(C)2019 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
どうもでょおです。さてさていつの間にやら11月になってしまいましたね。
つい先日ワイルドスピードの映画見に行った気がしてたのにアレって公開日8月だったんだよね。時間経つの早すぎるわ。
11月頭ということで興味に行ってきた映画はもちろんあのホラー。
『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』
タイトルなげーよな。1作目とほぼ同じタイトルだし、2とかもついてないし、パッと見じゃわかりにくい。
通称は『IT2』でいいんだろうか。読みにくいしターミネーターのパチモンっぽいんだけど。原題からとって『ITチャプター2』や『IT第2章』ってのが良いんじゃないんでしょうか。
私基本的にホラーが苦手な方なんですが、スティーヴン・キング原作の映画って好きなんですよね。不思議な力の話というかオカルトっぽいのが多くてSFやファンタジーの要素があるからホラー好きじゃない人にも受けるんだと思います。
肝心の感想なんですが、やっぱりめっちゃ怖かったです。しかも上映時間が長いんですよ。3時間近くあってアベンジャーズかよ。
トイレ我慢して見てたら本当にちびりそうに怖かったです。
この記事は映画『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』のネタバレを含んでいます。未視聴の方はご注意ください。
- 『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』のあらすじ
- 『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』の登場人物・キャスト
- 『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』の感想
- 最後に
『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』のあらすじ
前作から27年後を舞台に、ビル、ベバリーら大人になった「ルーザーズ・クラブ」の面々が、再び「それ」と対峙するさまを描く。小さな田舎町で再び連続児童失踪事件が起こり、「COME HOME COME HOME(帰っておいで……)」という、「それ」からの不穏なメッセージが届く。幼少時代に「それ」の恐怖から生き延びたルーザーズ・クラブの仲間たちは、27年前に誓った約束を果たすため、町に戻ることを決意するが……。
全作が公開された時点で既に続編の話があったんですよね。そもそも話の構成が2部構成になってて昔ミニシリーズで製作された『IT』も子供時代、大人時代の前半後半に分かれていました。
なので1作目の作中でもすでに続編がにおわされていましたね。
1作目『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』での約束通り、ペニーワイズ復活したので再びルーザーズクラブが集結することになります。
ところがほぼ全員過去のことを全然覚えていないので、過去のいい思い出や悪い思い出を振り返りながら話が進んでいく形になってますね。全員分過去の回想シーンがあるので長いです。
『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』の登場人物・キャスト
狂気に満ちたペニーワイズを演じるのは当然スカルスガルドファミリーのビル・スカルスガルド。メイク落とすと美青年過ぎるのはもう皆知ってるよね。
ちなみにあの目ん玉ギョロギョロするやつはCGじゃなくてビル・スカルスガルドがやってるそうです。片目ずつ動かせるとかホラー映画でめっちゃ有利。
ペニーワイズはもちろんなんだけど本作での注目はやっぱり子供時代と大人時代に2人キャスティングされてるところですよね。分かりやすく表にまとめてみました。
役名 | 少年時代 | 大人時代 |
---|---|---|
ビル | ジェイデン・リーバハー | ジェームズ・マカヴォイ |
ベバリー | ソフィア・リリス | ジェシカ・チャステイン |
ベン | ジェレミー・レイ・テイラー | ジェイ・ライアン |
リッチー | フィン・ヴォルフハルト | ビル・ヘイダー |
マイク | チョーズン・ジェイコブス | イザイア・ムスタファ |
エディ | ジャック・ディラン・グレイザー | ジェームズ・ランソン |
スタンリー | ワイアット・オレフ | アンディ・ビーン |
こんな感じですね。
やっぱり多いわ。1の時ですらちょっと登場人物多すぎないかと思ってたのにメインキャストが2倍になってるんだから本当に多い。
ビル・デンブロウ(ジェームズ・マカヴォイ/ジェイデン・リーバハー)
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ルーザーズクラブのリーダー的存在のビルね。吃音で上手くしゃべることが出来ない子ですね。現在は映画脚本家として活躍しているようです。少年時代のペニーワイズとの出来事から「ハッピーエンドなんかない」と思っているようで、ビルの書く脚本はエンディングだけクソだそうです。
スティーヴン・キングって本当に作家さんをキャラにするの好きだよね。
大人版ビルを演じるのは『X-MEN』シリーズや『スプリット』2部作のジェームズ・マカヴォイ。ジェイデンくんにはあまり似てない。
ジェームズ・マカヴォイって眉尻が上がってるから普通にしてても険しい顔に見えるから優しそうな雰囲気のジェイデン・リーバハーくんには似てないんじゃないかと。
ただそこは流石のマカヴォイ。動き始めると急に似て見えます。主人公だから似せるより人気を重要視したのかと思ってたけど違いましたね。
ベバリー・マーシュ(ジェシカ・チャステイン/ソフィア・リリス)
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父親から性的暴行を受けていたと思われる少女。大人になってからは金持ちの旦那が出来たようですが、彼もDV夫でロクなことありません。
大人版ベバリーはジェシカ・チャステイン。彼女も『X-MEN:ダークフェニックス』に出演していましたね。
子供版のソフィア・リリス本人きっての要望だそうですが、まあ似てないよね…。二人とも印象的な赤毛だけどジェシカ・チャステインはエラのイメージ強いから違うなー。マカヴォイと違って演技しても似ない。
ベン・ハンスコム(ジェイ・ライアン/ジェレミー・レイ・テイラー)
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ベバリーに淡い恋心を抱いていた太めのベン。大人になってムッキムキのイケメンになってます。現実にも子供の頃の太っちょって大変身する人いるよね。やっぱり体系コンプレックスとかあるからなんだろうか。
建築系の仕事をしていてかなり成功しています。セレブです。
そんな大人版のベンはイケメンなジェイ・ライアンという俳優が演じています。いや似てるー。悔しいぐらいに面影ありますね。
リッチー・トージア(ビル・ヘイダー/フィン・ヴォルフハルト)
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お調子者だったリッチーはスタンダップコメディアンになっています。なにがすごいってみんな大出世しすぎじゃない?冴えないリーマンとかいねーの?
大人になった『ストレンジャー・シングス』のマイクではなくリッチーを演じるのはビル・ヘイダー。『宇宙人ポール』や『メン・イン・ブラック3』などコメディ映画を中心に出演作がありましたが最近では声優業の方が多いみたい。
顔はクリソツです。動きもクリソツ。でもあの美形な少年がこんな小汚いおっちゃんになんのかと思うとちょっと悲しくなります。
『ストレンジャー・シングス』といい『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』といいフィンくんは80sに人気ですな。たしかa-haの「Take On Me」のカバーでミュージックビデオにも出てたよね。
マイク・ハンロン(イザイア・ムスタファ/チョーズン・ジェイコブス)
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デリーの町に唯一残って調査を続けていたマイク。27年間の間にペニーワイズの正体や倒し方などを調べて準備を続けていました。うーんこの感じスティーヴン・キング。
エディ・カスプブラク(ジェームズ・ランソン/ジャック・ディラン・グレイザー)
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病弱なマザコンだったエディ。意外にも結婚してるようですが母親ではなく妻の尻に敷かれてました。
エディ役ジャック・ディラン・グレイザーくんは『シャザム!』で主人公ビリーの親友、フレディを演じていましたね。大人版のエディは『バッド・バディ! 私と彼の暗殺デート』などに出演していたジェームズ・ランソン。
目は似てるけど顔長いな。
スタンリー・ユリス(アンディ・ビーン/ワイアット・オレフ)
ユダヤ系でラヴィの息子だったスタンは残念ながらデリーの町に帰る前に自殺。あんな出来事あったんだから仕方ないですね。
昔から違和感あるんだけど手首くらいで人間死なないんじゃない?メンヘラな女子高生とかどーすんの。
首とか太腿とかの方が血管太いと思うんだけどな。
『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』の感想
正直見る前はちょっと懐疑的だったんですよね。
というのも前作が面白かったのって、多感な少年少女の青春物語と絡んでたから面白かったのかなと思っていたんですよね。なので彼らがオッサンっさんになってしまうと面白さ半減するんじゃないかと。
何よりむさ苦しいオッサンたちの同窓会ホラーなんて誰も見たくないんじゃないのと思ってました。イケメン率低めだし華もないし盛り上がらないんじゃないのかと。
でも十分に面白かったです。本音を言うと1の面白さは超えなかったけど。
最近ロクなホラー映画に当たらなかったのでこれだけしっかりしたものが見れてなにより満足です。来るの分かっててもビクンってしちゃうやつ、でっかい音でビックリさせるホラー映画。よく考えると古臭い手法な気がしますが、やっぱりホラー映画ってこれでいいんだよ。
やっぱりなんといってもペニーワイズの怖さが良いです。気味の悪さが映画史上最強クラスでしょう。今作『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』でもジョージーの時のように純粋な女の子が襲われるシーンがあるんですが、あの感じが一番怖いですよね。
リッチーが公園で襲われたシーンなんかぐらいになるともはやネタっぽいので怖くなくなってくる。怖いというかもはや半分お笑いみたいなのでアレなんだけど。
あとこの記事の冒頭でもいいましたが、キングの小説らしいオカルト感が前作より増し増しになってて好きでした。この人は『痩せゆく男』とか『ペットセメタリー』とか先住民の呪いが本当に好きだよね。なんか恨みでもあるんでしょうか。
逆に文句が言いたいとすればやっぱり映画の長さですね。
約3時間の上映時間は確実に長すぎる。そもそもスティーヴン・キングの小説って「無駄に長い 」「超遠回りする」ってのが多い訳なんですが、そのあたりを映画用の尺に省略してくれればよかったのになと。
『ダークタワー』のようにしろとまでは言いませんが原作の中からやりたいと思ったシーン全部ぶちこんだみたいな感じはありましたね。
ペニーワイズを倒すための儀式の第二段階、忘れていた過去を見つける。のシーンがやっぱり圧倒的に多い。
メインメンバー全員の過去を振り返りつつ、ストーリーが進んでいくのでやっぱり寄り道が多いんですよね。それぞれの過去エピソードの度に恐怖を盛り込んでくるので飽きたりはしないし中だるみもないように作られてるんですが、やっぱり疲れる。ホラー映画でこの長さはマジで健康に悪そう。
顔にアザがある少女の話とか、かつてのマレットヘアのいじめっ子で精神病院に入れられているバウワーズの話とか省略できなかったんでしょうか。
バウワーズ出てきて「おぉコイツも出てくんのか!?」と興奮したんだけど、落ち着いて考えるとバワーズろくなことやってないし登場させない方が良かったんじゃないかと思ったりしましたね。
どのシーンがいらないとか感じ方は人それぞれなんだろうけど、長いってのはみんな思ったんじゃないでしょうか。
それからやっぱりどうしても前作ほどの怖さはないですよね。
ペニーワイズに慣れてきた感じは否めないですし、なにより正体がわかって倒し方もわかってしまってるからスリリングさが足りない。それを補うためなのか前作以上に奇っ怪な化け物として姿を現すのですがそれもなんだか微妙なんですよね…。
ペニーワイズの娘だという巨大なババアだったり、スタンリーの首クモとか。中華料理店のフォーチュンクッキーから出てきたやつもそうなんだけど。なんだか微妙で気味の悪いだけのクリーチャーでした。
とか言いつつも出てきたときはビビってたんだけどさ。ババアが出てきたときはペニーワイズじゃないんかいとツッコミたくなったけど。
あっ…あとスティーヴン・キング本人がカメオ出演していましたね。骨董品のお店の店主として。
『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』の配給会社はワーナーなのでライバル会社のマーベル作品のスタン・リーのカメオ出演みたいにやってんでしょうか。原作小説みたいにこのままキングユニバース作ってくれてもいいんやで。
最後に
いかがだったでしょうか。なんだか文句の割合が多くなってしまいましたが嫌いじゃないです。まとまりもいいしエンディングも好きなので面白かったです。
このブログでは他にもスティーヴン・キング原作の映画の感想を書いたことがありますね。
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