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ネタバレ感想【マ・レイニーのブラックボトム】そもそもマ・レイニーって誰?Netflixオリジナル映画

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『マ・レイニーのブラックボトム』のポスター

出典:https://www.netflix.com/jp/title/81100780

どうも映画系ブロガーのでょお(@dyoblog_)です。

今年は某ウイルスの影響もあってか亡くなった方がたくさんいましたね。中でも特に大きなニュースになったのが、マーベルシネマティックユニバースのブラックパンサーことチャドウィック・ボーズマン。

今日は彼の新作、遺作になる作品がNetflixにて公開されたので、その感想になります。それがこちら。

Netflixオリジナル映画『マ・レイニーのブラックボトム』

ブルースの母ことマ・レイニーを主人公にした映画となっております。

この記事はNetflix映画『マ・レイニーのブラックボトム』のネタバレを含んでいます。

 

Netflix映画『マ・レイニーのブラックボトム』の概要と評価

  • 監督:ジョージ・C・ウルフ
  • 原題:Ma Rainey's Black Bottom
  • 製作:2020年 アメリカ

7.0

 

99

67

IMDbの評価、Rotten Tomatoesの評価ともに今のところ、そこそこの評価を手にした状態でスタート。

最近よく思うんだけど、評論家の評価と観客の評価ってどうして変わるのかな?評論家の方がたくさんの映画を観てるから?

マ・レイニーって誰?実在の人物

1939年に亡くなってるので私たちには馴染があまりありませんが、彼女は実在の人物。

本作『マ・レイニーのブラックボトム』は伝記映画ではなく、彼女を主人公にして作られた戯曲です。作家はオーガスト・ウィルソン。

オーガスト・ウィルソンは黒人の舞台作家として有名で、映画『フェンス』もオーガスト・ウィルソンの戯曲が原作です。

こちらの映画もヴィオラ・デイヴィスが出演しており、主演はデンゼル・ワシントンでした。

元々はデンゼル・ワシントンが監督予定だった

元々はデンゼル・ワシントンが監督予定だった

出典:Wikimedia Commons

実はこの映画『マ・レイニーのブラックボトム』は当初デンゼル・ワシントンが監督予定でした。

んでもって初めはワーナーのケーブルテレビチャンネルHBOにて映画化される予定でした。最終的に権利がNetflixに移り、デンゼル・ワシントンはプロデューサーに名を連ねるだけで監督はジョージ・C・ウルフに変更になりました。

ジョージ・C・ウルフは舞台監督のベテランですね。

上述した通りデンゼルはオーガスト・ウィルソンの戯曲『フェンス』の映画版で主演を務めてますし、実は今後、同じくオーガスト・ウィルソンが原作の『ピアノ・レッスン』をNetflixにて再映画化すると発表されています。

なのでデンゼル・ワシントンはオーガスト・ウィルソン原作作品に3つも関わりを持っていて、本当にこの作家さんが大好きなんだろうなぁって感じです。

Netflix映画『マ・レイニーのブラックボトム』のあらすじ

『マ・レイニーのブラックボトム』の一場面

1927年。情熱的で歯に衣着せぬブルース歌手マ・レイニーとバンドメンバーたちの想いが熱くぶつかり、シカゴの録音スタジオは緊張した雰囲気に包まれる。

出典:https://www.netflix.com/jp/title/81100780

1920年代に実力でのし上がったブルースの母こと、マ・レイニー。

野心と才能あふれる若手のレヴィーは時代の先端を行ったアレンジで収録したいとマ・レイニーに対立。レコード会社の白人たちはマに思い通りの曲を歌わせようとするものの、マは反発。

マ・レイニー、レヴィ―、バンドメンバーやレコード会社の人間のさまざまな思惑が交差して事態はとんでもない悲劇を生むことになります。

Netflix映画『マ・レイニーのブラックボトム』の登場人物とキャスト

以下、『マ・レイニーのブラックボトム』の登場人物とキャストのまとめです。

マ・レイニー(ヴィオラ・デイヴィス)

『マ・レイニーのブラックボトム』の一場面

出典:https://www.netflix.com/jp/title/81100780

タイトルロールなので一応主人公。

ブルースの母と呼ばれる実在の人物ですが、あまり美形ではなく体格も大きいので人気そのものは他のブルース歌手に奪われつつあります。

そのくせ横柄で図々しいのでレコード会社をはじめとする皆から煙たがられてます。でも彼女の歌声は素晴らしいからレコード会社は逆らえないと。

演じるのは最強の演技派俳優ヴィオラ・デイヴィス。

映画業界のアカデミー賞、テレビ業界のエミー賞、演劇業界のトニー賞、全部受賞歴があるマジで最強の演技派。出身もジュリアードですし。

そのくせ『スーサイド・スクワッド』のような娯楽映画にも出てくれる人。

本作でもその演技力が遺憾なく発揮されすぎててクレジット見るまで、でょおはヴィオラ・デイヴィスだと気づくことすらできませんでしたw

もはや演技を通り越して実録なんじゃないかと…。

レヴィー(チャドウィック・ボーズマン)

『マ・レイニーのブラックボトム』の一場面

出典:https://www.netflix.com/jp/title/81100780

実質マ・レイニーよりも役割が大きいのがこのレヴィー。

バンドのトランペット奏者で作曲なども行う才能の持ち主。レコード会社から「レコーディングしてやるから曲を用意しろ」って言われて浮かれてるんですが、上手く利用され搾取されます。

そんなレヴィーにはチャドウィック・ボーズマン。やはり遺作なので、本作でも一番注目されちゃってる感がありますが…。

パッと見でも『ブラックパンサー』と比べてかなり痩せて見えるよね。

 

以下、その他のキャストになります。

  • トレド(グリン・ターマン)
  • カトラー(コールマン・ドミンゴ)
  • スロー・ドラッグ(マイケル・ポッツ)
  • ダッシー・メイ(テイラー・ペイジ)
  • シルヴェスター(デューサン・ブラウン)
  • スターディヴァント(ジョニー・コイン)
  • アーヴィン(ジェレミー・シェイモス)

マ・レイニーのレコーディングで売れるレコードを出したいレコード会社、彼らに舐められないよう常に傍若無人に振る舞うマ・レイニー、作曲して自分のバンドを持つ夢に挑みつつも過去に阻まれるレヴィーの三人が軸に展開していきます。

Netflix映画『マ・レイニーのブラックボトム』の感想

『マ・レイニーのブラックボトム』の一場面

出典:https://www.netflix.com/jp/title/81100780

以下、『マ・レイニーのブラックボトム』の感想です。結論から言うとめっちゃ良かったです。

舞台演劇が原作になってるのでかなりこじんまりした印象ですが、別に壮大にする必要がない、もっと身近なところにある悲劇を描いた作品です。

さっきもちょっと言ったんだけど、この映画は実質レヴィーが主人公だと思うんですよね。

もちろんマ・レイニーあっての映画ですが、レヴィーの内面が一番深く描かれてますし。

『ボーイズン・ザ・フッド』とか黒人は黒人同士で殺し合ってる的な映画は無数にありまして、こちらもその類の映画なんだけど、白人に向けた怒りの矛先が何故か黒人同士に向くのを端的に表現してて怖いですね。

黒人が怖いとかそういうことじゃなくて、ストーリーとして悲劇的で怖い。

実際は黒人だけじゃなくて普通に若者も同じように搾取されてそうだよね。アレだけ儲け主義な会社ならいろんな人間がカモにされてそう。

 

マ・レイニーはマ・レイニーでああいう人いるよね。

自分は先駆者で一時代を気付いてきた人間だけど、徐々にブルースが踊れる音楽へと傾倒してきて徐々に時代遅れの烙印を押されてく。

我が強い彼女は今後、時代に取り残されていきそうな不安を感じてるんだろうなぁと、ヴィオラ・デイヴィスの天才的な演技を見て思いました。

 

そもそもマ・レイニーって誰?ってぐらいだったので、これに合わせてYouTubeで何曲か聴いてみましたがすごいですね…。

ブルースの母と呼ばれてるだけあり、めっちゃ力強い歌声でした。これからしばらくはプレイリストがマ・レイニー一色になりそうですw

あと関係ないんだけどこれだけ古い曲だとレコーディングの音質の低さがすごくて逆になんだか新鮮。

 

まあ後はやっぱりチャドウィック・ボーズマンがすごいよね。 

感情の起伏の激しいレヴィーは幼少時代のトラウマから、ちょっとしたことですぐ喚き散らすんですが、この演技がもガチもんで怖い。

多分、これ本当に舞台で見たらビックリしすぎて泣けてくるヤツだと思います。

それぐらいチャドウィック・ボーズマンの感情いっぱいの演技がすごい。(語彙力) 

『マ・レイニーのブラックボトム』の一場面

出典:https://www.netflix.com/jp/title/81100780

んでもってこの手の黒人人種差別映画をどう見ればいいのかいまだにわからない。

というのも私たち日本人は基本的に当事者じゃないし、被害者としても加害者としての経験もほとんどない。

特に私は地方の出身なので、アフリカ系の血を引いた日本人も多分一人しか会ったことない。いわゆる白人とのハーフとも接点すらほとんどないので。甥っ子、姪っ子がいわゆるハーフだけど会ったこともないし。

 

子どもの頃に見たアニメに "ガイジン" キャラが登場して、語尾が「デース」「マース」になったり「アルね」みたいになってるのも十分差別だけど、結局のところ日本では少数派なのでこういうことがまかり通るのかと。

とはいえ日本にはとんでもない嫌韓もいるので、差別が普通にある民族なのは間違いないですね。

 

脱線したけど現実にある問題と切り離して、一つの作品として観るしか今のところ感想が書けない気がする。

最後に

てなわけで『マ・レイニーのブラックボトム』の感想だったのですが、やっぱり日本って黒人文化に馴染がない人が多いというか無関心の人が多い気がしなくもないですね。

本作もそれほど注目されてるイメージがないですし、先ほども話した『フェンス』って映画なんてアカデミー賞作品賞にノミニーされてるのに映画館で観れなかったからね。

まあここで愚痴ってもしゃーないので今日はここまで。

 

もしあなたがスマホのちっこい画面でNetflix見てるなら、ぜひFireTVStickの検討を。ではまた。自宅テレビを簡単にスマートテレビ化でけまする。

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