出典:父さんはオジロジカ・ハンター | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト
アベンジャーズシリーズのサノスでアゴ割れ宇宙人を演じ、デッドプール2ではなんちゃってターミネーターを演じ、『オンリー・ザ・ブレイブ』では森林消防士を演じたジョシュ・ブローリンがちょっとバカっぽいダメ親父を演じたNetflix映画『父さんはオジロジカ・ハンター』を観たので感想を書きたいと思います。
最近はかっこいいおっさん役が多いジョシュ・ブローリンですが本作ではダサかっこいい父親を演じています。
本記事は物語の核心には触れないネタバレなしの感想記事になります。
父さんはオジロジカ・ハンターのあらすじ
狩り動画界のスターが、久しぶりに会った12歳の息子と絆を深めようとシカ狩りへ出かける。だが、生活環境も価値観も違う父子の結束が急に高まるはずもなく…。
ジョシュ・ブローリンが演じるのは狩り動画界のスター。といっても狩り動画界自体がそれほど活気のあるものではないのかジョシュ・ブローリン演じるバックの狩り動画は超チープ。4:3のアス比で昔のテレビみたいな安っぽさ。
妻と離婚して息子とも離れて暮らしています。今回の狩り動画撮影は息子にも参加してもらって伝統を息子に受け継がせて、絆を深めようとします。
カメラ撮影のドンと3人で狩りに出かけるのですが息子は狩りにそれほど興味がある訳でもなくあまり上手く関係を深めることができません。
父さんはオジロジカ・ハンターのキャスト
タイトルの父さん役(バック)で主演のジョシュ・ブローリン。この父親がダメ父親で、自分のことばかり考えています。息子はそれほど狩りに興味もないのに狩りのことばかり言ったり。
でもいい意味でちょっとバカっぽいんですよ。チープな狩り動画でくさい事言ったりしてたり、いい具合に憎めないやつです。
あと本作ではちょっと太ってます。最近はムキムキなイメージでしたが。ちょっと太った+ヒゲの組み合わせで若干ジャック・ブラックに似てます。もっと太れば結構似るんじゃないかと。
カメラ撮影担当のドンを演じるのはダニー・マクフライド。コメディ映画に出演していることが多いので本作でもその魅力を十分に発揮しております。本作『父さんはオジロジカ・ハンター』の脚本、製作総指揮にも名を連ねております。
バックの息子ジェイデンを演じるのはモンタナ・ジョーダン。(誰それ?)子役なので残念ながら調べても何も見つかりませんでした。
バックに似ていい意味でバカっぽいです。私は「今どきの子供」という言葉が大嫌いなので使いませんが、どこにでもいる普通の12歳の少年です。
ちなみにバックの元妻の新しい彼氏でジェイデンの父になりそうなグレッグを演じるのはスクート・マクネイリー。無神経で天然で嫌なヤツですが、スクート・マクネイリーがクセのない一般人を演じるとは。
相当クセがある雰囲気なので第二のジョバンニ・リビシになれるんじゃないかと個人的に思っております。
父さんはオジロジカ・ハンターの感想
で、肝心の感想なんですがほっこりする系のいい話映画です。笑いあり涙ありで最終的に息子と父の間に絆が生まれます。
山のロケ地がとても美しく、オジロジカも本当に息をのむほど感動します。個人的には壮大な自然がこの映画で一番楽しめました。
ただあえて悪く言うとありがちな映画です。ぎくしゃくした父子の再生物語ですし、ちょくちょく展開も読めたりします。
ただ父親もクソ野郎すぎず、息子も生意気すぎないので普通の父子の再生物語よりはバランスがよく気軽に観やすい印象があります。こういう映画って大体、父親が救いようのないクソ野郎か息子が見捨てたくなりたいぐらいの生意気か、のどっちかってパターンが多くないですか?『父さんはオジロジカ・ハンター』はそれがないのでムカつかずに観れますw
何気にめっちゃ良いヤツがカメラマンのドン。バックとドンのバディムービーが観たくなるくらい良いヤツです。山場ではびっくりな展開と重要な役割を担ってくれるので父子の間にいるただの気まずい人ではありません。
むしろドンがいるからこそ成立するところもありますしね。
まとめ
Netflix映画の中では良作に分類される映画だと思います。お涙ちょうだいに振ってる訳でもなく、コメディにフルで振ってる訳でもなく非常に良いバランスで観やすい映画です。上映時間1時間半以内の尺の短さも貢献しています。
気を張ることもいらず、逆に気を抜きすぎることもないのでおすすめです。
サンダンス映画っぽいというかちょっと変わったインディペンデント映画っぽい感じです。