この記事は2018.3.22に投稿して2019.5.14に更新しました
どうもでょおです。バイクのシートカウルをFRPで絶賛自作中のでょおです。現在はパテ作業中なのですがなんだかんだこの作業が一番難しい。作業はパテを盛り、研ぎの繰り返しだけなんですが何度やってもラインが出ず失敗ばかり。なかなか上手くいかないのでパテの塗り方や研ぎ方のコツを調べてまとめてみました。
私のようにFRPでエアロパーツを制作している方はもちろん、車のへこみを修理するために板金パテ盛りをしている方にもおすすめの記事になります。ではどうぞ。
はじめに
まずこの記事では極一般的な素人さんがDIYする場合の方法になりますのでパテを変更することや熱硬化などについては一切触れていませんのでご了承ください。
パテの選び方
まずは基礎知識からです。ご存知の方は飛ばしていただいて結構です。パテの番目について紹介します。
- 厚盛りパテ→中間パテ→仕上げパテ
などの順に盛りつけていきます。大量にパテを盛る必要がある場合はまずは厚盛り用の軽量パテを盛ります。(軽量ではない厚盛りパテもあるのでご注意を)その後、パテの巣穴を埋めるために中間パテを盛ります。
私の場合はこの2種盛りで済ますことが多いです。仕上げパテは使い勝手が悪いのでなくても大丈夫です。
板金パテの盛り方のコツ
まずは大きな気泡部分を埋めてゆき、その後でボディのでこぼこを取るイメージで進めていきます。でないと内部に気泡が残り強度の低下やパテの痩せで影響が出てしまいます。
広い面積の場合は大きなヘラを
まずはヘラについてです。ヘラはパテを盛る面積に適した幅のヘラを利用してください。パテのおまけでついているヘラは小さな傷ぐらいにしか使い物にならないのでヘラは別途購入するのをおすすめします。広い面積になればなるほど幅の広いヘラを使うことをおすすめします。
下記は失敗例です。ヘラの大きさが小さいのでヘラの跡が付いています。
ケーキ用に使う幅が20cmくらいある半円形のシリコンヘラが使いやすくておすすめだそうです。
ヘラの寝かせる角度
続いてパテの盛り方、塗り方です。まずパテを塗る時のコツですが、手にパテが付かないようにすることだそうです。ヘラは基本は約45度の角度が適切だとのことです。寝かしすぎると手にパテがついてしまいますね。ヘラの先3cmくらいまででパテが付いているのが上手い人だそうです。パテの終わり、ボディとパテの継ぎ目に当たる部分ではヘラを30度程に寝かせるといいです。
ヘラは綺麗にする
続いてヘラの手入れですが、何度か使用しているヘラは欠けが発生しています。欠けがあるとキレイにパテが盛れないので必ず欠けを補修しましょう。具体的にはヘラをペーパーで研いで平らに、その後斜めに研ぎます。後はペーパー目を消すだけです。
10分もあれば綺麗にできるのでパテを盛るときに欠けがあればかならず実施しましょう。
板金パテの削り方
当て板、当て木は必須
当たり前のことですがパテ研ぎの際は当て板(当て木)は必須です。各社がサンディングブロックなどの名前で販売しています。板金業会では「ファイル」と呼ばれてます。(ハンドファイルやサンディングファイルなど)
わざわざ買わなくても角材を適当な大きさにカットした物で十分です。
硬い当てがないと表面の歪みは取れません。大きいほど作業効率がよく早く研げます。
水研ぎ厳禁
パテを研ぐために水研ぎを行うのは厳禁です。絶対にしてはいけません。パテは水分を吸って膨張します。膨張した状態で、パテを研ぎ乾燥すると膨張がなくなるので削り過ぎてしまいます。他にも水を吸ったパテは強度が下がるので上手く削れずボロボロになってしまいやすいです。荒目で構わないので必ず空研ぎしましょう。
はじめは80番ぐらいではじめると効率が良いです。
機械研ぎははじめだけ
ダブルアクションサンダーなどの機械研ぎはとても楽で良いです。ボディの補修で平面部分なんかではとても重宝します。ですがFRPで一から制作したエアロパーツなんかの広面積の歪みを取る目的でパテ作業を行う場合、機械研ぎははじめだけにしましょう。延々と研ぎ→盛りを繰り返すハメになります。
歪みの取り方
自作のFRPエアロパーツなんかは大きな歪みがあることもあります。そんな場合は上記の方法を使ってもなかなか歪みが取れません。そんな場合はへこんでる部分を見極め、へこんでる部分にパテを盛るしかありません。
広範囲の緩やかな歪みは目で見ても全然分からないので、色々な角度から手で撫で回すしかありません。歪みの位置を特定したらペン等でマーキングしておくと良いですね。
おわり
以上が「「難しい」板金パテの盛り方と研ぎ方のコツまとめ」になります。パテ盛りもパテ研ぎもとても難しい作業です。簡単にできるコツはありません。プロでもパテ研ぎをマスターするには一生かかるといわれています。素人は無理せず落ち着いてじっくりやるしかありません。