出典:ザ・サイレンス 闇のハンター | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト
どうもでょおです。
さて今日は4月10日より配信が始まったNetflixオリジナル映画『ザ・サイレンス 闇のハンター』の感想を書きたいと思います。たしか12日配信だったはずなんだけどな。
初めに言っておきますが、私はホラー映画が苦手です。なのでホラー映画の引き出しも少ないですが、この映画『ザ・サイレンス 闇のハンター』は本が原作ということもあり注目度も高かったので挑戦してみました。
そんな私の感想ですが、「ホラー映画って似たようなものばっかで飽きないの?」って感じです。
- 映画『ザ・サイレンス 闇のハンター』のあらすじ
- 映画『ザ・サイレンス 闇のハンター』のキャスト
- 映画『ザ・サイレンス 闇のハンター』の感想
- [考察] べスプとは何なのか
- 最後に
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映画『ザ・サイレンス 闇のハンター』のあらすじ
人間の存在を音で感知し襲撃するどう猛な飛行生物が突如現れ、混とんとする世界。安全な場所を求めてさまよう少女とその家族は、謎のカルト集団に遭遇する。
Netflixにしては珍しく端的にわかりやすいあらすじですね。
普通に暮らす耳の不自由な女子高生アリー。音を立てると襲ってくる謎の生物べスプが合衆国を襲いはじめます。アリーと一家はべスプから逃れるために騒がしい町中から静かな所へ車で安全な場所まで旅に出ることに。避難に成功したと思いきや頭おかしい連中のカルト団と出会うわけです。
映画『ザ・サイレンス 闇のハンター』のキャスト
アリー(キーナン・シプカ)
耳の不自由な女の子アリー。優しい彼氏とも順調で、耳が不自由なところ以外は普通の女子高生と何ら変わりはありません。ちょっとからかわれてたけどアリーは相手にしないからイジメってほどではない。
アリー役を演じるのは『サブリナ:ダークアドベンチャー』で主役を演じるキーナン・シプカ。
今人気急上昇の女優さんですが私は『サブリナ:ダークアドベンチャー』見てません。若い美男美女ばかりが登場するハイティーン向けの映画とかドラマとかすげー苦手なんよ。
彼女って実年齢以上に老けて大人っぽく見えるよね。
スタンリー・トゥッチ
アリーの父親ヒューは娘の障害が気になって心配性です。こういうパパンって普通に羨ましいなと感想にもならないような当たり前のこと思ってみてしまいました。
色んな映画に出ずっぱりだから代表作って何なんだろうって感じの役者ですよね。スタンリー・トゥッチがキーナン・シプカの頼りなさをしっかりフォローしてくれて…ない。
スタンリー・トゥッチが出ててもどこか頼んない映画でした。
その他、アリーの母親にはミランダ・オットー。…い、いるよねこういう顔の女優さん。多分見たことあるんだけどぶっちゃけ誰かわかんないや。
映画『ザ・サイレンス 闇のハンター』の感想
出典:ザ・サイレンス 闇のハンター | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト
思っていた以上には面白かったです。絶対ハズレだわと思って見たんですけど結構よかったです。ホラー映画の経験浅い私が言うのもあれなんですが。
「音を出してはいけない」ってのはかなりハラハラしますね。個人的には冒頭のシーン、地下鉄で外に追い出された赤ちゃんとお母さんのシーンが見てて一番怖かったですが。
この生き物ベスプの耳はいいけど目は悪いって性質を面白く使ってたのが好きです。粉砕機でベスプを根こそぎやっつけたシーンが個人的にベストだと思ってます。あと、自爆テロさながらの少女がスマホ腹に巻き付けて着信音でベスプ呼び寄せるとかあったね。スマホを投げ入れてアラーム起動してベスプに襲わせるとか、スマホが手榴弾みたいになってて笑ってしまいました。
でもまあ良いところばっかじゃないんですよね。特にカルト集団なんか完全に蛇足。このカルトが登場したのはたったのラスト30分程度。映画自体が90分と短めなので仕方ありませんが。そういやストーリー中盤で「悔い改めよ」的な話もちょくちょくありましたね。
カルトのリーダーは牧師でベスプの仕業が神の思し召し的なことを思ってる訳なので、自分や信者の舌をスッコ抜きます。しゃべらんかったら襲われんやろってことです。
そして理由はよくわかりませんが主人公アリーに目を付けたようで、彼女を手に入れようと強硬手段に出るわけです。
一応映画のハイライトはこのカルト団との戦いにあるんですが、カルトに勝った方法がどうも納得いかん。アリー一家とカルトが肉弾戦でケンカしただけっていう。
しかも雨が降ってるおかげである程度音がかき消されて、あまりベスプに襲われないとかいう最低のまとめ方。
その前のスマホ手榴弾に失笑しつつも感心してたのでもう少し戦い方があったろうにと残念でした。
カルト集団出さなくてもパニック映画的なハイライトが作れた気がしなくもないです。
そんでやっぱり「これアレやん」感がすごい。静かにしないと殺される系映画は大ヒットした『クワイエット・プレイス』って感じですし、家族で安全な田舎へ逃げたり民家に立てこもってたら「それ」の信者が「それ」の餌食にしようとする感じは『バード・ボックス』で見た。
普段の生活に障害があったからこそ、世紀末優位に生きられたってのも『バード・ボックス』やん。主演のキーナン・シプカも劣化版エマ・ワトソン臭がすごくて、全体的になにかのパチモンっぽい雰囲気に仕上がっています。
ラストはサバイバル映画の続編が出来そうなまとめ方でしたがどうですかね。ベスプもあれだけ耳がいいんだから弓矢の音さえ聞き分けられると思うんだけど。
[考察] べスプとは何なのか
出典:ザ・サイレンス 闇のハンター | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト
もうね、途中からこればっかり気になってたんですよね。予告編で見ていた時はコウモリのようにしか見えなかったべスプの正体は何なのかというところ。
静かで真っ暗な洞窟の中で独自に進化した生き物のようですが、どんな動物の親戚なのか。
まずコウモリ。
見たところ鼻はコウモリに似ていますが、全く別の生き物だなと。コウモリは空を飛行することができる唯一の哺乳類です。
コウモリの翼は人間なら手です。人間でいう所の指と指の間が翼になっています。それに対してべスプは腕の下に翼が付いているように見えます。
コウモリは飛行するためにものすごく軽い生き物です。体を軽くするために不要な筋肉が一切なく、直立することすらできないためぶら下がります。中身はスッカラカンなんです。でもべスプは筋肉がしっかりとついていましたし、飛行に不要な長い尻尾も存在しました。
小型のコウモリはべスプのように目がほとんど見えませんし、その代わりに耳が良いのです。べスプもこれに着想を得ているのかと思いましたが、べスプはコウモリ以上に退化した生き物と言えそうです。理由はコウモリは自信の発する超音波の反射を聞き取り、視力がなくても見ることができます。
ところがべスプはただ耳が良いだけの動物のようで、コウモリのようにエコーロケーションを使ってないみたいでした。
じゃあやっぱり翼竜を祖先に持つ生き物なのかな。翼竜は飛行に適した大型爬虫類です。べスプは見たところ強烈な歯も持っていて爬虫類っぽさがあります。
また翼の途中に指が付いているのは翼竜にも似ています。(翼竜は指一本だけが長い)
ですが人体に卵を産みつけてるところや、卵の殻が柔らかいところを見ると爬虫類でも鳥類でもなさそうです。両生類や魚っぽいけど体の中に産むから柔らかい殻なのかも。
疑問なのは耳。聴力が優れた生き物は基本的にパラボラアンテナのような巨大な耳を持っています。コウモリもそうですし猫ですらそうです。べスプは耳らしきものが見当たらず、エラのようなものがありました。翼で集音してましたが果たしてあんな耳であれほどの聴力があるのか。飛行中は集音できないしね。
そもそも暗い洞窟の中で独自の進化を遂げてきた生き物にあそこまで凶暴な歯が必要だったのか。かすかな音でも獲物を見つけ出すことができ、あんなに獰猛な生き物は一体なにを食って生きてたのか。食料食い尽くして絶滅すると思うんだけど。共食いはしないみたいだし。
卵を産みつける人間も洞窟にいないし。
あくまでそこは主軸じゃないんだけど無理があるよな。
…えぇっと、この記事って「感想」書くんじゃなかったっけ?なんか生物の授業みたいになってもうた…
最後に
私的にはおおむね満足な映画でしたが、ホラー映画見ない私でさえ「似たような映画多いな」と思ってしまうので、ホラー映画をもっと見てる人は「もう飽き飽き」って感じかもしれませんね。
ではまた。
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