私は高校生の16歳の時に普通免許を取って約10年。かろうじて若者と呼べるギリギリの年齢のでょお(@dyoblog)です。
さて若者の皆さん。
バイクに憧れてるのに親がどうしてもバイクを許してくれないってことはありませんか?
幸い私の親は両親ともども高校生の時からバイクに乗ってたので、反対できなかったのかその悩みはありませんでしたが。
バイクに乗って約10年。事故も経験して痛い思いもしたし、死ぬほど恥ずかしい思いもしたことあるけど、16歳でバイクの免許を取ったことを後悔した日は一日もありません。
私はちょうど、あなたとあなたの親の間の年齢だと思います。その私が今日はあなたの親を説得するお手伝いをしてやろうじゃないかって話になります。
バイクに乗るために親を説得する方法
バイクは当然危険がいっぱいです。例えば高速道路を100km/hで走っててハンドル操作を少し誤ればそのまま即死みたいなこともあり得る訳です。
でもバイクにはそれを超える魅力がたくさんあるのは間違いありません。
説得材料1. 若いうちの経験は人生を変える【なにがあっても若者には戻れない】
高校生や大学生、若いうちに大きな決断をしようと思って親に反対されるときの常套句って「今じゃなくても良い」「もっと年取ってからにしなさい」ですよね。
若いから焦る必要はないって諭されるパターンです。
学生時代を終え、若者から中年に今なろうとしている私から言わせると真逆。若いうちに多くを経験して、若いうちにたくさん焦ってください。
あなたの親世代は若者時代がはるか昔すぎて若者の頃の感情を忘れてしまっています。若いうちの経験と大人になってからの経験は雲泥の差です。
例えば高校生の時にバイクで行くツーリングと社会人になってから行くツーリングでは得るものが全く違います。
大人になるとツーリングそのものを楽しむんじゃなくて、日々の疲れを癒すための息抜きになってしまいます。
大人になると分かるんですが、子どもの頃って本当に何気ないことが楽しかったり、くだらないことで大はしゃぎできるものなんですよね。
この感情は大人になればなるほど失われていきます。
今もしあなたが高校生ぐらいなら、小学生の時の方が純粋に楽しめたって思うんじゃないでしょうか?大人になったら高校生の方が楽しめたって思うようになります。
だから大人は中年になるとリターンライダーになったりスポーツカーを買ったりマヌケなことをします。若い時の気持ちを取り戻したいから。「中年の危機」って言葉はこういう意味。
洋楽には「今を楽しめ」とか「僕たちは若い」といった若さを楽しむ曲がたくさんあります。こういった曲を聴くたびに私は辛くなります。
若くしてバイクに乗ってはいたけど、もっと友達とツーリングに行けばよかったと思います。若さを楽しみ切らなかったのは多分一生悔いると思いますね。
説得材料2. 「若い頃の苦労は買ってでもしろ」バイクは苦労のかたまり
「若い頃の苦労は買ってでもしろ」って言葉があります。賛否ある言葉ですが、人間って失敗しないと成功しない生き物なんですよね。
これは人間に限らず本能的なものです。
例えば植物の枝を一本切ると、植物はそこから分岐して枝を2本に増やします。
これと一緒で人間も苦労しなきゃダメ。
「可愛い子には旅をさせよ」って言葉や「獅子の子落とし」って言葉もあります。
バイクに乗ると本当に失敗だらけです。
ちょっと横着すると転倒するし、ガソリン代をケチるとガス欠で立ち往生、かからなくなったエンジンを自分でキャブ調整したり。
下手すりゃ良いことより面倒なことの方が多いかもしれません。
でもその経験を経て賢く成長していくんですよね。
またバイクに乗ると責任が生まれます。この感情は学校では学べません。もしバイクの操作を誤り子供でも轢いたら…
こういった責任感を若いうちに早めに身に着けることは将来仕事を含めた多くのことに役立ちます。
会社の同期、後輩の中で唯一生き残ってチーフになった私は責任感が強かったからです。
説得材料3. バイクに乗ると行動範囲が広がる【視野を広げろ】
言うまでもないけどバイクに乗ることで行動範囲が広がります。
はじめて原付になった人は口をそろえて「人生変わった」って言います。
私は高校生の頃まわりには原付免許を持ってる人ばかりでした。いわゆるちょっとヤンチャな子ばかりだったわけですが、彼らは他の同級生と比べて早い人生経験を積んでいました。
原付に乗って自分たちの力で隣の県に行ったりすることだけで、多くのことを得ていました。
これまで自分たちの世界は小さな田舎町の中だけのが、大きく広がるんですよ。井の中の蛙が大海を知るんです。
説得材料4. 歳を取るほどバイクに乗れなくなる【タイムリミットは刻一刻と】
バイクはクルマに比べてに疲労するので、肉体的な意味もありますが、若い頃ってどうしても背負ってるものがないんですよね。
もちろん学生も勉強に部活や恋愛と忙しいんですが、大人に比べると抱えてる責任は圧倒的に少ないです。
もし45歳の子持ちのお父さん社長が事故死したらどうなりますか?
奥さんも子供も食えなくなります。子供は片親になって非行に走るかもしれません。彼は社長なので社員一同無職になります。社員の家族も困窮します。
大人になるとこういった責任感がたくさんあります。
私も同じです。会社員時代は「私が今もし倒れたら会社が潰れる」ぐらいの責任がありました。
学生の頃はこんなことありません。
大人になると家族や仕事が生活の中心になります。バイクで走ってる時も「いま娘はなにしてるかな」とか「明日の商談は上手くいくかな」とか考えながら走ることになります。
バイクを卒業して降りる人は大体こんな感じのパターンの人が多いです。
「大人になって自由なが持てるようになったらバイクに乗ればいい」は間違ってます。大人になって自由が持てる頃にはバイクは必要なくなってます。自ずと優先順位が下がってしまいます。
反対意見だけどバイクは危険【体験談】
危険だからバイクはやめろ、危ないから乗るなって親の反対も間違ってはいないです。
紛れもなくバイクは危険です。
私は不注意で出合い頭の事故を起こしたことがあります。バイクがエンストして慌ててたんですよね。
加速中に前の原付が急に車線変更してきてスリップしたこともあります。これも不注意です。
私がこれまで体験したバイク事故は下記にまとめてるので興味があれば合わせてどうぞ。
雨の日のマンホールで油断してズルッと転ぶ時もありますし、道路の端の方にある砂埃で転倒することもあります。
うちの弟はバイクで死んだ友達の葬式に行ってたこともありました。
さらにバイクには避けられない事故もあります。いくら注意してても10:0であなたが被害者になる場合もありますよね。交差点で停止してたらいきなり車に突っ込まれることだってあり得なくはないんですよ。
でもそれって自転車でも歩行者でも同じこと。
バイクに乗っても乗らなくても街に出る以上は危険と隣り合わせです。
池袋でプリウスを運転していた老人が暴走した事故では通行人もはねています。交差点を渡っているときに車にはねられることだってあり得なくないです。
「バイクに乗らないこと=安全」ではないんですよ。
説得するためには譲歩が必要【親は反対する権利を持っている】
当たり前だけどあなたが未成年である以上、反対するも許可するも決定権は親にあります。
親とあなた両者正反対の意見を持ってるんだから、ある程度譲歩が必要です。
示談とかもそうでしょ?訴えるのは勘弁してやっから金払えってのが示談です。
あなたもバイクに乗る許可をもらう以上、一定の譲歩をしましょう。
譲歩1. 事故しても死なないようにする
上述した通りに事故するな、は無理です。止まってる時にぶつかられる時だってあり得るからです。
バイクはクルマで事故するよりもダメージが大きくなることは間違いありません。チューリッヒもそれを裏付けるデータを公開しています。
なので仮に事故しても死なないようにすると宣誓するのが良いかと思います。
- 安全性の高いヘルメット
- プロテクターは必須
- グローブ・ブーツも必須
うちの両親には家族絡みの大親友がいまして、私にとっても第3の親みたいな存在の人がいました。彼は事故で半身不随になり、手動運転の車で事故して亡くなりました。
そんな経験をしている両親が免許を取ることを許してくれたのは、事故を起こしても重大化させないと私が誓ったことにもあると思います。
譲歩2. 責任をもって任意保険に入る
言い方悪いけど事故はするものです。バイクにしてもクルマにしても同じです。そして事故を起こすと必ず大金が必要です。
もしバカな子連れの親が目を離して、バカな子供が飛び出してきて、ほぼ回避不能な状況であなたが事故を起こしたとしても、悪いのはあなたになります。
無保険での賠償金1億円なんてことも普通にあり得ます。とてもじゃないけど1億とか払えませんよね…
でももし対人無制限の保険に入っていればあなたは一切お金を払わないで済みます。
任意保険の"任意"とは名ばかりで、入ってないと何かあった時に人生終わります。保険に入ってれば最悪、人をひき殺してしまっても人生終わりません。
譲歩3. バイクで2人乗りはしない
そもそも免許取ったばかりでは二人乗りしちゃダメなんですが。
2人乗りも避けた方が良いと思います。私は後ろに乗せてもらったことはありますが、後ろに乗せたことは一度もありません。
理由はなにかあった時に責任が取れないからです。
大好きな彼女をバイクの後ろに乗せて事故を起こし、彼女が亡くなって自分だけ生き延びたらどうしますか?
もはや人殺しですよね…
自分なら耐えられなくて首くくるかもです。当然、親にも顔向けできませんしバイクで2人乗りはおすすめしません。
どうしても後ろの人間の方が重症化しやすいパターンが多いですし。
ちなみにうちの母はバイク乗るのほぼ反対しなかったけど、2人乗りは断固反対してました。
譲歩4. バイクで高速は乗らない
高速道路も危険度が高いです。服着てるとはいえ、一切なんの壁に守られることもなく100km/hで走行するとか想像するだけで怖くないですか?
バイクは二輪しかないので小さい石ころを踏んだだけでも転倒します。その時に100km/hも出てたら数メートル吹っ飛ばされるのは言うまでもありません。
あと高速道路ってめちゃめちゃ疲れるし景色も楽しめないので、ツーリングなら下道の方が圧倒的に楽しいです。
ツーリングは目的地にたどり着くまでが目的なので。
譲歩5. 細心の注意を行うと誓う
もう言うまでもないですが。
横着な運転しないとか、危険な運転はしないというのは親を説得する以前の問題。
ちゃんと信号守る。危険なすり抜けしない。頭おかしな人間に目に付けられるような運転をしない。
命を2つのタイヤに預けていることをちゃんと自覚して運転すると誓ってください。
親に誓う前に俺に誓うのだ。それぐらい大事なこと。
最後に
私の子供がもしバイクに乗りたいと言ったら私は反対することなく許可すると思います。
自分の最愛の子供を危険にさらしたくないですが、子供の能力や責任感を信じたい。無責任に聞こえるだろうけど、子供の命よりも人生を大切にしたいと思います。
…あぁ、この記事炎上しそう。