スター・トレック BEYOND [DVD]
どうもでょおです。JJトレック、ケルヴィン・タイムラインの4作目がギャラ問題で難航してるようですね。4作目ではクリス・パインのカーク船長の父親役としてクリス・ヘムズワースが出演する予定でしたが二人ともギャラが見会わず次回作から離脱するとかなんとか。
トレッキーで自閉症の女の子の映画『500ページの夢の束』も日本でようやく公開されるので軌道に乗ってほしいところです。
今日はそんなケルヴィンタイムラインスタートレックの3作目『スター・トレック BEYOND』の感想記事になります。そういや書いてなかったんすよ。離脱のニュース見て書く気になりましたw
『スター・トレック BEYOND』あらすじ
救出作戦に参加していたUSSエンタープライズ号は、惑星連邦に反旗を翻す戦士クラールから攻撃を受ける。未知の土地に不時着したクルーたちは、反抗的なエイリアンの戦士ジェイラと力を合わせて危機を脱し、全面戦争を仕掛けようとするクラールを止めなければならない。
と、こんな感じです。艦隊に恨みを持ったやつの復讐という構図は前作『スター・トレック イントゥ・ダークネス』、前々作『スター・トレック』とおんなじ。ベタベタなので設定としてはもう見飽きた感すらありますね。
『スター・トレック BEYOND』キャスト
- ジェームズ・T・カーク/クリス・パイン
- スポック/ザカリー・クイント
- レナード・マッコイ/カール・アーバン
- ウフーラ/ゾーイ・サルダナ
- モンゴメリー・スコット/サイモン・ペッグ
- ヒカル・スールー/ジョン・チョー
- パヴェル・チェコフ/アントン・イェルチン
- クラール/イドリス・エルバ
- ジェイラ/ソフィア・ブテラ
前作からの追加キャストとしてメインに2人。悪役のクラールにイドリス・エルバがキャスティングされ、新キャラで味方になる女戦士ジェイラにはソフィア・ブテラ。『キングスマン』の義足に剣がついているあの人。ちなみに『ザ・マミー』のミイラ役でもあります。イドリス・エルバの方はほぼ無駄遣いとしか思えませんね。
それから元祖スポックのレナード・ニモイとチェコフ役のアントン・イェルチンが本作で公開前に亡くなられました。
イェルチンの方は車の事故で自身の停めた車が勝手に動き出して、挟まって亡くなられたそうです。リコール車でリコール通知が来たのは亡くなってからという、なんとも残酷な事故でした。
『スター・トレック BEYOND』感想
コレじゃないんだよコレじゃ
なんというかコレじゃない感じがすごいあるんですよね。監督がジャスティン・リンに代わったことが大きく影響しているのは言うまでもないかと思います。ジャスティン・リンといえばワイスピを3〜6まで担当した監督です。だからなのかアクションシーンが異常なまでてんこ盛り。
これまでもJJトレックはアクションが豊富なスタトレでしたが、今作は別モン。アクションのためにストーリーがあるとしか思えません。スタトレはアクションじゃなくてアドベンチャーものなんですよ。こんな大味のアクションは要りません。
ツギハギ感すごい
前作までは比較的新しいスタートレックという印象がありました。言うなればスタートレックの名を借りた二次創作のような感じ。
今作は割とスタトレらしさみたいなのもあるんですよ。未知の惑星での探索があり、登場人物たちが分断されたり、意外な組み合わせでコンビが成立したり、オーディオ機器で敵を撃退したり。この辺りは旧作品らしさや旧作品へのオマージュが感じられるシーンでした。
ところがこのバランスがジャスティン・リンのアクションに合ってない。無理やり別々の映画をツギハギしたような緩急がありすぎてしんどい。
でも最後にオリジナルのメンバーの写真が写るシーンなんかはよかったですね。ここまで割り切ったことはJ.J.エイブラムスじゃできなかったかもしれません。
新キャラについて
ぶっちゃけイドリス・エルバのクラールは残念すぎました。やっぱり前作、前々作と同じパターンの悪役でもう飽き飽き。人気俳優で大柄なイドリス・エルバならもっと迫力のある名悪役にもなれただろうにもったいない。
それに対してジェイラはよかったです。スコッティとも良い掛け合いでしたし、レギュラー入りしたっぽいのでこれからは彼女のみにアクションを担当させても良いくらいかっこよかったです。スコッティとやけに絡めてくると思ったらスコッティ役のサイモン・ペッグが脚本に参加してたので当然ちゃ当然か。
最後に
ケルヴィンタイムラインらしさすら失いつつあるジャスティン・リン版スタートレック。次回作ではタイムトラベルが導入される予定とのことで多少スタトレらしさが戻ってくるんじゃないかと期待できますが、主演の行く末次第ですね。
スター・トレック BEYONDはAmazonプライムビデオで見れます。