こんばんはでょおです。
先日はマーベル映画「ガーディアン・オブ・ギャラクシー」に登場したクラシックカーから感想レビューを書きましたがいまいちニッチすぎるので今回は普通の感想をしたいと思います。
一言で評価するなら星4つ(星5つ中)
笑いあり、涙あり、ドデカいアクション、VFXありのブロックバスター作品でした。
では評価の詳細をどうぞ。(ネタバレあります)
ユーモアは前作よりもパワーアップ
ベイビーグルート
何よりも今回のガーディアン・オブ・ギャラクシー:リミックスでのコメディ要素に貢献しているのは前作でも大人気だったキャラクター「グルート」ですね。ベイビーグルートとして復活してさらにユーモアたっぷりになりました。
小さくなってもロケットとの掛け合いは相変わらず面白いですね。
オープニングではほぼグルートのダンスしか映っていなく、制作側からも愛されているのを感じます。
個人的には過剰すぎてあざとすぎる感があると思いましたが。
https://www.youtube.com/watch?v=jyGnKvqfRM0
ドラックスが笑うようになった
前作のガーティアン・オブ・ギャラクシーでは復讐に燃えていたドラックスは今回のリミックスではいっつも笑っています。笑顔になっただけではなくおバカキャラにまで認定。かなり強かったはずですが冒頭の戦いではおもいっきりマヌケかましてくれました。
新メンバーの参入でさらにギャグ加速
http://marvel.disney.co.jp/movie/gog-remix/character/mantis.html
上述のドラックスとの掛け合いを見せてくれた今作から登場したマンティス。人との関わり方がわからず超天然ちゃんなのでいちいちおかしい。感情を読む能力でドラックスの「おもしろい」という感情を読むシーンは声だして笑ってしまいました。そんな使い方あるのね。
顔が不細工だとドラックに言われまくってましたが普通に可愛いと思うんだけどやっぱり目がダメなの?
前作、一応ヴィランとして登場したヨンドゥとその部下の参入や前回のヴィランネビュラも参戦。
二人ともすっごくかっこいいのにすっごくマヌケに扱われているシーンもありましたね。
泣ける要素も前作よりもパワーアップ
ガーディアン・オブ・ギャラクシー:リミックスは誰が観てもわかるように「家族」がテーマになっています。
スターロードことピータークイルが生物学上の父エゴをあっさり躊躇なくやっつけたあとすぐに育ての親ヨンドゥを失うところを見て涙する対比は本当に感動。
序盤からヨンドゥの転落を描いて、観ている側にしっかり感情移入させて、口笛を吹いているだけでラヴェジャーズをやっつけるハイライトを持たせて、この時点で観ている側はもう「ヨンドゥかっけー!!」ってなっているだけにラストで泣いちゃう訳ですよ。
http://marvel.disney.co.jp/movie/gog-remix/character/mantis.html
もう一つ描かれている家族の絆がガモーラとネビュラ。出来のいい姉と、出来の悪い妹。
ネビュラがガモーラを恨んでいる本当の理由を話したときは心打たれましたね。
ただこの関係性って同じマーベルシネマテックユニバースの「ソーとロキ」にだだかぶりですよね。まぁ良くある設定なので仕方ないですが。
ロキは協力しても基本、敵なのでネビュラも敵のままなのでしょうか?ネビュラ可愛いのでガーディアンズに加入してほしいのですがないですか?(詳しい人おせーてください)
http://marvel.disney.co.jp/movie/gog-remix/character/mantis.html
家族の話はディズニーの十八番
2009年マーベルコミックはディズニーの傘下に入りました。ディズニーはほかの配給会社よりもかなり特色の強い配給会社です。ご存知かと思いますが創設者ウォルト・ディズニーは幼少期家庭内暴力を受けていました。
そんなディズニーはアニメーションをはじめ「家族」という題材を常に大切に扱ってきました。
このガーディアン・オブ・ギャラクシー:リミックスも家族というものをとても大切に扱っている作品でした。
スターロードとエゴ・ヨンドゥの親子の愛やガモーラとネビュラの姉妹の愛、ガーディアンズという一つの家族。
ガーディアン・オブ・ギャラクシー:リミックスは前回のガーディアン・オブ・ギャラクシーよりも「ファミリー向けの作品」という点もその一つです。
でも正直、中だるみはある
ガーディアン・オブ・ギャラクシー:リミックスのネットでの評価は賛否両論あります。でも私は賛でも否でもなく、ちょうど真ん中の普通にバランスのとれた作品だと評価しました。
物語の中盤はかなり緩い感じでした。
スターロード・ガモーラ・ドラックスたちは平和なエゴの惑星に行ってしまうのでこの間のアクション、話の展開は全くなし。
その中だるみを埋めるべくロケットたちがいるのですがどうもいまいち。やさぐれヨンドゥがクローズアップされて、ラストのための感情移入用シーンが連なります。
敵がポンコツ
宇宙を支配してしまおうとしている不死のエゴはもう少し人間体で戦ってほしかったですね。惑星全体が敵なはずなのに弱すぎやしませんか。金色の人たちも簡単に侵入できたし。映画『アフターアース』みたいに惑星のすべてが人間を襲うみたいな感じに
ゴールドフィンガーな人たちもラヴェジャーズたちを使ってガーディアンズを捕らえようとしてましたがあんな大所帯の人種なら下っ端を直接派遣するとかないのでしょうか。
何より弱すぎます。プライドだけが高く、戦闘能力があまりに低い人種でエゴと戦うときにも登場しますがこれがいまいちタイミングがよくない。
大ボスがいて、雑魚キャラが多すぎるというのはこういった作品では鉄板です。
主人公が大ボスと戦っている間、サイドキックたちは雑魚キャラを倒し続けるというパターンです。
そしてあまりの数を相手にしてもうダメだってタイミングで主人公が大ボスを倒して、合わせて雑魚キャラも一掃、一同勝利。という流れです。
でも困ったことにこの作品では大ボスと雑魚キャラが完全に別の組織です。大ボスを倒しても雑魚キャラは倒せないんですよ。
なので大ボスを倒す前に雑魚キャラを倒してしまいます。この雑魚キャラは無数に増殖するようなものではないので一回まとめて倒しちゃうと終わりなんですよね。
なので主人公スターロード以外はみんなそそくさと撤退の準備を初めてしまいます。やはり脇役たちのハイライトと主人公のハイライトは同じタイミングの方が燃えます。
結局、少年ジャンプと同じ流れ
ガーディアン・オブ・ギャラクシーは前作もそうでしたが男たちが燃える少年ジャンプに似た要素があります。
独ぼっちの落ちこぼれ達が仲間と出会い、一緒に旅をして、戦いを通して友情を深める。
さらに今回では少年ジャンプで売れる条件である「昨日の敵が今日の友」になります。(ヨンドゥ、ネビュラ)
ここまでは良い要素ですね。
少年ジャンプと同じ流れで悪いところは「何の取り柄もない落ちこぼれが、実はすごい奴の息子だった」みたいなパターンです。
ナルトもはじめはどうしようもない落ちこぼれでした。九尾の狐はイジめられる原因だったけどそれを利用して強くなっていくというプロットは男の子に夢を与えました。
九尾の狐はいなくても自分のウィークポイントは強みにできるんだと。
でもナルトって実はとんでもなく優秀な火影の息子だったんですよ。
これと同じことがガーディアン・オブ・ギャラクシー:リミックスでも言えます。前回のラストでスターロードがただものではないということがわかりましたがまさかの自称神の息子でした。
惑星エゴがあるかぎりほぼ不死ということもわかり、共感度は急降下。そりゃ不死で神の息子なら何でもできるわな。
ガーディアンズの中で一番、弱くて普通っぽいのが一番強かったわけですから。
でもこの点に関しては映画のラストで能力を失うのでよかったです。
おわり
以上がガーディアン・オブ・ギャラクシー:リミックスの感想になります。
【感想】ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス 家族の話はディズニーに任せろを最後まで読んでいただいてありがとうございました。
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