出典:リム・オブ・ザ・ワールド | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト
どうもでょおです。
さて、今日はNetflix映画の感想記事です。最近は映画見ても古い映画とか何回か見てる映画が多いのであんまり書く気が起こらないんですよね。
今日感想を書くのはNetflixオリジナル映画『リム・オブ・ザ・ワールド』です。「インベージョン×ジュブナイル」なSF映画になっております。
もちろん今回も映画のネタバレを含んでいるので未視聴の方はご注意ください。
映画『リム・オブ・ザ・ワールド』のあらすじ
エイリアンに襲われ、キャンプ場に足止めされた4人の子供たち。出会ったばかりで互いのこともよく知らないけれど、こうなったら、力を合わせて地球を救うしかない!
地球規模のインベージョンの最中に、キャンプ場でたまたま居合わせた4人の少年少女が、偶然にもエイリアン撃退のカギを手に入れます。彼らはエイリアンから逃れつつ、カギをNASAに届けて地球を救おうとします。
互いのことを全く知らない4人が旅の中で家族になっていくというストーリーになっています。以下予告編になりやす。
映画『リム・オブ・ザ・ワールド』の登場人物
アレックス
出典:リム・オブ・ザ・ワールド | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト
主役4人組の中心。父親を火事で亡くしたことで内向的になり、友達が一切いないオタク。自転車が乗れなかったり、高いところが苦手だったりするのですが旅を通して成長していきます。オタクなので知識が豊富で、チームの頭脳を担当します。
ジェンジェン
出典:リム・オブ・ザ・ワールド | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト
アレックスが思いを寄せる中国人の女の子。家族が嫌で、中国からアメリカへ一人で家出してきた行動派女子。1973年式マスタング マック1のマニュアルを運転しちゃうチームの男前担当です。
ちなみに私はマスタング大好きなのでこんな記事も書いてます。
【フォードマスタング】ほぼ『全年式見分ける』方法のチェックリスト
ダリウシュ
出典:リム・オブ・ザ・ワールド | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト
坊ちゃん育ちの黒人。とにかくおしゃべりで調子のいいステレオタイプなキャラ。超リッチなんだけど親が破産して逮捕されるとのことで複雑な状況に置かれているチームのコメディ担当です。
ガブリエル
出典:リム・オブ・ザ・ワールド | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト
キャンプ場に来ていた人ではなく、地元の子。数字が上手く読めない病気を持っており、それが原因で誤解を生み少年院に入ってた。アレックスを助けるシーンから登場するイケメンっぷり。前科者ですが本当は一番優しいやつでチームのイケメン担当です。
映画『リム・オブ・ザ・ワールド』の感想
出典:リム・オブ・ザ・ワールド | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト
子供×コメディは面白い
子供たちが主役の映画っていっぱいあるじゃないですか。『スタンド・バイ・ミー』とか『グーニーズ』とか。あの手のものってハズレが少ないと思うんですよね。『IT/イット "それ"が見えたら、終わり。』とか『ストレンジャー・シングス』とか未だにヒットするわけですよ。
本作『リム・オブ・ザ・ワールド』もそれと同じように子供たちのコメディ映画になっています。なので楽しい。「子供×コメディ」はやっぱりめちゃめちゃ笑える鉄板です。
なんだろう。子供がやるから笑えるんだよね。大人がやってもこの面白さは絶対に出ないです。子供が真剣になってわちゃわちゃやってるのが面白いんですよね。
それからはみ出し者で、それぞれコンプレックスを抱えている少年たちがエイリアンとの攻防の中でコンプレックスを克服していくのもいいですよね。「よくやった」って褒めてあげたくなる感じ。
家が破産しても強がっていたダリウシュは仲間のために体を張って本当に強くなって、母親の期待に沿うことができなかったガブリエルは仲間たちの期待に沿うことができ、本当の意味の家族がいないジェンジェンは家族ができ、アレックスは父を失ったことを乗り越えることが出来ました。
子供ってこうやって成長していくんだなーと、子供もいないのに親目線で見てしまいました。
Netflix映画はハズレでもアタリでもない
とはいえ映画自体は可も不可もなくって感じでした。
壮大な映画で、CGもバリバリ使って大掛かりな感じの映画になっていますが、中身はやっぱり子供向けの映画って感じです。ストーリーが予定調和過ぎというか、展開読めまくるというか。
Netflixの映画って可も不可もないのが多すぎるんですよ。つまらないと酷評もできないし、最高だったと絶賛もできない。まあこんなもんだよって感じの映画が多いです。
映画『リム・オブ・ザ・ワールド』でメガホンを取ったのはマックG。2000年代版の『チャーリーズ・エンジェル』(チャーリーズエンジェルまたリメイクするんだってさ)やケヴィン・コスナーの『ラストミッション』なんかでお馴染みの監督です。同じくNetflixの映画『ザ・ベビーシッター』ではB級スプラッターホラーなんかもやってました。
マックGの映画って、なんていうかチャラい映画が多い。全体的に派手なのに「いい話」をあざとく突っ込んでくる感じ。
主人公たち出会ってすぐなのにお前らもう家族なのかと。子供だし、特異な環境だしアリなのかもしれませんが、なかなかあざといです。子供なのに全員色々なスペック高すぎだし。
こういう細かいところに気は使わない感じが昔の子供向き映画見たいです。それはそれで面白いんだけど。
『リム・オブ・ザ・ワールド』ってタイトルは…
あとタイトルが気になる。
『リム・オブ・ザ・ワールド』ってアレックスたちが訪れるキャンプ場の名前なんですが、キャンプ場って作中においてそんなに重要じゃなかったよね。なんなら映画の半分はキャンプ場以外で起こってたし。
冒頭で「インベージョン×ジュブナイル」と言いましたが、本当はここに「ロードトリップ」も追加するべきなんですよね。彼らはエイリアンから逃げながら100kmもの距離を旅してきたんですよ。彼らに取って重要なのは旅自体にあると思うんです。だから出発地点のリム・オブ・ザ・ワールドよりもゴールのNASAの「JPL」をタイトルにした方がよかったんじゃないの?
タイトルもっさくなるからキャンプ場の名前なんだろうけど。「リム・オブ・ザ・ワールド」は世界の縁って意味になりますから、ダブルミーニングでもあるんだろうけどさ。
音楽に対する謎なこだわり
出典:リム・オブ・ザ・ワールド | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト
それからも一つ気になるのが音楽。
『リム・オブ・ザ・ワールド』ではマービン・ゲイの「Ain't no Mountain High Enough」が重要な役割を担って登場したり、N.W.Aの「Straight Outta Compton」なんかもサントラとして使用されていました。
映画のラストではジェームズ・コーデンがカメオ出演して、アレックス、ジェンジェン、ダイウシュ、ガブリエルたちがジェームズ・コーデンの番組「カープール・カラオケ」に参加しているシーンがありました。カープール・カラオケはセレブが車の中で熱唱しまくる番組です。
音楽に重きを置いてる感じなんだけど、これがこじつけっぽくてすっごい違和感。車の中でカラオケする番組に出演するほど歌が好きそうなキャラが一人もいなかったので、どうも不自然な気がしてしまいました。アレックスが歌う「Ain't no Mountain High Enough」も好きかどうかというより意味があるものとして登場してたので、なんか扱いちゃうな、と。
かっこいいエイリアンが見たい
本作『リム・オブ・ザ・ワールド』はあくまでコメディで、SF要素を含みつつもSF映画ではありません。なのでこんな文句を言うのはアレなんですがエイリアンが微妙。
このエイリアンって設定はイカしてますよね。大気圏突入で丸焦げになっても復活するし、体を自分で引きちぎっても生えてくる。めちゃめちゃ怖いです。
主人公たちをなぜか執拗に追いかけ、体からはより俊敏な犬を放つことも出来ます。プレデターみたいに熱を感知して主人公たちを追いつめました。
こんなに色んな要素を持ってるエイリアンなのにビジュアルが微妙なのが玉に傷でした。
手が複数あり目もたくさんついていて、クモっぽい感じなんですが、人型で、どっかで見たことあるようなデザインになってしまったのが個人的には残念。
別の星から地球へ来ることが出来るテクノロジーがあり、宇宙船で戦闘機と交戦することも出来るのに、地球侵略は素手で行うなんて宇宙人いないでしょ。何かしらの武器持ってないと変でしょ。
こんなところ重要じゃないんだろうけど個人的にはそう思いました。
最後に
いかがだったでしょうか。色々ツッコんでしまいましたがこの間の『シー・ユー・イエスタデイ』よりは好きですし、週末のポップコーン映画にはむしろこれぐらいのガバガバな方が楽しくて面白い。
Netflix映画はやっぱり気取りすぎない方が良いのかもしれませんね。B級とまでいかずともAとBの間くらいの若干チープな方が面白いのかもしれません。これからはどんなオリジナル映画が登場するんですかね。
リム・オブ・ザ・ワールド | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト
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