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ネタバレ感想【ラチェッド】シーズン2決定済み!ラストは映画版のオチとは別モノになる

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『ラチェッド』のポスター

出典:ラチェッド | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト

どうも映画系ブロガーのでょお(@dyoblog_)です。

Netflixオリジナルシリーズとして新しい注目ドラマ『ラチェッド』が始まったので感想&解説&考察です。

映画好きで勘のいい方なら分かると思いますが、こちらドラマ『ラチェッド』はアメリカンニューシネマの傑作『カッコーの巣の上で』の前日譚です。

マクマーフィーにロボトミーを施した悪役ラチェッドが主人公で、なぜ彼女が悪魔のような看護師になったのかを描く作品。

 

正直、感想としては微妙で『カッコーの巣の上で』と大幅に異なる世界観が特に気に入らん。

とはいえ今後シーズン2に継続しそうなポテンシャルがあると思うので、シーズン2への考察や解説などを詳しく紹介します。

 

色々言いたいことあるんですが、何が一番クソかって、Netflixではなぜか『カッコーの巣の上で』が観れないってことです。

いやいやマジで舐めてる。

オマケに調べてみたらこの記事執筆時点で配信してるサービスがないという始末。なので元ネタの『カッコーの巣の上で』を見たことない人はTSUTAYA DISCASを使ってください。

TSUTAYAのレンタルDVDなんかを家まで持ってきてくれるサービスです。

約1か月の無料期間があるので、完全に無料で『カッコーの巣の上で』が観れます。当然、期間中に解約すれば無料です。0円。

 

この記事はNetflixドラマ『ラチェッド』のネタバレを含んでいます。未視聴の方はご注意ください。

 

 

Netflixドラマ『ラチェッド』の概要と評価

  • 主演:サラ・ポールソン、フィン・ウィットロック
  • 原題:Ratched
  • 製作:エヴァン・ロマンスキー、ライアン・マーフィー (2020年-)

7.5

 

60

73

 

米評価サイトIMDbの評価が7.5、Rotten Tomatoesの評論家の評価が60点、観客の評価が73点となっています。

なので基本的にはまずまずかなぁと。好き嫌いがあるので何とも言えませんが個人的にはRotten Tomatoesの点数が「トマトメーター<オーディエンススコア」の場合は大体おもんないことが多い気がしてます。

 

製作はライアン・マーフィー。『glee / グリー』や『アメリカン・ホラー・ストーリー』なんかの製作者なので海外ドラマファンならみんな知ってるよね。

Netflixドラマ『ラチェッド』のあらすじ

1947年に、有名な精神科病院で看護師として働き始めたミルドレッド・ラチェッド。その上品な見た目とは裏腹に、彼女は心の底に抑えきれない黒い闇を抱えていた。

出典:ラチェッド | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト

 

ミルドレッド・ラチェッドは半ば強制的に州立病院ルシアの看護師として勤務を始めます。

徐々に明らかになっていくのですがラチェッドの本当の目的は死刑囚として収容される弟エドモンド・トールソンを救うこと。彼の精神喪失が認められれば無罪放免なので。

ラチェッドはエドモンドを救うために画策しますが上手くいかず、最終的には最愛の姉弟が対立することとなります。

Netflixドラマ『ラチェッド』の登場人物・キャスト

サクサクッと『ラチェッド』に登場するキャストをご紹介。

ミルドレッド・ラチェッド(サラ・ポールソン)

Netflixドラマ『ラチェッド』の一場面

出典:ラチェッド | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト

映画『カッコーの巣の上で』では悪い看護婦長でしかなかったですが、ドラマでは彼女を深堀していきます。

従軍中に回復が見込めない兵士を助ける意味で殺してたとか、子供時代に弟と○○して見世物にするように強制されてたとか、悪者は悪者のままでいいのに同情させようと前日譚作るのが最近の流行り。

 

キャストにはサラ・ポールソン。『オーシャンズ8』なんかにも出演してるので最近だと知らない人はいない中年美女かと。

ちなみに『ミスター・ガラス』では悪い医者役もやってたので割と被ってるね。

エドモンド・トールソン(フィン・ウィットロック)

Netflixドラマ『ラチェッド』の一場面

出典:ラチェッド | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト

ラチェッドの弟。

本当は血の繋がってない弟だけど、仲が良かったので児童福祉局の人が離れ離れにならないように実の姉弟だということに資料を改ざんした。

神父だか牧師だかを殺したことで精神病院のルシアに。

バケット(ジュディ・デイヴィス)

Netflixドラマ『ラチェッド』の一場面

出典:ラチェッド | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト

ラチェッドを目の敵にする意地悪な上司。ラチェッドの正体を知ってからあまりにあっさり仲間になる違和感。

作品的には「女同士は結託して!」みたいなノリがあるのかもしんないけどこのおばちゃんは悪役でよかったと思う。

グウェンドリン・ブリッグス(シンシア・ニクソン)

Netflixドラマ『ラチェッド』の一場面

出典:ラチェッド | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト

ラチェッドの恋人になる人。

この時代や病院では同性愛も精神病だと扱われているので、グウェンドリンやラチェッドも精神疾患者ということになります。

なのでバレたら治療(という名の暴力)されるんだけど、レズビアンが集まるバーとかあるんだね。

ハノーバー(ジョン・ジョン・ブリオネス)

Netflixドラマ『ラチェッド』の一場面

出典:ラチェッド | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト

ルシアの院長。

この時代にいわゆる有色人種であるフィリピン人が院長の病院とかあるのかね…。

バケットにめっちゃ好かれてるのにめっちゃ嫌ってる。そんなに嫌いならとっとと降格させたりクビにしそうなところなのに、右腕にしてるから誤解されるんじゃなかろうかと。

このドラマって細かいところ気になりだすとマジで気になりますね。

その他

期待値高めなドラマだけあってその他に登場するゲストキャストも豪華です。

双子俳優としてお馴染みのチャーリー・カーヴァー。新しい『バットマン』にもキャスティングされてますね。

Netflixドラマ『ラチェッド』の一場面

出典:ラチェッド | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト

アントマンのイエロージャケットことコリー・ストール。

Netflixドラマ『ラチェッド』の一場面

出典:ラチェッド | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト

 90年代を代表するセクシーな女優、シャロン・ストーン。

Netflixドラマ『ラチェッド』の一場面

出典:ラチェッド | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト

んでもって悪役以外が板につかないヴィンセント・ドノフリオも偉いさん役で出てます。『デアデビル』では実質もう一人の主役なキングピンを演じていましたね。

Netflixドラマ『ラチェッド』の一場面

出典:ラチェッド | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト

個人的にはシャロン・ストーンが出てきたのに一番の驚きでした。いつまでも美しいと言いたいところだけど、昔が美しすぎるよね…。 

Netflixドラマ『ラチェッド』の感想 ※ネタバレ注意

それではここからドラマ『ラチェッド』の感想です。言うまでもなくネタバレ注意なので未視聴の方はご遠慮くだせー。

原作はもはや『カッコーの巣の上で』じゃなくて『アメリカン・ホラー・ストーリー』

正直言って第一声に思ったのがコレ。ドラマ『ラチェッド』の製作サイドは映画の『カッコーの巣の上で』を観たことないんじゃないの?って感じ。

なんていうか漂う二次創作感。

『カッコーの巣の上で』ってそもそもホラー映画ではないんですよね。アメリカンニューシネマなのでヒューマン系のお話し。

たしかに映画のラチェッドは権力の象徴で悪魔のような看護師ですが、作風がホラーになってるのはどうなのよ。

 

マジな話すると、
『ベイツ・モーテル』と同じことをしようとした。『アメリカン・ホラー・ストーリー』に感化されすぎた。

 

と思います。

 

『ベイツ・モーテル』とも割と似たところがありまして、あれも過去の名作の前日譚なんですよね。1960年のヒッチコック『サイコ』に登場するノーマン・ベイツがなぜ殺人鬼になったかを描いた前日譚が『ベイツ・モーテル』です。

ぶっちゃけ作風も似てます。主人公は将来悪役になるキャラだけど、そこに至るまでは悲しい過去がある的な設定もそれ。

最近だと映画『ジョーカー』とかもこの手の手法だよね。

ただ『ベイツ・モーテル』は元になった『サイコ』がホラー映画なのに対して、『ラチェッド』の元になった映画『カッコーの巣の上で』はホラー映画じゃないので、余計に別モノ感がすごいんよ。

 

とは言っても『カッコーの巣の上で』の映画は原作小説があるので、そっちをベースにしたドラマ作品だということにすれば納得できるのかもしれません。

原作読んでないから何とも言えないけど。

 

んでもって『アメリカン・ホラー・ストーリー』にめっちゃ酷似してます。というか、『アメリカン・ホラー・ストーリー』の新作って言われても違和感ないぐらい。

そもそも製作が『アメリカン・ホラー・ストーリー』のライアン・マーフィーですし、似たようなことやろうと思ったのは分かる。主演も『アメリカン・ホラー・ストーリー』のサラ・ポールソンだし、シナリオや演出、世界観含めほぼ全てアメホラです。

『カッコーの巣の上で』が原作だという設定はもはや必要ないと思います。

 

アメホラそのものもマンネリ化してますし、それを別のタイトルで同じことやってちゃ飽きるよね。ライアン・マーフィーは仕事手抜きで焼き増ししただけとしか思えませんでした。

 

あとライアン・マーフィーの同性愛描写も相変わらずですね。

彼自身が同性愛者なので作品には度々登場するんですが、本作も漏れなくそれ。みんなが大嫌いなあの看護婦長ラチェッドは同性愛者だったんですね。

『カッコーの巣の上で』って何度か見てるけどあんまり覚えてなくて、そんな設定ありましたっけ?

ちなみにラチェッド役のサラ・ポールソンは同性愛者です。

同性愛者が同性愛者を演じるのはむしろ演技を低く評価されてるんじゃないかと勘ぐってしまうでょおです。

セットや映像はキレイ、サラ・ポールソン美し

個人的に良かった点はサラ・ポールソンのミルドレッド・ラチェッド含めた映像やセットの美しさぐらいかと。

1950年代、映画全盛期のヒッチコック映画にありそうな華やかで華美な世界観やセットがおしゃれで良きです。

『ラチェッド』の一番面

出典:ラチェッド | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト

でも逆に言うとそれぐらいしか魅力がない。

むしろこの手のセット作りもだいぶ見慣れてきましたし、やっぱりこれまでの作品の焼き増し感は否めませんね。

ラチェッド役のサラ・ポールソンの演技あって成り立つドラマですが、それをもってしても微妙。

サラ・ポールソンってもっと評価されても良い俳優の一人かもしれないけど、彼女目当てで作品見るほどの魅力はない気がするんよね。

 

Netflixドラマ『ラチェッド』の解説・考察

それではここからはドラマ『ラチェッド』の解説&考察をしていきます。

【解説】Netflixドラマ『ラチェッド』はシーズン2に継続する?

結論から言うと『ラチェッド』はシーズン2に継続します。というのもNetflixは2つのシーズンの発注を行っているとのことなので、当初からシーズン2までは決定しています。

また、こちらのサイトによると、ラチェッド役のサラ・ポールソンいわく、『ラチェッド』はシーズン2へと継続し、最終的にドラマの終わりは1970年代頃の『カッコーの巣の上で』に繋がるものになる予定だとのこと。

【解説】物語の終わりは『カッコーの巣の上で』と別モノになる?

『ラチェッド』の一場面

出典:ラチェッド | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト

そして彼女自身、映画の『カッコーの巣の上で』とは同じ展開にならないことを望んでいるとのこと。

つまり『ラチェッド』の看護婦ラチェッドは『カッコーの巣の上で』でジャック・ニコルソン演じるマクマーフィーにロボトミーを施術した悪徳ナースにならないことを望んでいるということになります。

さっき感想の時にも言ったんだけど、このドラマって『ベイツ・モーテル』に似てるんですよね。

実は『ベイツ・モーテル』もラストはアルフレッド・ヒッチコックの『サイコ』に繋がらない別のエンディングが用意されていました。

終了してから3年ほど経ってるのでネタバレ言うと、最後はノーマン・ベイツが殺されて終わります。

このように『ラチェッド』にも他のエンディングを用意してほしいというのが、サラ・ポールソンの望みだとか。

 

個人的にはそれやっちゃうとさらに二次創作感強くなって面白くなくなりそうだと思うんだけどどう思います?

『ベイツ・モーテル』も中盤あたりからグッダグッダでなにも覚えてませんしw

今、記事書くためにリサーチしてたんだけどリアーナなんて本当に出てたっけ?マジで覚えてねぇ。最後まで見たはずなのに。

【考察】シーズン2はラチェッドとエドモンドのメンヘラ対決になりそう

『ラチェッド』の一場面

出典:ラチェッド | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト

『ラチェッド』シーズン1のフィナーレを改めて復習しましょう。

ミルドレッド・ラチェッドの弟にして死刑囚のエドモンド・トールソンは解離性同一性障害つまり多重人格者のシャーロットの手引きで脱獄。

ラチェッドに看護師たちを殺害していたことを告げ、復讐することを明確に知らしめました。それに対しラチェッドは自分自身でエドモンドと戦うことを明言します。

このことから考察するにシーズン2ではラチェッドとエドモンドの2人の対決がメインになるものと思われます。もちろん先延ばしにする可能性も多いにあり得るけど。

んでもってシーズン2ではラチェッドの過去がさらに明らかになっていくんじゃないかなと予想しています。

 

看護師のラチェッドは明らかに心に傷を抱えています。精神疾患を持つソシオパスなのは間違いないです。

幼少期に抱えたトラウマの影響を受け、従軍中には回復が見込めない兵士たちを殺し、弟を救うために聖職者も殺してます。死体遺棄にも抵抗を示さない明らかなソシオパスです。

そんなラチェッドがエドモンドと戦うことになると、なんていうのかメンヘラ対決になるよね…。

 

個人的には野放しの多重人格者シャーロットが一番気になります。

エドモンドは殺人鬼ですが元々は自分を傷つけた相手やそれに関わる相手以外には手を出さない人間で、鶏や家畜に対して情をかけてたりもしたので頭は比較的正常です。

というか診断上は正常だったのである意味メンヘラじゃないとも言えますが。

一方でシャーロットは完全に狂ってますし、ハノーバー先生をヒトラーだと勘違いして殺すような人格まで持ってるので、相当危険ですよね。

エドモンドと常に行動を共にしているとも思えませんし…。

最後に

以上、いかがだったでしょうか。アメホラにしか見えない『ラチェッド』は個人的には微妙すぎでしたが、シーズン2にはもう少し期待したいところです。

ちなみに『ラチェッド』の元ネタ『カッコーの巣の上で』はなぜかどこも配信してないのでTSUTAYA DISCASをどうぞ。

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