出典:僕と生きる人生 | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト
どうもでょおです。最近寒すぎるけど風邪とか引いてませんか?作業効率にも影響するぐらい冷えてくるようになりましたよね。こういう寒い日は引きこもってドラマ一気見が一番だと思うのは私だけでしょうか。
はい、そんな私が引きこもって一気見したドラマがこちら。
Netflixオリジナルドラマ『僕と生きる人生』です。
しんき臭いヒューマンドラマっぽいタイトルですが違います。アントマンのクローンが作られてシックスデイなお話です。
…。ごめんなさい意味不明だよね。
Netflixオリジナルシリーズ『僕と生きる人生』は『アントマン』でお馴染みの俳優ポール・ラッドが主演を務めるドラマで、ある日突然自分のクローンが現れて、そのクローンと生活をシェアするというコメディ。シュワルツェネッガーの代表作『シックス・デイ』や今月公開の『ジェミニマン』に似た部分がありますね。
一気見したから一応最後まで見たので、今日はその感想を書こうかと思います。
この記事はNetflixオリジナルドラマ『僕と生きる人生』のネタバレを含んでいます。未視聴の方はご注意ください。
Netflixオリジナルドラマ『僕と生きる人生』のあらすじ
行き詰った人生をどうにかしようと、怪しげなスパで奇妙な施術を受けたマイルズ。だが、目覚めると、自分よりすべてにおいて優れたもう一人の自分がいた...。
仕事や私生活などいろんなことが上手くいっていない主人公のマイルズが、スパに行って気分爽快になるはずが気がついたら土の中。やっとの思いで家に帰ったら自分と全く同じクローンがそこにいます。
紆余曲折ありながらもそのクローンと生活を共にし始めたのですが、そのクローンは自分よりも人気もので仕事も出来て自分より全てにおいて優れているという話。
エピソード数はこんな感じ。
- 最高の自分
- ストリップモール生まれ
- ドリンクさえ完璧
- 魂の伴侶
- 問題なし
- 隣人であり友人
- ピニャコラーダ
- 会えてよかった
1話30分程度しかないのでめっちゃ短いですね。全部合わせても4時間くらいしかありません。映画2本分くらいしない。
そういやNetflixって意地でも24話構成にしないんだろうか。Netflixオリジナルで24話程度あるやつって見たことないんだけど。
Netflixオリジナルドラマ『僕と生きる人生』の登場人物・キャスト
- マイルズ(ポール・ラッド)
- ケイト(アシュリング・ビー)
- ダン(デスミン・ボルヘス)
- プール(カレン・ピットマン)
基本的にメインキャラは3人。マイルズとクローンマイルズ、そして妻のケイトです。
元のマイルズは冴えない男で仕事もイマイチ、妻との間もイマイチです。昔は妻との仲も良く、仕事でも賞を取るほどだったようですが。
状況を変えるためにスパへ行きますが、そこで複製されてしまって二人になっちゃいます。
クローンされた新しいマイルズの方は仕事は優秀、話も面白くて妻にとの仲も一気にアツアツに戻るような完璧男です。
主人公のマイルズたちを一人二役で演じるのはマーベル映画『アントマン』でお馴染みのポール・ラッド。『アントマン』でもそうですが元々コメディ系の俳優なので自分の畑に帰ってきた感じですね。
ちなみにNetflixオリジナルのSF映画『Mute/ミュート』では悪役として登場しています。
Netflixオリジナルドラマ『僕と生きる人生』の感想
まず感想を一言でまとめると結構面白かったです。
このドラマ『僕と生きる人生』を見る前はぶっちゃけクローンがテーマって若干今更感を感じてたんですよね。公開目前の『ジェミニマン』にも同じこと思ってるんだけど。
SF映画って最近はAIがテーマのことが多いですし、一昔前はロボット、それよりさらに前がクローンの流行時期だったと思うんですよ。
ちょうど『シックス・デイ』や『クローン』とかあのあたりの頃が一番騒がれてたんじゃないかと。
でもまあクローン技術が比較的身近なものになって、クローンに対する恐怖とか減ってきた今だからこそ「SFジャンルじゃないクローン作品」も受け入れやすいのかなと。
本作『僕と生きる人生』の一番面白い部分って多分「どっちがクローンなのかはっきりしてる」ってところだと思うんですよ。自分が本物だとかニセモノだとかいうテーマって本当にもう語りつくされてるところがありますし。
クローンで作られたマイルズは完璧な人間、その一方で元のマイルズは冴えない中年です。彼らはどっちとも個々に別々の悩みを抱えていて、それらに共感できるから面白いのかなと。オリジナルマイルズはどうやってもクローンマイルズにかなわない、クローンマイルズはどうやってもオリジナルにはなれないというジレンマですね。
オリジナルのマイルズは自分が本物でオリジナルだということで、クローンマイルズにマウントを取る訳ですよ。どこまでいってもお前はニセモノだと言わんばかりに。
ところが仕事や人間関係など全てのことにおいてクローンマイルズが優れているので面白くない。それどころか仕事も妻も奪われて、生活というよりマイルズという人生そのものが奪われそうになります。
じゃあクローンマイルズに悩みがないかというとそうではないんですよね。
自分は妻と結婚した記憶も思い出もすべてを覚えているのに、すべて自分が体験したことではないんです。自分が手にしている全てのものは全て自分のものではないんです。
それにいくらクローンマイルズが優れていても妻ケイトが選んだのはオリジナルのマイルズでした。クローンマイルズが完璧すぎるがゆえにマイルズのように感じられなかった訳です。
なんていうのかな。欠点もたくさんあるけどそれを全部含めてマイルズだ、欠点も一緒に生きるんだとそういったテーマのドラマでしたね。
でもそういった「自我」がテーマになってるのに最後ラストで結構ぶち壊しちゃった感じがしなくもないなと。
ケイトは欠点があってもオリジナルのマイルズを選びやり直そうとしたんですが、なんとケイトの妊娠が発覚。二人のマイルズは全く同じDNAなので当然どっちが父親かはわからず、結局二人が父親でいいんじゃね?って感じのエンディングを迎えました。
最後のエピソードが全編通して何とも言えない変な話になんですよ。どっちかのマイルズを選ぶんじゃなくて結局どっちもを取るんですよ?長々と6エピソード使ってやったやり取りが全部無駄じゃないの?と思ったり。
でも逆に言うとこれまでのやり取りがあったからこそ、ラストで全員がハグできたのかななんて思ったりもします。
あともう一つ要らないなと思ったのがマイルズを捕らえた警察。本当に無駄な気がしてなりません。次エピソードへのクリフハンガーにしかなってないんじゃないかと。別に幼児教育に目覚めるために投獄される必要はなかったし。
クローンマイルズもその間なにかしてる訳でもなく寝てただけだしね。単純に『僕と生きる人生』シーズン2への伏線要員なんでしょうか。
最後に
いかがだったでしょうか。
物凄く面白かったって程ではないですが、なかなか魅力的な作品でした。深いテーマを持ちつつもダークでブラックなユーモアがあるコメディ作品なので引きこもって週末に一気見して楽しむドラマシリーズだと思うと上等です。
Netflixのドラマは当たり外れが多いですが本作『僕と生きる人生』はあたりでしたね。
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