ラベンダー 妖精の歌 | Netflix (ネットフリックス)
でょおです。ネットフリックスに面白そうな映画があったので鑑賞してみました。
タイトルはラベンダー妖精の歌
評価を一言でいうとまあまあ。特別よかったわけでも悪かったわけでもない映画でした。
それでは詳細な感想をどうぞ。
あらすじ
頭蓋骨に損傷を負った写真家は、記憶障害に陥ってしまった。次第に回復してゆく中で、幼き日の忌まわしき秘密が蘇る。記憶の糸に導かれ、 辿り ...
ネットフリックスのオリジナル映画ではなちようですがネットフリックスでしか見れない映画っぽいです。(不明確な情報です)
主人公のジェーン・ラットン役にはアビー・コーニッシュさん。
エンジェルウォーズのスイートピー役の人。
http://marriedwiki.com/wiki/abbie-cornish
芸術作品っぽい雰囲気
はじまって一番に感じたことです。ミニシアターっぽく、インディペンデントな雰囲気で始まります。
全体的なトーンは暗く、オープニングの殺害現場のシーンは時間が止まっているような見せ方で、特に珍しい技法ではないのですが全体のトーンや音楽で「すごく美しい映画が始まるみたい!」と期待値は上がります。
古い家が舞台になるのですがその古い家がとにかく絵になる。舞台になる街のロケーションも美しいです。
映画音楽も控えめ。アートフィルムのように無音の時やおとなしめの時もありますが、一応サスペンスホラーなので大きな不協和音が使われていることもあります
ごちゃごちゃしてる
この映画「ラベンダー妖精の歌」はやりたいことが多すぎるのかミスリードを誘っているのかとにかくゴッチャリしてます。
「一家を殺害したのはもしかしたら自分なのかも」というのが冒頭からの問題提起です。でも真犯人が他にいて、その真犯人が身近にいた人間だった。と思ったら違った。
という流れであんまり珍しい物ではありません。ただ冒頭からの主人公の疑いを晴らすのが少し早い気がしなくもないです。
結構序盤に、怪しげな行動をとる人物がいるので見ている側は、その時点で「一家殺害したのはこいつか」と思ってしまうのでもう少し主人公のジェーンを疑いたかったです。
主人公のジェーンは過去の忌まわしい記憶を封じ込めており、その記憶を取り戻すことが目的です。
死んでしまった一家はそれを本人によって思い出させることを目的としております。
ただ思い出させようとしてとる行動が多すぎます。
- 父親が化けて出てくる
- 妹が化けて出てくる
- 過去の私物がプレゼントされる
- 幻覚を見る
これら全てがたくさんあります。とにかく散在しすぎな印象です。他にも娘アリスにも超自然的な要素が絡んできて気になりはします。
スピリチュアル要素が絡んでくる
犯罪の真相を探している中でスピリチュアル要素が絡んでくる作品は珍しくありません。これらの謎の力が敵なのか味方なのかわからないというのも謎の一つになります。
途中で「もしかしたら幽霊と戦う話?」と思ったりもします。
ただこれも上述のごっちゃりとした印象を与える原因の一つだと思います。
プレゼント箱は必要だった?
プレゼントはモチーフとしては面白い物です。開けて入っている物をみても何を意味する物かわからずプレゼントの中身が主人公ジェーンの過去にどのように影響しているのかとドキドキします。
でも過去の記憶を紐解いてもプレゼントの中身はあまり大きな影響がないものばかりです。カミソリ以外はそれほど意味の持たないものばかりでした。
記憶を喪失していない娘アリスも拾ったボードゲームジャックスのコマなんて一体どんな真相があるのだろうと、すごく期待していたのですが。
夫との不仲は必要だった?
物語前半で夫との不仲がしっかりと描かれていますが、これが上手く活用されているように思えません。ワガママも聞いてくれるいい夫ですし、妻に対してとくに疑念も持っておらず、終盤で娘に手をあげようとしたところを責めたくらいです。
あんなことしたらどんな仲の良い夫婦でも怒りますよ。
オチはそれでいいのか
一家殺害という悲劇的な過去を背負ったため記憶をなくしてしまうのに、実際殺害されたのは一人だけであとの2人はただの事故。
犯人はたしかに最低のクズですが、それにも計画性はなく、もみ合った末の結果です。他の二人は気づいたら死んでいたといういたたまれないものです。
正直、あまり残虐性が見えなかったのでむしろ少し気の毒な気さえしてしまいました。
まとめ
なんだか悪い部分ばかりあげてしまいましたがそれほど観れない!って感じの映画でもありませんでした。
主人公を演じるアビー・コーニッシュのおかげもあって最後までしっかり観れました。
【感想】ラベンダー妖精の歌 【評価レビュー】ネタバレありを最後まで読んでいただいてありがとうございました!
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