どうも、ほぼ絵師になったでょおです。
元々グラフィックデザイナーなんだけどコロナきっかけでいつの間にかお絵描きの仕事がメインになってしまいました。
会社員時代の年収2、3倍になったり、テレビに出てる芸能人(?)からの仕事あったり、こないだはお絵かきの番組でテレビ出演のオファーもありました。地方住みなのでギャラが交通費で飛ぶから断ったけど…。
それも全てXPPenの液タブから始まった、ということで今回はXPPenさんからの案件で「Deco Pro (Gen2)」をご紹介します。
「板タブ買おうと思ってるけどXPPenってどう?」
「Deco Pro (Gen2)」のレビューが知りたい」
こんな疑問にお答えします。
実は先日、他社の液タブ案件も受けたんですよ。でも忖度求められたので記事書いた後だけど送り返して断りましたw
なのでレビューの正直さだけは人一倍です。8万円の液タブ貰って魂売るほど落ちぶれてないしね。
是非最後まで読んでくださいな
- 【結論】「Deco Pro LW (Gen2)」は間違いなくおすすめ。プロ仕様の入門機にちょうど良い
- 【レビュー】「Deco Pro LW (Gen2)」の良いところ
- 【デメリット】「Deco Pro LW (Gen2)」のダメなところ
- ちなみにXPPenってどんな会社?ブランドよ?
- 【結論】「Deco Pro LW (Gen2)」は本当におすすめ?
【結論】「Deco Pro LW (Gen2)」は間違いなくおすすめ。プロ仕様の入門機にちょうど良い
まず結論から言うと、「Deco Pro (Gen2)」は欠点らしい欠点もほぼ見当たらず(一個気になった箇所は後述)、性能面や機能面、デザイン面、価格面も優れた良いペンタブレットです。
本当にちょうど良いバランスの取れた製品だと思います。
【レビュー】「Deco Pro LW (Gen2)」の良いところ
なんていうかね。一言でまとめると結構チャレンジングなデザインになってます。
ご覧ください。プロユースのモデルなのにエクスプレスキー(ショートカットキー)がありません。
全面フラット超かっこいいデザインなんですが、ボタンがないんですよね。廉価モデルやエントリーモデルなら他社でも見かけますが、プロモデルにエクスプレスキーがついていないのは結構挑戦的だと感じました。
じゃあどうすんのって?
その代わり、なんと片手デバイス(左手デバイス) 同梱です!
記事執筆時点で5,999円 (税込)の片手デバイス「ACK05」が付属しています。
お絵かきしてたらどうせ後で欲しくなる片手デバイスが初めから付属しているので入門機におすすめ、とりあえず「Deco Pro (Gen2)」選んどけば失敗はしない。って感じです。
個人的にはエクスプレスキー廃止、片手デバイス同梱の方針は大賛成ですね。
実はエクスプレスキーは使わない派のプロは結構多いし、私も実際ほぼ使わなかったりします。
ボタンの位置が自由な片手デバイスの方が絶対に使い勝手がいいです。ボタンも多いしね。
「とにかくかっこよすぎ!」相変わらずのデザイン性の高さ
とにかくねカッコいい。
私は普段からXPPenの液タブ「Artist Pro 16」使ってるんですが、毎日見る度にカッコ良いと思うぐらいデザイン性が高いんですよね。
そんで今回提供いただいた「Deco Pro (Gen2)」もやっぱりめっちゃカッコいい。
ゴリゴリ主観で申し訳ないのですが、デザイン性の高さだけなら他社より頭1個抜けてる。ビルドクオリティは別として。
ペンタブレットでここまでカッコいい製品出してる企業は他にないと思います。
全面は完全にフラット。
ボタンもなければ窪みも膨らみも一切ない。非常にシンプルなデザイン。
手を置く手前側はテーブルと馴染むように丸くなってます。
なんていうか外国っぽい感性というかデザインですね。日本人デザイナーなら多分絶対に後ろ側もシンメトリーになるように丸めちゃってると思うわ。
表面と裏面で異種素材をがっちゃんこしてるのでめちゃめちゃオシャレです。
背面はアルミかな?梨地に表面処理された金属です。
上の素材と下の素材でサイズ変えてるのも絶妙にかっこいい。
こんな感じでインジケーターも控えめ。
普通はボディ横側とかについてることが多いと思うんですが、前面についてるので電源が入ってるかどうかが一目でわかるメリットもあります。
「見た目良くても中身はどうよ?」性能も文句なし!
でもカッコいいだけじゃダメじゃん!性能どうなのよ!ってことですが、性能にも全く問題ありません。
というかむしろ筆圧感度なんかに関しては16384で、数字だけに限って言うと他社の同クラスの倍ほどあったりもする。
ちなみに私がデジ絵はじめた時は1024とかだったんで10倍以上ですねw
描き心地もめちゃめちゃ良いですね。違和感がない。
デジタル環境に初めて触れる人でもアナログの延長で使えるような描き心地です。
表面はサラサラとしていて若干の摩擦感があります。
紙に近い質感でつるつるというよりはサラサラ、ザラザラとサラサラの間というか…。
もっと摩擦が欲しい方はなんとフェルト芯が付属してます!
フェルトニブはオプションになってることもあるので同梱してるのはありがたいですね。そもそも使ってみないと使い心地わかんないし、はじめからついてるのは乗り換えしやすいメリットもあるし。
スタイラスペンにはグリップゴム付き。
大した違いなさそうに見えるだろうけど、私のように筆圧強い民はグリップなしだとタコできるんですよね…
サイズは3種類リリースされてるので自分の利用しているPCモニターのサイズに合わせやすいのはありがたい。(間違っても板タブだけデッカいのとかにしないように)
片手デバイス「ACK05」も十分の使用感。10個のボタンと1個のホイールがついてるんですが、実質40個のキーが割り当てられます。
「キーグループの切り替え」ってボタンがありまして、キーのパターンが変更できるようになってます。
ちっこいのでノートパソコンのパームレストにおいて使えます。ボタンが不足してたらキーボードも使えるのでちょうどよい。
打鍵感はパンタグラフでノーパソのキーボードと同じだと思ってOK。軽いので男性なら手持ちでも使えないこともないと思います。
Bluetoothで無線接続「持ち出し特化」で学校や仕事にも
見た目よし、性能よしと来て、次は「持ち出し性能」。
「Deco Pro (Gen2)」本体も片手デバイス「ACK05」もBluetoothで接続できるので、ケーブル不要。出先などで使うのに便利です。「Deco Pro (Gen2)」とノーパソ持ち出せばどこでも絵が描けるし、学生さんとか最高でしょうね。
うちの測りで測ってみると「Deco Pro LW (Gen2)」が849g、「ACK05」はたったの78gなので持ち運び余裕な重量です。
この軽さで10時間分のバッテリーを搭載してるそう。片手デバイスの方に至っては300時間稼働できるとか。
まあ仮に電源切れても有線接続すればずーっとお絵かきできる。
それから2台の端末とペアリングの切り替えができるので、会社で使って帰宅後は自宅のPCに繋いで、みたいな使い方ができます。
あと板タブ本体と片手デバイスのドライバが共通なのもシンプルでありがたい。
私は普段からXPPenの液タブを愛用しているのですが、そちらとも共通のドライバだったのでペアリングしただけで使えました。
【デメリット】「Deco Pro LW (Gen2)」のダメなところ
軽く前述しましたが、デメリットらしいデメリットってほぼないんですよ。
XPPenの製品は前からずっと使ってるので安定性の高さも知ってるし、毎日12時間フル稼働しても壊れない耐久性もあるし。
そんな中でも唯一気になったところは片手デバイス「ACK05」有線コネクタ部分。
これがデバイスの下側についてるんですよね。
有線接続したい場合、この位置からケーブルが伸びるのは若干使い勝手が悪いかなと。
とはいえ基本的には無線接続がデフォなので気にする必要はないと思うんだけど。
…あれ?でもこれもしかして縦置き使いすればいいのでは?
デメリットは本当にそれぐらい。あとはサイズの表記がちょっと分かりづらいぐらいか。
「大・中・小→ XLW・LW・MW」です。Wってなんなん?
※担当の方に回答貰いました。Wはワイヤレスの意味だそうです
ちなみにXPPenってどんな会社?ブランドよ?
XPPenってどこの新興メーカーよ?って感じの人もいるかもしれませんが、実はブランド誕生は2005年と結構な老舗。
しかも意外も意外に、ここ日本で誕生したブランドです。
誕生から18年ほど経過してることもあり品質はどんどん向上していて、今じゃ「ただの低価格ブランド」なんて言葉は当てはまらないぐらい成長を続けています。
とはいえ良くも悪くも右向け右が大好きな日本では国産メーカーのシェア率がまだ圧倒的ですが、XPPenもここ数年でかなりシェアを伸ばしています。
BCNによると1年以上3%で横ばいだったシェア率が、2021年3月のたった1カ月ちょっとで11%まで急増したとのこと。
この記事自体もう2年前の情報なので、今現在はもっと多くの人が使ってそうですね!
私もずっとXPPenだし、他社に乗り換えることは多分一生ないですね。
一昔前は「安かろう悪かろう」がビジネスモデルの基本だったけど今はマジで全然そんなことないですからね…。
例えば某国産メーカーのスマホとか見て見なよ。周回遅れの性能でiPhoneより高いからねw
あと完全に事実無根ですが、某国産メーカーのペンタブ製品は年々品質が落ちてるみたいな話ありますし、国産にこだわり続ける理由はもうないのかもしれませんね。
念のためもう一回言うけど事実無根だよ。そう言ってる人がいるだけ。
【結論】「Deco Pro LW (Gen2)」は本当におすすめ?
以上、長々と語りましたが「Deco Pro LW (Gen2)」はおすすめできます。
- プロ仕様のペンタブレット(板タブ)がほしい
- 性能は譲れないけど安い方がいい
- どうせならカッコいい物でモチベあげたい
そんな方には非常に良い選択肢だと思いますね。
結局のところペンタブレットはあくまで道具ですから、高級品を買ったところで画力は1mmも上がりません。
残酷なことを言うと、下手な人は何を使っても下手ですし、上手い人は何を使っても上手に絵を描きます。
なので絵が上手くなりたいならとにかく描くこと。それしかないです。
「買おうかなぁ」とか「もうちょっと我慢しようかなぁ」とか悩んでる時間がもったいないですよ。
※定期的にセールしてるので公式サイトがおすすめです