出典:Unsolved: 未解決ファイルを開いて | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト
どうもでょおです。Netflixでまた面白いドラマがやっていますね。「Unsolved: 未解決ファイルを開いて」ってやつです。ヒップホップファンなら知らないはずはない東西ラップ戦争の未解決事件、つまりビギーと2pac暗殺事件を描いたドラマです。いわゆるリミテッドシリーズで全10エピソードです。
観てみたんですが興味がある内容なので面白くないはずがなく、感想記事を書いてみました。この記事はネタバレなしになります。
Unsolved: 未解決ファイルを開いてのあらすじ
90年代の人気ラッパー、トゥパック・シャクールとビギー・スモールズの殺人事件。世間を騒がせた実在の迷宮入り事件を基に、混迷する捜査の行方を描いたドラマ。
基本的には2006年頃とビギー暗殺後すぐの1996年を行き来して、さらに東西ラップ戦争前の1993年頃の3つの時代が交差します。
今現在も未解決なので当然このドラマでこの事件は解決しません。毎回エンディングには「20年経った今でも犯人は捕まっていません」って表示が出るぐらいです。ですが思ってる以上に解決します。
Unsolved: 未解決ファイルを開いてのキャスト
主演はトランスフォーマーシリーズで有名なジョシュ・ディアメル。彼は2006年頃にビギーの未解決事件を担当します。1996年頃に事件を担当する刑事を演じるのはちょいちょい見かけるジミ・シンプソン。
で、肝心の現実のラッパーたちのキャスティングですがまあまあ皆ニアピン。見てのとおりビギーことノートリアスB.I.Gとトゥパックは十分仕上がっております。次点で登場するシュグナイトは雰囲気は似てるけど、ちょっと引っかかる。全く似てないのはパフィ。似せる気すら感じませんw これは遠回しにパフィをディスってるわw
捜査物として面白い
ビギーとトゥパックの暗殺事件について描いた作品はこれまでもありましたが、このドラマが特殊なのは事件解決を描いた捜査官たちがメインの物語だということです。
事件は実際ほぼ解決したようなところもありますし、尾を引くエンディングで考えさせられるところもあります。
事件当時に事件を解決しようとしていた刑事とその後10年程経ってから事件を解決しようとした捜査官たちが交互に描かれます。ただとてももったいないのがこの2つがそれほどうまく調和していないような気がしますね。もう少し2つが同時進行したり絡み合ってくれていたらより面白いんですが。
ヒップホップ全盛期が美しい
ヒップホップの伝記物としても単純にめちゃめちゃ面白いですね。序盤ではビギーとトゥパックの二人の友情が描かれており、このヒップホップ全盛期のキラキラ感が美しいったら何の。あえて映像の比率を横長に変えたりレンズフレア多用してて、かっこよくてたまりません。
ぶっちゃけこのあたりだけの映像を切り出しただけでも十分楽しめるくらい。
ギャング物としても面白い
この時代のラッパーたちはギャングと密接に関係していますし、作品もギャング物のようなところがあります。色々な人間の思惑が交錯するギャング物のドラマとしても普通に楽しめます。トゥパックの伝記物の良さがここに出ていますね。
母親たちの想いに涙
ビギーもトゥパックも24、25歳頃に殺害されています。そんなまだまだ若者の息子を失った母親たちの切実な想いは本当に悲痛で辛いものでした。
話はビギーたちが幼少時代に母親と過ごしたエピソードなんかも描かれて本当に見てて辛いです。特に2パックの母親はすっごい力強くて感動します。
終わり
『Unsolved: 未解決ファイルを開いて』はリミテッドシリーズのドラマとしては大変見ごたえのある作品でした。
唯一難しい点は登場人物というか容疑者が多すぎてついて行けなくなるところくらいです。ヒップホップヘッズなら東西ラップ戦争については詳しく知っておいてほしいですし、事件の裏側の捜査についても知ってもらいたいですね。
事件捜査がメインの話になっているので「ストレイト・アウタ・コンプトン」のようにヒップホップヒップホップしていないのでヒップホップを聴かない方でも楽しめるドラマだと思います。