最近はバイク乗りもお金持ちが増えたのか新車でバイクを買う人が増えていると思います。ですがやっぱりリーズナブルにいくなら中古で買うのが一番です。
このブログにメインで登場するバイク「カワサキ エリミネーター250SE」ですが中古で購入しました。私より年上なので当たり前ですね。込み込み10万円と格安でした。それなりにトラブルや故障も経験しましたが値段を考えると相当安いと思います。
永久保存版!エリミネーター250SE【カワサキ】トラブル体験4選
そんな私も失敗した経験がありまして、その結果良い中古バイク探しができるようになりました。今回はそんな私が中古バイクの選び方、買うときの注意点をまとめました。最後にチェック項目をまとめているので中古バイクを買うときにご活用ください→チェック項目まとめ
通販サイトの危険性
まず通販サイトで購入する、つまり現物を見ずに購入することは危険です。安心できそうな出品者であっても失敗を掴まされる可能性は大いにあることを理解してください。私なら「現物が見れないショップバイクより、現物が見れる個人売買」を選びます。
「気づきませんでした」や「送るときは問題ありませんでした」といわれても仕方がありません。
走行距離についての注意点
バイクに関しては走行距離で寿命がわかるなんてことはまずあり得ません。走行距離は全く参考にする必要がないと思います。理由は2つあります。
走行距離の改善はめちゃめちゃ簡単
はっきり言ってバイクの知識がある人にとっては走行距離の改善なんて朝飯前です。私もやれと言われたら出来ます。知識がない人でもメーター交換は容易にできるので走行距離が短い車両だからと言って当てにできません。
逆に走り過ぎてないバイクは不調が多い
バイクの一番のメンテナンスは「乗ること」です。嘘っぽく聞こえますがバイクは不思議なもので、月一回乗るより毎日乗っている方が調子が良いです。根拠を知らないので申し訳ないですが、長年バイクに乗ってる人やバイク屋でもこう言います。
なのでバイクの年式に合った走行距離かどうかというのが重要です。古いバイクで走行距離が少ないものはたとえメーター改ざんされていなくても調子が悪い場合もあります。
フロント周りの注意点
ステム周りのチェック項目
バイクの中で一番稼働する部分でもあるのがフロント周り。フロント周りは事故した後遺症が一番残る部分でもあります。事故の経験があるバイクはハンドルストッパーがダメになっている場合が多いです。
一番簡単な方法がハンドルを右にいっぱい切ってから、ハンドルを左にいっぱい切ってください。もしハンドルが切れる範囲が左右で違うのであれば事故車の疑いがあるので注意です。可能であればハンドルストッパー周りを確認してみてください。ハンドルストッパーはステム、三つ又についてます。
車種により形状は異なりますが分厚い板みたいな形状の物が多いです。この板が歪んでいたり、ストッパー部分が左右違う形で溶接した後が見られる場合は大なり小なり衝突の経験があります。
また走行時はまっすぐ走れない、右か左どちらかに曲がっていくクセや小刻みに揺れないかどうかなども確認してみてください。
フロントフォークのチェック項目
バイクに跨ってハンドルに手をかけてフロントフォークを沈み込ませてみてください。沈みこんだ部分にオイルが滲んでませんか?
フロントフォークのオイル漏れはオイルシールの交換で直りますがフロントフォークのインナーパイプに点錆が発生しているようであればオイルシールを交換してもすぐにオイル漏れが発生するようになります。
フレームの注意点
まずはフレームの車体番号刻印部分を確認しましょう。基本的にステム横に打刻されています。ここの数字が読めないように不自然なキズなどがないか確認してください。意図的に読めないようにされているフレームは盗難車の可能性があるので注意してください。
そしてフレームへのダメージは致命的です。バイクを証明する車台番号はフレームに記載されています。そのためフレームは基本的には交換できません。フレームが曲がっていないかどうかが最も重要です。
フレームに大きなキズや歪みなどがないか確認しましょう。
エンジンの注意点
中古バイクを購入する際にはエンジンの調子が良いかどうかまず確認しましょう。
すぐに始動するか、冬でもないのにチョークがないとエンジンがかからないなんてことはありませんか。
アイドリングは安定しているかどうかも確認しましょう。タコメーターが装備されている場合、タコメーターで安定しているかどうかがすぐにわかります。排気量によって適切なアイドリング回転数は異なりますが、調子の悪いバイクは分かりにくいようにアイドリングを高く設定している場合があります。不自然に回転数が高い場合、可能であればアイドルスクリューを少し緩めて調子を見させてもらいましょう。
回転数が下から上まで問題なく吹けあがるかどうかなどを確認します。ブリッピングしてエンストや失火が起こらないかどうか確認してください。
ただし、吸排気系(マフラー、エアクリーナー)などが交換されている場合はエンジンの特性が大きく変わっている場合があるので注意してください。
外装の注意点
バイクという乗り物は基本的に転びます。安い中古バイクの場合は転んだ経験があると思っていただいた方が確実です。
外装などにキズがついていないかどうか、タンクがへこんでいないかどうか確認してください。ただ大事故を起こした場合の中古バイクは外装は総とっかえしてるでしょうしあまり当てにならないかもしれません。
ガソリンタンク内部に錆がないかどうかも確認しましょう。ガソリンタンクの錆はエンジンの不調やキャブレターのオーバーフローに繋がります。
後付のガソリンフィルターがついている場合は本人がガソリンタンクの錆びを心配している証拠です。こんな感じのやつで、ガソリンタンクとキャブレターの間のホースにかませます。

キジマ(Kijima) ガソリンフィルター ホース内径6mm用 105-219
ただの心配なのか錆の経験がかつてあったのかは分かりませんが、チェック項目の一つとして覚えておいてください。
ガソリンフィルターに錆が絡まっていないかも確認しましょう。ただこれも簡単に掃除できるのであなたが確認する直前にフィルター内の錆を掃除したという可能性もあります。
タイヤの注意点
タイヤも消耗品の一つなのでチェックしておきましょう。注意すべきは古いタイヤです。
溝の有無やひび割れは素人の方でも簡単に判別がつく部分なので問題ないと思います。ですがタイヤの溝以上に重要なのがタイヤが製造された年月です。タイヤの製造年は実はタイヤの側面に書いてあります。側面の数字を見ることでタイヤの年月が簡単にわかります。古いタイヤはたとえ溝があってひび割れていなくても全く機能しないので注意してください。タイヤの製造年月日の調べ方は別記事にありますので下記の記事をご参照ください。
【バイク】タイヤの製造年月がわかる一番簡単な方法 寿命って何年?
リアサスの注意点
リアサスは基本的には交換可能なのでそれほど重要な項目ではありませんが余計な出費を掛けたくないのであれば抜けのないリアサスを装備した中古バイクを選びたいものです。
リアサスの抜け確認方法はリアフェンダー付近を上から押して確認します。上から押してリアサスが沈み込みすぐにバネが押し返してきたら抜けてる可能性があります。沈み込みがゆっくり元に戻る場合はリアサスは抜けていません。手で押しても全く沈み込まない場合はプリロードが最強に設定されている場合があります。
一概には言えませんがよほど体重のある人か2人乗りばかりする人でもないのにプリロードが最強に設定されているのはサスの抜けをわかりにくくするための可能性もあります。無段階調節タイプのリアサスはネジの絞め具合で分かりますが最強に設定されてることはほとんどないかと思います。
中古バイクを買うときの注意点チェック項目
この記事で紹介したポイントをまとめました。
- 年式に対して極端に走行距離が短くないか
- ハンドルを左右に一杯切ったとき同じだけ切れるか
- ハンドルストッパーに歪み、修正の跡がないか
- 直進走行時にどちらかに触れたり、小刻みに揺れないか
- フロントフォークを沈み込ませたときオイルが滲まないか
- インナーパイプに点錆がないか
- フレーム車体番号打刻に不自然さがないか
- フレームに大きなキズや歪みがないか
- エンジンは容易に始動するか
- アイドリング回転数が必要以上に高くないか
- アイドリングは安定しているか
- エンジンが下から上まで問題なく吹けあがるかどうか
- ブリッピングしてエンストや失火が起こらないかどうか
- 外装に大きな凹みやキズはないか
- タンク内に錆が発生していないかどうか
- 社外品のガソリンフィルターがついてないかどうか
- タイヤの溝はあるか、ひび割れはないか
- タイヤの製造念が古すぎないかどうか
- リアサスが抜けていないか
- リアサスのプリロードが最強に設定されていないかどうか
とにかく何かを隠したり、わかりにくくしているものは怪しいです。やましいことがあるから隠したり、判別しづらくするわけです。
聞けることはなんでも聞いてください。相手が嘘をついていないかどうか、わからないことばっかりじゃないか等々。
皆さんも中古バイクを買うときはこれらのことに注意して購入してください。今乗っているバイクを下取りに出すなら【バイクブロス】全国対応/バイク買取一括査定 がおすすめです。ではまた。