(C)2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC
以前、こんな記事を書きました。
この当時は不安定なDCエクステンデッドユニバースから の4作目ワンダーウーマンが到底成功すると思えないという考えから書いたのですが6月1日に全米で封切られたワンダーウーマンが今年3番目のオープニング 成績で十分に大ヒットし、評論家からの評価もとても高く、大成功しました。
今回はでょおの予想を反してなぜワンダーウーマンがここまで大ヒットしたのか考えてみたいと思います。
アメリカという国
アメリカという国は日本より圧倒的に男女平等が進んでいます。そんなアメリカではコミコンの参加者の男女比は丁度50%だそうです。
日本のこれにあたるといっていいイベント、コミックマーケットの男女比は一般で見ると65%が男性だそうです。(ただし6年前の情報です)
アメリカでの通常のアメコミ映画の男女比は6:4だそうで、私でょおの住んでる地域でも男女比は6:4から7:3ほどだと思います。
男女不平等なアメコミ映画市場
コミコンの女性参加者が全体の50%なのに対してアメコミ映画の女性来場者は約40%となっております。
コミコン参加者からみるとコミックファンの数は男性女性とイーブンなのにコミック映画に来場するのは男性の割合が多いということです。
この割合から見て取れることは「コミック映画が男性向けであると感じてる人が多い」という可能性があります。
事実、アメコミ映画は間違いなく男性ターゲットの方により重きを置いています。単純明快なストーリーで、男子が喜ぶドンパチ要素や登場する男女比から見ると明らかです。
これまで多数のアメコミ映画がありますが女性が主人公の作品は数えるほどしかありません。
コミックファンの女性も多数いるのに女性をターゲットにしたコミック映画が少ないことはいうまでもありません。
(必ずしもコミコンに参加する女性の好みのジャンルがヒーロー物であるとは限りませんが)
徹底したターゲット設定
今回、映画ワンダーウーマンの来場者数が女性が5割強と男性を上回ったそうです。女性の来場者数が増えたのか男性の来場者が減ったのかはわかりませんがターゲットを女性に徹底したのはたしかでしょう。
"女性来場者のための"戦う女性が主人公の映画です。強い女性というのはいつの時代も女性のあこがれで、近年の男女平等も手伝い女性ウケの良い作品になっているのかと思います。
さらに監督には女性のパティ・ジェンキンスを採用しました。
パティ・ジェンキンスといえばシャーリーズ・セロン主演の「モンスター」の監督として有名ですがこちらの作品では登場する男性がみんなクソで女性連続殺人鬼がバンバン殺していくものになっています。
こんな一言で片付けるのは申し訳ない名作なのですが総じて言えるのは女性のための作品であるということでしょうか。
他には主人公にはミス・イスラエルでありスーパーモデルのガル・ガドットを起用。こちらも男子より女子にウケそうな感じです。パートナーにはクリスパイン。
やはり単純な男にはわからないような世界が広がっていそうな予感がしますね。
スーパーガールはワンダーウーマンと同じくDCコミック原作でドラマ作品なのですがこちらも女性らしいキュートな作品です。
一応シーズン1は見ましたが早々に「やめときゃよかったかな」って思ってました。面白くない訳ではないのですが「これって女の子が観るやつだよね」って感じです。
作品もコミックヒーローものというテイストよりかは仕事メインのサクセスものにコミックのエッセンスを盛り込んだ感じです。
ですがこちらのスーパーガールもすぐにシーズン2が始まるなど本国では大人気のようです。
これはやはりターゲットを女性に設定したゆえの成功であるのは間違いないでしょう
アローやフラッシュも女性を見越した作品ではありますがここまで色濃いものではありませんでした。
これらをクロスオーバーさせることであらゆる層にウケる作品群になっています。
ワンダーウーマンもスーパーガールなどのドラマDCシリーズの成功をお手本にして成功することができたのでしょう。
日本での成功はあるのか
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ワンダーウーマンは残念ながら日本ではまだ未公開です。
映画ワンダーウーマンの公開日は2017年8月25日で夏のブロックバスター映画として公開するようです。日本の配給会社も売れると見越しているのでしょうか。
「バットマン vs スーパーマン」からもわかるようにワンダーウーマンの日本での知名度はそれほど高い物ではありません。
ですが世の男性ではなく女性の心を掴んだ「スーサイド・スクワッド」のハーレー・クインも公開前の知名度はそれほど高い物ではありませんでした。
ですがスーサイド・スクワッドで実質主人公のように大活躍し、2人の王子様キャラがいたこともあってか大人気になりました。映画は酷評でしたがメインキャラクターたちは高く評価されていました。
それを考慮するとワンダーウーマンの日本での成功も問題ないかと思います。
アメコミファンの男子達の来場者が減ることは間違いないかと思いますがその分以上に女性の新たな層が取り込めるかどうかにかかっています。
映画ワンダーウーマンは2017年8月25日に全国公開です。
ではまた。
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