルビーを追うセクター7の要員のバーンズにはプロレスラーのジョン・シナがキャスティング。

これが宇宙人とのファーストコンタクトなのにセクター7があるのって変じゃない？過去作さかのぼって見直さないと。

ジョン・シナがこれほど活躍する映画をはじめて見ましたが良かったです。頭の固い軍人で、バンブルビーに助けられたことで最後逃がしてあげるのとか、ステレオタイプなキャラなんだけど結構良かったな。

映画『バンブルビー』の感想

シリーズ最終回にはふさわしくない『バンブルビー』

映画『バンブルビー』よかったんですよ。すごくよかったです。

でもこれがトランスフォーマーシリーズの最終章だと仮に位置づけるのであれば、最終章にはふさわしくない映画だと感じましたね。

ご存知の通りトランスフォーマーシリーズは1から5まで全てマイケル・ベイが監督してきた作品です。過剰なまでの火薬、アメリカ軍賞賛、荒唐無稽なストーリー展開。これらのマイケル・ベイ節があってこそのトランスフォーマーシリーズでした。

ところが本作『バンブルビー』はトラヴィス・ナイト監督にメガホンが譲られました。ストップモーションアニメの畑で活躍してきたトラヴィス・ナイト監督のトランスフォーマーには、過剰なまでの火薬やアメリカ軍賞賛はなく、ストーリー展開の整合性も取れています。

「こんなのトランスフォーマーじゃねえ」なんですよ。

あの馬鹿っぽい映画はいったいどこに行った。

トランスフォーマーの伝統がない『バンブルビー』はシリーズの大トリはふさわしくありません。

何よりオプティマス・プライムの活躍もなければ、メガトロンの大暴れもありません。とてもトランスフォーマー最終章にピッタリの映画だったとは言えませんね。

とは言ったものの一本の映画としてはまぎれもなく

シリーズ最高傑作でした。

こんなのトランスフォーマーじゃねえ、なんて言いましたがマイケル・ベイ節をできるだけ再現しようとしている感もあり、トラヴィス・ナイト監督のマイケル・ベイ愛を感じました。はっきり言ってマイケル・ベイを大きく超えてきましたね。これを最終章にするとマイケル・ベイが可愛そうなくらい。

ほとんど全盛期スピルバーグ映画

いやマジでこれなんですよ。映画『バンブルビー』はもうスピルバーグ映画です。宇宙人と子供の出会い、ファーストコンタクトを通して成長する。もうプロットから『E.T.』です。

80年代が舞台ですし、田舎町が舞台で学校でイケてない子供たちが主人公です。

この手の作品は『スーパー8』や『ストレンジャー・シングス』などで散々使い古されたものではありますが、素直に良かったです。

2007年に公開された『トランスフォーマー』第一作目でバンブルビーとサムが出会ったシーンをオマージュしたバンブルビーとチャーリーの出会いも最高でした。

宇宙人と出会い、友情を育み、一緒に戦って、別れがある。

もうド定番なんだけど、不覚にもジワって来ました。来ただけだよ、泣いてない。

マイケル・ベイにあってトラヴィス・ナイトにないもの

はっきり言って映画『バンブルビー』はこれまでのトランスフォーマーを超えました。これまでのマイケル・ベイが撮ったトランスフォーマーへのオマージュもありアクション映画としてもそれなりの見ごたえがある作品でしたがトラヴィス・ナイト監督のトランスフォーマーには決定的にない物があります。

「カッコよさ」です。

マイケル・ベイの映画はムダにかっこいいです。マイケル・ベイ映画に登場する車は異常にカッコいいですし、同様に軍隊がすごくカッコいいです。

トラヴィス・ナイト監督のトランスフォーマーは青春映画としては最高でしたがムダにカッコいい車や軍隊の統制を見ることはできませんでしたね。

1987年が舞台なのか？

ネタバレ感想【バンブルビー】TF 最終回にこの映画はナシだろおぉ！ — トランスフォーマーにおける『バンブルビー』の時系列

正直、文句があるとすればここかなと。

A-HAの「Take On Me」をはじめとする80sポップミュージックがたくさん使用されたこともあり音楽は文句なしによかったんですよね。最後にサントラ一覧まとめたのでよかったらどうぞ。→サントラ一覧

80年代のダサいけど幸せな感じの音楽が映画にとてもあってたしすごくよかったんですけど、ちょっと車に関してはどうなんだろうと。

80年代の終わりがけなのに70年代の車が多くないですか？まず30年代からずっと同じもののビートルは大丈夫。

シャッターのGTXはどう考えても70年代を象徴するマッスルカーですよね。マスキー法の規制でこの手の車は70年代中盤で生産されなくなりました。ドロップキックのAMCジャベリンのも同じです。ちょうど80年代辺りにAMCは倒産しますが。

こんなザ・70sって感じの車がメインで良いのか。もうじき90年代に突入するんだぞ。田舎の人は車を買い替えないってことなんでしょうか。

極めつけは「あのカマロ」ですよ。サムとバンブルビーが出会った時の姿のカマロです。5マイルバンパーのついたあのカマロは1974年以降のカマロで、80年代には角目4灯の3代目カマロに生まれ変わります。

2代目後期のカマロに変身したバンブルビーがピカピカなのってどうなん？多分このカマロってこの時点で10年落ちぐらいになると思うんですけど新車みたいに光ってましたよね。

第一作目『トランスフォーマー』をオマージュしたものと思いますが時代の整合性みたいなのはちょっとどうかなと感じました。

でも音楽も全部80sじゃなかったか。Unchained Melodyなんかも使用されましたがこれってやっぱり『ゴースト/ニューヨークの幻』のイメージが強いと思うんですよね。あれって90年代の映画だし。確かに60年代頃の歌だったはずだけど。

最後に

いかがだったでしょうか。

トランスフォーマーシリーズが続くにしろ終わるにしろ、多分この映画を超えることは後にも先にもないと思いますね。

エンタメ映画としては物足りない感はありますが、とてもいバランスで青春映画でした。

もしまだ見ていないなら是非ともおすすめします。

…ワーゲンビートル版のバンブルビー可愛いやん。
年甲斐もなくこのオモチャ買おうかな…

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映画『バンブルビー』サントラ一覧

Bigmouth Strikes Again - The Smiths

Things Can Only Get Better - Howard Jones

Runaway - Bon Jovi

Save A Prayer - Duran Duran

All My Ex's Live In Texas - George Strait

Don't You (Forget About Me) - Simple Minds

Take On Me - A-Ha

Girlfriend In A Coma - The Smiths

Never Gonna Give You Up - Rick Astley

Unchained Melody - Sam Cooke

Everybody Wants To Rule The World - Tears For Fears

Weird Science - Oingo Boingo

I Can't Live Without My Radio - LL Cool J

Walk Like A Man - Frankie Valli & The Four Seasons

It Takes Two - Rob Base & DJ E-Z Rock

Think (About It) - Lyn Collins

The Touch - Stan Bush

The Payback - James Brown

I Can't Wait - Nu ShoozI

Can't Drive 55 - Sammy Hagar

Higher Love - Steve Winwood

Dance Hall Days - Wang Chung

Let's Go - The Cars

Back to Life (80s Remix) - Hailee Steinfeld

出典：Bumblebee (2018) - Soundtracks - IMDb