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グラフィックデザイナーはやめとけ。辞めたいけど辞めない1つの理由

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グラフィックデザイナー辞めたいけど辞められない1つの理由どうも社畜グラフィックデザイナーのでょおです。

弱小ブログのこの記事にアクセスしたあなたは今きっとグラフィックデザイナーを辞めたいと思っている方、もしくはグラフィックデザイナーになりたいと思ってる人ではないでしょうか。私は一応新卒で地方の中小広告会社に入社、5年程チーフグラフィックデザイナーとして勤務しています。

ぶっちゃけ「グラフィックデザイナーやめたい」とはじめて思ったのは3ヶ月の試用期間中。はい、速攻で嫌になってます。

この時は自分のメンタルの無さを恥じましたが同級生達がどんどん業界を去っていくのを見て、自分は恵まれてる方なんだなと思っていました。

 

 

グラフィックデザイナーは将来性がヤバい

ぶっちゃけ地方の零細企業のグラフィックデザイナーに将来性はありません。というより印刷物を取り扱う零細企業自体、将来性がヤバいです。

広告を含む印刷物には基本的に大きな仕入れが発生します。10万部以上の印刷物を用意するのには10万円程の仕入れ値がかかります。

これを20万円で10件売ったとすると、利益は100万円です。ですがもちろん仕入れも100万円です。企業相手の仕事は支払いサイトが翌月や翌々月になるのはあたりまえ。さらに仕事が1ヶ月10件ってことはありえないので相当な金額の運営資金をプールしていないと回らない業界です。

そんな印刷物業界の零細企業の一番地位が低いグラフィックデザイナーの将来があるはずない。

正直、私はここ半年以上給料の遅配が発生しています。今も30万円以上の未払いがあります。この会社でグラフィックデザイナーを続けるのには不安しかありませんし、将来性が無く辞めたほうがいいのも明白です。明日会社が倒産しても不思議じゃありません。

 

グラフィックデザイナーはきついし疲れる

どの仕事にも言えることなのであまり言いたくありませんがグラフィックデザイナーはきつい仕事で疲れるんですよ。

建築業のように真夏の炎天下や真冬の雪の中の作業はないですし、身体的にも苦痛が少ないようにも思えます。ですが一日中始業から終業までPC作業を続けるのは思っている以上に疲れます。

眼精疲労は常にありますし、グラフィックデザイナー特有のキーボードポジション(ショートカットキーを多用する)で指に激痛が走るときもあります。あと私はマウスのサイズが合っておらず小指が変形してしまいました。

 

ですが一番辛いのは身体的疲労ではなく精神的疲労です。校正するとはいえ印刷物のミスは版を作ったデザイナーのミスです。毎度自分が印刷物の最後の砦となるのはとんでもないプレッシャーです。対して金にもならんくせにサッカーのPK戦並みの緊張感です。

また自分のデザインした印刷物が否定されるのは想像できないほどに苦痛です。これだけは他の職種には理解できないことでしょう。

どれだけ完璧な物を用意しても先方の好みに合わなければポシャるし、自分の知識と経験を使いもっとも効果の出る広告を制作したところで営業のくだらない一言や先方の思い付きでそれを台無しにされることもあります。

そのくせ先方の指示で効果の出ない広告に成り下がったとしても、効果が出ない原因はグラフィックデザイナーに責任を擦り付けられます。

制作時間から逆算したデザイン費が-20万円以上の赤字なのに手抜きと言われたことだってありましたね。

 

グラフィックデザイナーはやめとけ

今、グラフィックデザイナーを目指している新卒の方にはまず言いたい。グラフィックデザイナーはやめとけと。正直大きな広告会社に勤めることが出来ず中小企業に就職しようとしている方は全力で止めたい。

新卒採用OKの中小広告企業は完全に地雷です。上記2点も理由ですがもっとダメな理由があります。

中小企業の広告会社では完全に営業が主権を持っています。大企業でもそうですが中小程ではありません。グラフィックデザイナーは意見を述べる余地もありません。中小企業にも関わらず新卒採用を行っている所は余力がないんですよ。つまり人が居着かないのです。

だから疲れるしきついので人がどんどん辞めていきます。ですが中途採用では使える人間が入ってきません。そもそも専門職なので求職者が少ない、中小の給料の低さから地雷だと判断される。

なのでなりふり構わず新卒を採用します。

ですが新卒が入社したところで、先輩デザイナーも元新卒採用者ばかりです。なので第二新卒が新卒を教えるという構図が出来上がってしまいます。その第二新卒も新卒のときに第二新卒に指導されています。だからそもそもの技術力がヤバ。

 

グラフィックデザイナーを続けてて思うことは「現場至上主義」ということ。学生時代に教えてもらったことは本当に氷山の一角でしかありません。現場では専門学校2年で身につけたことの100倍のことが2年で身に付きます。

ですが中小企業のグラフィックデザイナーは経験が浅いので、新卒には浅い指導しかすることができません。さらに上から順に辞めていって誰からもほとんど指導されていないということもあります。私はそうでした。

 

私は新卒採用で入社三年目のグラフィックデザイナーから引き継ぎされたものの、入社3日目からは完全に独り立ち。右も左も分からないのにすべてのデザイン業務をこなしました。その半年後、部下のグラフィックデザイナーが出来たもののやっぱり新卒。しかも専門学校卒ではなく職業訓練場で触れた程度でどうしようもありませんでした。

先輩からの指導を受けて来なかった私が指導できるはずも無く、忙しすぎて可能な限りの指導すら出来ませんでした。中小企業は大企業と違い仕事を安く請け負うことで仕事を取ります。そのため仕事を安く請け負うと仕事量が増え忙しくなります。

結果、初の部下は1年未満で退社。もっと色々教えてあげたかったとは思いますが手段が無かったとも思います。

 

それでも辞められないたった一つの理由

グラフィックデザイナーを新卒採用してくれる企業自体少ないです。グラフィックデザイナーの求人を見るとほとんどが実務経験必須をあげています。それでも運良く新卒採用された私は、今ではむしろ運が悪かったと思っています。

それなのに未だ転職できずにいます。

私はグラフィックデザイナーとしての実務経験が5年あります。グラフィックデザイナーの転職には比較的有利です。ですがこの5年間の経験はほぼ完全に独学です。3日だけしか引継ぎされてないからね。

独学の5年と、しっかりした指導を受けた1年なら後者のほうが使えるグラフィックデザイナーでしょう。

正直独学5年のグラフィックデザイナーを雇う企業はあまり多くないでしょう。そのためずっと独立を計画しています。独立して個人事業主になれば誰からも雇ってもらえないという心配はないので。

本当はもっと勉強したい気持ちもありますし、一生未熟なグラフィックデザイナーかと思うと自分にうんざりしますが。

独立しようと思うと今度はお金がありません。零細企業の給料は正直あまりよくありません。私の場合バイトしていたほうがお金を稼げるぐらいしかもらっていません。そんな少額ですら遅配ですが。

少しずつですが蓄えを増やしていますが、開業資金に当てられる程のお金にいつなるのかわかりません。

まとめ

結局、グラフィックデザイナーを辞めたほうがいい、そのほうが幸せになれることがわかっているものの辞められず。まとめると何をするのにも勇気がないんでしょうね。何かを変えたいと思いつつも安定を求めているので結局辞められません。

今、グラフィックデザイナーをやっていて辞めたいと思っていて辞める勇気があるのならすぐに辞めたほうがいいです。新卒グラフィックデザイナーになろうかと思っている方で辞めても行く当てがあるなら辞めたほうがいいです。

それでもどうしてもグラフィックデザイナーになりたいという人がもしいればブラック企業を逆手にとってしまうのも一つの手段です。「実務経験」という肩書だけ手に入れて、恥を忍んでまともな会社に転職するという方法です。

詳しくは下記の記事で書いているので興味がある方はどうぞ。

【グラフィックデザイナー】未経験で無職から就職した方法

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