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どうもでょおです。
今日からフリーランスになりました。開業届を出していないので正確に言うとニートですが。
長年働いてきた会社を辞めて晴れてニートになったので早速、映画を見て羽伸ばししてきましたよ。
見てきたのはX-MEN最後の映画『X-MEN:ダーク・フェニックス』です。真昼間から映画館行けて最高でした。めっちゃ人いたけど。
というわけで『X-MEN:ダーク・フェニックス』の感想を書きます。ちなみに今回はネタバレありバージョンとネタバレなしバージョンを書くので、まずはネタバレなしから。
この記事には映画のネタバレはありません。でも心配なら読まない方がいいかも。
ネタバレありの感想はこちら→【ネタバレ考察】X-MENダークフェニックス|ラストのオチと続編考察
予習復習がしたいかたはこちら→【X-MEN:ダークフェニックス】目前!たった5分で時系列の復習と予習
映画『X-MEN:ダーク・フェニックス』のあらすじ
X-MENのリーダーであるプロフェッサーXの右腕として、メンバーからの信頼も厚い優等生のジーン・グレイだったが、ある宇宙ミッションでの事故をきっかけに、抑え込まれていたもうひとつの人格「ダーク・フェニックス」が解放されてしまう。ジーン自身にも制御不能なダーク・フェニックスは暴走をはじめ、地上の生命体が全滅しかねない、かつてない危機が訪れる。
あーれ、これってなんだかファイナルディシジョンに似てね?
そうなんです。旧X-MENシリーズの完結編『X-MEN:ファイナルディシジョン』でファムケ・ヤンセンが演じたジーン・グレイと似た感じの話の設定になっています。
大きな違いはダークフェニックスの力の源がジーンではないということ。『X-MEN:ファイナルディシジョン』ではジーンの中に存在していたもう一つの人格のパワーが強かったのですが今回は別。あらすじや予告編からもわかる通り、宇宙の未知のパワーがジーンに宿ったことからダークフェニックスが解放されることになります。
なので意外と『X-MEN:ファイナルディシジョン』とはかなり違った展開となっています。
映画『X-MEN:ダーク・フェニックス』のキャスト・登場人物
元々X-MENシリーズの映画のキャラクターは多いのですが、今回も漏れなく当てはまります。
順を追って見ていきましょう。
チャールズ・エグゼビア/プロフェッサーX(ジェームズ・マカヴォイ)
ご存知ミスターX-MEN、チャールズ・エグゼビアです。『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』以降4度目の出演になります。
恵まれし子らの学園の校長としてミュータントの学校の運営、X-MENのリーダーとして活躍中。能力は人の心を読んだり操ったりすることができるテレパス。
演じるのはハゲ頭が板についてきたジェームズ・マカヴォイです。『スプリット』や『ミスター・ガラス』でもずーっとハゲてるもんな。旧シリーズではピカード艦長のパトリック・スチュワートが演じました。
ジーン・グレイ/ダークフェニックス(ソフィー・ターナー)
実質本作の主人公。なんていうか前編通して彼女のために話が進行していく感じです。
前作『X-MEN:アポカリプス』でシリーズに参戦しました。テレパスの他サイコキネシスも使えます。前作では歴史上最初のミュータントであるアポカリプスを倒すのに一役買いました。というかジーンいなけりゃ倒せなかった。
演じるのは『ゲーム・オブ・スローンズ』が代表作のソフィー・ターナー。妖艶な魅力あふれる彼女ですが体がゴツイのでテレパスとかより肉体的に強そうなんだけど。
旧シリーズではファムケ・ヤンセンが演じたことでお馴染みですね。すっげー細眉。
エリック・レーンシャー/マグニートー(マイケル・ファスベンダー)
金属を操ることが出来るめっちゃ強いミュータント。応用して空を飛んだり血液に流れる鉄分を使ったり、地中にある金属を使ったり。ぶっちゃけ何でもできる。
親をアウシュビッツで殺され、その後も抑圧され続けてきたことでX-MENと対立を続けてきましたが、前作『X-MEN:アポカリプス』で改心したようで本作では「明確に敵」という立場はとっていません。
演じるのはマイケル・ファースベンダー。新『エイリアン』シリーズなどの娯楽映画にも出演しつつ、アカデミー賞などにもノミネートされることが多く人気と実力を兼ね備えております。
旧シリーズではガンダルフのイアン・マッケランが演じましたね。
レイヴン・ダークホルム/ミスティーク(ジェニファー・ローレンス)
自由自在に変身する能力を持つミュータントのミスティーク。度々チャールズと衝突し『X-MEN:フューチャー&パスト』ではセンチネルが支配する世界を作るきっかけになりかけ、『X-MEN:アポカリプス』でいよいよX-MENを率いるリーダーとなりました。
本作でもミッションの現場を仕切るX-MENの頼れるリーダーとして登場。
演じるのはジェンの愛称で人気のジェニファー・ローレンス。旧シリーズで演じたレベッカ・ローミンより親しみの湧くキャラクターだったこともあり本作で4度目の出演となります。
ハンク・マッコイ/ビースト(ニコラス・ホルト)
ファーストジェネレーションの数少ないメンバーの一人。X-MENの技術担当です。戦闘時は青い体毛のビーストに変身する、X-MEN版ハルク。
『X-MEN:ファーストジェネレーション』から登場している割に見せ場少ない気がします。同じ青い者同士ミスティークと惹かれ合っていました。『X-MEN:アポカリプス』ではちょっと気まずい感じがありましたよね。
演じるのは子役出身のニコラス・ホルト。ミスティーク役のジェニファー・ローレンスとロマンスがあったことも有名ですね。なぜか現実の有名作家を演じることが多い俳優になっています。
旧シリーズではミュータント省の長官というキャラクターでケルシー・グラマーが演じました。
スコット・サマーズ/サイクロップス(タイ・シェリダン)
目からビームを発するだけの何気に地味な能力のサイクロップス。前作『X-MEN:アポカリプス』よりシリーズに参加し、ファーストジェネレーションのメンバーの一人ハヴォックである兄を失いました。
演じるのは『レディ・プレイヤー1』などのタイ・シェリダン。サングラスかけてること多くね?タイ・シェリダンなら『グランド・ジョー』って映画が好きです。
旧シリーズではジェームズ・マースデンが演じたイヤなヤツでした。旧シリーズではジーンにうっかり消滅させられちゃいましたが…
オロロ・マンロー/ストーム(アレクサンドラ・シップ)
天気を操る能力を持ったミュータント。まさか天気を操る能力が宇宙でも使えるとは思いませんでしたが。
『X-MEN:アポカリプス』ではエリックと並びフォーホースメンの一人に抜擢されたので持っている能力は子供たちの中でもすごいんだろうと思います。多分。
ちなみに原作ではワカンダフォーエバー!のブラックパンサー陛下の奥さんです。
ストーム役には今後の活躍が期待されるアレクサンドラ・シップ。旧シリーズではキャットウーマンのハル・ベリーが演じました。
カート・ワグナー/ナイトクローラー(コディ・スミット=マクフィー)
『X-MEN:アポカリプス』より参加したテレポーター。青い肌にとがった尻尾、手には3本の指と悪魔のような見た目なのに信心深い。
現X-MENシリーズでは気の弱いおとぼけなキャラクターですね。実は原作ではミスティークの息子。『X-MEN:アポカリプス』の時ちょっとコンビになってたのはそれをオマージュしてるものかと。
カートを演じるのはコディ・スミット=マクフィー。マグニートーのマイケル・ファースベンダーとウエスタン映画共演してましたね。
旧シリーズではアラン・カミングが演じました。新シリーズのナイトクローラーの髪型チャラいよね。
ピーター・マキシモフ/クイックシルバー(エヴァン・ピーターズ)
アベンジャーズに同名で登場したクイックシルバー。MCUでは早々に命を落としましたが、X-MENシリーズではメインキャラ。特に前作『X-MEN:アポカリプス』では大活躍し、実はマグニートーの息子だったことも発覚しました。
ピーターは前作で父に正体を打ち明けることが出来ませんでしたよね。
謎の女(ジェシカ・チャスティン)
ジーンを翻弄する謎の女性にはジェシカ・チャスティンがキャスティング。彼女の正体、目的が本作『X-MEN:ダークフェニックス』のキーになっております。
映画『X-MEN:ダーク・フェニックス』の感想
アメリカではすでに公開済みの『X-MEN:ダーク・フェニックス』ですが批評家から大ブーイングを受け、さらに巨額の赤字を抱えることとなり、スーパーヒーロー映画史上最低の『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』に匹敵するほどの失敗作と位置づけられることとなりました。
このような評価が多かったので、あまり期待していなかったのですが正直な感想、思ってた以上に良い映画でした。『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』なんかの非にならないほど面白かったと思います。
ただしこれはあくまで『X-MEN:ダーク・フェニックス』単体で見た場合の話。
これが本流X-MENシリーズの1本であること、そしてX-MENのフィナーレであることを考えると駄作と位置づけられてしまっても仕方がないのかなと思います。
まず『X-MEN:ダーク・フェニックス』はどうやってもジーンが主人公の映画なんですよね。そこにチャールズの思いやスコットの思いがあり、X-MENらしく色々な人物の感情が描かれているとはいえ完全にジーンが主役。
これはX-MEN本流シリーズではなく、スピンオフの単体映画としてリリースすることはできなかったのかなと思います。ちょうどMCUでいうところの『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』のような作品であると思っていただければいいかと。
そしてもう一つの問題は「これがフィナーレ」だということ。もう皆さんご存知の通り、FOXはディズニーに買収されX-MENシリーズは本作を持って事実上終了となります。
そんなラストの作品としては本作は不十分な映画です。X-MEN映画のラストにすべき作品は間違いなく『ローガン』だったことでしょう。
FOXは2000年に始まった旧X-MENシリーズを10年、そしてファーストジェネレーションシリーズを約10年とリリースしており、『X-MEN:ダーク・フェニックス』では次の10年に向けて世代交代をするべき映画でした。新たな10年に向けて主舵を切り始めたところでディズニーに買収された訳ですからどうしようもなかったのは事実ですが。
続編が作られることのないX-MENシリーズをあえて映画館で見る必要もないと思ったことが原因なのか興行収入的にコケてしまいました。
さらにもう一つ言うと世間はまだ『アベンジャーズ/エンドゲーム』の余韻に浸っていますからミュータントが活躍するX-MENシリーズよりも『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』にすでに目が向いてしまっていることもあります。『X-MEN:ダーク・フェニックス』は『デッドプール2』の公開日にもっと寄せとくべきだったかもしれませんね。
とはいえX-MENシリーズにはもう描けることがなくなってしまったことも事実です。
ジーンがダークフェニックスに闇堕ちすることや、チャールズとエリックの対立、フューチャー&パストの過去改変、アポカリプスによる終末。
もう全部やりつくしてるんですよね。もしFOXがディズニーに買収されずシリーズを継続することが出来たとしても、すでにファンが飽き飽きし始めている中で『X-MEN:ダークフェニックス』が成功したかどうかは疑問です。
最後に
『X-MEN:ダーク・フェニックス』は興行的に失敗し、X-MENシリーズの一本としても失敗した映画ではありますが、アクションの見どころもありX-MENらしく中身を訴えかける映画です。
十分楽しんでみることが出来る映画かと思います。
【X-MEN:ダークフェニックス】目前!たった5分で時系列の復習と予習
【ネタバレ考察】X-MENダークフェニックス|ラストのオチと続編考察