出典:カムガール | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト
どうもでょおです。先日Netflixで見た映画の感想記事を書こうかと思います。
自分と全く同じ顔の人間に動画配信のアカウントを乗っ取られてしまうという設定が面白そうな映画『カムガール』。結論から申し上げると非常に残念な映画でした。
この記事は映画のネタバレを含んでいますのでまだ未視聴の方はご注意ください。ではどうぞ。
映画『カムガール』のあらすじ
自分にそっくりな女にアダルトサイトのアカウントを乗っ取られたカムガール。彼女は過激な演技でファン層を急激に増やしていく…。一体彼女は誰? 目的は何?
と、相変わらず「あらすじ」とは程遠いあらすじを用意してくれてるNetflixに補足説明しますねー。
個人でできるライブ配信の動画サイト、今で言うとのイチナナとかに当たるやつですね。あれのアダルトなヤツでライブ配信してお金を稼いでいた主人公ローラがある日突然アカウントにアクセスできなくなり、自分そっくりの人間が自分の代わりにライブ配信しているという話。
設定だけ聞くとめっちゃおもしろそうでしょ。でもNetflixでよくある予告編詐欺的にがっかりする映画だからこれ。
映画『カムガール』の感想と解説
とにかく犯人の目的がわからない
なんていうかね、そもそも目的がわかんないんですよ。何故アカウントが乗っ取られ、自分の顔が乗っ取られたのかという目的が不明。
普通に考えれば犯人はローラの邪魔をしたい人間か、ローラに成りすましてお金を稼ぎたい人間かのどちらかだと思うんですよね。
ローラは人気上昇中のアイドル(?っていうのかな)ではありますがサイト内ランキングでも50位。ローラのファンの一人ティンカーも言ってますがローラが利用しているサイト以外にも沢山のライブ配信サイトが存在しているわけです。この事からローラを蹴落としたい人間の犯行だとは考えにくい。
もしお金が目的であるとするならこんな回りくどい方法する訳ないでしょう。アカウントも乗っ取れるわけですしハッキングしまくった方が明らかに稼げる。
最後まで犯人の素性が明かされず、目的も不明でとても消化不良な映画でした。
ラストのシーンでローラが自身の鼻を潰してアカウントを取り返すのは見物ですが、常識的に考えるとリアルタイムに顔を読み取ってるんじゃなくてこれまでに配信した動画を素材にして合成するよね。
普通なら「鼻を潰せば偽物の鼻も潰れるはず」とは思わないはず。
さらに自分と全く同じ顔を見ても驚かないってどうなんでしょうか。普通なら顔盗むときに見てるんじゃないの?偽ローラの動きや行動もすべてプログラムで動いているだけなんでしょうか。それならアカウントを返してくれないと思うんだけど。
途中まではそれなりに面白い
そうなんですよねー。相手の目的が一切不明で気味悪くて面白いです。ハラハラドキドキしながら引き込まれてはいきます。
同じライブ配信サイトの人気ナンバーワンの女の子も顔を盗まれた被害者で、しかもその子は事故で死んでる(多分殺されてる)なんてめちゃめちゃ怖いです。このあたりまではかなりスリリングなんですけどねー。なんだかなー。
ネタバレオチを簡単に解説
ラストのオチですね。あのあたりを簡単に解説したいと思います。
まず犯人は不明。目的も不明。ただ、アリスに恨みを持った人間ではなく無作為にプログラムがコピーしているようですね。
また、コピーされた人間たちは同じセリフを言うことからプログラミングされているものかと思います。中の人が台本をもらっているという可能性もありえなくはないですが、自分と同じ顔を見ても驚かないことから中に人がいないと思われます。
結局Netflixの予告編がミスリード
いっつも思うんですよ。Netflixの予告編は本当にダメ。思ってたのと全然違う映画なんだもん。以前こんな記事も書いたことあります。
感想【TAU/タウ】Netflix映画「予告編と全然違って騙された映画」
映画自体が面白くないわけではないのに、思っていたものと違って期待が外れるというもの。
本作『カムガール』も漏れなくそれに当てはまります。予告編を見ると、「なぜか顔を乗っ取られて、その原因を突き止めるために戦う映画」だと思わせられます。
でもどちらかというと主軸はそこよりもアダルトサイトで動画配信しても自分らしけりゃいいじゃない的なことだと思うんですよね。
大変な目に合ったはずのローラはハンドルネームを変えて再び動画サイトに登録しますし、今度は母も娘を応援してくれてます。
ストーリーのテーマはここにあるのにミステリーを期待させちゃうからがっかりするんですよね。
Netflixの予告編は本当にミスリードが多いなと思います。
最後に
まあ正直この映画『カムガール』は別に見なくてもいいんじゃないかと思います。これ見るならほかにもっと面白い映画があると思う。