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ネタバレ感想【トイストーリー4】は蛇足。3でラストにしとくべきだった

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『トイ・ストーリー4』のポスター

(C)2019 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

どうもでょおです。

今日は職安の認定日だったので帰りに映画を見てきましたよ。今日はディズニーピクサー最新作『トイ・ストーリー4』の公開日です。

ディズニーピクサー映画で一番人気と言っても過言ではないトイ・ストーリーシリーズ。大人気だけあって私も大好きです。

小さいときはウッディと同じ格好してウッディとバズの人形持ってた時期なんかもありました。ボニーのようにANDYって書いてない方の足に自分の名前書いてました。現在では押入れにしまい込まれてるので映画のように生きてたらと思うとちょっと胸が痛みますね。

今日はそんなトイ・ストーリーシリーズの最新作『トイ・ストーリー4』の感想記事になります。

いつもと同じようにネタバレのある感想になりますので、未視聴の方はご注意ください。

 

『トイ・ストーリー4』のあらすじ

“おもちゃにとって大切なことは子供のそばにいること”―― 新たな持ち主ボニーを見守るウッディ、バズら仲間たちの前に現れたのは、彼女の一番のお気に入りで手作りおもちゃのフォーキー。しかし、彼は自分をゴミだと思い込み逃げ出してしまう。ボニーのためにフォーキーを探す冒険に出たウッディは、一度も愛されたことのないおもちゃや、かつての仲間ボーとの運命的な出会いを果たす。そしてたどり着いたのは見たことのない新しい世界だった。最後にウッディが選んだ“驚くべき決断”とは…?

出典:作品・キャスト情報|トイ・ストーリー4|ディズニー公式

前作『トイ・ストーリー3』でウッディたちはアンディと別れ、ボニーという女の子の家にやってきました。ボニーとの幸せな日々を送っていたはずのウッディですが、ウッディはボニーに飽きられ始めてしまいます。

「私のカウボーイさん」

と言っていたボニーの新しいお気に入りはボニーが自分で作ったおもちゃの(プラスチックの先割れスプーン)フォーキー。

フォーキーは自分がゴミだと思っているため、ボニーの元から逃走。ウッディはフォーキーをボニーの元に返すために奔走しますが、そんな中でかつての仲間ボーに出会います。

『トイ・ストーリー4』のキャスト・登場人物

もはや説明不要のお馴染みのメンバーは総出演しております。

トム・ハンクスのウッディ、ティム・アレンのバズ。日本語吹替では唐沢寿明、所ジョージが声優を務めてることでもおなじみです。ウッディとトム・ハンクスって昔はソックリだったのに今じゃふっくらしてるイメージしかない。

その他いつものポテトヘッド夫妻、スリンキー、レックス、ハムやブルズアイ。ボニー宅に元々いて『トイ・ストーリー3』よりシリーズに参加したドーリーやバターカップ、トリクシーなどは総出演。それほど出番は多くないけど。

今作ではいつものメンバーの出番が大幅に少ないのが原因かどうかは知りませんがスリンキーとハムの日本語吹替声優が別人になってますね。

でも注目すべきはやはりボー。今作で初めて知ったけど本名はボー・ピープなんだって。

『トイ・ストーリー4』のポスター

(C)2019 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

記念すべき第一作目『トイ・ストーリー』から登場していた卓上ランプの人形。羊とセットだったことは何となく覚えてましたがあの羊に名前あったんですねw ウッディと全く同じこと思ったわ。

ボーは『トイ・ストーリー3』には登場しなかったので一体どこに行ったのかと誰もが思っていたのですが、まさかの『トイ・ストーリー4』で復帰することに。伏線だったのか無理やり引っ張り出してきたのか。

そんなボーは本作ではたくましい女性にキャラ改変。これまではウッディを支える「お飾り的なヒロイン」でしかなかった訳ですが、本作では主役級。バズより出番あったね。

ボーがどこに行ったか、9年前の出来事にまで遡り彼女の過去が明かされました。「子供のおもちゃ」ではなく自由を手に入れたボーはその中で自立した女性へと変貌を遂げたようです。

帽子やスカートはその間になくなったものと思われ、イメチェンしてます。でもこの服って寝間着じゃないの?

その他の新キャラには先ほども言ったフォーキー

『トイ・ストーリー4』のポスター

(C)2019 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

ボニーが使い捨て用のプラスチックの先割れスプーンを使って自分で作ったおもちゃです。幼稚園に上がったばかりで友達のいないボニーの心の支えとなった大切な友達です。

でも当のフォーキーはボニーの一番のお気に入りなのに自分はゴミだと思ってて自分を卑下しまくってます。ちょいウザ。ストーリーを展開していくうえで重要なキャラクターですが、彼自身はそれほど活躍しませんでしたね。

それから見た目の割に良いキャラしてたのはダッキー&バニー

『トイ・ストーリー4』のポスター

(C)2019 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

遊園地の景品のぬいぐるみです。可愛いくせに口めっちゃ悪いです。トイ・ストーリーは口悪いキャラクターや皮肉屋が結構多いですが、ダッキーとバニーは見た目が可愛いというギャップがあるので面白いですね。

安物のぬいぐるみっぽく目がめっちゃキラキラしてたのが可愛かったです。

個人的にすごく良かったのがギャビー・ギャビー。こういう悲しい過去を持った悪役大好きです。

『トイ・ストーリー2』の悪役プロスペクターは「売れ残り→博物館で尊敬されたい」、『トイ・ストーリー3』の悪役ロッツォは「持ち主が代替を用意した→幼稚園を牛耳る」という悪者でした。

この二人は誰かの持ち物になりたいとは思っていませんでしたが、ギャビー・ギャビーは発売当初から不良品。これまで一度も愛されたことがなく、いつか誰かのおもちゃになりたいと憧れを抱いているだけのオモチャです。

思い返してみるとプロスペクターとロッツォってキャラが被ってたよね。

あとはデューク・カブーン。カナダのスタントマンのオモチャです。発射台とセットになっていてスタントジャンプができるオモチャで、CMのようにジャンプできなかったことで持ち主に捨てられた過去があります。

それほど深堀されたキャラクターではありませんがストーリーにユーモアを加える立ち位置で雰囲気づくりに貢献。

『トイ・ストーリー4』の感想

そもそも3部作でよかった

皆さんトイ・ストーリーシリーズはお好きですか?もしトイ・ストーリーが好きという方であれば多分、口を揃えてこう言うでしょう。「3部作でよかったのに」と。

『トイ・ストーリー3』は誰がどう見ても完璧なラストでした。子供だったアンディが大きくなっておもちゃを必要としない年になり、ウッディたちとお別れします。『トイ・ストーリー2』でプロスペクターがウッディに言ったようにアンディはウッディを大学に連れていきませんし、結婚式にも連れていきません。そんなアンディは自分と違い、おもちゃで遊び大切にしてくれるボニーにおもちゃを譲りました。

これが『トイ・ストーリー3』のエンディングで、トイ・ストーリーシリーズの完璧なエンディングです。

そもそも『トイ・ストーリー3』を超えることなんて不可能だと公開前から思っていましたし、公開後もその意見は変わりませんでした。トイ・ストーリーシリーズは『トイ・ストーリー3』で終わるのが最も美しいラストでした。

 

『トイ・ストーリー4』ははっきり言って、なくてもいい映画です。完璧な形で終わった映画のその後を描いています。ボニーのおもちゃになったウッディたちのその後は視聴者の想像にゆだねてもよかったと思います。

これまでのトイ・ストーリーは「アンディとウッディたちの話」なんですよね。『トイ・ストーリー4』にもアンディは登場しますが話の核ではありません。「アンディとウッディたちの話」が終わった後の付け足したエンディングといった印象になります。

 

なんていうか近年はとにかく続編映画が多く、私たちはシリーズ映画が終わらないことに慣れ過ぎてしまっているんじゃないかと。『トイ・ストーリー4』も当たり前のように製作され、そして次は『トイ・ストーリー5』でもやるんだろうなー、ぐらいに思っています。

映画ってベストなタイミングで終わるから、何十年後も面白いと思えるんですよね。ぶっちゃけ『トイ・ストーリー4』は終わり時を間違えたと思う。『トイ・ストーリー3』で終わらなかったため。ウッディやバズが儲け主義のディズニーに搾取されたように見えます。

 

最近のピクサー映画はおかしい

ピクサーはそもそもスティーブ・ジョブスが持っていたコンピューターアニメ会社、もっと遡るとルーカス・フィルムの一部で、そのCGアニメーションの短編に目を付けたディズニーがピクサーとタッグを組んで『トイ・ストーリー』が誕生しました。

うちにも『ティン・トイ』のビデオあったな。たまにディズニーのCGアニメ=ピクサーだと思ってる人いて悲しくなる。

第一作目『トイ・ストーリー』の革新的なアニメがヒット、その後も『バグズ・ライフ』『モンスターズ・インク』と次々ヒットさせていくわけですが、いつからかピクサー映画がおかしい。

多分『カーズ2』あたりからでしょうか。ピクサーといえば泣いたり、ドキドキするような映画が定番だったのに、『カーズ2』あたりから退屈でつまらない映画が増えた気がします。

中でも特にヒドいと記憶してるのが『モンスターズ・ユニバーシティ』と『カーズ3』。

この2作品は夢と魔法の国が配給する映画なのにもかかわらず、ひどく現実的な話でした。『モンスターズ・ユニバーシティ』ではサリーとマイクの大学時代が描かれ、マイクが夢に破れて仕方なしにサリーの補佐になったことが明かされます。子供が見る映画で夢を諦める話なんてしてほしくありません。『カーズ3』ではいつの間にかライトニング・マックイーンが老いぼれになり、若者たちに勝てなくなりレースを放棄して後継者(車)にその座を譲る話。

ストーリーとしては納得できなくはないんですが、これってディズニーの映画でやらないといけない話?直球の泣ける映画じゃなくて変化球じゃん。しかもそれがとても良いことのように描かれててイマイチ納得いかなかった訳で、ここ数年ピクサー映画に今一つ期待を持てずにいました。

もちろん『トイ・ストーリー4』にも同じように期待が持てずにいましたし、実際のところ変化球的なエンディングとなっていました。

これまでのウッディは「アンディの相棒」でした。そして『トイ・ストーリー3』のラストからは「ボニーの相棒」になった訳です。ところが『トイ・ストーリー4』が始まった時点でウッディはボニーに遊んでもらえない不人気なオモチャのひとつになっていました。

これまでのウッディはどんな時でもアンディを支えて、アンディの元に帰ろうとしていたので、ボニーにも同じように接していくのかと思いきや、昔からの仲間であるボーとの暮らしを選びました。

正直、予告編やキャッチコピーからこのエンディングになるんだろうなと予想ついてしまってましたが、これまでのウッディを思うとかなり意外な選択である変化球だったと思います。

 

自然な形でポリコレ対応

最近の映画はとにかくあらゆるタイプの人間を平等に扱おうという風潮がありまして、『トイ・ストーリー4』もその影響を受けてか女性が活躍する映画になりました。

本映画でのヒロイン、ボー・ピープはこれまでのトイストーリーシリーズではほとんど飾り。ウッディたちを引き立てるためだけにいたと言ってもいいぐらいでした。『トイ・ストーリー2』ではジェシーが登場したこともあり、その出番はさらに減り、『トイ・ストーリー3』ではいよいよ退場しました。

そんなボーが強くて賢い女性となって帰ってきました。また本作に登場したギャビー・ギャビーも女の子キャラということで、女の子の活躍が印象的な映画となりました。

これまでのアンディに替わるキャラクターがボニーという女の子ですし、ボーのキャラ改変も納得いく理由づけがあって自然でしたね。

ポリコレを意識しすぎるあまり、映画自体がつまらないものになる映画もたくさんある中で上手いこと女性アゲされてました。

近年ピクサー生みの親ジョン・ラセターのセクハラが発覚したこともありましたので女性キャラの重要視はそういう面からも必要な物だったようですね。

女性重視するのは大いに結構ですが、女性を重視する時って必ずと言っていいほど男性キャラがマヌケになりますよね。女性アゲのために男性サゲするとむしろ性差別な気がするのは私だけでしょうか。

 

悔しいけど泣いた

と、ここまで散々文句を言ったのですがそれでも泣いてしまいました。それもウルッと来た程度じゃなくて4、5回はボロボロと涙を流して泣いてる。『トイ・ストーリー3』の方が圧倒的に良いと思ってるのにちょっと悔しさすらあります。

ウッディは確かに持ち主に忠実でこれまでどんな危機的状況でもアンディの元に帰ってきました。でも思い返してみると『トイ・ストーリー3』の時すでにアンディよりオモチャの仲間たちを選んでいるんですよね。そんなウッディがボニーよりボーを選んだことは自然なことなのかもしれません。

やっぱり一番泣いたところはバズとのお別れでしょう。対立から始まったバズとウディの友情は回を重ねるごとに強固なものになっていき、お互いを支え合う大切な相棒でしたから、二人が抱き合うシーンは涙なくして見れませんでした。もう嗚咽すらしてた。

 

それからギャビー・ギャビーね。彼女のこと大好きになった。

フォーキーを人質に取りながらウッディにボイスボックスをくれと頼み込んでたからやっぱり悪者ではあるんだけど、ウッディがもしギャビー・ギャビーのことよく知ってたら人質取られなくてもボイスボックスあげてたと思う。

遊んでもらったことがなく何十年もあそこで声が直るのを待ってた訳ですし、お茶会の練習やったり本読んでるところ見ると辛くてたまらない。最後抱きしめられてるところ見てブワっと溢れだしました。

フォーキーを人質に取ってるから強制的に奪うこともできたのに頼み込んでたし、手術後フォーキーも返してくれたし、ハーモニーに「いらない」と言われた後もウッディに声を返すって言ってたりと基本的に悪いオモチャじゃない。純粋に遊んでほしかっただけなんですよね。

このサイドストーリーってトイストーリーの短編の『ニセものバズがやって来た』に似てるところがありますよね。

 

他にも泣いたシーンはたくさんあるのですが一番最初に泣いた部分は冒頭。てっきりアンディはもう全く出てこないと思っていたので、9年前の回想シーンだけですでにもう泣いてしまいました。

回想シーンでもアンディとウッディが一緒にいるところが見れただけでもう泣いちゃった。 

 

先ほども言った通り『トイ・ストーリー4』は間違いなく蛇足です。なくても良かったはずの映画です。でも本当に良い映画でした。

客層もジャンルも全く違いますが例えるならX-MENシリーズの『ローガン』みたいなもの。これまでのシリーズにおいて存在してなくてもいいし、なくても話は完結できるのに余計なものとして作られた。けど傑作な映画だと思います。

上手く例えられているかわかりませんが。そんな感じ。

 

最後に

いかがだったでしょうか。『トイ・ストーリー3』が最高地点で『トイ・ストーリー4』と続き、次はやっぱりトイストーリー5が製作されるのでしょうか。良い時にやめればいいのにダラダラ続けて商魂たくましいです。そして悔しいことにその商魂にまんまと乗せられているでょおでした。

『トイ・ストーリー3』と『トイ・ストーリー4』を超える続編を作るのは相当な難題になりそうですね。

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