先日こんな記事を書きました。
カスタムベースとして私がエリミネーター250SEを選んだ理由を記事にしました。
今回は私がエリミネーター250SEをカスタムベースにして失敗したと感じたことを5つ紹介したいと思います。
※チョッパーやカフェレーサーなどのカスタムベースとしての記事です
1.トラブルが多い
カワサキはトラブルが多いとよく言われます。
実際のところはわかりませんがたしかに私はそのように感じます。
例えばエンジンが少し不調でエンジンがかかりにくい時、エンジンがかからない時、
他社は多少無理をすれば何とか走り出せますがエリミネーター250SEは30分ぐらい休憩が必要だったときなんかがあります。
ただトラブルが多い=カスタムベースに向かないと直結はしないですよ
トラブルが多いとカスタムが原因なのかたまたまどこかが故障したのか切り分けしないといけません。なのでトラブル解決に時間がかかったりします。
2.エンジンがかっこよくない
チョッパーはやっぱり迫力のあるVツインエンジンがかっこいいですよね。
イグニッションコイルの移設なんかは並列エンジン・パラツインエンジンではなかなかアイデアがまとまらないところであります。
それから水冷エンジンというところ。
やはりチョッパーやカフェレーサーにこの複雑でゴテゴテしたエンジンは不似合です
それからこのラジエーターってすごく変な取り付けにしてあるんですよね。
カバーを取り外せばよくわかるのですが実はフレームのアンダーチューブがステム部分につながっていない。
上側が離れています。
エリミのアンダーチューブはサブフレームなので実現できないんだと思います。
ラジエーターカバーが大きすぎるので外している方も見かけますが気になるので外せずにいます。
3.タイヤサイズが悪い
エリミネーター250SEのタイヤサイズは前後のバランスが悪いです。
純正外装を外せば外すほどそれが目立ちます。
純正外装はさすがに素晴らしい出来でかなり視覚的なトリックを使っているんですね。
例えばサイドカバー。
やぼったくて嫌いな人が多そうですがあのサイドカバーで小さなリアタイヤによって生まれる不自然な隙間を隠してくれているのです。
以前、このタイヤサイズの悪さについてふれた記事があります。
4.フレーム形状が悪い
もうこれにかなう文句はありません。
一番重要、この記事のハイライトです。
参考までにチョッパーの簡略化したフレームをお得意の下手くそな絵で描いたのでご覧ください。
この絵ではリジットフレームですがそれ自体はあまり重要ではありません。
チョッパーはこのリアタイヤにかけてのメインチューブの一直線さが命です。
ジャンルやカスタムによってリジットだったりスイングアーム式であったりタイヤサイズやネック角、フォーク長は変わりますがこの直線ラインだけは共通しています。
そして次はカフェレーサーのフレームの絵をご覧ください。
タンクがないとカフェレーサーっぽくないですがカフェレーサーもメインチューブの一直線さが命です。カフェの場合はここが地面に対して水平になることが多いです。
タンクとシングルシートはこのメインチューブの上に乗っかるように取り付けられメインチューブ・タンクの下・シングルシートの下が重なり合っています。
そしてこれがエリミネーター250のフレーム
ダイヤモンド式と呼ばれるフレームのようです。
上記の2点と全く違い、メインフレームが一直線になっていません。メインチューブがエンジン裏側を包み込むように来てますよね。
これを視覚効果でチョッパーやカフェレーサーにするのは至難の技です。
タンクの取り付けに苦労する
ネック下側から始まるメインチューブの下にあるフレーム。
これが外向けに張り出していて、汎用のタンクを乗っけるとこれに干渉してローマウントにできないのです。
さらにメインチューブとシート下のフレームの交わる位置に段差がありますよね。
これのおかげでタンクが浮いて見えてしまいます。
イラストの緑部分がタンクです。
ちなみに何も考えずにとにかく取り付けたときの画像がこれ
がっつり浮いてますよね。
専用のカバーを作ろうかと思いましたよ。
ここが浮かないように下の方に取り付けようとすると前述のフレームに干渉しているのでタンク前面がハイマウントになります。
アンダーチューブがサブフレーム
何度も同じイラストで申し訳ないですがまだまだ使いまわしますよ。
オレンジの部分がサブフレームです。
サブフレーム自体が悪いのではないのですがサブフレームなのでネック下からパイプを伸ばせないんですよね。
だからへんなグースネックみたいなシルエットになっちゃって違和感が出ます。
シート下のフレームがゴテゴテ
これはなかなかマイナーな話しな気がします。
カフェレーサーのシート下フレームは綺麗な三角形にですっきりしていて、スカチューンやサイドカバーをアルミ板一枚にしたりできてすっきりします。
エリミネーターの場合はここがゴテゴテしていて一枚のアルミ板でサイドカバーを作るのはなかなか難しいというか違和感が出ます。
リアサス受けの位置
青い線がリアサス、ピンクがシートレールですね。
普通リアサスの受けの位置はもうちょっと手前、シートレールの始まる位置にあります。シートレールをカットしてすっきりさせるのはチョッパーでもカフェレーサーでも定番のカスタムです。
ですがシートレールをカットするときサス受けがここにあるとここより後ろからカットしないといけなくなります。
ちょろっとだけシートレールが残っちゃうんですよね。
溶接とかできない私はサス受けの位置を移設できないのでちょろっとだけシートレールが残っています。
それからスイングアーム側のサス受けもチョッパーならもう少し後ろについていた方がメインチューブの一直線に近づけられます。
まとめ
4番目のフレーム関連の話が「カスタムベースにしてはいけない理由の」最も大きな理由です。
このフレームの問題を解決するのはプロでもなかなか骨の折れる作業難ではないでしょうか。目の錯覚を利用したり、うまく修正していったりするのでしょうが。
ただエリミネーターには他にたくさんの魅力があります。
エリミネーターの持つ雰囲気は良くも悪くも他のどのバイクにも持っていません。
その魅力を引き出したり、持ち味にしたい!って方にはカスタムベースとしてもおすすめです。
良くも悪くもこのバイク、エリミネーター250シリーズは唯一無二のバイクですしね。
ちなみにエリミネーター250SEの持ち味を活かしたい、と私がカスタムベースとして選んだ理由を紹介した記事はこちら