出典:https://www.netflix.com/jp/title/80244645
どうも、たぶん映画系ブロガーのでょお(@dyoblog_)です。
今年2020年は洋画がほぼほぼ全滅だったので、このブログの感想もNetflixオリジナル作品が非常に多くなりました。てか外出自粛とかもあったしそもそもブログに書くネタすらほとんどなかったしね。
てなわけで今日もNetflixオリジナル映画の感想になります。本日鑑賞したのはこちら。
Netflixオリジナル『ミッドナイト・スカイ』
です。
主演はジョージ・クルーニー、共演にフェリシティ・ジョーンズやカイル・チャンドラーがいるSF映画です。
Netflixにしてはこじんまりとした印象も特に感じず、良い意味で普通に劇場公開してそうな映画でした。
この記事は映画『ミッドナイト・スカイ』のネタバレを含んでいます。
- Netflixオリジナル映画『ミッドナイト・スカイ』の概要と評価
- Netflixオリジナル映画『ミッドナイト・スカイ』のあらすじ
- Netflixオリジナル映画『ミッドナイト・スカイ』の登場人物とキャスト
- Netflixオリジナル映画『ミッドナイト・スカイ』の感想 ※ネタバレ注意
- アイテル船内でミッチェルが観ていた映画
- 『ミッドナイト・スカイ』に使われた楽曲音楽
- 最後に
Netflixオリジナル映画『ミッドナイト・スカイ』の概要と評価
以下が『ミッドナイト・スカイ』の評価になります。
- 監督:ジョージ・クルーニー
- 原題:The Midnight Sky
- 製作:2020年 アメリカ
5.2
54
36
久しぶりにこんなに点数が低い映画を見かけた気がします….。
が、個人的に30点台はちょっと評価が低すぎると思います。普通にもうちょっと高い点数の映画だと思って観れる。
本作は主演のジョージ・クルーニー自身が監督を務めた映画。
ジョージ・クルーニーは『マネーモンスター』などの作品で監督業もやってますが、バットマンやERやってた頃と違って最近は売れ線ではなくアート系の作品が多い感じですよね。
本作『ミッドナイト・スカイ』もどちらかと言えば、エンタメ系よりもアート系よりの作品作りになっていまして、抑揚もなく淡々とした映画となってます。
コレはコレで全然いいんだけど、多分観客が想像して期待していたものと違うってのも評価が下がった理由なんじゃないかと考察します。
まーたネトフリ映画劇場公開してるよ
出典:https://www.netflix.com/jp/title/80244645
今年は特に仕方ないのかもしれないんですが、最近Netflixオリジナル映画なのにやたら劇場公開している映画多くないですか?
記憶に新しいのだとこないだの『ザ・プロム』もそうだし、『アイリッシュマン』や『マリッジ・ストーリー』とかも劇場公開してた記憶があります。
それもNetflixで配信する1週間以上前から劇場公開してるっていうね。
劇場では通常1,800円前後払うことになるので先行公開しても仕方ないんだろうけど。
「今日からネトフリで公開の映画楽しみだなー。wktk…えっ待って、先週から映画館でやってるやん!」
って毎度のようにちょっぴり悲しくなるので、もうちょっと大々的に宣伝してほしい…。
いつも行く映画館ではNetflixオリジナル映画の上映はやってないから、公開されることすら知らないんだよね。
Netflixオリジナル映画『ミッドナイト・スカイ』のあらすじ
北極圏に独り残った科学者は、地球全体が大惨事に見舞われたことを知り、帰還途中の宇宙飛行士らと交信し、地球には戻れないことを伝えようと手を尽くす。
地球の北極と地球に向かう宇宙船の宇宙飛行士たちを交互に描いてます。
舞台は2049年2月。ある事件が起き、地球が危機的状況に陥ります。
住民たちは北極から避難したものの、そんな中、一人で天文台に残ることを選んだ主人公のオーガスティン。
3週間後、危機的な状況にある地球へ向けて帰還中の宇宙船アイテルへ、地球へ戻ることはできないことを伝えようとしますが交信することができず。
そんな時オーガスティンは北極から避難できなかった少女アイリスと出会い、彼女と共により強力なアンテナを持つヘイゼン湖天文台へ向かうことにします。
Netflixオリジナル映画『ミッドナイト・スカイ』の登場人物とキャスト
というわけで以下、『ミッドナイト・スカイ』の登場人物とキャストについて解説。
オーガスティン(ジョージ・クルーニー)
出典:https://www.netflix.com/jp/title/80244645
地球からの移住先を発見した博士。計画の第一人者。
病気を持っており輸血をしないと1週間で死んでしまいますが、人々が避難した後も一人北極の天文台でアイテルの状況を見守ります。
演じるのはジョージ・クルーニー。
最近、元祖バットマンのマイケル・キートンが再びバットマン役を演じると話題になった裏で、黒歴史乳首バットマンのジョージ・クルーニーは再演しないの?と話題に上がりましたね。
さすが主演兼監督なだけあって演技がすごいっす。
特に冒頭、一人でバーボー天文台にいるシーンは本物のめっちゃおじいちゃんにしか見えませんでした。
ジョージ・クルーニーは一応まだ50代なので、おぼつかない足取りも全部演技だと思うとすごいなぁと。プラス15歳以上に見えます。
サリー(フェリシティ・ジョーンズ)
出典:https://www.netflix.com/jp/title/80244645
アイテルに搭乗する妊娠中の宇宙飛行士。
一応舞台は未来な設定とはいえ、妊娠中に宇宙空間に行くのって胎児になにか弊害がありそう…。
彼女が宇宙飛行士を目指した理由は、母親の友人であるオーガスティンにあったと後半で彼に伝えるシーンがありました。
キャストにはげっ歯目俳優のフェリシティ・ジョーンズ。
前歯がかわいいっ
『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』の主人公ジンや『ビリーブ 未来への大逆転』などエンタメ系から演技派まで幅広く活躍中。
喋るときのアクセントが可愛い。それ以前にフェリシティって名前が可愛い。
トム(デヴィッド・オイェロウォ)
出典:https://www.netflix.com/jp/title/80244645
サリーの恋人でアイテルの船長。船長としての活躍意外、これといって印象なし。
キャストには『クローバーフィールド・パラドックス』のデヴィッド・オイェロウォ。カタカナで書いてあってもどう発音するのか不明。
ミッチェル(カイル・チャンドラー)
出典:https://www.netflix.com/jp/title/80244645
アイテル乗組員の一人。
地球に家族を置いてきてるので、何があってもとにかく地球に返りたい人ポジション。
『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』などのカイル・チャンドラーがキャスティング。ちょい憎たらしい系のキャラやらせるとハマりますよねー。うんうん。
アイリス(カオイリン・スプリンガル)
出典:https://www.netflix.com/jp/title/80244645
北極からの避難に遅れた少女。口がきけません。
ところが彼女には実はとんでもない秘密が隠されていて…。
とにかくかわいい
演じたのはカオイリン・スプリンガルという子役ですが、そりゃこんなかわいい少女が取り残されてたら、誰でも必死になって助けたくなるわな。という説得力を感じるかわいさ。
Netflixオリジナル映画『ミッドナイト・スカイ』の感想 ※ネタバレ注意
てな訳で以下、『ミッドナイト・スカイ』のネタバレ感想です。
結論から言うと、K-23と呼ばれる木星の衛星の描写がとても美しく、ネトフリらしい映画で十分な映画でした。可も不可もないって感じなので正直30点台は過小評価だと感じます。
気になる部分も割と結構ある
読んだことないのでゴメンなんですが『世界の終わりの天文台』という小説が原作なので、色んな部分がカットされてるのかと思うんだけど、結構気になる部分がありますね。
マヤが船外活動で命を落とすところって映画的には盛り上がるけど、ストーリー的にそれほど重要性を感じないし。
ミッチェルとサンチェスが危険にも関わらず地球に帰還するんですが、彼らの描き込みは浅いですし常にただの脇役に徹してるので、なんだか悲劇感も全然感じられない。
ジョージ・クルーニーがドーン!と主役になってて、実はアイテル船内にいる宇宙飛行士の一人が彼の娘で、残りは脇役、にしかなってない感じなので。
ここまでするなら、いっそのことジョージ・クルーニーとフェリシティ・ジョーンズだけに焦点を当ててても良かった気がしなくもないです。
あとどうでもいいんだけど「夢で置き去りにされた」ことを原因に、口をききたくないなんてこと普通ありますw?
どれだけ印象的な夢でも数十分後にはスーッて感覚が抜けていって、内容すら忘れちゃうのが普通だし。
なんだか変なやり取りだなぁと思ってしまいました。
『ミッドナイト・スカイ』の評価が低い理由を考察してみた
出典:https://www.netflix.com/jp/title/80244645
まず、この映画細かい設定が一切分かりません。
さっきアート系映画っぽいって話をしたと思うんだけど、アート映画みたいに細かい設定が一切謎で伏せられてるんですよね。
地球に住めなくなるから他の惑星へ移住するために旅に出た宇宙飛行士たちと交信しようとする話、なんだけども大体なんで地球に住めないのかよくわからない。
主人公は終末の地球で一人北極の基地を支えてるんですが、なんで地球が終末を迎えてるか、なんで主人公は一人で北極に残ることを決意したのか、このあたりがすっぽり抜け落ちてます。
上述した通り、こういうなのって単館系映画やアート作品には割とありがちでして、映画においてその部分はそれほど重要じゃないから省いとくねって感じなんですよね。
予算が潤沢に用意できない小規模映画や短編作品だとありがちなんですが、海外サイトの他のレビューを見るとこの点に納得できない意見が割とたくさん見受けられました。
なので、こういう部分から全体的に評価が低くなってるんじゃないかなと "勝手" に考察しますw
【ネタバレ注意】ラストのオチ解説と考察
普通にリアリズム志向で話が進んでいくのに、突如ラストを迎えて訳わかめなオチだと感じた人も中にはいるんじゃないでしょうか。
てなわけで軽く解説しようかと思います。
結論から言うと、オーガスティン博士が北極のバーボー天文台で見つけた少女アイリスは幻、幻覚です。
そしてアイリスはオーガスティンとジーンの娘であり、現在は成長してサリーになっています。
冒頭でオーガスティン博士がアイテルと交信しようとしてモニターでサリーを見かけます。彼はこの時、彼女が幼いころに離れた娘アイリスだと気づいたのかと。
で、恐らくこの時に過去の記憶が蘇り、幻覚を見ることになったのかと思います。末期患者で薬を常用していますし、ウィスキーも飲んでいましたし。
ちなみにサリーはラストネームのサリバンから来てるあだ名ですね。
また、3週間前に起きた事件の際に少女が一人行方不明になってる所を見かけてますのでコレも幻覚を形成する元になったものかと思われます。
ウチのじいちゃん認知症になって最後はたくさん幻覚を見てたんだけど、やっぱり何もないところから何もない幻覚って生まれないんだよね。
まどろんでる間に聞こえたことや見たこと、過去の記憶が幻覚の元になってましたね。映画でも当然そういうことを元にしてる。
アイテル船内でミッチェルが観ていた映画
グレゴリー・ペック主演の『渚にて』ですね。
この映画『ミッドナイト・スカイ』とダブる部分が非常に多い映画で、ある意味オマージュしてると言っても良いでしょう。
映画『渚にて』の舞台は地球上の北半球が滅亡した世界。主人公たちは潜水艦で北半球の状況を偵察に行く話です。
映画にはアンソニー・パーキンス演じるピーターと言うキャラクターが登場し、彼は国に妻と子供を置いて任務に出ます。まさにカイル・チャンドラー演じたミッチェルと同じ境遇ですね。
『ミッドナイト・スカイ』に使われた楽曲音楽
映画のオープニング、そして船外活動中に印象的な曲が使用されていたので最後に軽くご紹介して締めたいと思います。
Tennessee Whiskey / Chris Stapleton
映画の冒頭、オーガスティンが輸血をしてウィスキーを飲むときに使用された曲です。
2015年にリリースされたカントリーソングでアカデミー・オブ・カントリーミュージック賞にもノミネートされた大ヒット人気カントリーソング。
本作の舞台は2049年になっているので、この頃にはもはやクラシック化してるんでしょうね。
Sweet Caroline / Neil Diamond
船外活動中のトムにサンチェスがかけた曲。かなり有名な曲なので知ってる人の方が多いと思います。
若者のマヤだけ曲がわからないってなってたけど、時代設定上80年前の曲なので、マヤ以外の全員わからなくてもおかしくないっちゃおかしくない。
とはいえ今も愛され続けてる名曲ですから、おっちゃん世代になると古い曲を聴きたくなるアレかもしれませんね。
最後に
以上、『ミッドナイト・スカイ』のネタバレ感想&考察でした。
個人的にはこのぐらいノロいペースで進んでいく映画を最近はよく見てるので、SF娯楽映画としての魅力が足りない!ってあまり思いませんでしたが、世間的にはそうじゃないみたい。
とはいえ、もっと面白く見せる方法いっぱいありそうだなぁと頭をよぎってしまったのも事実。
なんだか最近は評論家気取りみたいな感想書いてることが多いので、もっとシンプルに面白いってことだけを伝えられる映画を観たいなぁ。
あと、Netflix使ってるならFireTVStickが良きです。コレだけで自宅テレビを簡単にスマートテレビ化して、大画面でNetflixが観れます。下記でレビューしてるのでついでに見てちょ。