どうも、先日も「老いぼれババア」とネガコメいただいた20代男子でょお (@dyoblog_)です。一個もあってません。
ネガコメって辛いし嫌いだけど、裏を返せばそれだけたくさん記事を読んでもらってるってこと。
たくさん読まれるのって嬉しい反面すっごい怖いんですよ。そのぶん失敗できないから。
とりわけ怖いのが著作権の違法。もう5年も運営しているこのブログは半分ぐらいが映画の記事でできてまして、著作権については常にアンテナを張ってます。
先日、映画系YouTuberが逮捕されたので、私たち映画ブロガーは大丈夫なのかどうかについてちょっと解説していきたいと思います。
結論から言うと基本的に大丈夫です。
- 逮捕された映画系YouTuberは「ファスト映画」系
- 過去に逮捕された「ネタバレサイト」
- 【結論】やっちゃいけないこと、逮捕されないために
- 「お前ら首を洗って待ってろよ」覚悟した方がいい映画ブロガー
- 【対策】海外投稿者のマネをしない
- 【対策】クリーンでいたいなら感想を
逮捕された映画系YouTuberは「ファスト映画」系
ファスト映画ってなんやねん!ファストはワイスピの外国での省略言葉だろ!って感じですが、簡単に言うと映画の内容を10分程度にまとめたダイジェスト動画のこと。
そもそも映画好きからするとたった10分で、それも本編の映像なしで映画を見た気になれるヤツの脳みそがどうかしてると思ってしまうんですが、以外にもめちゃめちゃ視聴回数稼げるようでして…。
映画で大事なのってあらすじとか内容だけじゃないと思うんだけどなぁ。それだったら全く同じ内容のリメイク版とか見る人いないでしょ。
ちょっと脱線してしまいましたが、重要なのは「逮捕された映画系YouTuberはレビュアーではない」ってことです。
感想とかは一切なし。
過去に逮捕された「ネタバレサイト」
映画ブロガーとかドラマとかエンタメ系とか、とりわけ著作権違法に絡みそうなブロガーならみんな知ってると思いますが、以前もネタバレが原因で著作権違法で逮捕されたサイトがあったんですよね。
どんなのかというと、
「週刊少年ジャンプ」で連載されているマンガの内容を発売日に先がけてフライングネタバレしてたサイト。
ほかの地域よりもちょっと早く発売されてたのを利用して、ネットにいち早く情報をのっけて荒稼ぎしてたそうです。
【結論】やっちゃいけないこと、逮捕されないために
「ファスト映画」の映画系YouTuber、「週刊少年ジャンプ」のネタバレサイトはなぜ逮捕されたのか考えてみると理由は明白です。
制作物に独自性がない
ファスト映画は映画の内容をそのまんま切り刻んでダイジェストにしただけの動画です。
ネタバレサイトも同様に、雑誌の内容を文章に文字起こししただけ。
どっちも独自性なんて全くないんですよね…。
クリエイターなのにそんな退屈なことしてよく満足できるな、って言いたいところですが彼らがやっちゃったことはつまり転載なわけです。
内容について感想を述べてるわけでもなく、独自に調査して解説考察したわけでもなく。
ただただ映画の内容を紹介しただけ。
著作物を引用する際に重要なのは「主従関係」とよく言われます。
かみ砕いて言うと、他人の著作物(この場合映画)を利用するのであれば、それはあくまでサブにしてメインは自分の独自性ある文章を書いてね。ってこと。
なので感想とかレビューは問題がない。あくまでメインは自分の感想だから。
配給会社や制作会社に不利益がある
たぶん「独自性」よりも重要なのがコレ。摘発されるのは大体バカみたいに荒稼ぎしてるサイトとかチャンネルばっかりです。
そもそも著作権を仮に違法してても自分たちに不利益がないなら著作者は放置しますよね。
たとえばアニメやマンガ界隈では「二次創作」が盛んです。好きなキャラクターを自分で描いてネットにアップするとか。
これも厳密に言うと著作権を侵害した違法になるんですが、制作者側に不利益がないので放置です。むしろ作品人気を盛り上げてくれるかも。
でもファスト動画はそうじゃない。
「ファスト動画を見る=映画を見なくても内容がわかる=映画を見なくてもいい」
って図式が成り立つわけです。
こうなると映画やBlu-rayの売り上げに直結してきます。
上述のアニメの二次創作でも、二次創作を利用してお金を稼ぐと制作者に不利益があるので取り締まられる可能性がある。
YouTubeでは映画にかかわらず著作物を使用した場合、著作者に収益が入る仕組みが一応あるものの、ファスト映画はそれだけじゃ利益が到底相殺できないよね…。
配給会社も自分たちのコンテンツに乗っかってお金を稼いでる「映画感想」や「レビュワー」は放置するだろうけど、自分たちの利益まで侵害し始めたら放っておくハズがない。
「お前ら首を洗って待ってろよ」覚悟した方がいい映画ブロガー
冒頭でも言った通り「 "基本的" に映画ブロガーは大丈夫」。あくまで基本的に。
ネタバレメインになっちゃってる映画ブログ
映画ブログの中には実質ネタバレサイトの映画ブログもあるんですよね。誰とは言わないけど。
映画のあらすじを文章でまとめて最後に1、2行だけ一言感想を入れて終わりってだけのブログ。
これはファスト映画と同じで、独自性がないうえに映画の配給会社や興行収入を下げる要因になるので、ぶっちゃけ危険。
というか完全にブラックな上に映画公式サイドからも敵視されるはずなのでやめた方が身のため。
解説系の映画ブログ
続いて危険なのが映画の解説系。
例えば「スター・ウォーズ用語集」とか「スター・ウォーズキャラクター大全」みたいなのとか。
これはネタバレそのものがメインではないけど、独自性が認められない可能性があります。
考察系は独自性があるけど解説系は独自性がない。
著作者には不利益がないので目をつぶってるけど実際は著作権違反になる可能性が高いでしょう。
とはいえこれに関しては比較的危険性は低いと思います。
というのも最近は「The River」のような大手サイトも解説系記事をたくさん出してるし、もし仮に逮捕者が出るならばまずは大手サイトからなのでw
まあ大手サイトのおかげで個人サイトのこちとらアクセス減少しまくってんだけどな。
映画のワンシーンに文字入れしてる映画ブログ
YouTubeとかで特に横行してるんだけど、サムネイルとかで映画のワンシーン画像に記事タイトルとか文字入れしてるのも厳密に言うとアウトですね。
映画の画像などを引用する場合、どの部分が引用でどの部分がそうじゃないかを明確にする必要があります。
なので映画のワンシーンに文字入れするのは、場合によっては明確性が保たれない可能性があります。
こうなると引用の要件を満たせないので著作権違法になります。
と、言っても基本的に「文字入れサムネ」で引用部分がわからないって人はいないので大丈夫だろうけど。
【対策】海外投稿者のマネをしない
上述の「映画のワンシーンに文字入れしたサムネ」もそうなんですが、海外YouTuberとか海外のクリエイターを参考にするのはダメ。
というのもアメリカなどの海外にある「フェアユース」が日本にはないから。
「フェアユース」はめっちゃ簡単に言うと独自性があれば二次創作OKってこと。
海外のYouTuberが映画を切り貼りしてミュージックビデオとか作ってるのを見たことある人がいるかもしれませんが、アレって海外では合法で日本では違法です。
参考にするのは良いけど必ず著作権の知識を持ったうえで参考にしてくださいな。
【対策】クリーンでいたいなら感想を
まあ安全を考慮するなら「感想」になりますね。
映画のワンシーンの画像を記事内で利用するのもあくまで引用にとどめておく必要があります。「画像はサブ、メインは感想」って感じ。
15年ぐらい前に流行った画像サイトみたいなのも確実にNGでしょう。
そもそも基本的に他人の著作物を扱うってことはそれだけリスクがある可能性を考慮しておくべきです。
めっちゃわかりやすく言うなら「相手がいる=トラブルになるかも」ってことです。
著作者も配給会社も制作会社もみんな人間です。相手の利益を侵害しないように注意することが大事ですね。
って「駄作」とか「つまんない」とか日ごろ言ってる人間が言えることじゃないけど…w