出典:イン・ザ・トール・グラス -狂気の迷路- | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト
どうもでょおです。
先月のNetflixオリジナルは見たくなるような作品があまりなかったのですが今月は結構「面白そうな雰囲気の作品」がありますね。
映画版ブレイキングバッドも気になるんですが、ドラマ途中で挫折して未だに最後まで見てないんだよね…。
なので今回手始めに見たのがこちら。
Netflixオリジナル映画『イン・ザ・トール・グラス -狂気の迷路-』
珍しくホラー映画です。元々ホラー映画って特別好きなわけじゃないんだけど、原作がスティーヴン・キングと息子のジョー・ヒルの共作らしいので見ることに。
で、感想なんですが良くも悪くもスティーヴン・キング原作の映画ってこんな感じだよなーと言った感じです。
この記事は映画『イン・ザ・トール・グラス -狂気の迷路-』のネタバレを含んでいます。未視聴の方は自己責任でお願いします。
映画『イン・ザ・トール・グラス -狂気の迷路-』のあらすじ
助けを呼ぶ少年の声を聞き、高い草が生い茂る広い草むらに足を踏み入れた妊婦とその兄。だが、やがて互いを見失い、そこから出られなくなる。
妊娠中の子供を養子縁組に出すために長距離ドライブ中の兄妹が、車を止めると背の高い超広大な草むらの中から助けを求める声が聞こえます。
その草むらは一度入ると出れないヤバい草むらで、その中にいる何かが狙ってくるという話。
映画『イン・ザ・トール・グラス -狂気の迷路-』のキャスト・登場人物
登場人物はたったの6人。舞台設定を小さくしてキャストを減らして予算削減してるんですかね。Netflix映画いつものパターンです。
- ベッキー(ライズラ・デ・オリヴェイラ)
- カル(エイヴリー・ホワイテッド)
- トラビス(ハリソン・ギルバートソン)
- ロス(パトリック・ウィルソン)
- トービン(ウィル・ビュイエ・Jr)
- ナタリー(レイチェル・ウィルソン)
大学生なのに妊娠しちゃって子供を養子縁組に出すために長距離ドライブ中のベッキーが主人公。ベッキー役のライズラ・デ・オリヴェイラは同じくNetflixでドラマ化が予定されているジョー・ヒル原作の『ロック&キー』にも出演予定です。
で、車を運転してベッキーに付き添うのが兄のカルです。シスコンです。役者さんのことは知りませんがいい感じにナード顔です。DT感漂っています。これならシスコンに目覚めるのも納得です。
トラビスはベッキーの元カレでお腹の子の父です。ベッキーを探して草むらに入ります。演じるハリソン・ギルバートソンは映画『ニード・フォー・スピード』の序盤で死んじゃう男の子の俳優さんですね。
草むらから出れなくなってしまったと助けを求める少年がトービンです。トービンの両親がロスとナタリーで、ロスを『インシディアス』シリーズ他ホラー映画に引っ張りだこのホラースター、パトリック・ウィルソンが演じます。
と、まあパトリック・ウィルソン以外のキャストはほぼほぼ無名ということになります。
映画『イン・ザ・トール・グラス -狂気の迷路-』の感想
序盤の方は面白かったですよ。
なにより設定がも面白いですよね。日本にはあれだけ広大な土地がまずないのであまりピンとこないですが、あれだけ広い土地にあれだけの草むらがあれば「迷子になったら終わりじゃん」とか「何かいるんじゃないの」って想像したくなりますよね。
背の高いトウモロコシ畑が恐怖の舞台となる設定はスティーヴン・キングのお家芸ですが、今回はトウモロコシではなくツンツンの葉っぱです。種類とかは知りませんが3mほどある猫草みたい。
先住民族の呪い的な話はスティーヴン・キング原作の映画では非常によくありがちですが、『イン・ザ・トール・グラス -狂気の迷路-』も同様で、ホラーの起源がアメリカの中心にある黒くて大きい岩だと言う設定がキングらしくていいですよね。
タイムループがあった辺りも面白かったです。
やっぱり中二病だからタイムループする話好きなんですよね。でもあらすじにはそのこと書いてなかったですし、純粋にホラー映画が好きな人からすると「急にスーパーナチュラルすぎるだろ」とツッコミ入れられるかもしれませんね。
ホラー映画としては割と革新的と言うか珍しい設定だなとも初めは思いました。
元々ホラー映画がそれほど好きではない私が言っても説得力はありませんが、ホラー映画ってだいたい一番初めにキャラクター全員が紹介されてそこから徐々に減っていくというパターンが多いと思うんですよね。でも映画『イン・ザ・トール・グラス -狂気の迷路-』は逆です。
一番初めに二人の登場人物ベッキーとカルが紹介され、そこから徐々にメインキャラクターが増えていきます。私の中では結構新しいなと思ったんですが、そっから先はよくあるホラー映画のように一人ずつ消えていきましたね…。
個人的にやっぱり一番気になったのはラストのオチ。
タイムループものって大体ラストでようやくループを抜け出しかと思ったら実はループの中にいるっていうパターンのラストが多いと思うんですよ。でも『イン・ザ・トール・グラス -狂気の迷路-』ではあっさりループを抜け出しちゃいます。
キング作品でよくあるように尾を引く終わり方じゃないんですよね。ハッピーエンドです。ベッキーは自分の子を育てる決意をして来た道を引き返していきます。トービンの例を考えると草むらの中にいない方のトラビスがどこかにいるんだよね?
トービンは両親を失ったけど、ベッキー側はなんの被害もなかったことになったんじゃないでしょうか。
あとチョロチョロと気になった点はいくらかありましたね。
ロス(パトリック・ウィルソン)が黒い岩に触れて頭がおかしくなったのに、なぜトラヴィスはそれに耐えてトービンを草むらから抜け出させることができたのか、とか色々詰めが甘い気がします。それ出来るんなら初めからそれでいいやん…。
良くわからないけど草むら、黒い岩の狙いってベッキーの胎児だったと思うんですよ。ベッキーがあのタイミングで嘔吐したのも黒い岩の仕業だったんですよね?
だとすればベッキーを草むらに引き込めてるんだからトラビス引き込ませる意味ある?トラビス以外にトービンを草の中に引き込む出来る人いなかったんだろうか。
黒い岩に触れさせて目覚めさせるのも目的のひとつだったみたいだけど、最終的に岩の目的が不明確なので分かりません。
草の顔した化け物も登場しましたが、あれはベッキーのビジョン限定ですか?アイツらいたらすぐに目的果たせそうなんだけどダメなんだろうか。
あと最後のキーホルダー?ネックレス?を渡してベッキーを説得するシーンですがあれってお揃いじゃないよね?序盤でベッキーの死体からトビアスが取ってたやつですよね?
突如現れた謎の泥だらけの少年はベッキーと全く同じキーホルダーを持っていて、おまけに元カレの名前を知ってるんですよ。そんな泥んこの少年を車の後部座席に乗せるなって怖くて私は出来ません。
パトリック・ウィルソンが十分気持ち悪い役を演じてくれていたのにカルのシスコン話とか必要あったのかなと思ったり。シスコンで気持ち悪くても悪い人じゃないし。トビアスを落とした以外は特に必要あったと思いませんし、落としても生きてるんじゃ意味あったの?
最後に
ホラー映画の感想って書いたことあんまりないから難しいですね。苦手な割に結構見てる方なんだけど。やっぱりホラー映画について語るならホラー映画をもっとたくさん見ないといけませんね。
このブログではNetflix映画含めてたくさんの感想を書いているのでよければご覧ください。ではまた。
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