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ネタバレ感想【ターミネーター:ニューフェイト】はオワコン、面白くても。

『ターミネーター:ニュー・フェイト』のポスター

(C)2019 Skydance Productions, LLC, Paramount Pictures Corporation and Twentieth Century Fox Film

 

どうもでょおです。

さてさて本日は映画『ターミネーター:ニュー・フェイト』の公開日でございます。何やかんや言いつつ通算6作品目にあたりますね。

本作『ターミネーター:ニュー・フェイト』は記念すべき第一作目に登場したサラ・コナーのリンダ・ハミルトンが復帰し、さらにはシリーズの生みの親ジェームズ・キャメロンが製作総指揮として帰ってくることでも注目されていましたね。

ただの名義貸しではなく結構ガッツリ製作の方向性についてもアドバイスをしていたそうな。

ちなみに本作『ターミネーター:ニュー・フェイト』は原題だと『ターミネーター:ダーク・フェイト』です。

原題がこれから先の行く末が不穏な雰囲気なのに対して、邦題はむしろちょっと希望が見えるんじゃないかといったタイトルですよね。対照的です。

 

というわけで早速『ターミネーター:ニュー・フェイト』見てきました!今回はその感想評価になります。

 

この記事は映画『ターミネーター:ニュー・フェイト』のネタバレを含んでいます。未視聴の方はご注意ください。

 

映画『ターミネーター:ニュー・フェイト』のあらすじ

メキシコシティの自動車工場で働く21歳の女性ダニーが弟のミゲルと共に、ターミネーター"REV-9"に襲われる。彼らを守ったのは、同じく未来から送り込まれた強化型兵士のグレースだった。かろうじて工場から車で脱出するダニー、ミゲル、グレース。執拗に追いかけてくるREV-9を、ハイウェイで待ち構えていたのは、サラ・コナーだ。ターミネーターを宿敵として人生を送ってきた彼女は、REV-9とも激しい死闘を繰り広げ、「アイルビーバック」と言って、その場を去っていった。

出典:映画『ターミネーター:ニュー・フェイト』公式サイト 2019年11月8日(金)全国ロードショー

 

となっております。

早速のネタバレで申し訳ないのですが、ジョン・コナーが射殺されるところからストーリーが始まります。

T2の旧続編である『ターミネーター3』ではサラ・コナーが病死し、ジョン・コナーのみが生きていましたが『ターミネーター:ニュー・フェイト』ではスカイネットの目的通りジョンが殺されることになりました。

ところがサラとジョンによって既に審判の日は回避されているので、ジョンの死は無駄死にでしかないんですよね。いつもサラかジョンのどっちかを絶対殺さないとダメなんですかね。二人が共闘するシーンって二度と観れないんだろうか。

審判の日を回避したとはいえ今度はスカイネットではないAI、リージョンによって世界が支配されることになるようで、「スカイネットvsジョン・コナー」から「リージョンvsダニー」の新しい戦いが始まることになります。

 

映画『ターミネーター:ニュー・フェイト』のキャスト・登場人物

サラ・コナー(リンダ・ハミルトン)

映画『ターミネーター:ニュー・フェイト』のポスター

(C)2019 Skydance Productions, LLC, Paramount Pictures Corporation and Twentieth Century Fox Film

ターミネーターシリーズの元祖主人公であるサラ・コナーが『ターミネーター2』以来の復帰。第一作目でサラ・コナーが狙われたのってジョンの母になるからってことだったんだけど、ジョンが死んでしまった以上、狙われることがないんだよね。ターミネーターへの復讐心や本当に人類のためだけに戦ってる。シリーズのシンボルとなって当然の女性ですね。

サラ・コナー役にはもちろんリンダ・ハミルトンが続投。やっぱりサラ・コナーはリンダ・ハミルトンがはまり役です。

これまでジョン・コナー役は4人もいたのにサラ・コナーは2人しかいないもんね。エミリア・クラークのサラ・コナーは結構リンダ・ハミルトンに寄せてるのを考えると、リンダ・ハミルトンに代わるサラがいないってことなのかと。

昔のターミネーターファンなら知ってると思うけどリンダ・ハミルトンは双子で『ターミネーター2』に2人とも出演しています。(T-1000が擬態しているシーン)

 

ターミネーター/T-800/カール(アーノルド・シュワルツェネッガー)

映画『ターミネーター:ニュー・フェイト』のポスター

(C)2019 Skydance Productions, LLC, Paramount Pictures Corporation and Twentieth Century Fox Film

ターミネーターシリーズの顔といえばやはりアーノルド・シュワルツェネッガーことシュワちゃんですよね。顔すげ替えとはいえ全作品に登場しています。

『ターミネーター3』に登場したシュワちゃんは『ターミネーター2』に登場した「地獄で会おうぜベイビー」のT-800とは別個体でした。今回の『ターミネーター:ニュー・フェイト』に登場したT-800も同様に別個体です。ジョン・コナーを殺した張本人のターミネーターのようです。

ジョンを殺した後のT-800はカールと言う名前を使い人間として生活を送っており、その間に人間のような感情を身に着けていたようです。

『ターミネーター2』のT-800ことボブおじさんのように自我に目覚めていく話がストーリーの裏で展開していたってことですね。

 

グレース(マッケンジー・デイビス)

映画『ターミネーター:ニュー・フェイト』のポスター

(C)2019 Skydance Productions, LLC, Paramount Pictures Corporation and Twentieth Century Fox Film

サラ・コナーに代わるべく新しいヒロインとして登場したのがグレース。ポジション的にはサラじゃなくてターミネーターなんだけど。

グレースはターミネーターではなく強化人間です。これまでのシリーズだと『ターミネーター4』に登場したマーカスに近しいものがあるのかと思いますが、マーカスはターミネーターとして改造された人間だったのでちょっと違いますね。

強化人間のグレースを演じるのは『ブレードランナー2049』に脇役として登場したマッケンジー・デイビス。エミー賞を受賞したドラマ『ブラック・ミラー』の「サン・ジュニペロ」で主人公のヨーキー役をやってたのが個人的には好印象です。

 

ダニー・ラモス(ナタリア・レイエス)

ターミネーターREV-9に命を狙われる女性。リージョンが支配した世界におけるリーダーです。劇中でも言ってたけど、リージョン版のジョン・コナーの役割ですね。

『ターミネーター』でいうところのサラ・コナー、『ターミネーター2』でいうところのジョン・コナー、『ターミネーター4』でいうところのカイル・リースと言った感じ。

ターミネーターシリーズは若者を守るのがもはや伝統の映画ですね。本作『ターミネーター:ニュー・フェイト』で大抜擢されたナタリア・レイエスですが、大きな役割だけどマッケンジー・デイビスの影に隠れてしまった感じはありますね。

もし続編があるならダニーよりグレースが見たいもん。

 

ターミネーター/REV-9(ガブリエル・ルナ)

映画『ターミネーター:ニュー・フェイト』のポスター

(C)2019 Skydance Productions, LLC, Paramount Pictures Corporation and Twentieth Century Fox Film

新しい敵ターミネーター。超新型です。まあ毎度毎度新型が出てくるんだけど。

今作ではスカイネットではなくリージョンが世界を支配することになったようで、名前もT-○○ではなくREV-9になりました。劇中ではREV-7ってのも確認できましたね。

戦闘時に分裂して二体になれることから、一人で二つの体があるターミネーターって感じですね。

演じるガブリエル・ルナは『エージェント・オブ・シールド』でゴーストライダーやってた人ですね。これまでのターミネーターと違ってめっちゃ人間なんだけど、めちゃ気味悪いです。

個人的にロバート・パトリックに次ぐ名悪役かと。というかT3、T5の悪役が残念過ぎただけなんだけど。

…イ・ビョンホンなんかより全然良い。

 

映画『ターミネーター:ニュー・フェイト』の感想評価

リンダ・ハミルトンの復帰だけでも1,800円の価値がある

いやホントにコレなんですよ。

リンダ・ハミルトン演じるサラ・コナーがターミネーターシリーズに復帰するというだけでも劇場料金1,800円を払う価値がある。

というか映画作ってる本人たちもそう思ってるんじゃないでしょうか。

『ターミネーター3』で突如病死させられてしまい、『ターミネーター4』では革命の母に、『ターミネーター:新起動/ジェニシス』ではエミリア・クラークが結構頑張ってくれたんですけど映画としては失敗。

けっこう似てたんだけどエミリア・クラークじゃ可愛らしすぎるもん。

冒頭のCGで若い時代のジョン・コナー、サラ、T-800が登場したのも最高でした。多分一番のサプライズなんじゃないかと。

 

アクション映画は大盛り上がり

このご時世CGを使ったアクション映画なんてどれも似たようなものなのは否めませんが、娯楽映画として盛り上がりました。

カメラワークとスローモーションがちょっとウザかったけど。

銃火器を容赦なくぶっ放すサラ・コナー、相変わらず力技で応酬するT-800、イマドキのアクション映画らしく俊敏な戦いっぷりのグレース。

悪役のREV-9もカッコよかったです。正直、ターミネーターシリーズの悪役って未だにロバート・パトリックのT-1000止まりなんですよ。『ターミネーター:新起動/ジェニシス』ではイ・ビョンホンがその役割をやったんだけどかなり微妙だし、ジョンは悪役だとは言えそもそもキャラが残念だし、T4の悪役は合成シュワちゃんだし。

眉間にしわを寄せてるものの無表情で執拗に追いかけてくるREV-9はロバート・パトリック以来の良い悪役でしたね。

顔のバランスがちょっと独特なのも、それっぽくて良かったのかと。

 

あと個人的にはグレースがめっちゃカッコよかったなと。このカッコよさは本当に昔のサラ・コナーにかぶるところがある。彼女の後を継ぐのはダニーなんだけど。

背が高いから戦う女性として描かれるとめっちゃカッコイイんですよね。すっごい頼りがいあるし守られたいわーと訳わかんないこと思ってました。

あれだけ必死だったのは人類を守るため以上に育ての親を守るためだったんですね。優しすぎかよ。

 

たしかジェームズ・キャメロン監督が『ワンダーウーマン』を批判したことがあったんだよね。「性的魅力を全面に押し出したワンダーウーマンが成功して喜んでるハリウッドは遅れてる。」とかそんな感じの内容だったと思います。案の定これって大バッシングを受けたんですが言わんとしていることは何となくわかるんですよ。個人的に『ワンダーウーマン』面白くなかったと思ってるので。

ジェームズ・キャメロンの描く女性ヒーロー、つまりサラ・コナーや『エイリアン2』のリプリーって女性であろうとなかろうとカッコいいんですよ。上手く言えないけど、仮に男が同じ役やったとしてもカッコイイ感じ。

それって結局、「男性が思うカッコいい女性」と「女性が思うカッコいい女性」ってのが違うからなんだと思うんですよね。女性じゃないからホントのことはわかんないけど。

 

それが理由なのかどうかは分からないんだけど、ジェームズ・キャメロンの描くヒロインはやっぱりめっちゃカッコイイです。キャメロンがどこまで関わってるのか知らんけど。

『ブラック・ミラー』の弱々しいヨーキーのイメージが強かったので、ここまでイカしてるとは思いませんでした。

ガッリガリのワンダーウーマンより全然スーパーヒーローっぽいんだけど、なんでマッケンジー・デイビスはアメコミ映画に出てないんだろう。オファー殺到しそうなんだけど。

 

面白いけどターミネーターシリーズはオワコン

映画としては面白かったです。『ターミネーター2』の正当な続編としてもとてもよかったです。でもターミネーターシリーズってやっぱりもうオワコンなんだろうなという感じは否めませんでしたね。

ターミネーターシリーズってもうほとんど全てやり尽してるんですよね。

審判の日到来もやってるし、マシーンが支配する世界もやってるし、パラレルワールドものもやってるし、もうやり尽してる感じがして仕方ないんですよ。

ジョン・コナーがいなくなって、守護者が強化された人間合わせて3人に増えたところで、やってることは『ターミネーター2』の時からほとんど変わってない。未来からやってくるターミネーターから若者を守る話なんですよね。

正直、シュワちゃんターミネーターが毎度登場するのに飽きてしまっている人もいるんじゃないでしょうか。スタローンの『エクスペンダブル』シリーズ見てもわかる通り、やっぱりいくらマッチョでも年相応の役割でないとちょっと引いちゃいますね。

70代に突入してるおじいちゃんが鉄の男やってもなーと思います。

 

フォースの覚醒みたいなことがやりたかったんでしょ?

個人的にはまずこういう印象を受けましたね。『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』でやったリブートをターミネーター版でやりたかったんじゃないかと思います。

旧シリーズの雰囲気を残しつつ、オマージュもたくさん導入する。さらに旧シリーズのメインキャストを引っ張り出してきて、新しい若者のニューキャストたちに世代交代しようとしている感じですよね。

ハン・ソロとレイア・オーガナがレイを支えて導いたように、サラ・コナーとT-800が若い未来のリーダー、ダニーにバトンタッチしているような映画ですね。

本作でシュワちゃんターミネーターが死んで、次回作でサラを殺す気なんじゃないの?ハンとルークみたいな感じに。

 

あと帝国軍からファースト・オーダーに代わったみたいに、スカイネットからリージョンに変更されています。ファースト・オーダーの裏にダース・シディアスがいるみたいに、最終的にリージョンがスカイネットになっちゃったりするかもね。

 

新スター・ウォーズシリーズっぽくなっているところは大いに構わないんですがターミネーターとスター・ウォーズじゃ大きな違いがあるんですよ。

 

ターミネーターはタイムスリップできるということ。

 

そもそも映画を見る前に抱いた感想としては、サラ・コナーが帰ってくるとはいえ新キャラ二人も追加されてて、こいつら一体誰やねん状態なわけですよ。

『ターミネーター:ニュー・フェイト』の本編を見るとちゃんとした理由があるってわかるんだけど、映画見てない人からするとジョンが未来において重要な役割を担ってない理由が分からない。無理やり世代交代しようとしているように感じる。

多分問題はここにあるんじゃないでしょうか。

新しい主人公たちが新しい戦いに勝つために昔の英雄の力を借りるという設定はフォースの覚醒と同じだけど、タイムスリップ行い歴史を改変するシリーズにおいては新しい主人公にする必要性が感じられないと思うんですよね。

もちろん映画を見た後は理由に納得できるんだけど、映画を見る前はそうじゃないから観客動員が落ち込むんだろうなーと。

 

世代交代=新キャラにする必要ない

先ほども言った通りグレースは最高にかっこよかったんですが、これまで登場する気配も全くなかった新キャラが突如現れて、主役級に活躍してることに納得いかない人もいるんじゃないでしょうか。

「幅利かせてるけどお前どこの誰やねん」って感じです。

マンネリになるからサラ・コナーやジョン・コナー、カイル・リースの話をやめようとしているのはわかるんだけど、他にもキャラクターいたよね。

製作者側はケイト・ブリュースター誰も覚えてないの?T3とT4がなかったことにされてニューフェイトになってるから、ケイトの存在もなかったことにされてるんだろうけど。

ケイト・ブリュースターってジョンの死後、跡を継いでT-850を現代に送り込んだりしてる副リーダーですよ。ダニーやグレースよりもはるかに馴染あるし、新主人公にうってつけなキャラクターだと思うんだけど…。

ジョンと同級生だったから今頃は20代ですよね。ダニーの役割そのまま引き継げた気がする。

 

あとロバート・パトリックもいい加減復帰させてくれ。「ターミネーターの悪者=ロバート・パトリック」ってぐらい強烈なイメージなんだから、シュワちゃんの復帰よりもはるかに盛り上がると思う。

さすがにT-1000を演じるのは無理があるから、T-1000のモデルになった人とか全く別のキャラでもいいから敵役で出して欲しい。

 

最後に

いかがだったでしょうか。面白かったけどやっぱりオワコン臭はしちゃいますよね。

仮にT3~T5が本当に存在していなかったらもっと楽しめたのかもしれません。なかったことにすると言ったって、実際あった訳だしこれまで見てきたんだからどうしようもないです。

本作『ターミネーター:ニュー・フェイト』は興行収入的に大失敗。制作費の回収すらままならない赤字映画となっているようなので、次こそは本当にターミネーターシリーズが終わっちゃうのかもしれません。

多分、このままリブートして続編作っていきたかったんだろうけど無理そうですね。

 

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