出典:バード・ボックス | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト
どうもでょおです。
前々から話題のNetflixオリジナル映画『バードボックス』の配信が始まりましたね。サンドラ・ブロックをはじめとする豪華キャスト出演のSFスリラー作品です。早速『バードボックス』を視聴したので感想書きます。
感想をまとめると「面白かった、ハラハラした、そんで泣いた」って感じですね。
もちろん今回もネタバレのある感想記事なので要注意ですよ。核心に触れるネタバレの前にアナウンス入れます。
ではどうぞ。
『バードボックス』のあらすじ
まずは『バードボックス』がどんな感じの映画なのか見ていきましょう。下記がNetflixの公式あらすじですね。
謎の闇に突き動かされた者たちが相次々と命を絶ち、人口が激減して5年。ここまで生き延びてきた母親が2人の子供を連れて、安住の地を目指す危険な旅に出る。
大事な部分いっぱい欠けてますねw
屋外の"それ"を見ると自殺してしまい、"それ"のせいで人類の多くが死んでしまった世界が舞台の映画です。主人公は2人の子供を守るため目隠しをして旅に出ます。
この設定だけでもすげードキドキしちゃうスリラーですね。
監督は女性監督スサンネ・ビア。『愛さえあれば』の監督です。しっとりした映画や人間模様を描く監督がSF大作の監督を務めました。『メッセージ』とかもそうだけど最近はこういう人物描写を大切にしたSFやファンタジーが多いですよね。
『バードボックス』のキャスト
何と言ってもこれですね。キャストが結構豪華です。
サンドラ・ブロック(マロリー)
出典:ファイル:Sandra Bullock, The Heat, London, 2013 (crop).jpg - Wikipedia
まずは主演のサンドラ・ブロック。コンスタントにハリウッド業界で活躍するベテラン女優です。最近では『オーシャンズ8』や『ゼロ・グラビティ』などで主演を務めた印象が強いですね。
本作の主人公マロリーを演じます。2人の子供を守るために厳しくも力強い女性を演じます。
どうでもいいけどうちのママンと同い年。それでいくとマロリーはけっこう晩婚。海外ってあまり晩婚うんぬん言いませんよね。何でなんだろ。
トレヴァンテ・ローズ(トム)
出典:File:Trevante Rhodes (32303509424).jpg - Wikimedia Commons
『ムーンライト』で主人公シャウロンの大人時代を演じたトレヴァンテ・ローズも登場しております。SF映画のキャスティングとは思えないよね。ヒューマンドラマのキャスティングみたいにしっかりしてる人ばかりですよ。
生き残った人々の一人でとても頼りになる男性でした。
サラ・ポールソン(ジェシカ)
出典:ファイル:Sarah Paulson in 2015.jpg - Wikipedia
つづいてサラ・ポールソン。彼女も『オーシャンズ8』のメンバーの1人でしたね。個人的にはドラマ『アメリカン・ホラー・ストーリー』の印象が強いです。ちなみに来年1月公開のアンブレイカブル続編にも出演しております。
役どころはサンドラ・ブロックのマロリーの妹。言われてみて初めて気づいたけどたしかに雰囲気似てるわ。
ジョン・マルコヴィッチ(ダグラス)
そしてもはや説明不要のベテラン俳優ジョン・マルコヴィッチ。怖いハゲ役や意地悪なハゲ役やらせると右に出るものはいません。近年では100年後まで公開しない映画を作った話も話題になりましたね。もっと医療が発展してほしい…
ジョン・マルコヴィッチが演じるのは生き残りの一人。やっぱり意地悪なハゲ役でした。
その他
サブキャラもそれなりに豪華、というか印象深い俳優がたくさん出ててビックリな感じ。
まずはローサ・サラザール。公開間近の『アリータ バトルエンジェル』の目デカヒロインを演じている女優。
ベン・メンデルソーンが出演した傑作クライムドラマ『アニマル・キングダム』で強烈な印象を残したジャッキー・ウィーヴァーも出演しております。
出典:ファイル:Jacki Weaver.jpg - Wikipedia
つづいて一度見たら絶対に忘れない顔のデヴィッド・ダストマルチャン。『アントマン』シリーズや『ダークナイト』『GOTHAM / ゴッサム』『The Flash』など何故かアメコミキャラと縁がありすぎる俳優です。
映画だとやっぱり『プリズナーズ』が印象深いかな。脇役なのにめちゃめちゃ気持ち悪いもん。なんだか予想通りの配役といった感じでした。
それから『ジュラシック・ワールド』シリーズのマッドサイエンティストを演じたB・D・ウォン。気持ち悪い系の俳優ですが良い人役でしたよ。
出典:File:BDWongNYCJune08.jpg - Wikimedia Commons
あとは若手ラッパーのマシン・ガン・ケリーね。ただのチンピラ役でしたが。
エミネムとビーフやってること以外話題にあがらない白人ラッパー。もう売名ラッパーなイメージしかないけど。
スクリーンデビューは本作がはじめてなんじゃないでしょうか?このキャスティングも独特ですよね。ラッパーの映画出演って普通はクライム系アクションやコメディ等の若者ウケする映画が多いのにね。
出典:ファイル:Machine Gun Kelly.jpg - Wikipedia
『バードボックス』の感想
ここからネタバレあります。
何かが原因で人類の大半が死滅し、生き延びた人々がサバイバルしてるって話自体はかなりよくあるものです。
そんなありきたりの流れの映画『バードボックス』がなぜ面白く、新鮮味を感じるのかは違う時間軸の話を交互に描いていくフラッシュバックからなんじゃないかと。
現代で母親と子供たちが川を下る退屈な描写の間に、5年前事件が起きてすぐの頃を描くので退屈に感じません。今は3人しかいないけど他の人はどうなったのか気になり引き込まれますよね。
あとはやっぱり設定が良かったです。外に出ると何かに襲われて死んでしまうという設定はよくありますが、外に出て"それ"を見ると死んじゃうという設定のおかげで「目をつぶってさえいれば何とかなる」状況になるわけですね。
なのであれやこれや手を使って目を開かせようとするのが面白いです。目を閉じたままでいるって簡単なことなのに、それを阻止しようとするわけですから。ただそれだけでは"それ"との攻防戦が地味なので精神病患者が導入されました。
世紀末者には必ずいるならず者達が『バードボックス』では精神疾患者です。彼らは実力行使で無理やり目を開けさせようとします。ならず者と違い精神に異常があるので目的も不明確なので、とにかく怖い。訳が分からないんだもん。
それからキャラクター達もいい。
愛あるがゆえに厳しすぎる母親マロリーのサンドラ・ブロックはもう適役すぎますよね。とてもしっかりしてて力強い役柄がぴったりです。
トム役のトレヴァンテ・ローズは『ムーンライト』でも見せた「過去がありそうな男」役がよく合います。なんだか一気に女性ファンをたくさん獲得しそうなセクシーさがありますよね。
ジョン・マルコヴィッチはクソ野郎だけど最後は良い人でしたね。映画にはこの手のキャラクターが必ずいる気がします。でもジョン・マルコヴィッチが演じるとすげー頼りがいがあるんだよなー。
そしてあの決断のシーンですよ。
もう辛すぎて泣きました。わが子同然に育ててきたけど血が繋がっていない娘を、血のつながった娘のために犠牲にしようかと天秤にかけた時ですよ。娘が「私がやる」って言った時の顔は辛すぎる。泣く通り越して吐きそうでした。
あと最後に名前を与えるシーンね。どうせ「オリンピアとトムなんだろ」と読めちゃってんのに、マロリーが口に出した瞬間にブワッと来てしまいました。
いっつも言うんだけど子供の話に弱いのよ。子ども出来たら「子どもUZEEE」ってなるんでしょうか。
最後に
いやー面白かったですよ。今年の年末はスター・ウォーズもないし面白そうな映画もないのでがっかりしていましたが、まさかNetflixで良映画に出会えると思ってませんでしたね。
Netflixらしく、どことなく低予算な雰囲気が感じ取れますがそれでも十分に満足してみることができましたし、とても面白かったです。