出典:トリプル・フロンティア | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト
どうもでょおです。
今月はNetflixで配信される映画が目白押しですね。先日はマシュー・マコノヒー、アン・ハサウェイ主演の『セレニティ:平穏の海』の感想を書きましたが、今日紹介するのは『トリプル・フロンティア』。ベン・アフレック主演とこちらもなかなか豪華な顔ぶれです。
セレニティの方は米国では劇場公開でしたが、こちら『トリプル・フロンティア』は本国でもNetflixで公開されました。
早速『トリプル・フロンティア』を視聴したので、この感想記事をレビューしていきたいと思います。
ネタバレありの記事になりますので未視聴の方はご注意ください。
ではどうぞ。
映画『トリプル・フロンティア』のあらすじ
麻薬王から大金を奪う強盗計画を企てた5人の元特殊部隊の兵士たち。だが、この強奪が不測の事態に襲われるサバイバルバトルに変わるとき、彼らのきずなが試される。
と、こんな感じ。
オスカー・アイザック演じるポープが麻薬王の居所と金の場所を突き止めたので元特殊部隊の仲間を召集。麻薬王を殺し、ドラッグマネーを強奪する計画を立てます。
彼らは無事に金を持ってうちに帰れるのかって感じの話。
南米舞台で麻薬がらみの話なので『ナルコス』っぽい雰囲気もある。ブラジルやけど。ペドロ・パスカルいるもんな。キャラも結構ペーニャやし。
序盤は『トリプル9 裏切りのコード』っぽい感じもある。あっちみたいに善悪の攻防戦って感じはないけど。タイトルの"トリプル"がダブってるからそう思うだけかもしれませんが。
あとはマーク・ウォールバーグ主演の『ローン・サバイバー』っぽいかな。
『トリプル・フロンティア』は難産だった
そんな『トリプル・フロンティア』はかなりの難産だったようで企画自体は2010年頃から存在していたとのこと。
『ハート・ロッカー』や『ゼロ・ダーク・サーティ』のキャスリーン・ビグローが監督して、ジョニデやトム・ハンクス、ウィル・スミスを主演として映画化するつもりだったようです。
その後もチャニング・テイタムやトム・ハーディが候補にあがり、マハーシャラ・アリやマーク・ウォールバーグなどが出演予定だったようですが、最終的にベン・アフレックに落ち着いたと。
映画『トリプル・フロンティア』の登場人物・キャスト
トム・デイヴィス(レッドフライ)/ベン・アフレック
出典:トリプル・フロンティア | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト
メインキャラの一人トム・デイヴィスを演じるのはベン・アフレック。トムは引退してから定職についていないようです。元妻と娘のために持ち家を売ろうとしていますがそれも上手くいかず。お金が必要で作戦に参加します。
それにしてもベン・アフレックまーたデカくなってないか?見る度ガチムチ度がアップしてるのは私だけでしょうか。
サンティアゴ・ガルシア(ポープ)/オスカー・アイザック
出典:トリプル・フロンティア | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト
軍事系の民間企業で働いておりブラジルで軍隊のコンサルタントを務めていました。その時に仕入れたネタで麻薬組織から金を強奪することを思いつきます。
背が低いからかこうやってみると一番弱そうな感じがするんですよね。肩幅狭いからかな。
このポープ役にはオスカー・アイザック。スター・ウォーズに出演してから一気にスターダムを駆け上がった感じで、最近はしょっちゅう見る。
同じくNetflixで配信されている『アナイアレイション -全滅領域-』『オペレーション・フィナーレ』などにも出演していましたね。
ウィリアム・ミラー(アイアンヘッド)/チャーリー・ハナム
出典:トリプル・フロンティア | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト
ポープが初めにオファーしたのがアイアンヘッドことウィリアム・ミラー。元特殊部隊の経歴を生かして軍で講演を行っていました。一番のイケメンでめっちゃカッコよかったです。
バイカーギャングのドラマ『サンズ・オブ・アナーキー』のイメージが強いですが、『キング・アーサー』や『パシフィック・リム』などの大作映画の主演も多いですね。
次回作としてはスティーブ・マックイーンとダスティン・ホフマンの名作古典『パピヨン』のリメイク版で、スティーブ・マックイーンが演じたパピヨンを演じます。ちなみにダスティン・ホフマンの方は『ボヘミアン・ラプソディ』のラミ・マレックが演じます。
ベン・ミラー/ギャレット・ヘドランド
出典:トリプル・フロンティア | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト
アイアンヘッドの弟ベン役は未だに『トロン: レガシー』以来パッとした役を掴んでないギャレット・ヘドランド。Netflixの『マッドバウンド 哀しき友情』で主演を務めたのが記憶に新しいです。
あとどうでもいいことなんだけどギャレット・ヘドランドとチャーリー・ハナムって確かに似てるよね。兄弟役にはかなり良い選択だよね。
あともっと関係ないけどチャニング・テイタムも似てる気がするんだよ。
フランシスコ・モラレス(キャットフィッシュ)/ペドロ・パスカル
出典:トリプル・フロンティア | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト
パイロットのキャットフィッシュにはペドロ・パスカル。キャットフィッシュってネカマとかのなりすましの方の意味かと思ったんだけど、そりゃナマズの方か。ちょっとわかるって思っちゃった。ヒゲの感じがナマズなんじゃないかと。
代表作『ゲーム・オブ・スローンズ』、『ナルコス』などの印象が強いペドロ・パスカルはディズニーの配信サービスで配信予定の『マンダロリアン』で主演を演じることも報告されています。
映画『トリプル・フロンティア』の感想
まあオチから言うと良かったです。終わりまで終始緊張感のある映画で次にどうなるのかというスリリングさがあります。
特に略奪するシーンのハラハラ感は半端ないですね。ベンアフ演じるトムが「あと2袋」とか言ってて欲張るとダメだよなーとハラハラします。おかげでチャーリー・ハナム撃たれるし。
そんでもってもっとよかったのがベン・アフレック。私個人的にベン・アフレックってあんま好きじゃないんですよ。90年代の昔っからあまり好かない俳優だったんですが、『トリプル・フロンティア』見て、
えっ…ベンアフ結構ええやん。
ってなりました。役得ってやつでしょうか。このトムを演じたベン・アフレックは良かったです。
最後は全員報酬をトムの遺族に回したシーンでグッときました。一番初めに言いだしたチャーリー・ハナムめっちゃイケメンやんって思ったのに、お前座標メモってたからか…
めっちゃカッコイイことしたのに最後で、隠した大金の場所わかってるから残った数少ない金をあげたのかと思うとちょっとガッカリしました。まあでもあの感じだとお金あってもなくてもあげてたんだろうけど。どうせなら他の人にメモしといてほしかったな。
ただ完璧な映画で非の打ち所がないって訳でもないんですよね。約10年越しに映画化が実現した割にはこの程度でいいのかってところはたくさんありますね。
キャラクターのメンバーが全く掘り下げられてなくて、なんでこの5人の男たちはこんなに互いを信頼し合うことができるのか。このあたりをもっと見たかったなーと思います。あるのはあるんだけど中途半端なんですよね。
オープニングでウィリアム・ミラー(アイアンヘッド)の講演があったり、ベン・アフレックの娘とのやり取りがあったりとあるっちゃあるんだけど、もっと男同士の絆の所以が見たかった。
掘り下げられなさ過ぎてウィリアムとベンの二人が兄弟ってはじめ気が付かなかったもん。妙に似てる俳優起用すんなーなんて思ってました。
最後ポープがこの後オーストラリアに行くって言ってたんですが、ポープと彼女の関係性もどこまでのものか正直分からなかったですし、彼女と別れた時悔いてる様子もなかったですし。
やっぱり色々と中途半端だわ。
そもそも飛行機がアンデスを越えられないって知ってたのに無茶するのもどうなんだろうと。ここまで考えつくされた作戦なのにそこだけそんなにマヌケなのかと。
私は堅実な生活を送ってるのでわからないのですが金ってあそこまでいるか?十分足りてるでしょってシーンがありすぎました。
結局、欲をかいたせいでみんな危険な目に合って、一人は死んでロクなことのない作戦だったなというのが教訓になってるのかなと思います。
欲張りしちゃダメだよってことですな。
トムが殺した男の家族に殺されたところとか、因果応報的なヒューマンドラマの要素も持ってるんだけどこれもまた中途半端なんですよね。やりたいことありすぎて失敗したって感じ。
あと違和感の感じるポップミュージックはいらん。このテイストはこの映画には合わないと感じます。緊張感を保つためにもっと淡々としたものがいいです。
とはいえ全体的にとても面白かったと思います。ハズレが多いNetflix映画の中で比較的アタリなのでおすすめします。
最後に
今回のアカデミー賞でNetflixの『ROMA/ローマ』が話題になりましたが、たしかにNetflixの映画はますます力を増してきていますよね。
ヘボそうなB級っぽい映画から、今作『トリプル・フロンティア』のようにしっかりした作品もあり、もうマジでいつか映画館なくなんじゃねーかと思ってしまいますね。
そんなNetflixオリジナル映画が今後も楽しみですね。
ではまた。