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ネタバレ感想【メンインブラック:インターナショナル】世界観ぶち壊し

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ネタバレ感想【メンインブラック:インターナショナル】世界観ぶち壊し

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どうもでょおです。

今月は本当に見るものが多くて感想ブログめっちゃ書いてる気がします。来週には仕事辞めるのにそっちの準備もロクに整ってないんだけど、どんどん下がるCTRを見てるとどうしても優先したくなっちゃって。

そんな訳で見に行ったのが映画『メン・イン・ブラック:インターナショナル』。ご存知の通り、人気シリーズ『メン・イン・ブラック』3部作の新作ではなく、新たに再始動した映画です。

雷神ヘムジーとヴァルキリーのテッサ・トンプソンが再びコンビを組みました。どう考えても製作側がマーベルに乗っかったなこれ。

毎度のことですが、この感想記事は映画『メン・イン・ブラック:インターナショナル』のネタバレを含んでいます。未視聴の方は十分注意してご覧ください。

 

『メン・イン・ブラック:インターナショナル』のあらすじ

地球に生息するエイリアンの監視・取り締まりを任務とする最高機密機関「MIB」のロンドン支局が舞台。先輩エージェントH(クリス・ヘムズワース)と、エリート新人のエージェントM(テッサ・トンプソン)。このバディが世界中で派手で華麗に武器を扱い、MIB内部に潜むスパイと宇宙人から地球を守るミッションに挑む。 

出典:メン・イン・ブラック:インターナショナル - Wikipedia

 

旧シリーズと同じく新米のエージェントが先輩エージェントと出会うところからスタート。黒人と白人の組み合わせもこれまでと一緒。

先輩が堅物で優秀なエージェントだったのが、優秀らしいけどチャラい+ちょっと抜けてるキャラに変更されました。

 

『メン・イン・ブラック:インターナショナル』のキャスト・登場人物

エージェントH(クリス・ヘムズワース)

ハイヴという恐ろしいエイリアンを倒したことでロンドン支部で一番のエージェントになったH。

それ以降、人が変わったらしく不真面目でチャラいやつになった。そんなチャラエージェントHを演じるのはクリス・ヘムズワース。

ヘムジー自体がコメディ映画好きなんでしょうか。『ゴーストバスターズ』はもちろんですが、『マイティ・ソー』シリーズもはじめはシェイクスピア劇のようだったのにいつの間にか、すっかりコメディになってました。『アベンジャーズ/エンドゲーム』なんて大爆笑ものでしたよね。

 

エージェントM(テッサ・トンプソン)

子供のときにエイリアンに出会ったけどピカッとされず、それ以降はMIBの一員になろうと足取りを追ったりハッキングしたりしてきました。要はヤル気満々のエリート新人。

そんなエージェントMを演じるのはテッサ・トンプソン。

『クリード』シリーズのビアンカや『マイティ・ソー』シリーズのヴァルキリーなど強気の女性を演じることが多いテッサ・トンプソンですが、『メン・イン・ブラック:インターナショナル』でもそんな感じ。理由は知りませんが最近めっちゃ人気だよね。

どちらかといえば主役はヘムジーではなくテッサ・トンプソンの方。

 

ハイT(リーアム・ニーソン)

MIBロンドン支局の偉い人。Hとは元相棒でハイヴを一緒に倒した。

1、2におけるZ的なポジション。お偉いさんだからハイって付いてるのかな。ZとかOとかにはハイってついてないのなんでなん。

Tを演じるのはリーアム・ニーソン。いつの間にかアクション俳優の座についてるおじいちゃん。

入れ歯なのか差し歯なのか、なんだか人相が変わって見えたの私だけ?

 

エージェントO(エマ・トンプソン)

MIBニューヨーク本部の偉い人。1、2に出てきてたZは3の時点でいなくなったので現在はOがその役割を担っています。

最初と最後しか出てこなくて役割少な目です。

かつてKの恋人だったOを演じるのはもちろんエマ・トンプソン。メインキャラの中では唯一の続投です。

テッサ・トンプソンとトンプソンダブり。

素朴な疑問だけど、名字にソンって付くのは、「○○さん(名前)+son(子供) 」由来だと思うんですがトンプさんって聞いたことないです。ジャクソンとかダビットソンとかはなんとなくわかるけどさ。

 

『メン・イン・ブラック:インターナショナル』の感想

お約束やオマージュがたくさん

そうなんですよ。『メン・イン・ブラック:インターナショナル』にはこれまでのシリーズでの定番シーンがたくさんありました。

わかりやすいので言うと1、2では活躍したワームやパグ(の見た目をしたエイリアン)のフランクが登場しましたね。

モニターに映る、実はエイリアンの有名人にはアリアナ・グランデやイーロン・マスク、チャイルディッシュ・ガンビーノ(だったと思う)なんかがカメオ出演しました。

ハイTの「驚いたか」という問いに、「むしろ納得」と返すのは『メン・イン・ブラック』1作目のJと一緒ですね。学校の先生は出てきませんが。

他にも「あれ(ニューラライザー)はいつ渡してもらえるの」って聞いてるのも旧シリーズっぽいです。

MがMIB本部で触っちゃいけないもの触って大騒ぎになるのとかも1作目を思い起こさせられます。

衝撃がデカすぎるちっこい銃が登場したのは言うまでもありませんが、全体的にメカのデザインが踏襲されていたのがよかったです。銀色に光るガジェットこそMIBですね。

黒スーツに合わせる腕時計はもちろんハミルトンベンチュラ。誰も聞いてないけど私の愛用している腕時計と一緒。

ダニー・エルフマンのMIBテーマソングが随所に流れているおかげでキャストが変わっても「これはメン・イン・ブラックだ」とわかるようになっています。

 

マジでF・ゲイリー・グレイには続編を撮らせないでくれ

「キャストが変わってもメン・イン・ブラックとわかる」とは言いつつも、これまでのMIBシリーズとは完全に別モノ映画になっています。

『メン・イン・ブラック:インターナショナル』の監督であるF・ゲイリー・グレイが担当した続編映画には『ワイルド・スピード ICE BREAK』があります。

この『ワイルド・スピード ICE BREAK』って作品自体はパワーアップして娯楽映画としてはよかったのかもしれないけど、「既存シリーズの続編」として見るとなかなかのクソ映画で、「あなた本当にこれまでのシリーズ見てるの?」ってぐらい別モンになっててたんですよね。ジェームズ・ワンが担当した時は既存シリーズへの敬意を感じたのに対してF・ゲイリー・グレイには全くそれがなかった。

そんなF・ゲイリー・グレイが担当する『メン・イン・ブラック』シリーズの続編なのでそもそもあまり期待してませんでした。

映画を見終わった感想ですが、予想通り期待しなくてよかったと思ってます。

 

続編なんだからこれまでのシリーズの延長線上にあるような映画にしてほしかったです。もう本当に別モノになってて世界観をぶち壊しにしてる気がしました。

旧シリーズのオマージュを随所に散りばめてはいるものの、本質的には全く別物。

 

例えばエージェントが黒服以外を着てるシーン。1作目の『メン・イン・ブラック』ではJがエージェントになったとき、「お前が一生着る服だ」みたいなことを言ってたと思うんですが、本作では普通に私服シーンがあるし、ネクタイ外してるシーンもある。手ごわい宇宙人と戦う時もどんな追跡を行う時も、黒スーツでボタンもしっかり留めてるあの感じがない。

 

別モン感が漂う他の理由がエイリアン。

『メン・イン・ブラック』シリーズに登場するエイリアンってどれもキモいんですよ。ところが本作『メン・イン・ブラック:インターナショナル』に出てくるエイリアンは全然キモくない。こんなエイリアンならスタトレに混ざってても違和感ない。

人間の皮剥いで着たり、内蔵食ったり、手についてる口から虫出したりするようなナマっぽいキモさが足りない。

あのドン引きするぐらい気色悪いエイリアンって色んなSF映画がある中でも『メン・イン・ブラック』の特徴だったと思うんですよ。そんな特徴あるエイリアンがごく普通のエイリアンになってしまいました。評価できるのはレベッカ・ファーガソン演じるリズに3本目の腕があったところぐらい。ポーニィなんて普通に可愛いしキモさの欠片もない。ロッカーの住人でさえキモかったのに。

メインの悪者っぽい双子なんて超イケメン。サーリーナみたいに正体ミミズとかいうゲテモノでもない。正体すらイケメンかよ。

 

それから個性を出し過ぎ。みんな着ているスーツ違うしね。1の時は「同じスーツ着てるのに俺はイケてる」みたいなこと言ってたと思うんだけど。何やらポール・スミスがデザインしたそうで、そりゃ色んなスーツ出てくるわ。

ただ本名を気安く出したのは絶対アウト。そもそもメン・イン・ブラックのエージェントには本名なんてないから。名前も指紋も消してこの世界から存在が完全に抹消されてエージェントになる。だからモリーもヘンリーもはじめからこの世界に存在していなくて、彼らはただのMとHです。

Jの時はMIBになる覚悟みたいなのがあって、MIBは誰からも感謝されないけど世界を救ってるとか、世界中から存在が消えるとかそういう話もあったのにね。特に何の意味もなくHが本名はヘンリーとか言い出したときはちょっとカチンと来たわ。モリーだけで十分やろ。

 

一番違和感を感じるのはこの映画がほとんど007映画なところ。メン・イン・ブラックってそもそも地球に来るエイリアンを管理するための組織であって、エイリアンから地球を守るのはイレギュラーな仕事だったと思うんですよ。

ですが『メン・イン・ブラック:インターナショナル』では地球を守るのがメインの仕事になってるような印象を受けました。「ミッション」って言ってたりするからスパイ映画みたいになってるんですよね。

スパイ映画のように世界中を飛び回りますし。『メン・イン・ブラック』1作目でほとんどのエイリアンがニューヨークに住んでるってKが言ってなかったっけ?地球への移民増え過ぎ、もしかしてこれも社会風刺?

 

これまでの『メン・イン・ブラック』は独特の風合いがありアクが強かったのに、『メン・イン・ブラック:インターナショナル』はどこにでもあるようなアクション娯楽映画になっていました。

 

女性エージェントがないがしろにされてた件

1作目の『メン・イン・ブラック』が公開されたのは1997年で今から22年も前の話。当時のハリウッドはまだまだ男性主権でアクション映画におけるヒロインはお飾りだった時代。

昔の映画なのですっかり忘れていましたが「あれ?女性エージェントいたよね?」と思い出しました。1作目のヒロイン(調べたらローレルって名前だった)は映画の最後ニューラライズされずにエージェントとして活動することが示唆されて終わりだったはず。

ところがこのヒロイン、『メン・イン・ブラック2』には登場しなかったんですよね、たしか会話の中には登場してた気はしますがすっかりなかったことに。ちょっとくらい活躍させてあげても良かったんじゃないのと思ったり思わなかったり。K帰ってくるし、いたら邪魔だったのか。

まあどんな理由かは別として、一度はタッグを組んだはずの女性エージェントが、存在すら忘れられていることに危機感を覚えたのかどうかは知りませんが、女性エージェントが主役として登場することとなりました。

 

リブート映画とかそういう系の映画

これまでの『MIB』シリーズはアメリカ支局のお話で、こちらはイギリス支局のお話なのでJもKも消えてなくなった訳ではないです。なので一応、定義上『メン・イン・ブラック:インターナショナル』はリブートではなく、スピンオフの続編に位置づけられるものです。ただPCで言うところのリブートは再起動を意味しますし、広くとらえると本作もリブートとも呼べる映画かと思います。

リブート映画と言えば以前は「また○○するのか」と、結構おどろきや反響が大きかったんですが、最近では当然のごとくリブート。シリーズが完結したら、もうその足でリブートやスピンオフへ向かってます。続編やリブート、フランチャイズ系映画じゃないほうが少なくなってる気すらします。

なんていうのかね。一つのコンテンツから可能な限りすべて搾取してやろうって魂胆が見えるよね。こうやって摩り切れるまで使い古されるんだろうなーなんて思いました。

ただリメイク映画やリブート映画って、元々のオリジナル版の方が人気ってことの方が多いと思うんですよ。リブート映画の場合、続編が作られることが多いですからオリジナル版の方が面白いなんてことになると不都合が出てきます。

たとえばリブートされた『ゴーストバスターズ』シリーズ。オリジナル版の1と2は高い人気があったのに、2016年にリブートした女性版『ゴーストバスターズ』は世界中からブーイングを喰らい、結局オリジナル版の続編つまり『ゴーストバスターズ3』を2020年に公開する予定となりました。

リブートの企画は失敗し、結局オリジナル版の続編が作られるなんていう本末転倒なパターンです。『ターミネーター』なんかはこれ2回やってるもんね。6作目にしてようやくリンダ・ハミルトン復帰予定だし。エミリア・クラークは結構二アピンだと思ったんだけどな。

なので『メン・イン・ブラック:インターナショナル』も興行収入が失敗したらウィル・スミス帰ってくるんじゃないかなとか思ったり。さすがにトミー・リー・ジョーンズのお年では厳しいですが、若い頃のKを演じたジョシュ・ブローリンがデップーのケーブルさながら時空を超えてJの元にやってきたら、それだけでコンビ再開できる訳じゃないですか。一応今回はウィル・スミス本人が4作目を断ったそうですが。

クリス・ヘムズワースは失敗版『ゴーストバスターズ』にも参加していたので余計にこう思っちゃいます。

 

最後に

いかがだったでしょうか。個人的には新しい方のMIBシリーズはもういいかな。1作目公開時、まだ小さい時からSFとかエイリアンとか好きだった私としてはちょっと残念な映画でした。

ソニピってこういう映画多いよなー。

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