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どうも映画系ブロガーのでょお(@dyoblog_)です。
このウイルスが終わるころには米国映画館のほとんどが封鎖されて、映画業界が完全に終わるんじゃないかとちょっとビビってます。
業界が完全に終わったら多分Netflixなどの配信に移行すると思うので(は?)今日はNetflixオリジナル映画の感想を書きます。
本日はこちら、
Netflixオリジナル映画『ヘイター』
です。
ポーランドの映画(ポーランドってどこやねん)なんですが、設定がかなり面白そうだったので私にしては珍しく英語圏外の映画を視聴。
一言で感想言うと面白い。この映画もしスルーしてる人がいるなら是非見てください。面白いから。
この記事はNetflixオリジナル映画『ヘイター』のネタバレを含んでいます。未視聴の方はご注意ください。
- Netflixオリジナル映画『ヘイター』の概要と評価
- Netflixオリジナル映画『ヘイター』のあらすじ
- Netflixオリジナル映画『ヘイター』の登場人物・キャスト
- Netflixオリジナル映画『ヘイター』の感想
- 最後に
Netflixオリジナル映画『ヘイター』の概要と評価
- 主演:マチェイ・ムシャウォウスキー、アガタ・クレシャ、ダヌタ・ステンカ
- 原題:Sala samobójców. Hejter
- 監督:ヤン・コマサ
7.1
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評価と概要はこうなっています。
米格付けサイトIMDbでの評価は7.1点、Rotten Tomatoesの評価はまだ出てなかったです。
Rotten Tomatoesで誰も評価してないので誰も注目してないのかもなんだけど、IMDbで7点以上って結構高得点ですよね。普通にしっかり面白いのでもうちょっと色んな人に見てほしい。
Netflixオリジナル映画『ヘイター』のあらすじ
SNSでの中傷戦術という闇の世界に足を踏み入れ、思わぬ成功をつかんだ若者。だがネット上にばらまいた悪意はやがて、実生活に黒い影を落とし始める。
となっております。 ちょっと不謹慎な内容ですが、創作であれば面白いと思えるはず。
SNSのコンサル会社みたいなところで働くことになった主人公トメクは他者を誹謗中傷して貶めるんですが、徐々に本人も気が狂い始めてエスカレートしていってとんでもないことになる。
媒体は違いますが、『ナイトクローラー』に結構似てるので、その手の胸糞映画とかが好きな人はおすすめです。
Netflixオリジナル映画『ヘイター』の登場人物・キャスト
キャストについて詳しく紹介したところで、私含め誰もポーランドの俳優に詳しいとは思えないのでざっくりと省略させていただきやす。
トメク/トマシュ・ギエムザ(マチェイ・ムシャウォウスキー)
© Fot Jaroslaw Sosinski / NAIMA FILM
正直、エスカレートするまでは割と可哀想なヤツなんですよね。幼馴染のガービとその両親は仲良く接してるのに裏でめちゃめちゃバカにされたり。
それを盗聴してるのがそもそもイカれてるんだけど、あんだけ裏表あったら盗聴したくなるのも分からんでもない。
そんでもってインターンとしてSNS運用の会社で働くことになる訳ですが、スマホを使って盗聴とかしちゃったり論文パクったりする彼には元々若干倫理観が欠けてまして、当然のごとく捏造したらYoutuber廃業させられるでとか言っちゃう。
その結果、会社内で成功していくんですが徐々にエスカレートして最後にはとんでもないことが起こっちゃう。
ガービ(ヴァネッサ・アレクサンダー)
© Fot Jaroslaw Sosinski / NAIMA FILM
ビッチ。
トメクの幼馴染だと思われる。トメクは7年前からガービのことが好きなんだと思うけど、正直良さが全くわからない具合のビッチ。
終盤に突然ニューヨークから帰ってきたのはフラれたからだとしか思えないんやが。
ちなみに日本でビッチというと男たらし的なニュアンスだと思うんだけど、本当は「イヤな女」とかそういう意味しかない。
べアタ(アガタ・クレシャ)
© Fot Jaroslaw Sosinski / NAIMA FILM
トメクが働くことになるSNSの運用会社の上司。
プレゼン(日本で言うところの面接?)で倫理観フル無視できるトメクが使えると踏んで採用することにしたBBA(ババァ)。
BBAは悪くないんだけど、彼女が教えた「孫子の兵法」に感化されてトメクがエスカレートした感はある。
割と初めの頃からトメクを狙ってただろ。
ゾフィア(ダヌタ・ステンカ)
© Fot Jaroslaw Sosinski / NAIMA FILM
ガービの母。
父親と娘に比べるとまだトメクに優しいほう。とはいえ優しすぎるかも。関係完全に切った方がお互いにとって良いのにボランティアは承諾するとか、厄介な良い人。
Netflixオリジナル映画『ヘイター』の感想
正直それほど期待してた訳じゃないんですが、結構面白かったので仕事サボって見て正解でした。
映画『ヘイター』は実は続編映画
本作『ヘイター』を監督したヤン・コマサ監督は映画『ログアウト』で本作と似たような映画を作っています。
そして映画『ヘイター』と『ログアウト』は世界観を間違いなく共有しています。
まずそもそもタイトル。原題であるポーランド語で比較するとこうなります。
- ヘイター→Sala samobójców. Hejter
- ログアウト→Sala samobójców
分かりますか?
そもそもタイトル同じなんですよ。『Sala samobójców』は自殺部屋を意味します。『ログアウト』の英語版タイトルは『Sucide Room』、つまり自殺部屋です。
さらにトメクの雇い主であるべアタ(アガタ・クレシャ)。彼女はそのまま『ログアウト』で息子を失う母親べアタ役として登場します。(読みはわからないけど名字も一致)そして映画『ヘイター』でべアタは長男を失ってるというシーンが登場しました。
話は違うしテーマも違うんだけど、同じ登場人物が登場する続編映画になっています。
たしかに言われて見るとポスターも同じ雰囲気だわ。
狡猾で卑怯なクソ野郎が主人公の映画
この映画の何がそんなに面白かったって、主人公のトメクのクソ野郎っぷりですよ。狡猾で冷淡でヤバいです。
トメクを演じたマチェイ・ムシャウォウスキーがもっと印象的で狂気的な演技でも見せてれば、Netflixの目玉になりそうなぐらい。
彼の中傷戦略はそもそもエスカレートしすぎてる。SNSを使ってルドニツキを貶めることが目的だったんですよね。
SNSを使ってアンチを煽って降板させるのが本来のやり方なのに、トメクは早い段階でルドニツキの選挙事務所にボランティアとして参加する。
それもただスパイするぐらいの戦略じゃなくて、ゲイ疑惑のある彼にドラッグを持って迫って動画を拡散させる。煽るネタがなければ自分で作れと。
ほんで一番ヤバいのは拡散した張本人なのに、彼を一番支えてるという冷酷さだよね。
自分を一番支えてくれてる人が、自分を貶めようとしている一番の原因とか怖すぎでしょ。知ったら精神崩壊しそう。
貶めようとしてるどころか殺そうとしてるんだもんね。実際に成功してる訳だし。
この手の映画って割とアンチヒーローみたいな形になることが多いと思うんですよね。
例えばルドニツキが実はスゲー嫌な奴で、視聴者側も「コイツは痛い目にあって当然だ」と思わせる感じ。でもこの映画『ヘイター』にはそんな甘いものはないです。
普通にめちゃめちゃ良い人で非の打ちどころがない男が貶められ冷酷に殺されます。
そしてタカった主人公をボッコボコにした対抗馬で、中傷を依頼した張本人が普通に生きます。
めちゃめちゃ胸糞悪いです。現実だと胸糞悪すぎて体験不可能なので映画として見るとすごく楽しめます。なんか不謹慎な言い回しだけど。
頭がキレるようでキレない
映画『ヘイター』の主人公トメクは頭めっちゃキレるんですよね。序盤でガービの好きなクラブに行くために他の友達を利用したりするところからなんかでも分かります。
ターゲットの選挙事務所で働いたり、射撃場で「協力者」を探したり、かなり頭が良いです。
最後、犯人を取り押さえる時の英雄的な行動は計算なのかたまたまなのか微妙なところですが、共犯だとは疑われなくなるので賢いやり方です。
なのに割とバカなところがたくさんあるのが何とも言えないポンコツ感。
ガービに退学になったこと言っちゃったり、家まで押しかけてゆすったり、賢いのにたまにバカだよなと思っちゃうシーンがいくらかありましたね。
SNSについて深く考え直すべききっかけになる
正直、後半は全くSNS関係ないんですが、序盤の手が黄色くなるというガセで廃業に追い込まれたインストラクター系のインフルエンサー見てると、SNSについて改めて深く考えさせられますよね。
今年の5月にも誹謗中傷を受けて自殺した人がいますし、誹謗中傷は今もなくならない。
底辺ブロガーの私にでさえ「殺すぞクソアマ!」とガチな脅迫があったことあります。それ以外にもたくさん中傷されたことがあります。
過激派ブロガーが誹謗中傷されるのは割と当たり前な気がしますが、私みたいにただ映画の好き嫌いを言ってるだけでも誹謗中傷されます。
そんな時の理由は大体、嫉妬だったりします。
この映画『ヘイター』と一緒ですよね。
私のことを邪魔だと思ってるライバルや、自分より私の声が大きいことが気に入らない人による嫉妬なのかと。
底辺ブロガーと言えども、毎日数千人~数万人がこのブログを読んでくれてます。この数に到達するまで数年間頑張り続けてきた成果なので、私ほど読まれてないブロガーはたくさんいる。
つまり嫉妬する人もいっぱいいるってことかと。
SNSであれなんであれ、人を傷つけることを目的とした行動はホントに良くないです。
でもこれ言ってもなくなりません。どんだけ偉い人が言っても多分永遠になくなりません。
【ラストのオチ考察】トメクは逃げ切れたのか
他人を傷つけ、挙句の果てには人殺しに加担したトメク。映画のラストでは警察が彼に事情を伺おうとしてるシーンがありました。
そもそも何故一切の証拠もないのにトメクの元に来たのか若干謎です。いわゆる通常の事情聴取なのかもしれませんが、トメクとグズコフスキに何らかの関係性があると掴んでる可能性も言えない。
いずれにしても警察は共犯を疑っているので、捜査は間違いなく続行します。
特に女性刑事の方はめちゃめちゃ睨みつけてたので直観働いてそう。
トメクは射撃場で突発的に殺人を犯しているので、そこから証拠が見つかる可能性がありますし、ゲームのログから証拠が見つかるかもしれません。
いずれにしても見つかれば「契約殺人」と「殺人」の両方の罪に問われます。どころかグズコフスキは心神喪失の診断歴があるので、なんなら主犯として扱われるかも。
最後に
いかがだったでしょうか。
このブログにはこの他にもたくさんのNetflix映画の感想を書いてるので興味があれば是非。
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