出典:ULTRAMAN | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト
どうもでょおです。
先日からNetflixで配信が始まった『URTRAMAN』(ウルトラマン) を観てみました。
はっきり言いまして、私はアニメや漫画は全く見ない。多分日本のアニメ見たのって小学生以来。中学の頃すら見ていない。ウルトラマンに至っては幼稚園以来見た記憶がありません。
Netflixがあまりに勧めてくるからチョロっと見てみたんですが、すごく悲しくなってしまいました…
『ULTRAMAN』のあらすじ
光の巨人が平和をもたらした地球は、再び異星人の脅威にさらされていた。少年はウルトラマンとして戦った父の伝説を継承し、次世代のヒーローとして立ち上がる!
と、こんな感じ。かつて巨大なウルトラマンとして戦った人は、今は変身できないけど超人的なパワーは持ったまま。その息子もまた超人的なパワーを備えているというストーリーで、ウルトラマンの後日譚となっています。
『ULTRAMAN』の感想
そもそも今時のアニメってCGアニメになってんの?
15年近くアニメから遠ざかってた私にはまずこれがビックリ。
アニメといえば手書きでカッチリと派手に色分けされたセルアニメが当たり前だったので、全編フルCGのアニメーションだということにびっくりしました。
さらに驚きなのが、これモーキャプなのね。映画とかでも使われるモーションキャプチャ。
生身の人間が演じた後、その動きにCGで肉付けするやつ。普通のアニメと違い、より現実に近い動きが可能だということです。
でもさ、やっぱりクオリティが…
フルCGとなるとやっぱりディズニーとかドリームワークスのようなアニメが存在するわけですよ。それに見慣れてると、やっぱり動きの滑らかさが悲しくなってきます。フレームレート低くてカクカクしてる動画みたい。
それでアニメや漫画の絵を3Dにしてるから、なんか気持ち悪いんだよね。あくまでアニメ見ない人からの感想なんだけど。
でもウルトラマンを静止画で見た時のかっこよさはセルアニメと比較にならないぐらいカッコいいです。エゲつないです。
お約束な設定って誰も飽きないの?
私がアニメを見なくなってかなりの月日が経つわけですが、いまだにアニメの設定ってお約束で溢れかえってる。15年以上前から何の変化もないのかなと悲しくなりました。
アニメのキャラクターの性格ってテンプレが一定なんだよね。しゃべり方も。絵だけ別のキャラクターに差し替えても違和感ないみたいなのがいっぱいある。
世界を救う高校生なんて設定が未だにあんのか。無理やろ。
現実世界には存在しないような優しすぎる子がめちゃめちゃ美人でヒロイン。おまけに「ウルトラマン大好きアイドル」だそうです。こういうアイドルって大体「(ビジネス) ウルトラマン大好きアイドル」だと思うんだけど。
イケてないけど超人的な力持ってて、ヤンキーに絡まれてるヒロインを路地裏で助けるという何十年も使い古されつくした展開があったり。「てめぇ」って言葉を現実で使う人っているのかなと思いながら、ツッコむ気力すら失いました。
アニメを否定するわけではないんですが、誰もこういうところ飽きてこないのかなと疑問に感じました。
ULTRAMAN ≠ ウルトラマン
そもそもこのアニメに原作漫画が存在することすら知らなかった私が悪いんです。
ウルトラマンもえらく様変わりしたなーなんて思ってたんですが、特撮の方のウルトラマンって今はこんな感じ。
ウルトラマンR/B(ルーブ) ウルトラヒーローシリーズ62 ウルトラマンルーブ
いやいや全然様変わりしてへん。今も昔もウルトラマンのまんまやん。
それもそのはず。このシリーズに登場するULTRAMANはウルトラマンではありません。このウルトラマンは巨人じゃないし変身もしません。
パワードスーツを着た人間です。もはやトニー・スタークです。
アイアンマン マークULTRAMANです。
目のデザインとかアイアンマンに酷似してますし、ウルトラマンでお馴染みのカラータイマーはどう見てもアークリアクターです。
これ海外でも配信されてるんですよね?絶対アイアンマンだって言われてるって。
特撮のウルトラマンを原作とした二次創作的な後日譚となっているので、そもそものウルトラマンと全く違います。ウルトラマンが去った世界で、ウルトラマンの力を受け継いだ高校生がアイアンマンスーツウルトラマンスーツを着て怪獣たちと戦う話なので、私たち一般人が知ってるウルトラマンとは全く違うのです。
作風も大人向け(?)で、グロ描写も結構あります。
違うのはわかった。それはそれでいい。でもツッコミたい部分はまだ他にあるんだ。
なんていうんだろう。ウルトラマンにオマージュを捧げてるせいでとても非合理的なスーツになっているという所。
まずはスペシウム光線。皆さんご存知の通り、腕を十字にして光線を放つウルトラマンの必殺技です。
このULTRAMANにもスペシウム光線が備わっています。右腕の接続部分と左腕の接続部分を接続することで光線を発射することができる機構です。スペシウム光線のあのポーズを再現することに意味を持たせています。
でもこれ全く無意味やん。光線を出すことができるならアイアンマンみたいに普通にビーム出せるようにしたらいいと思うんだけど。わざわざ腕を十字にして両腕を接続しないと光線が出ないなんて設計不良としか思えない。
そんでもってウルトラマンスーツ。
ここまでの戦闘能力があるのにウルトラマンの能力を持っている人しか扱えないスーツです。超人がさらに強くなるためのスーツです。トニー・スタークのように誰でも着れるものではありません。
人間状態でもめちゃめめちゃ強い高校生が、強力なスーツを着る。さらにリミッターを解除すればもっと強くなるという二段強化です。
このリミッターもあまりに非合理。
リミッターを解除するとめちゃめちゃパワーアップしますが、元祖ウルトラマンのように3分しか戦えなくなります。ウルトラマンへのオマージュです。
このリミッターってもっとバランスよく制御すれば、必要な時だけ必要な力を出すことができると思うんですが。
まあでも正義とは何かとか、倫理的な思想にも躊躇なくガンガン踏み込んでいけるのは日本の成人向けアニメ、漫画の良いところだと思います。
このアニメもウルトラマンのやってることは本当に正義なのかという重苦しいテーマにも踏み込んでいってて、そのあたりは乱立するアメコミ映画なんかとは全く違うなと。グロ描写が多いから説得力もあるし。
最後に
何度も言いますが私はアニメもウルトラマンも全く見ないし、ほとんど覚えていないです。
そういった層からの感想だと思ってテキトーに聞き流していただければ幸いです。
アニメってドラマと違って1話30分程度なの忘れてたわ。ドンドン話が進んで思っていた以上にサクサク見れました。
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