どうもでょおです。いやーNetflixは相変わらずSFが好きですね。いつの間にかNetflix→オタク、Hulu→リア充みたいな感じになりつつあるのは気のせいでしょうか。どうもニッチなSFが多い気がします。
昨日2018年2月23日よりNetflixでダンカン・ジョーンズの最新作ミュートが配信開始になりました。ご察しの通りSF作品です。先日はタケシ・コヴァッチシリーズことオルタードカーボンが配信され、なかなかの高評価だったのが記憶に新しい。
今回、珍しく早速視聴したので感想を書きたいと思います。評価としてはちょっと残念。というのもちょっとブレランっぽいのを期待してしまっていたから。
この記事はネタバレなしでお届けしますのでまだ未視聴の方にもおすすめです。ではどうぞ。
あらすじ
最愛の恋人が突然の失踪。その行方をつかむ鍵は、混とんを極める裏社会に隠されていた。近未来のベルリンを舞台に、声を失った男の静かなる戦いが幕を開ける。
引用:Mute/ミュート | Netflix (ネットフリックス)
とまあこんな感じになっております。幼少時代に水中で起きた事故が原因で話せない主人公レオ。柄の悪いバーで彼女ナディーラと一緒に働いています。彼女はウェイトレスで彼はバーテンダー。ある日ナディーラが突然失踪し、レオが探していくわけですが裏社会の陰謀らしきものが働いているようでした。
キャスト
- アレクサンダー・スカルスガルド
- ポール・ラッド
- ジャスティン・セロー
引用:Mute/ミュート | Netflix (ネットフリックス)
やはり特筆すべきはポール・ラッド。アントマンをはじめコメディ俳優として知られる彼が悪役を演じます。ダンカン・ジョーンズってこういう明日になったら忘れそうな薄い顔の俳優さんが好きなんですか?月に囚われた男のサム・ロックウェルとかもそんな感じじゃないですか?で、肝心のポール・ラッドの悪役ですがぶっちゃけ微妙。嫌なヤツで悪役なのは間違いないですが、嫌なヤツすぎる訳でもなく残虐性や暴力性があまり感じられない。元々あまり怖い顔でもないですし。あとは娘にを大切にしていたり、小児性愛者の友人を責めているのも好感が持ててしまって逆効果。
主人公レオを演じるアレクサンダー・スカルスガルドは「ターザン:REBORN」の主演を演じた彼ですね。ちなみにアレクサンダー・スカルスガルドの父親はステラン・スカルスガルド。パイレーツシリーズのウィルのお父さん役の人。ちなみに弟はイットでペニーワイズを演じたビル・スカルスガルドという役者一家です。言葉を話せないのにしっかりと感情を表現してくれてとても観やすいです。
感想
正直オルタード・カーボンのようにブレードランナーっぽいSF感を期待していましたが、そのSF世界はあまり掘り下げられず。唯一アップで映る車もビンテージカー。登場するスマホはかなり古いものという設定でしたがかなりヒドい。2018年より前に作られたような弁当箱デザイン。正直SF心はあまりくすぐられませんでした。近未来が舞台という設定もあまり活かしきれていなくて途中、近未来らしい音声システムを主人公が使えないというシーンがあったくらいです。レオの発話障害も必要な設定か?話せても成立するんじゃないとも思いました。
が、ラストまで見てすべて納得。近未来設定も発話障害もこのためにあったのかと理解できます。
正直な感想、この映画は別にどんでん返しのラストがあるわけでもなく、SF作品としての魅力もあるわけでもありません。ですがラストの収束には割とハッとさせられますし、納得できると思います。
ぶっちゃけこの作品ミュートはエンディングにすべてがあるといっても良いような映画なのでネタバレなし記事は無謀だったかと、たった今後悔しています。個人的にはSFファンよりも「SF観れるけど別に好きじゃない」くらいのスタンスの方の方がおすすめですね。ちょっとブラックミラーのような皮肉っぽいところもありますし。
終わり
ちょっと予告編の作りが悪質だったんじゃないかと。いかにもブレランのような世界観で言葉の話せない人が復讐劇を繰り広げるようなスリリングな映画を期待してしまいました。物語は地味で思ってたのと全然違うと終止感じてしまいました。
それからやっぱり悪役のカクタスことポール・ラッドの描き方がどうもなー。嫌いになりきれないというか。
Netflix最新作「ミュート」はすべてにおいて微妙だった作品でした。
ではまた。