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どうもでょおです。
さてさてディズニープラスオリジナル作品の『ムーンナイト』の全エピソードが終了しまして。
『ムーンナイト』の感想記事でも書こうかと思ってブログの管理画面開いたんですが、出てくるのは「ムーンナイトの感想」じゃなくて「マーベルドラマがつまらない理由」ばっかりでした。
つまらないって言うか、マーベルドラマってなんでいつもこうなんだろうってこと。完成度はピカイチなんだけれども。
てなわけで今回は『ムーンナイト』をはじめとするマーベルドラマがつまらない、面白くないと感じる理由について詳しく語ってまいります。
『ムーンナイト』や『ホークアイ』マーベルドラマがつまらない3つの理由
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『ムーンナイト』『ホークアイ』『ロキ』『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』『 ワンダヴィジョン』とこれまでリリースして来たマーベルドラマ。
そんなマーベルドラマがつまらないと感じる理由についてざっと考えてみたんですが、多分3つほどに集約されるかなと。
つまらない理由1. 海外ドラマじゃなくて実質「ただの長い映画」だから面白くない
マーベルドラマがつまらない一番の理由は「海外ドラマ」じゃなくて実質「ただの長い映画」だってこと。
マーベルに限らず最近の配信メインの海外ドラマにありがちなんだけど。
そもそも海外ドラマって本来はテレビ放送向けに作られてる作品なんです。だから視聴率取れないとすぐに打ち切りにされちゃう。
そんでもって打ち切り防止のために海外ドラマって言うのは視聴者を飽きさせない作りになってるのが普通です。
だから海外ドラマって映画とは違ってクッソ無駄だらけなんですよ。
メインキャラクター全員が順繰りにカップリングしちゃって一体何角関係なんだよってなったりとか、毎エピソードごとに絶体絶命のピンチがやってきたりとか。
無駄すぎる遠回りが海外ドラマあるあるなんですよ。でもそれこそが海外ドラマの魅力なんです。
なんていうか主人公と一緒に生活してるような、主人公の生活を疑似体験しているような魅力が映画にはなくて海外ドラマにはあるんです。だって現実世界もムダだらけでしょ?
一方のマーベルドラマはというと最初から1シーズン分の話を作ってるんですよね。
だから映画みたいに無駄が一切ない。
遠回りもしなければ、それ必要ねーだろってツッコむエピソードもない、ファンサービスのクリスマスエピソードやハロウィンエピソードもないし、完全なネタ回もない。
1話ぐらい見損ねても全然平気な海外ドラマになれてるファンからすると、感覚が全く違う。
普通の海外ドラマに慣れてる人からすると、映画とかリミテッドシリーズのようなマーベルドラマはつまらないと感じてもおかしくないでしょう。
つまらない理由2. マーベルシネマティックユニバースを知ってないと楽しめないから面白くない
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今回の『ムーンナイト』はちょっと例外だけど基本的にMCU映画で省略されるハズだった部分を映像作品化してるのがマーベルドラマなので、MCU知ってるのありきで制作されてる。
映画しか観てないディズニープラス未加入者は今後間違いなくMCUに置いていかれるでしょう。
これまでHulu系列で配信されてた『マーベル ランナウェイズ』やNetflixの『デアデビル』なんかは、MCU映画一切見てなくても楽しめる作品だったのに対して、ディズニープラスのマーベルドラマはMCU映画が必修科目になってる。
でもそもそも最近は小ネタがあまりにマニアックすぎるのでMCUどころか原作コミックに詳しくないと置いていかれる部分も多数あるけどね…。
そういやウチの母ちゃんが『スパイダーマン: ノーウェイ・ホーム』観てブチぎれてたんですよ。その理由がちょっと興味深くてですね。
世間的にも、私でょお的にも傑作だったファーフロムホームですが、母ちゃん曰く「これまでの旧シリーズ全部見てないと訳わからんやろ」ってことで怒ってたんですよね。
スパイダーマンほどの作品になると旧シリーズ見てない人はほぼいないだろうし、実際母ちゃんも全作見てるの知ってるんだけど「あぁ、たしかにな…。」とちょっと思いました。
『スパイダーマン: ノーウェイ・ホーム』はこれまで何度も映像化されてきたというスパイダーマンのウィークポイントをあえて逆手に取った捻りのきいた作品だった訳ですが、裏を返すとこれまでの作品を押さえておかないと楽しめない作品ともいえるわけです。
マーベルシネマティックユニバースは映画、ドラマいずれもこの傾向がかなり強くなりつつあります。
マーベルシネマティックユニバースって「ユニバース」なんですよ。「ワールド」すら超えてユニバース、宇宙な訳ですよ。
映画シリーズで一つの宇宙を構築するのは素晴らしいことではありますが、視聴者を置き去りにしつつあるのは事実でしょうね。
つまらない理由3. そもそもマーベルシネマティックユニバースが「映画」じゃないから面白くない
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御幣があるといけないので前もって弁解しますが、私個人としてはMCU大好きです。この記事を読んでいるであろう大学生キッズや中二病社会人よりもずっと前からMCU追っかけてると思います。
日本では『インクレディブル・ハルク』がMCU1作目だったことも覚えてますし、ガラケー時代から杉山すぴ豊さんの記事読み漁ったりしてましたし。
ただ昔っからの映画好きから言わせるとマーベル作品は映画じゃないんですよね。
具体的に言うと名監督マーティン・スコセッシやフランシス・フォード・コッポラなんかが実際に言ってる。
ぶっちゃけマーティン・スコセッシの言いたいことも分かる。
というのもこれまで何十年もの間、映画って言うのは約2時間の間で作り上げる一つのストーリーだったから。
続編は映画が上手くいってから初めて考えるものだったのに、マーベル作品は続編ありきどころか10作品以上先のことまで考えながら映画を作ってる。
これじゃあ「終わりある映画」の持つ芸術的側面よりもエンタメにフルコミットしたものになってる。
「死があるから生が輝く」なんて格言がありますが、映画も終わりがあるから面白い訳でして、マーベルのように終わりが見えない作品となると面白さがなくなるって感覚も多少なりあるんですよ。
でもまあ映画の定義なんて変化していくものだろうし、「マーベル作品は映画じゃない」ではなく「マーベル作品が映画のあり方を変えた」って表現が正しいんだろうけど。
例えるなら無声映画からトーキーに移り変わったように、今は終わりのない映画や芸術作品ではなく娯楽としての映画に移り変わっていってるんでしょう。
4DX作品とかその最たるでしょ。3Dが出た時からイラネって思ってたのに、当たり前のように4DXでの上映がされてる。
ペアレンタリーアドバイザリーへの配慮もつまらない理由だったり…
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マーベルドラマがつまらない理由、というか『ムーンナイト』に関してはペアレンタリーアドバイザリー、つまり対象年齢も理由だったり。
せっかく解離性同一性障害という完璧なサイコホラーな要素を持ってるのに、ちょっとだけ暴力的な子供向け作品なので。
ポテンシャルだけだったら映画『ジョーカー』を追随できそうなものを持ってるのに、普通のアメコミ作品になっちゃったのはもったいないなとも思う。
まあジョーカーほどのプロップスはないけれども。
最後に
と、散々つまらないとか面白くないとか言いましたが、マーベルドラマは普通の海外ドラマにはない高い完成度と迫力があるのでマーベル好きなら面白くないと感じることはほぼないでしょうね。
実際、私も文句言いつつも毎回観ちゃってるのでw
でもさぁ……、月990円はたけーよ!!!