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ネタバレ感想【ベルベットバズソー】ホラー映画じゃないホラーな映画

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ネタバレ感想【ベルベットバズソー】ホラー映画じゃないホラーな映画

出典:ベルベット・バズソー: 血塗られたギャラリー | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト

どうもでょおです。最近はサブブログのアクセス数が伸びてきてメインブログを超える日も増えてきました。もうどっちがサブかわかんない。いずれにしても読者の皆さんのおかげですね。

バイク記事をお待ちの方には申し訳ないのですが冬は寒すぎて無理…まだ雪も残ってるし、ね?

そんな引きこもりな私が本日見た映画はNetflixオリジナル映画の『ベルベット・バズソー: 血塗られたギャラリー』です。

みんな大好きジェイク・ギレンホール主演の映画で、一般人には小難しいアート業界のホラーなお話しになります。

予告編の感じだと結構怖そうなホラー映画ですが実際の所ホラー映画というよりブラックコメディに分類分けされそうな感じの映画でした。なのでホラー映画ファンの方にはあまりおすすめできないですね。

いつも通りネタバレありの感想記事になりますので未視聴の方はご注意ください。

 

映画『ベルベット・バズソー: 血塗られたギャラリー』のあらすじ

辛口評論家、冷酷な画商、野心家の助手。急逝した無名画家が遺した絵画を利用して自己の利益を得ようと目論むすべての人間に、悲劇的な結末が待っていた...。

出典:ベルベット・バズソー: 血塗られたギャラリー | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト

ある日、無名の画家ディーズが死んでしまいます。その画家と同じアパートに住む画商の助手ジョセフィーナがディーズの絵を発見。あまりに素晴らしい絵だったのでこれを利用しようとします。

ディーズは生前に自分が死んだら家財道具すべてを処分しろと大家さんに言ってたのですが、欲深いジョセフィーナや画商のロドラたちは絵はゴミ捨て場で拾った"体"でディーズの絵を売りさばいていきます。

ディーズの絵で一儲けしようとする欲深いアート業界の人間たちがどんどん死んでいくという話。

映画『ベルベット・バズソー: 血塗られたギャラリー』のキャスト・登場人物

まずは皆大好きなジェイク・ギレンホールから。次回作はスパイダーマンということで、またまたファン層が増えそうですね。今回はアート業界で活躍する辛口評論家です。

ジェイクの中では比較的普通っぽい人ですが、アート業界の人間という事もありバイセクシャル、というかちょいオネエなキャラクターを披露。うまく言えないんだけどやっぱりすごいです。ちょっとした動きや仕草に釘付けになりますな。このキャラの日常だけで3時間は見てられる。

画商のロドラを演じるのはレネ・ルッソ。アート業界で働くビジネスマン的な感じで、利益のためなら手段を選ばない人。とは言ってもそこまで冷酷だったかなという印象で、割とどこにでもいる普通の人間なんだと思います。

『ナイトクローラー』でもダン・ギルロイとジェイク・ギレンホールとタッグを組みました。私的にはイーストウッドの『ザ・シークレット・サービス』のイメージですが、皆さん的には何のイメージですか?リーサルウェポン?アウトブレイク?

ロドラの野心的な助手のジョセフィーナはテンプレなクソ女かと。アートが好きかどうかってよりもいかに成功してセレブになるかってのを原動力に生きてます。いつの間にか車を乗り換えてるし、余裕で男を乗り換えるし。根本的にコイツが大本の原因にもなってるので終始イラッとする。

そんなイラッとキャラを演じるのはゾウイ・アシュトン。舞台女優として人気で『ノクターナル・アニマルズ』でジェイク・ギレンホールと競演。あとはステイサムの英国アクション『ブリッツ』でジャンキーを演じてましたな。

あとは中身空っぽなアート業界の人間にトニ・コレット(最近は何に出てたんだろ)や、スランプを抱えたベテランアーティスト役でジョン・マルコヴィッチが登場します。

田舎から出てきた業界に憧れる女の子ココにストレンジャー・シングスのナンシーも登場してますよ。(かわいい)

映画『ベルベット・バズソー: 血塗られたギャラリー』の感想

監督が『ナイトクローラー』のダン・ギルロイだったのでてっきり人間のドロドロとした部分を描くサスペンスホラーのような映画なのかと思っていました。いやそれは間違ってないんですけどスーパーナチュラルな話でした。

無名画家ディーズの呪いで人々が死んでいくんですが、「原因不明の交通事故」とかじゃなくて、ストリートのグラフィティアートの中に閉じ込められたり、タトゥーのノコギリに切り殺されたりと、超自然的でしょ。

あと脱線して申し訳ないのですがグラフィックアートではなくグラフィティアートね。ここ間違える人が腐る程いるんですが業界の方々はかなりこだわり持ってるので代弁しときます。

知っておくべきストリートの落書きについての一般常識|グラフィティ

テーマも描写もホラーなんですけどホラーじゃねーなと思います。まず怖くないし、本質がホラー映画とちょっと違うというか。

外国人が大好きな風刺を効かせたブラックコメディってのがこの映画のジャンルになると思います。

アートって本来なら自分が楽しむために自分のために創作活動するものなんですよね。私もヘタクソながら趣味で絵を描くことがあります。私がやってるバイクのカスタムも「美しいバイクを作る」というものの見方をすればアートな訳で、やっぱり自分自身が楽しむためだけにやっています。

アートで楽しむがメインでお金儲けがオマケだったはずが、いつの間にかアート業界がビジネスに成り下がり、お金儲けがメインになってしまっている。

アート業界もそうですが音楽なんかにも言えることで、私の聴く音楽ジャンルのヒップホップでは普段から常々言われ続けているテーマです。ヒップホップは元々存在する曲をミックスして作った音楽なのでそもそも販売すること自体目的になかった音楽な訳ですし。

でもこれって割とほかの事にも当てはまるよなーとちょっとゾクゾクしてます。私は映画の感想なんか普段から書いてますがこれって映画見て語って楽しんだオマケに広告収入が入ってくるんですが、いつの間にか広告収入がメインになってしまってる節もあります。

仕事も同じで、好きなことがしたいから今の仕事を始めたはずがお金を稼ぐのにいっぱいいっぱいになって、楽しむことよりお金を稼ぐことが目的になっています。

そういや日本人って他の国の人と違って「仕事は楽しくないもの」と思っている割合が高いそうですね。

じゃあ、この映画は日本では通じないな。アートでもビジネスって割り切ってる人が海外より多そうじゃないですか。

運悪く殺人現場に毎度居合わせることになったココも半分ネタみたいですし。彼女がディーズの鈍いに狙われなかったのはお金儲けよりも純粋にアートを愛しているからなんでしょうね。最後にホームレスが売ってたディーズの絵もたった5ドルと破格でアート業界のネチッコい利己的な思想とは異なるので、絵も動きませんでした。

グラフィティアート出身のダムリッシュも、ジョセフィーナといる時は絵に狙われていましたが、ジョセフィーナと別れて自分の好きなように活動していくことを決めたので殺されませんでした。ジョン・マルコヴィッチのピアースも同じですね。

それから個人的に気になったのがタイトルですね。ベルベットとバズソー(=丸ノコ)と全く別な言葉を掛け合わせた言葉ですが、これは単純にロドラのタトゥーに由来します。

その割にベルベットバズソーのタトゥーあまり活躍しなかったなと。家中のアートすべてを撤去して、これで一安心と思ったところにタトゥーが原因で死んでしまうってオチは良いんだけどタイトルにするほどかなー。

最後に

私はそもそもホラーが苦手なので面白かったですよ。考えさせられるところも多いですし。

ただやっぱり物足りなさ的なものは感じますね。同監督の『ナイトクローラー』と比較するとどうもなーって感じです。なんだか最近はジョン・マルコヴィッチが出演していると地雷な気がしてならないのは私だけでしょうか。

でもまあジェイクが楽しめるのでそれだけでも十分な映画です。

【まとめ】Netflixオリジナル映画の感想評価25本|おすすめの作品は?

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