どうもでょおです。
近年アメコミ映画、というよりスーパーヒーローもの映画が多過ぎませんか?熱心なコミックファン以外はついていけないという人が多いじゃないでしょうか。
そこで今回はよくわからないアメコミ映画それぞれの違いやなぜ繋がっていないのかという権利関係の話についてまとめました。
よくわからない人はこれを見ればわかると思います。
アメコミヒーローは2大コミックメーカーがある
アメコミ、スーパーヒーローと一口に言っていますがこれらは基本的に2大コミックが存在しています。日本で言うならジャンプとサンデーみたいな感じ。ジャンプのキャラ同士はクロスオーバーするけどサンデーのキャラとはクロスオーバーしないとかそういう感じ。
今回は下手な絵をメインに使って紹介していきますので覚悟してくださいw
なぜバットマンとスパイダーマンが協力しないのかと言う違いですが、2人のヒーローは別のコミック会社のヒーローだからです。
マーベルコミックのヒーロー
- アイアンマン
- ソー
- キャプテン・アメリカ
- スパイダーマン
- ウルヴァリン
- などなど
DCコミックのヒーロー
- スーパーマン
- バットマン
- ワンダーウーマン
- フラッシュ
- グリーンランタン
- などなど
大きな括りとしてこうなっています。なのでアイアンマンの登場するアベンジャーズにバットマンは登場しませんし、スーパーマンとキャプテン・アメリカは戦いません。
マーベルコミックのユニバース一覧
現在のアメコミ映画はユニバース、つまりフランチャイズ化しており色々なヒーローが別の映画に登場したり、世界観を共有している事が一般的です。相乗効果で集客をはかろうとしているという事ですね。そこで一覧をまとめました。
マーベルシネマティックユニバース(MCU)
一番成功しているアメコミユニバースがマーベルシネマティックユニバースです。第一作目アイアンマンから現在20作品の映画が10年にもわたって同じ世界観を共有しています。
2008年 | アイアンマン |
---|---|
2008年 | インクレディブル・ハルク |
2010年 | アイアンマン2 |
2011年 | マイティ・ソー |
2011年 | キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー |
2012年 | アベンジャーズ |
2013年 | アイアンマン3 |
2013年 | マイティ・ソー/ダーク・ワールド |
2014年 | キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー |
2014年 | ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー |
2015年 | アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン |
2015年 | アントマン |
2016年 | シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ |
2016年 | ドクター・ストレンジ |
2017年 |
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー: リミックス |
2017年 | スパイダーマン:ホームカミング |
2017年 | マイティ・ソー バトルロイヤル |
2018年 | ブラックパンサー |
2018年 | アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー |
2018年 | アントマン&ワスプ |
さらに付随するマーベル作品のドラマも多数存在しています。
- Netflixオリジナルマーベルドラマシリーズ
- エージェント・オブ・シールド
- エージェント・カーター
- インヒューマンズ
- ランナウェイズ
- クローク&ダガー
マーベルシネマティックユニバースの権利の話
コミック会社であるマーベルコミックをディズニーが買収したため、現在はマーベルコミックに登場するキャラクターはすべてディズニーが映画化の権利を持っています。
ディズニーがマーベルコミックを買収する前に映画化の権利を獲得したキャラクターは例外になります。
が、一定の期間以内に続編を出さないと映画化の権利がディズニーに帰ることになっています。例えばデアデビルはFOXが、ゴーストライダーはソニーが映画化権利を持っていましたが続編が作られないため現在はディズニーが映画化の権利を持っています。
スパイダーマンとハルクの権利
マーベルシネマティックユニバースに登場するスパイダーマンとハルクは他のキャラクターと違いディズニーに映像権利がありません。スパイダーマンはソニーに、ハルクはユニバーサルにあります。他ヒーローたちと違いこの2人はマーベルが買収されるより遥か前にが映像化権利を獲得しているからです。
そのためディズニーはソニーとユニバーサルと提携してキャラクターを使わせてもらっています。
Netflixオリジナルマーベルドラマ
マーベルシネマティックユニバースの中に存在しつつも、そこで一つのユニバースを形成しているのがNetflixオリジナルマーベルドラマです。
動画配信サービスNetflixとマーベルが共同で制作しています。
デアデビルをはじめとするキャラクターたちのテレビドラマが6シリーズ存在し、この6つは世界観を共有しています。Netflix版アベンジャーズともいえるディフェンダーズを結成した事もあります。
- Marvel デアデビル
- Marvel ジェシカ・ジョーンズ
- Marvel ルーク・ケイジ
- Marvel アイアン・フィスト
- Marvel ザ・ディフェンダーズ
- Marvel パニッシャー
Netflixオリジナルマーベルドラマユニバースの権利の話
基本的には映像化権利は親会社のディズニーが所有しているため、マーベルシネマティックユニバースに登場させる事も不可能ではありません。
なぜ今それが実現していないのかはわかりませんがマーベルシネマティックユニバースを製作するマーベル・スタジオとNetflixマーベルのマーベル・テレビジョンは部門が若干違い、管轄が違う事が原因かもしれません。
X-MENシリーズ
X-MENは簡単に言うとミュータントと呼ばれる特殊な力を持った人間たちで組織されたチームです。ウルヴァリンやデッドプールのように改造によって特殊な能力を手に入れたミュータントやジーン、プロフェッサーXのように生まれ持った遺伝子異常が原因で特殊な力を持ったミュータントがいます。
彼らが所属するチームがX-MENでそのX-MENに付随するキャラクターが登場するのがX-MENシリーズです。
2000年 | X-メン |
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2003年 | X-MEN2 |
2006年 | X-MEN: ファイナル ディシジョン |
2009年 | ウルヴァリン: X-MEN ZERO |
2011年 | X-MEN: ファースト・ジェネレーション |
2013年 | ウルヴァリン: SAMURAI |
2014年 | X-MEN: フューチャー&パスト |
2016年 | デッドプール |
2016年 | X-MEN: アポカリプス |
2017年 | LOGAN/ローガン |
2018年 | デッドプール2 |
X-MENは現在を舞台にした旧シリーズと若き日のX-MENたちを描いた新シリーズ、2つの世界が交差したシリーズ、ウルヴァリン単体のスピンオフ、デッドプールなどがあり時系列的に最も複雑なユニバースです。
X-MENシリーズの権利の話
X-MENの映像権利はFOXがディズニーに買収前のマーベルから獲得しました。そのためコミックX-MENシリーズのキャラクターの映像権利はすべてFOXが所有しています。なぜウルヴァリンなどのX-MENキャラクターがアベンジャーズに参戦しないのかという理由はディズニー買収前にFoxが権利を獲得したからですね。
X-MENのキャラクターを使ったテレビドラマの『レギオン』、『ザ・ギフテッド』なども製作しています。こちらはMCUのドラマと違い映画のX-MENと共通の世界を持っていません。
その他にもファンタスティック・フォーの権利も持っていましたが、現在はディズニーに権利が戻りました。
ソニー・ユニバース・オブ・マーベル・キャラクター(SUMC)
スパイダーマンの映像化権利を持っているソニーのユニバースです。スパイダーマンはアメコミの中でも超人気で900体ほどのキャラクターがいるとされています。ソニーピクチャーズはこのキャラクターの映像化権利をすべて持っています。
当初本ユニバースはファンの間でソニーマーベルユニバースSMUと呼ばれていましたがソニー・ユニバース・オブ・マーベル・キャラクターSUMCが公式名称だと公表されました。
『アメイジング・スパイダーマン2』を皮切りに各キャラクターのスピンオフ作品を作り、ソニーマーベルユニバースを作る予定でしたが『アメイジング・スパイダーマン2』が失敗したため白紙に戻りました。
現在は公開予定の『ヴェノム』(悪者版スパイダーマン)からソニーマーベルユニバースをスタートさせようとしています。
下記はまだ予定ですがSMUCに含まれる作品とされています。
- ヴェノム
- ブラックキャット
- シルバーセイブル
- ナイトウォッチ
- モービウス
- シルク
- クレイヴン・ザ・ハンター
- ジャックポット
ディズニーと提携関係にありホームカミング版スパイダーマンを貸し出してるソニーですがソニー・ユニバース・オブ・マーベル・キャラクター(SUMC)とMCUは別の世界にするつもりだそうです。
ソニー・ユニバース・オブ・マーベル・キャラクターの権利の話
ソニーが初めてスパイダーマンを映画化したのがトビー・マグワイア主演のサム・ライミ版『スパイダーマン』です。この三部作のあと、『アメイジング・スパイダーマン』シリーズが2本製作されました。
現在はディズニーマーベルと提携関係にあります。マーベルシネマティックユニバースに登場するホームカミング版スパイダーマンは権利自体はソニーが持っていますが、提携する事で世界観を共有し映画として成功を収めました。
映画のギャラは全額ソニーに入り、おもちゃのギャラがディズニーに入るという仕組みになっているらしいですね。
そしてソニーはマーベルシネマティックユニバースと世界観を共有しないスパイダーマンの登場人物で構成するソニーマーベルユニバースを作る予定になっています。
提携関係が上々なのでマーベルシネマティックユニバースと世界観を共有する事は不可能ではないと思われますが、ディズニーにもソニーにもメリットが少ないので実現しないと思われます。ソニーは自分たちだけでユニバースを動かしたいというのもあるようですしね。
DCコミックのユニバース一覧
DCコミックは古くからワーナー・ブラザースの子会社です。そのためDCコミックのキャラクターの映像化権利は当然ワーナーにあります。DCコミックはこれまで独立したスーパーヒーロー映画を作っていましたが、マーベルシネマティックユニバースに習ってフランチャイズ、ユニバース化することにしました。
DCエクステンデッドユニバース(DCEU)
またはDCフィルムユニバース(DCFU)などとも呼ばれファンを非常に困惑させています。たしかはじめはエクステンデッドユニバースと呼ばれこれは映画もドラマもゲームも全部内包してた気がするんですが。
とにかくDCユニバースの映画シリーズです。スーパーマン誕生を描いた『マン・オブ・スティール』を皮切りに始まったユニバースです。
マーベルと違い失敗続きではありますがブランド力を行使して頑張ってます。
2013年 | マン・オブ・スティール |
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2016年 | バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生 |
2016年 | スーサイド・スクワッド |
2017年 | ワンダーウーマン |
2017年 | ジャスティス・リーグ |
スーパーマン役のヘンリー・カヴィル、バットマン役のベン・アフレックの2人、シリーズの顔が実質降板となりトラブルの連続です。
アローバース
DCコミックのテレビドラマ版ユニバースです。CWというケーブルテレビチャンネルで放送されている『ARROW』を皮切りにスタートしました。
DCコミックのスーパーヒーローグリーンアローの活躍を描いた『ARROW』を筆頭にそのスピンオフである『フラッシュが』作られました。こちらは映画DCユニバースと違い非常に好評でアローは現在シーズン7まで製作されている人気シリーズです。
- ARROW/アロー
- THE FLASH/フラッシュ
- レジェンド・オブ・トゥモロー
- SUPERGIRL/スーパーガール
- VIXEN/ヴィクセン(WEBアニメ)
その他にも現在はアローバースとクロスオーバー予定はない『ブラック・ライトニング』という作品も存在します。
映画版のDCユニバースとドラマ版アローバースの世界を共有させる上で権利上の問題は一切ありません。ですが仕事がしづらいのか何なのかわかりませんが映画とドラマはクロスオーバーしてません。
ドラマ版フラッシュと映画版フラッシュはキャラクターの名前も同じですが別の俳優が演じ、完全に世界観を分けています。
ドラマがヒットしてるんだからカメオ出演でもいいからドラマのキャラを映画に出せばファンも喜ぶと思うんだけど。
最後に
いかがだったでしょうか。アメコミ映画って本当にたくさんある上に、権利問題が本当にややこしいですね。こんがらがった頭を整理するのにこの記事が役立てば幸いです。