引用:Sense8 センス8 | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト
突然ですがセンス8(センスエイト)ってご存知ですか?数年前のNetflixオリジナル制作のドラマで「マトリックス」シリーズのウォシャウスキー姉妹が制作したSFドラマです。Netflix会員の方なら知ってる方は多いと思いますが、観ていないという方も多いんじゃないでしょうか。
Netflixオリジナルドラマのセンス8はシーズン2で早々に打ち切りになったドラマですが、ファンからの要望でシリーズ最終話を追加で制作し、復活を遂げたドラマです。今回はそんなドラマ「センス8」の最終回の配信が目前(2018.6.8配信開始)ということでセンス8の解説、感想をしたいと思います。まだ少し時間があるのでそれまでに是非ご覧になっていただきたいドラマ作品です。
最終話の感想記事書きました。
【ネタバレ感想】センス8最終回|この上なく最高で完璧なラスト2時間半
「センス8」何故打ち切り?
Netflixオリジナル制作のドラマってかなりの数があるんですが、打ち切りになっている作品は実は結構少ないです。Netflix側発表したセンス8打ち切りの理由は視聴者数が少ないとのことでした。センス8はドラマの制作費もかなりかさむようで、それも打ち切りの原因になったんじゃないかと思います。ドラマのようなチープな映像ではなく映画のような美しい高画質ですし、ドラマを見る限り本当に世界中をロケ地にしています。
同じくNetflix制作のドラマで打ち切りになった「ゲット・ダウン」も恐ろしい額の制作費がつぎ込まれました。こちらは監督曰く「自身の制作映画に専念する」というのが理由だったそうですが。
正直、センス8の打ち切り理由が不人気というのは少し疑問があります。シーズン2で打ち切りになったドラマですが、シーズン1とシーズン2の間には「クリスマス特別編」として2時間のスペシャルエピソードの配信さえされてた程です。
センス8は打ち切り発表後、ファンが打ち切りをやめさせようと活動した結果、シーズン継続は出来ないものの完結編として2時間の最終話を制作されることになりました。打ち切り発表で落胆したファンには大きな朗報となりました。
「センス8」あらすじと解説
突然お互いの感覚や感情を共有できるようになった見知らぬ8人の男女...。「マトリックス」「バビロン5」のクリエーターが贈るスリリングな本格SFドラマ。
相変わらずNetflixのあらすじは不親切なので補足解説が必要ですね。
ある日突然、世界に散らばる8人が繋がります。彼らは精神や感覚、感情まで共有することになります。そんな彼らが日常の危機をお互いに協力し合って乗り越えていきます。彼らのような人間を狙う組織が登場し、対決していくといったあらすじになっております。
制作したのは近代SF映画の金字塔「マトリックス」シリーズや「クラウドアトラス」で独特の世界を表現したウォシャウスキー姉妹。世界中を舞台にしたSFドラマ作品となっています。様々な人間が登場し、人種はもちろんトランスジェンダーなどのLGBTの人たちにも切り込んだ作品です。様々な境遇で全然違う人間達が繋がっているというところが強く描かれています。
ウォシャウスキー姉妹も以前は2人とも男性として生きてきたトランスジェンダーなのでLGBTへの差別や社会的扱いに関してもかなり深く切り込んでいます。SF作品でここまでLGBTに焦点を当てた作品は他にないでしょう。
「センス8」登場人物とキャスト
- ウィル・ゴースキー/ブライアン・J・スミス
- ライリー・ブルー/タペンス・ミドルトン
- ノミ・マークス/ジェイミー・クレイトン
- リト・ロドリゲス/ミゲル・アンヘル・シルベストレ
- カフィアス・オニャンゴ/ アムル・アミーン/トビー・オンウメール
- サン・パク/ペ・ドゥナ
- カーラ・ダンデカー/ティナ・デサイ
- ヴォルフガング・ボグダノフ/マックス・リーメルト
キャストに関してははっきり言ってペ・ドゥナ以外わからん。
まだまだ登場人物、キャストはいるんですが収集つかなくなるので、感応者と呼ばれる繋がった8人の主人公たちのみを今回はご紹介します。
ウィル・ゴースキー
シカゴの警察官。主人公たちの中のリーダー的存在、多分。ライリーといい感じになる。中心人物なんだけど、どうも顔が苦手。警官としての経験や観察眼を活かしてみんなを助けます。
ライリー・ブルー
アイスランド出身。ロンドンで人気のDJ。序盤は影が薄いんだけど過去に色々合ったこともあり、ウィルと同じく重要人物。
ノミ・マークス
サンフランシスコ在住。トランスジェンダーのハクティビスト。トランスジェンダーとして親から理解されていない。ハッキングやハイテクを駆使して協力します。
リト・ロドリゲス
メキシコの人気アクション俳優。ホモ・セクシャルであることを世間から隠して活動している。役者なので嘘や演技が得意でその能力を活かしてみんなを助けます。途中からネタ担当キャラになります。
カフィアス・オニャンゴ(ヴァン・ダム)
ナイロビのバス運転手。ジャンクロード・ヴァン・ダムの大ファンでバスにジャンクロード・ヴァン・ダムのペイントをしている。貧乏で母の薬を買うために仕事をしています。バスの運転手なので運転能力や鍵なしでエンジンを始動させたりしてみんなを助けます。また感応者の中で一番楽天家なのでみんなを元気づける役割も担っています。
シーズン1ではめっちゃ好きだったんですがシーズン2になってキャストが変わりました。残念。
サン・パク
韓国の大企業の社長令嬢。男尊女卑の中で差別を受けながら生きてる。闇格闘技(?)の選手なので格闘技が得意で、その力を活かして他の主人公のピンチを救います。無口なんだけど人生経験豊富なのか姉御肌。
カーラ・ダンデカー
インド人で好きでもない富豪の妻として生活してる。おとなしいというかお嬢様気質。真逆な性格のヴォルフガングに惹かれてる。薬品の研究をしているので医療的なトラブルのときみんなを助けてくれます。
ヴォルフガング・ボグダノフ
ドイツの金庫破り。なんだけどほとんどマフィア状態なほど暴力的。本当は優しくて良いやつ。暴力に訴える時や座った肝が必要な時、登場するとめっちゃ心強い。
感想「センス8」って面白いの?
面白いと思います。設定が独特ですしキャラクターも魅力的です。陰謀ものとしてはそれほどって感じですが。色々な人間が個々に抱える問題に向き合い、彼らが一つの家族になっていくところが面白いところですね。
島も怪物も神話も出てきませんが「LOST」っぽいところがあるのでそういったものが好きな方にはおすすめです。「LOST」でおなじみのサイードが出てくるしね。
とはいったものの実は数話観てずっと放置していました。打ち切りになったと発表された時は「納得だわ」と思っていました。その後、最終回の放送で復活することが発表され「そんなに面白いならもう一回観てみよう」と思い、観ました。
数話観て止めちゃったのは、序盤で若干置いてけぼりを食らうからです。設定が難しくて、説明されるんですが説明が難しい。序盤ではキャラクターの魅力が出し切れていないので、リタイアしたくなります。シーズン1中盤を過ぎてくる辺りでキャラクターたちの魅力が発揮され、協力し合って一つの家族になっていく様が描かれ始め面白くなってきます。
もう一つ苦手だった理由は過度のベッドシーンでしょうか。同性愛が苦手なわけではないのでそれは問題なかったです。ストレートであろうとなかろうと、いずれにしてもベッドシーンが多すぎるし、露骨すぎる。「センス8」はある意味で愛の話なので仕方がないのですが、序盤からこのペースだと挫折してしまいます。
終わり
はじめこそ苦手でしたが、最終的に愛すべき作品のひとつとなった「センス8」。完結編である最終話は2018年6月8日配信開始予定です。今からでも全然間に合うので興味のある方は是非どうぞ。間に合うかどうかはNetflixの配信形態では関係ありませんが。
元々シーズン3が作られる予定だったので残り2時間で物語をどのように収束させるのかも見ものですね。
ではまた。
まだFire TV StickなしでNetflix観てるの?それって損してない?
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