この記事はTourBox Tech Inc. 様より製品をご提供いただいてレビューしています
「お絵かき用の左手デバイスってどれがいいの?」
「というか左手デバイスって必要?」
「ワイヤレスの "TourBox Elite" ってのがよさげなんだけど、どう?」
こんな質問にお答えします。
どうも、絶賛絵描きに転身しつつある、でょおです。
今年の収入はほぼお絵かきがメインで、先月もお絵かき収入だけで50万円以上ありまして、もはやプロやん!と自負しているのに絵が下手なブロガーです。
さてさて、そんな私ですが今回TourBox Tech Inc.様から新しく発売される左手デバイス「TourBox Elite」を提供いただいたのでレビューします。
私は脅迫コメント送りつけられてくるぐらい、忖度しない上に毒吐きまくるので、「TourBox Elite」のメリットやデメリット、本音のレビューがご覧になれるかと思います。
ちなみに今回「TourBox Elite」のレビューにあたって描いた絵がこちら。
1日で描いたからアレだけど、そこそこガッツリ使い込んだうえでのレビューってことがわかるかと思います。
- 【結論】デメリットはある。人を選ぶけどかなり考えて作られた左手デバイス!
- 【メリット】TourBox Elite の良いところ、他社左手デバイスとの比較
- 【レビュー】TourBox Elite のデメリット、ダメなところ
- たぶん、よくある質問【気になる疑問に答えるよ】
- 【結論】TourBox Eliteは本当に買いか?
【結論】デメリットはある。人を選ぶけどかなり考えて作られた左手デバイス!
もったいなぶっても仕方ないので結論から言いますが、「TourBox Elite」にはデメリットがあるものの十分おすすめの左手デバイスです!
デメリットがあるとはいえ、メリットしかない商品なんてないので…。
とはいえ「TourBox Elite」はデメリット以上に大きなメリットがあるので、デメリットに目をつむれるならかなり良い製品だと思います。
デメリットというか人を選ぶって感じの商品でしょうか。
とにかく一目見て思うのがめっちゃカッコいい…。
デバイスとして非常に美しく完成度の高い製品で質感も高く、ぶっちゃけ意味もなくデスクに置いときたいって感じにカッコいいのよ。
あなたに「TourBox Elite」がオススメできないかもな理由
具体的に「TourBox Elite」を強くオススメできない人としては、キーボードショートカットに長期間慣れすぎた人" です。以上。
逆に言うと、これ以外の人には全員おすすめしたいぐらい。
私はAdobe製品を使うようになって約10年。そのうち8年は仕事&趣味で使用しています。
お絵かきをする時に使用するショートカットキーは軽く数えても30を超えます。
自分で言うのもアレですが、作業効率の速さだけは人一倍自信がありまして、それぐらいキーボードショートカットに慣れているのです。
10年間ほぼ毎日10時間近く慣れた作業方法を根幹から変えるのが非常に難しいのは簡単に想像できるかと思います。
逆に言うと、キーボードショートカットをほとんど使用しない、使用し慣れていないという初心者の方には圧倒的にメリットが大きいです。
なんならキーボードショートカットに慣れすぎる前に、初心者期間中の今すぐに使ってほしいところ。
【メリット】TourBox Elite の良いところ、他社左手デバイスとの比較
デメリットがあると冒頭から遠慮なしに文句を言いましたが、製品そのものとしてはTourBox Eliteはめちゃめちゃ良いです。
コントローラー性能は文句なし!3つのホイールで使い勝手は最強
まずはTourBox Eliteをよく見てください。
全部のボタンが全部バラバラに配置されてるんですよ。おかげで左手の手元を一切見ることなく操作することができます。
正直コレだけでもTourBox Eliteを選ぶ理由になるぐらい大きなメリットなんですよね。
上述した通り私は10年ほどキーボードショートカットを使って絵を描いていますが、やっぱりホームポジションから遠いキーを押すときは、どうしても手元を確認してしまいます。
もしキー操作時の手元目視時間を全て排除出来たら、絵が圧倒的に早く完成するようになるでしょう。
んでもって、もう一つの大きな特徴がホイール部分が3つも用意されているということ。
ホイールってやっぱり初心者には、超 超 超ありがたいものでして、直感的に使えるってことはショートカットキーを覚える必要が一切ないってことなんですよね。
もし私が10年前にこれに出会えてたらどれほどよかったことかと思いました。
イラストお絵かきで利用する場合は、キャンバスの回転、ツールのサイズ変更、拡大縮小で設定すると捗ります。
それからざっと確認してみましたがホイールが3つもついてる左手デバイスは多分他にない。
そしてやっぱりホイールも全て違う形なんですよね。真ん中のダイヤルは背が高いので本当に見なくてもどのボタン触ってるかがよくわかる。
し・か・も・!
これらのホイール、スピードが変更できるんですよ。ヤバない?ヤバすぎない!?
スピードというか、回転量の調整というか。
ちょっとだけ拡大しようとしたのに拡大しすぎちゃった!とかにならないように、それぞれのホイールの回転スピードをそれぞれ調整できるんですよね。
コレ地味だけどガチでめちゃめちゃ神機能ですよ。
あとスイッチの長押し対応とか、ダイヤルを回した時のカチカチ音のオンオフも任意で設定できるので汎用性の高さが異次元です。
デスクがスッキリ!ワイヤレス対応でも安定接続
TourBox Eliteの一番の特徴はワイヤレス接続だということ。
私は古い人間なので俄然有線派です。マウスは良いですが、キーボードなんかは遅延が大きいと使い物にならないのでずっと有線。
TourBox Eliteはワイヤレスってことでちょっとなぁ…、って感じだったんですが杞憂に終わりました。
余裕で安定して使えています!(バンッ)
無線接続はUSBレシーバーではなくBluetoothでの接続なので、MacBookを筆頭とする今時のUSBポートのないウルトラブックなんかでも使い勝手が良さげです。
ちなみにUSB Type-Cケーブルを使えば有線での接続もできるので接続安定性が不安な方もご安心を。今のところ遅延に出くわしたことないですが…。
気分ノッてきてもズレない!重量感たっぷりで安定抜群
お絵かきしてる人ならわかると思うんですが、こういうモノって絵を描いてるうちにどんどん遠くにズレていっちゃうんですよね。
私のはかりで実測425gでした。
これだけずっしりしていれば描いているうちにズレていくってことは多分皆無。ダメ押しで裏はゴム足なので安定感は完璧。
特大液タブの上に乗せてもキズつくことなく使えるらしい…
ワイヤレスなのに電池式にしたところが神
はぁー…。(クソデカため息) イマドキ充電じゃなくて電池式かよ……()
と思った、そこのあなた。
ちゃうねん。電池式が最適解やねん…!
というのも左手デバイスって超長時間利用するものなんですよ。コレから将来、何時間もあなたのパートナーとして利用していくものなんですよ。
充電式バッテリーに使用されるリチウムイオン電池は、充電を繰り返すうちに必ず劣化する仕様になってます。
左手デバイスで最も重要なのは "慣れ" なので、スマホのように数年単位で買い替えるわけにはいきません。
そうなるとワイヤレス製品でよくある充電タイプはデメリットでしかない。
同時押し!二度押し!超たくさんのショートカットが割り当てられる
デメリットの項目でちょっとだけ言いましたが、TourBox Elite は同時押しを自由に組み合わせることができます。
さらにはダブルクリックみたいに二度押しに対応しているキーもあるので、それらを合わせると膨大な数のショートカットキーが割り当て可能です。
そんなに覚えられっかよ!クッソ!って方も安心ください。こんな感じのガイドを表示可能です。
そんなに割り当て決められっかよ!クッソ!って方もご安心ください。
TourBox の公式サイトでは他のユーザーが割り当てを決めたプリセットが配布されてるので、テキトーにダウンロードして自分に合うものを選べばOKです。
実質どのソフトにも対応してる!…と思う
公式見解ではないのであくまで "多分" ですが、実質どのソフトにも対応しています。
というのもTourBox Eliteはキーボードの特定のキーを、特定のボタンに割り当てる仕組みです。
なのでキーボードショートカットが用意されているソフトであれば、どのようなソフトにでも使えるかと思います。
例えば私はキーボードのN(えんぴつツール)をTourBox Eliteに割り当ててるので、メモ帳でもこんな感じで認識してくれます。
とはいえ、公式的にはすべてのソフトで使えると言っていないのであくまで参考程度にオナシャス。
マクロ機能が組める
なんか難しそう……。
マクロって何なのかと言うと、一連の作業を一括して自動化して登録ができる機能。フォトショなんかのオートアクションと似たようなものです。
イラスト制作では使うタイミングがかなり限られてるのでそれほど使わない機能だと思いますが、画像のリサイズとかマンガ製作の反復作業なんかには使うかもしれません。
フォトショやクリスタでお絵かきしてる人はアクション機能が搭載されてるので十分かもしれませんが、私のようにいまだにSAI使ってる人にはありがたい。
そして何よりオシャレすぎるこの外観を見てくれ
いやぁー…、カッコいいわぁ…。
たとえ使わなくても意味なくデスクに置いときたくなるカッコよさよ。
今回、提供いただいたのは「モダンスモークブラックトランスルーセント」という、けったいな名前の付いたカラーでしたが、一言でまとめるとスケルトンブラックですよ。
90年代頃を生きた我々世代としては、スケルトンカラーって超大流行でめっちゃ好きなんですよ。
ゲーム機とかは当然で、ウォークマンやMDテープ、コンセントタップだってスケルトンだったんですよね。
流石にTourBox Eliteはスモークがかってて今風スケルトンだけど。
【レビュー】TourBox Elite のデメリット、ダメなところ
続いてTourBox Elite のデメリットについて軽くご紹介します。軽くね、軽くしかないから。
全てのキーが同時押し、二度押しに対応しているワケじゃない
唯一の大きな欠点がコレ。
というかコレだけ自由度が高く、ケタ違いに汎用性が高いのに逆にビックリした。
どういうう事かと説明すると、例えばTourBox Elite の真ん中ホイールの横にある半月状のボタン、このボタンは同時押しには対応していません。
また赤丸で囲んだボタンは緑丸で囲ったボタンと同時押し出来ますが、赤丸と青丸ボタンは同時押し出来ないとか。
別に大きなデメリットではないんですが、「こことここを同時押しでこの操作がしたい」とかコントローラーだけを見ながら決めると後で困ります。
ちゃんとドライバソフト開きながら決めるのがベストです。
それから地味ですが3ボタン同時押しは非対応の模様。
キーボードショートカットでは「Ctrl+Z+Shift」とかの「Ctrl+〇〇」系操作の反対は「+Shift」の3つ押しが割とデフォなので、地味に注意ポイントです。
さすがに脱キーボードは無理ですw
多分誰もが一瞬は考えたと思うんですが、脱キーボードはさすがに無理ですね。
割り当て可能なキーが少ないとかそういう意味ではなく、単純にキー入力ができなくなるから。
お絵かき中に文字入力なんてしないでしょ?と、私自身も思ってたんですが、割としょっちゅう文字入力します。
特に一番多いのは資料探しのリサーチ時ね。
某お絵かき系YouTuberの口癖、資料を見ろ!の通り、お絵かき中は資料をめちゃめちゃ見ます。
なんやかんやキー入力する場面は多いんですよね…。
価格がそこそこ高い
多分、購入悩んでる人の多くが価格、値段で悩んでると思います。
そのぐらい微妙にそこそこ高い。
各社1万円台からそれなりの物が購入できることを考えると、3万円台のTourBox Eliteは結構なお値段です。
でもまあ左手デバイスなんかは個人個人の相性があるので、3万円出してでもTourBox を選んだ方が幸せになれる人も多いハズ。
高いといっても今現在はクラファンで早期購入キャンペーンみたいなのをやってて、22,000円から購入できます。
33%オフ、3分の2の値段で買えるのは、かなりデカいので検討中の人はお早い目に。というか今すぐ一回検討した方がいい。
TourBox Elite:クリエイターの究極Bluetoothコントローラー - CAMPFIRE (キャンプファイヤー)
たぶん、よくある質問【気になる疑問に答えるよ】
最後によくある質問(であろう)部分にいくらかお答えしようかと思います。
旧シリーズ【TourBox NEO】と何が違うの?
公式のサイト見ても見た目が同じ「TourBox NEO」。
要はマイナーチェンジ前の旧モデルなのですが、具体的に違う部分としてはワイヤレスに対応したということ。
そのほかにもボタンの押し感などが若干変わってるらしい。
設定とか難しくないですか?
全然カンタンよ。基本的にBluetooth接続してドライバ入れて一発。
キーの割り当てが難しそうって言うなら、TourBox の公式サイトで有志(?)が公開してるプリセットをダウンロードして使えるので、いくつかダウンロードして自分に合うものにカスタマイズすればOKです。
ちなみにSAIでキャンバス回転を割り当てる場合は「Shift+PageUp」「Shift+PageDown」です。なぜか公開されてるプリセットではどれも回転の割り当てされてなかった。
左利きには使えんやろ?
私は右利きなので確実なことは言えませんが、意外と使えそうです。
というのもTourBox Eliteはワイヤレスなので、上下逆さまにしても使えるんですよね。
上下逆さまにすると右手でも割とすべてのキーが押しやすいので、左利きの人も検討対象にして全然OKです。
対応ソフトは?
ショートカットキーが使えるソフトなら対応してる。
さっきも言ったけどキーボードのキーをそれぞれのボタンに割り当てる仕組みになってるので、ショートカットキーが利用できるソフトなら使えると思います。
iPadには対応してる?
してない。対応OSはWindowsとMac OSだけ。
有線?
無線。別売りのType-Cケーブルで有線接続もできる。
天地がひっくり返っても無線接続しないってんなら、値段が落ち着いてる旧製品の「TourBox NEO」を選択しても良いかもです。
TourBox Eliteの口コミはどうよ?
ざっと見たところですが、今のところで回ってる口コミとしてはやっぱり案件レビュー的な良い声が圧倒的に多いですね。
一方でやっぱり価格が高いとか、Twitterで広告出しすぎとかw
不具合情報なんかも今のところ見当たりませんね。
【結論】TourBox Eliteは本当に買いか?
長々と語りましたが、結論言うとTourBox Eliteはおすすめできるアイテムです。
- 割り当てられるキーがたくさん欲しい
- リモコンタイプより据置型派
- 手元目視不要でショートカットが使いたい
- どうせならカッコいいデバイスがいい
- 矯正するほどキーボード操作に慣れてない
- これから本気でプロイラストレーターになりたい
って人にはベストな選択だと思います。
特に3つ目。目視不要でも完璧に操作可能な左手デバイスはTourBox Eliteぐらいしかないので。
ただし買うなら絶対に早い方がいいですよ。
今現在早期割引で33%オフしてるってのもありますが、キーボードショートカットに慣れすぎてしまってからでは大変です。
左手デバイスがあるからと言って絵が上手に描けるようになるわけではありません。
でも絵を描く効率が上がれば、それだけ多くの枚数絵が描けるようになります。
画力はよりたくさんの絵を描いた人についてきます。
※現在クラファンで最大33%オフの早割キャンペーンやってます